『忍たま乱太郎』は、尼子騒兵衛の漫画『落第忍者乱太郎』を原作とするテレビアニメ。1993年4月に放送を開始し、2026年には第34シリーズを迎えた長寿作品だ。
2026年度の第34シリーズは3月30日からNHK Eテレで放送。NHKオンデマンドでも2026年度の放送エピソードが配信対象となっており、乱太郎、きり丸、しんべヱを中心とするおなじみのキャラクターが登場している。
2026年のキャスト情報で特に押さえておきたいのは、主人公3人の声優が放送開始時から変わっていないことだ。30年以上にわたって同じ声優が演じ続けている点は、作品の大きな特徴になっている。
一年は組の主要キャラクター3人
猪名寺乱太郎:高山みなみ
主人公・猪名寺乱太郎を担当するのは高山みなみ。1993年の第1シリーズから2026年の第34シリーズまで、長年にわたり同じ役を演じている。
高山みなみといえば、『名探偵コナン』の江戸川コナン役でも知られる実力派声優。『魔女の宅急便』のキキや『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎など、少年少女から幅広いキャラクターまで演じてきた。
乱太郎の明るさ、素直さ、少し頼りないところまで自然に表現する声が、作品の中心を支えている。
摂津のきり丸:田中真弓
きり丸役は田中真弓。こちらも1993年の放送開始以来、担当声優は変わっていない。
田中真弓は『ONE PIECE』のモンキー・D・ルフィ、『ドラゴンボール』のクリリン、『天空の城ラピュタ』のパズーなど、数々の有名キャラクターを演じてきた声優だ。
きり丸の特徴であるお金への執着や、苦労を知る少年らしい一面を、テンポのよい演技で表現している。
福富しんべヱ:一龍斎貞友
しんべヱ役は一龍斎貞友。1993年から現在まで同じ人物が担当している。
一龍斎貞友は声優だけでなく講談師としても活動する人物。『ちびまる子ちゃん』のお母さん役や『クレヨンしんちゃん』の佐藤マサオ役でも知られる。
しんべヱの食いしん坊でおっとりした性格と、時折見せる力強さを演じ分けている。
土井先生・山田先生・学園長の担当声優
忍術学園の先生や関係者にも、長く作品を支えてきた声優がそろっている。
- 土井半助(土井先生):関俊彦
- 1993年の放送開始から担当。
- 『鬼滅の刃』の鬼舞辻無惨、『NARUTO -ナルト-』のうみのイルカなどでも知られる。
- 山田伝蔵(山田先生):大塚明夫
- 2015年5月から担当。
- 『ブラック・ジャック』のブラック・ジャック、『攻殻機動隊』シリーズのバトーなどで知られる。
- 大川平次渦正(学園長):浦山迅
- 2013年4月から担当。
- 先代は辻村真人。
- ヘムヘム:島田敏
- 2002年4月から担当。
- 先代は松尾銀三。
- 食堂のおばちゃん:巴菁子
- 1993年から担当。
- 山田利吉:岡野浩介
- 1995年10月から担当。
- 先代は優希比呂。
特に土井先生役の関俊彦は、乱太郎たちの担任として作品の安定感を生み出している。山田先生役の大塚明夫も、父から引き継いだキャラクターを独自の存在感で演じている点が注目される。
また、敵側の人気キャラクターである雑渡昆奈門は森久保祥太郎が担当。諸泉尊奈門は代永翼が演じている。2026年の第34シリーズの出演者情報にも森久保祥太郎の名前が確認できる。
【六年生の声優一覧】人気キャラクター6人の担当者を徹底比較

『忍たま乱太郎』の中でも、特に人気が高いのが忍術学園の六年生だ。
六年生は15歳の上級生で、立花仙蔵と潮江文次郎が六年い組、中在家長次と七松小平太が六年ろ組、善法寺伊作と食満留三郎が六年は組に所属する。
2024年公開の劇場版『ドクタケ忍者隊最強の軍師』でも六年生の活躍が大きな見どころとなり、公式サイトでは6人それぞれのキャラクタービジュアルと担当声優が紹介された。
六年生6人とアニメ版声優
