物語は、東京都葛飾区のアパートで女性の遺体が発見されるところから始まります。
被害者は滋賀県彦根市在住の押谷道子(中島ひろ子)。遺体が見つかった部屋の住人・越川睦夫は行方不明になっていました。
捜査を担当する松宮脩平は、部屋に残されたカレンダーに日本橋周辺の12の橋の名前が書かれていることに気づきます。
一方、同じ時期には新小岩の河川敷でホームレスの焼死事件も発生していました。
一見すると別々の事件ですが、捜査が進むにつれて両者の接点が浮かび上がります。
事件の鍵を握る浅居博美
押谷道子が東京を訪れた理由を調べる松宮は、彼女の中学時代の同級生だった浅居博美にたどり着きます。
博美は明治座で活躍する舞台演出家。押谷が博美の母親・厚子について会いに来たことを認めますが、事件当時には確かなアリバイがありました。
しかし、博美と加賀恭一郎の間には、事件の捜査だけでは説明できない接点が存在します。
加賀の母親の失踪が明らかになる
本作で最も重要なのは、加賀恭一郎自身が長年抱えてきた家族の謎です。
幼いころに家を出た母親・田島百合子。父親・隆正との確執。そして、加賀がなぜ日本橋署にとどまり続けているのか。
これまでの「新参者」シリーズで断片的に描かれてきた加賀の過去が、今回の事件を通して明らかになります。
TBSの公式番組紹介でも、母親の失踪の真相と、日本橋署に勤務し続ける理由が本作の中心的な見どころとして紹介されています。
【新参者シリーズ完結編】原作・公開日・制作スタッフを解説

- 公開日:2018年1月27日
- 監督:福澤克雄
- 原作:東野圭吾
- 脚本:李正美
- 音楽:菅野祐悟
- 配給:東宝
東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ第10作
原作は、東野圭吾の小説『祈りの幕が下りる時』です。
加賀恭一郎シリーズの第10作にあたる作品で、第48回吉川英治文学賞を受賞した小説としても知られています。
映画版では、阿部寛が引き続き加賀恭一郎を演じ、シリーズの集大成となる物語が描かれました。
映像化シリーズの歩み
「新参者」シリーズは、テレビドラマからスペシャルドラマ、映画へと展開してきました。
| 年 | 作品 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 2010年 | 新参者 | TBS連続ドラマ |
| 2011年 | 赤い指 | スペシャルドラマ |
| 2012年 | 麒麟の翼 | 劇場版 |
| 2014年 | 眠りの森 | スペシャルドラマ |
| 2018年 | 祈りの幕が下りる時 | 映像化シリーズ完結編 |
この順番で作品を振り返ると、加賀の家族関係や松宮との関係が変化していく過程も理解しやすくなります。
特に、2010年の連続ドラマ『新参者』から見ておくと、加賀が日本橋署で働き続ける背景をより深く楽しめます。
上映時間は119分?120分?
作品データには、上映時間について異なる表記があります。
- 日本映画データベース(JFDB):119分
- WOWOWの作品案内:120分
これは案内媒体による時間表記の違いです。映画を視聴する際の目安としては、約2時間の作品と考えておけば問題ありません。
【キャストを調べる際の注意点】よくある誤解と作品の見どころ
映画の出演者情報には、間違えやすいポイントがいくつかあります。
誤解1:飯豊まりえと桜田ひよりは別の役?
2人が演じているのは、どちらも浅居博美です。
- 松嶋菜々子:現在の浅居博美
- 飯豊まりえ:20歳の浅居博美
- 桜田ひより:14歳の浅居博美
3人を別々の登場人物として覚えてしまうと、過去と現在を行き来する展開が分かりにくくなります。
誤解2:山崎努と山﨑努は別人?
加賀隆正を演じているのは山﨑努です。
「山崎努」と表記される場合もありますが、TBSチャンネルの作品情報では、正式な表記は「山﨑努」であることが注記されています。別の俳優ではありません。
誤解3:本作は独立した単発ミステリー?
本作だけでも事件の展開を楽しめますが、シリーズの過去作品を知っていると、人物の感情や行動の意味がより明確になります。
特に、加賀と父・隆正の関係、母・百合子の失踪、松宮との親族関係は、過去作から続く重要な要素です。
この映画がおすすめの人
- 東野圭吾の加賀恭一郎シリーズが好きな人
- 阿部寛と松嶋菜々子の共演を見たい人
- 飯豊まりえや桜田ひよりの演技に注目したい人
- 複数の事件が一つにつながるミステリーが好きな人
- 犯人探しだけでなく、家族の過去や人間ドラマを楽しみたい人
反対に、テンポの速いアクション映画や、複雑な人物関係のない短編ミステリーを求めている人には、少し重厚に感じられる可能性があります。
【祈りの幕が下りる時のキャスト】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:映画『祈りの幕が下りる時』で加賀恭一郎を演じている俳優は誰ですか?
A1:阿部寛です。テレビドラマ『新参者』から引き続き加賀恭一郎を演じ、本作では彼自身の母親の失踪という長年の謎に向き合います。
Q2:浅居博美の若い頃を演じた女優は誰ですか?
A2:20歳の浅居博美を飯豊まりえ、14歳の浅居博美を桜田ひよりが演じています。現在の博美は松嶋菜々子が担当しています。
Q3:加賀恭一郎の父親と母親を演じた俳優は誰ですか?
A3:父親の加賀隆正役は山﨑努、母親の田島百合子役は伊藤蘭です。両親との関係は、加賀の人生を理解する重要な要素です。
Q4:浅居博美の父親と母親は誰が演じていますか?
A4:父親の浅居忠雄役は小日向文世、母親の浅居厚子役はキムラ緑子です。
Q5:映画『祈りの幕が下りる時』は「新参者」シリーズの最終作ですか?
A5:はい。テレビドラマ、スペシャルドラマ、劇場版と展開してきた映像化シリーズの完結編です。加賀恭一郎の母親の失踪にまつわる謎が明かされます。
Q6:溝端淳平と田中麗奈は何役ですか?
A6:溝端淳平は加賀恭一郎の従兄弟で刑事の松宮脩平役、田中麗奈は加賀の父・隆正を看取った看護師の金森登紀子役です。
まとめ:『祈りの幕が下りる時』はキャストと人物関係が鍵
映画『祈りの幕が下りる時』は、阿部寛、松嶋菜々子を中心に、溝端淳平、田中麗奈、飯豊まりえ、桜田ひより、山﨑努、伊藤蘭、小日向文世、キムラ緑子など、幅広い世代の俳優が出演する作品です。
特に押さえておきたい配役は次のとおりです。
- 阿部寛:加賀恭一郎
- 松嶋菜々子:浅居博美
- 溝端淳平:松宮脩平
- 田中麗奈:金森登紀子
- 飯豊まりえ:20歳の浅居博美
- 桜田ひより:14歳の浅居博美
- 山﨑努:加賀隆正
- 伊藤蘭:田島百合子
本作の魅力は、豪華キャストによる共演だけではありません。加賀家と浅居家、それぞれの過去が交差し、事件の真相とともに人間関係の意味が明らかになっていく構成にあります。
キャストの名前と役名を把握したうえで鑑賞すると、過去と現在をつなぐ伏線や人物の感情をより深く味わえます。
2018年の公開から年月が経った2026年現在も、東野圭吾原作のミステリーと人間ドラマを楽しめる「新参者」シリーズの重要な完結作品です。