「ありがとうオリゴ糖」の元ネタは、お笑いコンビ・
ジョイマンは、2003年4月に結成されたコンビ。メンバーは、独特のリズムに乗せて言葉を繰り出す高木晋哉と、その相方でツッコミを担当する池谷和志です。所属する吉本興業の公式プロフィールでも、2人のコンビとして紹介されています。
高木晋哉(たかぎ・しんや)
1980年8月18日生まれ・神奈川県横浜市出身
ネタの中心となるラップや言葉遊びを担当。読書や詩を書くことも趣味としている。
池谷和志(いけたに・かずゆき)
1981年2月18日生まれ・神奈川県出身
高木の独特な言葉と動きに対してツッコミを入れ、ネタのテンポと笑いを作る相方。
「ありがとう」と「オリゴ糖」の組み合わせが面白い理由
このギャグの基本は、意味のつながりよりも音の響きを重視した言葉遊びです。
- ありがとう:日常的に使う感謝の言葉
- オリゴ糖:食品や栄養の話題で登場する糖質の一種
- ありがとうオリゴ糖:語尾の音をそろえた、ジョイマンらしいナンセンスなフレーズ
「ありがとう」と「オリゴ糖」は、最後の「とう」の音が共通しています。
普通なら感謝を伝えて終わるところに、突然、食品成分の名前が登場する。この予想外の組み合わせが笑いにつながります。
加えて、ジョイマン特有の脱力した動きとリズムが加わることで、文字だけで読むよりも耳に残るネタになっています。
「ナナナナー」とセットで覚えられている
「ありがとうオリゴ糖」を語るうえで欠かせないのが、「ナナナナー、ナナナナー」という掛け声です。
高木が独特の動きでリズムを作り、その流れに合わせて韻を踏んだ言葉を繰り出す。池谷が「なんだこいつ~!」とツッコむことで、一つのネタとして成立します。
「いきなり出てきてごーめーん」「まことにすいまめーん」なども同じ系統の代表的なフレーズです。
つまり、「ありがとうオリゴ糖」だけが独立した流行語なのではなく、ジョイマンが長年育ててきたリズムネタの世界観を象徴する言葉なのです。
【誕生秘話】ジョイマンのラップネタはどのように生まれた?

「ありがとうオリゴ糖」の背景には、ジョイマンが自分たちに合う芸風を模索した時期があります。
その経緯は、2023年に公開された『anan』のジョイマンインタビューで詳しく語られています。
最初は正統派漫才だった
高木と池谷は、コンビを結成した当初、当時のお笑い界で存在感を高めていた正統派漫才を目指していました。
しかし、思うように芽が出ません。
転機となったのは、漫才の途中に取り入れた短いギャグでした。
高木が何かを言われて怒り出し、「トゥントゥントゥ~ン」という動きを始める。その動きに対して池谷が「なんだそれ!」とツッコむ流れが生まれます。
意外にも、2人がやっていた漫才の本筋より、この短い動きの部分がウケました。
高木は、その反応をきっかけに、自分に合った芸風を見つけたと振り返っています。
「ナナナナ~」の前身は「ララララ~」だった
ジョイマンの誕生秘話で特に興味深いのが、現在おなじみの「ナナナナ~」にも前身があったことです。
高木によれば、最初は「ララララ~」というリズムでした。
ところが、ネタを作っていくうちに「ラ」の付く言葉が少ないことに気づきます。
そこで「ナ」に変更。
この変更が、現在まで続くジョイマン独特のリズムを作る大きな要素になりました。
『おもしろ荘』のオーディションが転機に
加えて、現在のネタの形式が整うきっかけとなったのが、テレビ番組『おもしろ荘』のオーディションです。
インタビューによると、ディレクターからコント形式にすることを提案され、2人は会議室に入ってネタを組み立てました。
そのわずか2~3時間後には、高木が「ヒウィゴー、カモン」と登場する現在につながる流れができていたといいます。
言葉の響き、身体の動き、相方のツッコミ。この3つが組み合わさって、ジョイマンの芸風が形になっていきました。
2008年のブレイクから低迷期、そして再評価へ
ジョイマンは2008年のショートネタブームで大きな人気を獲得しました。
しかし、ブームが落ち着くとテレビ出演も減少。
高木は國學院大學のインタビューで、当時の状況を「2008年のショートネタブームのときに売れて、2010年に売れ終わりました」と振り返っています。
2014年には、サイン会を開いたものの来場者が一人もいないという出来事もありました。
その状況を隠さずSNSで発信したことが話題になり、再び注目を集めるようになります。
この経験は、ジョイマンが単なる一発屋として終わらず、独自の言葉の面白さで再評価されていく重要な転機でした。
【2019年の明治CM】オリゴスマートと新木優子のダンス動画が話題に
「ありがとうオリゴ糖」が芸人ファン以外にも広く知られるきっかけの一つとなったのが、2019年の明治の広告展開です。
株式会社明治は、2019年2月26日から、新木優子を起用した「オリゴスマートミルクチョコレート」のテレビCMを全国で放映しました。
その後、3月7日にはWeb動画「ありがとうオリゴ糖ダンス 新木優子ver.」を公開しています。
明治「オリゴスマートミルクチョコレート」とは?
