「朝日作曲賞」と検索すると、吹奏楽の作曲コンクールと合唱の作曲コンクールという、2つの異なる制度が見つかります。どちらも朝日新聞社が主催に加わる賞ですが、共同主催する団体や応募作品の形式、審査方法、受賞作品の活用方法には明確な違いがあります。
2026年11月現在、吹奏楽部門では第36回朝日作曲賞を姫野七弦の「ウインド・バンド・ネオン」が受賞し、2027年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲に選ばれています。一方、合唱部門では第37回の審査結果が2026年9月に発表され、稲室来実の「掌の花」が朝日作曲賞に選ばれました。加えて、2027年度の合唱部門では女声・男声合唱組曲に限定した募集が予定されています。
【基本情報】朝日作曲賞とは?実は吹奏楽と合唱の2つのコンクール

朝日作曲賞とは、朝日新聞社と音楽分野の専門団体が共同で実施する作曲賞です。ただし、単一の総合的な作曲コンクールではありません。
正式には、吹奏楽を対象とする「朝日作曲賞(吹奏楽)」と、合唱作品を対象とする「朝日作曲賞(合唱)」に分かれています。名称が共通しているため混同されやすいものの、それぞれ独立した応募要項と審査体制を持っています。
朝日作曲賞の主催団体はどこ?
両賞に共通する主催者は朝日新聞社です。もう一方の共同主催者が、対象とする音楽ジャンルによって異なります。
吹奏楽部門は一般社団法人全日本吹奏楽連盟、合唱部門は一般社団法人全日本合唱連盟が共同主催しています。
朝日新聞社は吹奏楽や合唱の全国大会などにも関わっており、両賞は新聞社単独の文化事業というより、各分野の専門団体と連携した音楽文化振興の取り組みとして位置づけられています。朝日新聞社の大会・コンクール紹介でも、吹奏楽と合唱はそれぞれ独立した事業分野として扱われています。
2つの賞が設けられている理由
吹奏楽と合唱では、作品に求められる音楽的な条件が大きく異なります。
吹奏楽は管楽器や打楽器を中心とする合奏作品です。楽器ごとの音域、演奏技術、編成、各パートのバランスなどが作品の実用性を左右します。特に全国規模のコンクールで演奏する課題曲には、幅広い参加団体が取り組めることも求められます。
一方、合唱は人間の声を中心に構成されます。歌詞の内容、言葉の響き、声部の重なり、詩と音楽の関係などが作品の重要な要素です。混声・女声・男声という編成の違いもあります。
そのため、両分野を同じ審査基準で評価するのではなく、それぞれの専門団体が独立した作曲賞を運営する仕組みになっています。
【徹底比較】朝日作曲賞の吹奏楽と合唱は何が違う?主催団体・応募資格・審査方法
2つの朝日作曲賞を区別する際は、主催団体だけでなく、応募する作品の種類と受賞後の活用方法を確認すると理解しやすくなります。
特に大きな違いは、吹奏楽部門が全日本吹奏楽コンクールの課題曲を生み出す公募であるのに対し、合唱部門は合唱組曲を公募し、受賞作品の中から全日本合唱コンクールの課題曲を選定する仕組みであることです。
吹奏楽と合唱の制度比較
吹奏楽部門の特徴
吹奏楽部門の特徴は、全国の吹奏楽団体が演奏する課題曲の選考と直結していることです。
第36回の募集要項では、作品は中学生、高校生、大学、職場・一般の各部門で演奏されることを想定しています。楽器の特性に無理がなく、合奏が成立しやすいことや、過度に難しい音域・特殊奏法を避けることなどが応募規定に盛り込まれています。
つまり、作曲家としての独創性だけでなく、アマチュアの吹奏楽団体が実際に演奏できる作品であることも求められる制度です。
合唱部門の特徴
合唱部門は、単独の合唱曲ではなく、複数の楽曲から構成される合唱組曲を対象としています。
混声合唱、女声合唱、男声合唱という3種類の編成が基本です。無伴奏作品とピアノ伴奏付き作品のどちらも応募できます。
作品全体の完成度と、全日本合唱コンクールの課題曲として使用できる楽曲を含んでいるかどうかが、制度上の要点です。
【2026年最新情報】吹奏楽・合唱それぞれの受賞結果と2027年度の動向
2026年は、両部門で注目すべき動きがありました。吹奏楽では2027年度課題曲の選定が発表され、合唱では第37回朝日作曲賞の受賞作品が決定しています。
吹奏楽:第36回朝日作曲賞は姫野七弦が受賞
2027年度の受賞作品
ウインド・バンド・ネオン
作曲:姫野七弦/第36回朝日作曲賞
2026年6月、全日本吹奏楽連盟は2027年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲を発表しました。その中で朝日作曲賞に選ばれたのが、姫野七弦の「ウインド・バンド・ネオン」です。
同時に、後藤元信の行進曲「パルナッソス」が入選作品として選ばれました。加えて、長生淳の「アルメリア」とロバート・シェルドンの「Ascending the Snowcapped Peaks」という委嘱作品2曲も加わり、2027年度の課題曲は合計4曲となっています。
全日本吹奏楽連盟の発表によると、2027年度課題曲の曲順などは発表時点で未定で、楽譜・CD・DVDは2027年2月末の販売予定です。
ここで押さえておきたいのは、朝日作曲賞の受賞作品と委嘱作品は別の位置づけだということです。前者は公募作品から選ばれた作品であり、後者は主催団体側が作曲家に依頼して制作する作品です。
合唱:第37回朝日作曲賞は稲室来実の「掌の花」
掌の花