出典:劇場版公式サイトの2024年8月16日付キャスト発表。
六年生の声優とキャラクターの魅力
立花仙蔵:保志総一朗
六年い組の優等生で、冷静沈着な立花仙蔵を担当。保志総一朗は『機動戦士ガンダムSEED』のキラ・ヤマトなどでも知られる。落ち着いた雰囲気と、感情を表に出す場面とのギャップが魅力だ。
潮江文次郎:成田剣
熱血漢で、鍛錬を欠かさない潮江文次郎を演じる。会計委員長としての責任感や、食満留三郎とのライバル関係も見どころ。劇場版でも六年生の中心的な存在として活躍する。
中在家長次:渋谷茂
無口で表情の変化が少ない中在家長次を担当。口癖の「もそ」を含め、独特の存在感を表現している。静かな人物でありながら後輩思いという内面も魅力だ。
七松小平太:神奈延年
明るく豪快な七松小平太を担当。口癖の「いけいけどんどーん!!」に象徴されるエネルギッシュなキャラクターで、アクション場面でも存在感を発揮する。
食満留三郎:鈴木千尋
武闘派で、潮江文次郎とは犬猿の仲として知られる食満留三郎を担当。熱い性格や負けず嫌いな一面が、鈴木千尋の演技によって印象的に表現されている。
善法寺伊作:置鮎龍太郎
穏やかで優しく、保健委員長として仲間の面倒を見る善法寺伊作を担当。『SLAM DUNK』の三井寿や『BLEACH』の朽木白哉などでも知られる置鮎龍太郎が演じている。
六年生は単に人気声優を集めたキャラクター群ではない。クラスや委員会での役割、性格の対比、仲間との関係が明確であり、それぞれの声の個性がキャラクターの印象を強めている。
【歴代声優の交代】忍たまのキャストが変わった理由と現在
『忍たま乱太郎』は長寿アニメであるため、すべてのキャラクターが放送開始時と同じ声優というわけではない。
声優の逝去や担当変更などによって、複数のキャラクターで交代が発生している。一方、過去のクレジットと現在のクレジットで名前が異なるだけのケースもある。
山田伝蔵は大塚周夫から大塚明夫へ
山田先生の声優交代は、歴代キャストの中でも特に知られている出来事だ。
初代担当者は大塚周夫。1993年の放送開始から20年以上にわたり山田伝蔵を演じたが、2015年1月に85歳で逝去した。
その後、2015年4月27日にオリコンが後任を報道。担当を引き継いだのは、実の息子である大塚明夫だった。新しい山田先生の声は、同年5月4日放送の「迷子の予習の段」から登場している。
大塚明夫は父の仕事を引き継ぐことについて、父を身近に感じられる得難い形見だという趣旨のコメントを発表した。親子二代で同じ役を演じるという、作品の歴史を象徴する交代となった。
学園長先生は辻村真人から浦山迅へ
学園長先生こと大川平次渦正は、初代の辻村真人から浦山迅へ交代している。
辻村真人は1993年から2012年まで担当。2013年4月放送の第21シリーズから浦山迅が引き継いだ。
浦山迅は『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』のデギン・ザビや『キングダム』の張唐などでも知られる声優。2026年の第34シリーズでも学園長役を担当している。
そのほかの歴代声優交代
主要キャラクター以外にも、担当者が変わったケースがある。
- ヘムヘム
- 初代:松尾銀三(1993年~2001年)
- 2代目:島田敏(2002年~現在)
- ユキ
- 初代:國府田マリ子(1993年)
- 2代目:丹下桜(1994年~2000年)
- 3代目:國府田マリ子(2001年~現在)
- 山田利吉
- 初代:優希比呂
- 2代目:岡野浩介(1995年10月~現在)
- 山村喜三太
- 初代:鈴木富子(1993年~2003年)
- 2代目:杉本沙織(2004年~2021年)
- 3代目:大和田仁美(2022年~現在)
特にユキは、初代声優が一度降板した後、再び同じ役に戻った珍しいケースだ。担当変更の理由については公表されていない。
しんべヱの「鈴木みえ」は別人ではない?