2019年2月26日発売
砂糖の一部にフラクトオリゴ糖を使用したチョコレート。糖の摂取を意識する人にもチョコレートを楽しんでもらうという商品コンセプトで展開されました。
明治が注目したのは、チョコレートの主原料の一つである糖です。
フラクトオリゴ糖を一部使用することで、従来のチョコレートとは異なる価値を打ち出しました。
2019年の広告では、新木優子がチョコレート好きの女性を演じ、商品の魅力を伝えています。
新木優子の「ありがとうオリゴ糖ダンス」とは?
2019年3月7日に公開されたWeb動画は、テレビCMとは雰囲気が大きく異なります。
新木優子が黒いパンツ、白いパーカー、メガネというカジュアルな姿で登場し、ピアノの伴奏に合わせて踊る内容です。
その振り付けは、ジョイマンの「ナナナナ~」をイメージしたもの。
大きく複雑な動きではなく、手を軽く広げて左右にステップを踏むシンプルなダンスになっています。
特に印象的なのは、踊っているときの少し照れた表情と、商品を持ったときの決め顔とのギャップです。
明治の公式プレスリリースによると、撮影当初は少し恥ずかしそうに踊っていた新木でしたが、徐々に笑顔が増え、アドリブのポーズも取り入れられました。
最後に加えた、きちんと気をつけをするようなポーズは、スタッフから好評で、そのまま採用されたとされています。
ダンス動画の出演者は新木優子だけではない
このWeb動画には、もう一人、神谷圭介の名前も出演者として記載されています。
神谷は、お笑いコンビ「テニスコート」のメンバーです。
明治の発表では、新木優子と神谷圭介の2人が出演者として紹介されています。
ここで押さえておきたいのは、ジョイマン本人が出演する動画ではなく、ジョイマンのネタをオマージュしたダンス動画だったという点です。
つまり、ジョイマンの元ネタを新木優子が広告向けにアレンジした企画でした。
2019年3月14日にはジョイマン高木にもチョコレートが届いた
この広告展開には、ジョイマン本人との微笑ましい交流もありました。
2019年3月13日、明治の公式アカウントが、高木に対してホワイトデーのお返しとしてオリゴスマートを贈りたいとSNSで呼びかけました。
それに対し、高木は「ここにいるよ」と返信。
翌3月14日のホワイトデーには、実際に明治からオリゴスマートミルクチョコレートが届いたことを報告しています。
高木は、自分の代表ネタにちなみ、明治と新木優子への感謝を独特の言葉遊びで表現しました。
このやり取りはJ-CASTニュースでも報じられています。
このエピソードが面白いのは、芸人の持ちネタと企業の商品名が偶然の一致だけで終わらず、SNSを通じた交流にまで発展したことです。
ただし、2019年のWeb動画と高木へのチョコレート贈呈は、それぞれ区別して理解する必要があります。動画の出演者として発表されたのは新木優子と神谷圭介であり、高木がCMに出演したわけではありません。
【関係者・年表一覧】ありがとうオリゴ糖の誕生から広告・グッズまで
ここまでの出来事を整理すると、「ありがとうオリゴ糖」を中心に複数の人物や企業が関わってきたことが分かります。
主要エンティティと関係性
| 人物・企業・企画 | 関係性・役割 |
|---|---|
| ジョイマン | 「ありがとうオリゴ糖」の元ネタとなるお笑いコンビ |
| 高木晋哉 | ラップ風の言葉遊びと独特の動きを担当 |
| 池谷和志 | 高木のネタにツッコミを入れる相方 |
| 明治 | 2019年にオリゴスマートの広告を展開 |
| 新木優子 | CM出演とありがとうオリゴ糖ダンスを披露 |
| 神谷圭介 | 2019年Web動画の出演者 |
| ブシロードクリエイティブ | ジョイマンの名フレーズを使ったはんこを商品化 |
年代別の主な出来事
この年表から見えてくるのは、ジョイマンのネタが一度のテレビブームで消費されたものではないということです。
テレビ、SNS、企業広告、カプセルトイという異なるメディアに形を変えて登場し続けています。
【関連グッズ】ジョイマン×事務的なはんこにも「ありがとうオリゴ糖」
ジョイマン×事務的なはんこ
発売元:ブシロードクリエイティブ
300円
税込・発表時の価格
全14種類、全高約50mmのカプセルトイ。
「ありがとうオリゴ糖」は、テレビCMだけでなく、実際の商品にもなっています。
その代表例が、ブシロードクリエイティブの「ジョイマン×事務的なはんこ」です。
どんな商品だった?
株式会社ブシロードは2022年11月1日、このコラボ商品を発表しました。
人気カプセルトイシリーズ「事務的なはんこ」とジョイマンがコラボし、名リリックをそのままはんこにした企画です。
商品概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ジョイマン×事務的なはんこ |
| 発表日 | 2022年11月1日 |
| 発売予定 | 2023年2月 |
| 種類 | 全14種類 |
| 価格 | 300円(税込) |
| サイズ | 全高約50mm |
| 素材 | ABS・TPR |
| 対象 | カプセルトイ |
なぜ「事務的なはんこ」と相性がよかったのか
このコラボの面白さは、ジョイマンのナンセンスな言葉と、はんこという非常に事務的な道具の組み合わせにあります。
例えば、仕事で書類を確認したときに、普通なら「確認済み」などの印を押すところを、ジョイマンのフレーズで表現する。
まじめな場面に突然シュールな言葉が入り込むことで、独特の笑いが生まれます。
ブシロードクリエイティブが公開した商品紹介では、実際にジョイマンの2人が登場し、職場でのはんこの使い方を紹介する企画も展開されました。
「ありがとう オリゴ糖」のはんこも、その名リリックを使った商品の一つです。
2026年現在も購入できる?
ここは注意したいポイントです。
商品は2023年2月に発売予定として発表されたカプセルトイであり、2026年現在の店頭在庫や再販状況を示す公式情報とは別問題です。
そのため、現在も全国のカプセルトイ売り場で通常販売されているとは断定できません。
中古市場やフリマサービスなどで見つかる可能性はありますが、購入時には全14種類のうちどのデザインなのか、状態や価格が適正かを確認するのがおすすめです。
【2026年現在】ありがとうオリゴ糖とジョイマンはどうなっている?
「ありがとうオリゴ糖」は、2019年の明治の広告だけで終わった言葉ではありません。
ジョイマン自身も活動を続けており、2026年にはテレビ出演や企業CMなど、新しい展開が確認できます。
2026年もテレビ出演や広告で活躍
2026年1月28日放送の日本テレビ系『有吉の壁』スペシャルでは、ジョイマンが出演者として紹介されました。
同番組では新しいリズムネタを競う企画も放送されています。
加えて、2026年7月17日からは、さくらトラベルの新テレビCM「飛行機」篇・「手荷物」篇が放映開始されました。
このCMでは、ジョイマンの2人がそろって出演。
高木は桜の木に扮し、「さくらトラベル」「おトクな航空券見つかり上機嫌」などの言葉遊びを披露します。
池谷が「なんだこいつぅ」とツッコむ、ジョイマンらしい掛け合いも健在です。
同社によると、CMは一部地域を除いて全国で放映されています。
「ありがとうオリゴ糖」が2026年にも使われている
2026年3月には、マイナビニュースが高木晋哉のSNSでのやり取りを報じています。
大阪のたこ焼き店が、客から「ありがとうオリゴ糖」と声をかけられた際、どのように返せばよかったのかとSNSで相談しました。
それに対して高木本人が反応。
「なんだこいつ~」というおなじみの返しに加え、「おおきに ビキニ」という関西弁を使ったラップ風の返答を提案しました。
この投稿は2026年3月21日までに表示回数500万回を超え、6,000件以上の「いいね」を集めたとマイナビニュースは伝えています。
注目したいのは、高木自身が、ジョイマンを知らずに「ありがとうオリゴ糖」を使う人もいると指摘していることです。
つまり、フレーズが芸人のファンだけに通じる言葉ではなく、日常の会話にも入り込んでいるということです。
営業活動でも再評価されるジョイマン
2026年3月のマイナビニュースの記事では、ジョイマンが吉本興業の営業本数ランキングで2023年から3年連続1位になったと紹介されています。
2008年のテレビブームを経験し、その後、仕事が減少した時期もあった2人が、営業という別の舞台で存在感を取り戻しているのです。
この変化は、ジョイマンの芸風の強みを示しています。
テレビ番組では短い時間で印象を残し、営業やイベントでは観客と直接やり取りできる。さらにSNSでは、短いフレーズが投稿や返信のきっかけになります。
「ありがとうオリゴ糖」は、そうした複数の場面で活用できる、非常に覚えやすい言葉なのです。
【ありがとうオリゴ糖に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ありがとうオリゴ糖の元ネタは誰ですか?