過去のキャスト情報を調べると、しんべヱの声優として「鈴木みえ」という名前が掲載されている場合がある。
これは別の声優に交代したという意味ではない。一龍斎貞友の以前の活動名が鈴木みえであり、同一人物だ。
NHKプロモーションのプロフィールでも、一龍斎貞友は講談師・声優として紹介され、NHKの『忍たま乱太郎』でしんべヱを担当している。したがって、昔の資料と現在の出演者一覧で名前が違っていても、キャスト交代として数える必要はない。
【劇場版】ドクタケ忍者隊最強の軍師の声優と出演者
劇場版『忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』は、2024年12月20日公開のアニメ映画だ。
原作は尼子騒兵衛の『落第忍者乱太郎』をもとにした小説『小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師』。テレビシリーズとは異なるシリアスな展開や、六年生の本格的なアクションが見どころとなっている。
アニメーション制作は亜細亜堂、監督は藤森雅也、脚本は阪口和久。上映時間は90分で、配給は松竹が担当した。
劇場版の主要声優
映画ではテレビアニメでおなじみの声優陣が再集結している。
- 猪名寺乱太郎:高山みなみ
- 摂津のきり丸:田中真弓
- 福富しんべヱ:一龍斎貞友
- 土井半助:関俊彦
- 山田伝蔵:大塚明夫
- 山田利吉:岡野浩介
- 雑渡昆奈門:森久保祥太郎
- 諸泉尊奈門:代永翼
- 潮江文次郎:成田剣
- 立花仙蔵:保志総一朗
- 中在家長次:渋谷茂
- 七松小平太:神奈延年
- 善法寺伊作:置鮎龍太郎
- 食満留三郎:鈴木千尋
このほか、ドクタケ忍者隊の関係者など、多数のキャラクターが登場する。
大西流星・藤原丈一郎がスペシャルゲストとして出演
劇場版で話題となったのが、なにわ男子の大西流星と藤原丈一郎の参加だ。
2人はスペシャルゲストとして声の出演を担当。なにわ男子は主題歌「ありがとう心から」とテーマ曲「勇気100%」の歌唱も担当した。
テレビシリーズのベテラン声優陣に、アイドルグループのメンバーがゲスト参加する構成は、長年のファンだけでなく、新しい観客層にも作品を届けるきっかけとなった。
また、映画では土井先生の消息不明をきっかけに、山田先生と六年生が捜索に動き出す。土井先生と瓜二つの姿を持つ軍師・天鬼の存在も物語の要点だ。
【2026年最新】忍たまのアニメ声優とミュージカル俳優の違い
『忍たま乱太郎』にはテレビアニメだけでなく、ミュージカルという別の表現形式がある。
ここで注意したいのが、アニメ版の声優とミュージカル版の出演者は別の人物だということ。舞台版では俳優がキャラクターの衣装を身につけ、歌やダンス、芝居を通じて作品の世界を表現する。
2026年の六年生ミュージカル関連公演キャスト
2026年4月30日、公式サイトで発表された六年生単独ライブ「六忍出陣」は、現役六年生6人だけで届ける特別編成。2023年、2024年の公演や2025年の三都市ツアーを経て、2026年は新会場のShibuya LOVEZで開催された。
公式サイトに掲載されたキャストは次のとおりだ。
- 立花仙蔵:湯本健一
- 潮江文次郎:渡辺和貴
- 中在家長次:新井雄也
- 七松小平太:坂垣怜次
- 食満留三郎:鈴木祐大
- 善法寺伊作:反橋宗一郎
アニメ版の六年生声優と比較すると、配役は以下のようになる。
アニメ版と舞台版の配役比較
| キャラクター | アニメ版 | 2026年舞台版 |
|---|---|---|
| 立花仙蔵 | 保志総一朗 | 湯本健一 |
| 潮江文次郎 | 成田剣 | 渡辺和貴 |
| 中在家長次 | 渋谷茂 | 新井雄也 |
| 七松小平太 | 神奈延年 | 坂垣怜次 |
| 食満留三郎 | 鈴木千尋 | 鈴木祐大 |
| 善法寺伊作 | 置鮎龍太郎 | 反橋宗一郎 |
アニメ版と舞台版は何が違う?