A1:お笑いコンビ・ジョイマンの高木晋哉が披露するラップ風のリズムネタです。相方の池谷和志との掛け合いと、「ナナナナー」という独特のリズムが特徴です。
Q2:ありがとうオリゴ糖の意味は何ですか?
A2:「ありがとう」と「オリゴ糖」の音を合わせた言葉遊びです。オリゴ糖を使った特別な感謝表現という意味ではなく、ジョイマンらしいナンセンスな韻を楽しむギャグです。
Q3:ありがとうオリゴ糖はいつ流行りましたか?
A3:ジョイマンが2008年のショートネタブームで人気を獲得した時期に広く知られるようになりました。2019年には明治の広告企画でも取り上げられました。
Q4:明治のオリゴスマートCMにジョイマン本人は出演しましたか?
A4:2019年の「ありがとうオリゴ糖ダンス 新木優子ver.」の公式発表で出演者として記載されているのは新木優子と神谷圭介です。ジョイマン本人の出演ではなく、ネタをオマージュした動画です。
Q5:新木優子のありがとうオリゴ糖ダンスはいつ公開されましたか?
A5:2019年3月7日です。明治のオリゴスマートミルクチョコレートの発売を記念して公開されました。
Q6:ありがとうオリゴ糖のはんこは現在も買えますか?
A6:ブシロードクリエイティブから2023年2月発売予定として発表された全14種類のカプセルトイです。2026年現在の通常販売や在庫状況は確認できないため、中古品を探す場合は商品の状態や価格を確認してください。
Q7:ジョイマンは2026年現在も活動していますか?
A7:はい。2026年にはテレビ番組への出演や、さくらトラベルのテレビCM出演などが確認できます。営業やイベントでも活動を続けています。
まとめ:ありがとうオリゴ糖はジョイマンを象徴する名フレーズ
「ありがとうオリゴ糖」の元ネタは、ジョイマン高木晋哉のラップ風リズムギャグです。「ありがとう」と「オリゴ糖」という意外な組み合わせに、独特の動きと「ナナナナー」のリズムが加わることで、長く記憶に残るフレーズになりました。
2019年には明治の「オリゴスマートミルクチョコレート」の広告展開を通じて、新木優子によるダンス動画が公開されました。加えて、2023年にはジョイマンの名リリックを使ったはんこも登場。お笑いの枠を超えて、商品や広告にも広がっています。
そして2026年現在も、ジョイマンはテレビや企業CM、SNSで活躍しています。特に、2026年の企業CM出演や高木本人によるSNSでの言葉遊びは、かつてのネタが今も通用することを示しています。
【プロの結論】一発ギャグが長く愛される3つの理由
1. 音の記憶に残りやすいこと: 短い言葉と分かりやすい韻、独特のリズムが組み合わさっている。
2. 別の企画に応用できること: CM、ダンス、グッズ、SNSなど、さまざまな場面でアレンジできる。
3. 本人たちのキャラクターが確立していること: 高木の独特な表現と池谷のツッコミが、フレーズの面白さを支えている。
「ありがとうオリゴ糖」は、単に懐かしい2000年代のお笑いフレーズではありません。時代やメディアが変わっても使い続けられる、ジョイマンならではの言葉の財産です。次にこの言葉を耳にしたときは、ぜひ「ナナナナー」のリズムとともに、ジョイマンの芸の歴史を思い出してみてください。