両者の違いは、単に担当者の名前が違うというだけではない。
アニメ版では声の演技によって、キャラクターの性格や感情、物語のテンポを表現する。一方、舞台版では俳優本人の身体表現、表情、歌唱、殺陣などが加わる。
例えば、七松小平太の豪快さはアニメでは神奈延年の声によって表現されるが、舞台では坂垣怜次の身体表現や動きによって観客に伝わる。
また、六年生単独ライブのように、特定の学年に焦点を当てた公演では、アニメ本編とは異なる形でキャラクター同士の関係性を楽しめる。
アニメの声優を知りたい場合はテレビシリーズや劇場版のキャストを、舞台の出演者を知りたい場合は公演ごとの公式キャストを確認することが大切だ。
【よくある質問】忍たま声優に関するFAQ
Q1:忍たま乱太郎の主人公3人の声優は2026年も同じ?
A1:同じだ。乱太郎は高山みなみ、きり丸は田中真弓、しんべヱは一龍斎貞友が担当している。3人とも1993年の放送開始から出演を続けている。
Q2:しんべヱの声優は鈴木みえから交代したの?
A2:交代していない。鈴木みえは一龍斎貞友の旧活動名。昔の資料に鈴木みえ、現在の資料に一龍斎貞友と記載されていても、同じ人物が担当している。
Q3:雑渡昆奈門の声優は誰?
A3:雑渡昆奈門役は森久保祥太郎。劇場版『ドクタケ忍者隊最強の軍師』にも出演し、テレビアニメの第34シリーズのキャスト情報にも名前が掲載されている。
まとめ:忍たま声優の魅力は30年以上続くキャストの歴史にある
2026年現在、『忍たま乱太郎』は第34シリーズを迎え、主要キャラクターの声優陣が作品を支え続けている。
乱太郎役の高山みなみ、きり丸役の田中真弓、しんべヱ役の一龍斎貞友という主人公3人の組み合わせは、1993年から続く作品の象徴だ。
土井先生役の関俊彦、山田先生役の大塚明夫、六年生を演じる成田剣や保志総一朗らも、作品の世界観を支える重要な存在となっている。
一方、歴代キャストを振り返ると、山田伝蔵の親子二代による継承や、学園長先生の交代、ユキの再登板など、長寿作品ならではの歴史も見えてくる。
【プロの結論】忍たまの声優情報を調べるときの3つの判断基準
忍たまのキャスト情報を正確に把握するなら、次の3点を押さえておきたい。
1.テレビアニメ・劇場版・舞台を区別する
同じキャラクターでも、アニメと舞台では担当者が異なる。出演者を調べる際は、作品の媒体を先に確認すると混乱しにくい。
2.歴代声優と現在の声優を分ける
山田伝蔵や学園長先生のように、担当者が交代したキャラクターもいる。昔の作品情報を調べる場合は、放送シリーズや出演時期を確認したい。
3.活動名の変更と本当の交代を混同しない
しんべヱ役の鈴木みえと一龍斎貞友のように、同一人物でも時期によって表記が異なる場合がある。名前だけで判断せず、声優本人のプロフィールも確認することが大切だ。
長年愛される『忍たま乱太郎』の魅力は、キャラクターだけでなく、その声を届け続けてきた声優たちの存在にもある。2026年の最新シリーズ、劇場版、ミュージカルをそれぞれのキャスト情報と照らし合わせながら楽しめば、作品の新しい魅力が見つかるはずだ。