作曲:稲室来実/野口米次郎の詩による混声合唱とピアノのための作品
合唱部門では、2026年9月8日に第37回朝日作曲賞の審査結果が公表されました。
応募作品は合計65曲。内訳は混声合唱50曲、女声合唱11曲、男声合唱4曲でした。第1次審査は3月24日の譜面審査、第2次審査は9月7日の演奏審査で行われています。
受賞したのは、稲室来実による「掌の花」です。野口米次郎の詩を用いた混声合唱とピアノのための組曲で、「黑髮」「沈黙」「掌の花」の3曲で構成されています。
特に注目したいのが、組曲中の「黑髮」が2027年度全日本合唱コンクールの課題曲に選ばれたことです。賞の受賞にとどまらず、全国の合唱団が取り組む作品として広がっていくことになります。
佳作には、西田直嗣の「空の底」が選ばれました。星野富弘の5つの詩による混声合唱組曲で、賞金10万円が贈られています。
2028年度の吹奏楽部門は公募を実施しない
2026年11月時点で見逃せないのが、吹奏楽部門の次回公募に関する発表です。
全日本吹奏楽連盟の公式課題曲ページでは、2028年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲について、全4曲を委嘱作品とするため、2026年の朝日作曲賞の公募を実施しないと案内しています。
これは朝日作曲賞そのものの廃止を意味するものではありません。少なくとも公表されている内容は、2028年度課題曲の制作方式を公募ではなく委嘱にするというものです。2029年度以降の公募や委嘱の方針については、今後の連盟発表が判断材料になります。
合唱部門の2027年度募集は女声・男声に限定予定
合唱部門については、全日本合唱連盟が2027年度の第38回募集について、女声合唱組曲と男声合唱組曲に限定して募集する予定と公表しています。
2026年度の第37回では混声合唱の応募が50曲と最も多く、女声11曲、男声4曲でした。次回は募集対象を変えることで、女声・男声合唱の新作レパートリーを充実させる方向が示されています。
ただし、2027年度募集の具体的な受付期間や応募料などは、正式な募集要項で確認する必要があります。
【応募要項と審査基準】朝日作曲賞に応募するには?選考の仕組みを解説
朝日作曲賞は、一般の音楽ファンが人気投票で作品を選ぶ賞ではありません。応募者が楽譜などの資料を提出し、専門家による段階的な審査を経て受賞作品を決定します。
吹奏楽部門の応募要項
第36回朝日作曲賞の募集要項では、次の条件が定められていました。
- 応募資格:特に制限なし。
- 対象作品:行進曲および行進曲以外の吹奏楽曲。
- 演奏時間:3分程度から4分以内。
- 作品条件:未発表・未出版のオリジナル作品。
- 応募点数:1人1点。
- 応募料:10,000円(税込)。
応募作品は、アマチュアの吹奏楽団体が演奏する課題曲として適切であることが基本です。演奏に際して楽器の特性上の無理がないこと、無理なく合奏が成立することなどが規定されています。
審査は3段階です。第1次審査では総譜などの譜面を確認し、第2次審査ではスコアと音源を使用。第3次審査では実際の試奏によって選考します。審査は非公開とされています。
賞金は朝日作曲賞が100万円、入選が30万円です。両方の入賞作品が次年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲になります。
合唱部門の応募要項
2026年度の第37回募集では、応募作品に以下の条件が設けられていました。
- 作品形式:合唱組曲。単曲での応募は不可。
- 編成:混声・女声・男声合唱のいずれか。
- 伴奏:無伴奏またはピアノ伴奏付き。
- 演奏時間:組曲全体で15分以内。
- 課題曲候補:3~4分程度の楽曲を1曲以上含む。
- 作品条件:未発表・未出版のオリジナル作品。編曲作品は不可。
- 応募資格:日本国籍を有する者、または日本在住者。年齢制限なし。
- 応募料:1作品につき3,000円。
詩に著作権がある場合は、著作権者の了解を得る必要があります。これは合唱作品ならではの重要な条件です。音楽だけでなく、歌詞として使用する文学作品の権利関係も確認しなければなりません。
審査は譜面審査と演奏審査の2段階です。最終的に朝日作曲賞1作品と佳作1作品を選定し、朝日作曲賞受賞作品の中から全日本合唱コンクールの課題曲を選びます。
賞金は朝日作曲賞が100万円、佳作が10万円です。課題曲として採用された作品は、全日本合唱連盟が発行する「合唱名曲シリーズ」に掲載されます。
審査基準は何を重視している?
両部門とも、審査員による専門的な判断が中心です。ただし、公式募集要項に公表された数値配点や統一された採点表があるわけではありません。
応募条件から読み取れる評価の方向性には、次のような違いがあります。
吹奏楽部門で重視される要素
- 楽器の特性や音域を踏まえた適切な書法。
- 各パートのバランスと合奏としての完成度。
- アマチュア団体でも演奏に取り組める実用性。
- 3~4分という演奏時間の中での音楽的な構成力。
- 全国規模のコンクール課題曲としての適性。
合唱部門で重視される要素
- 歌詞と音楽の結びつき。
- 混声・女声・男声それぞれの編成に合った声部の書法。
- 組曲全体の構成と楽曲間の統一感。
- 合唱団による演奏の実現可能性。
- 全日本合唱コンクールの課題曲としての適性。
両者に共通しているのは、単に芸術性の高い作品を選ぶだけではなく、全国の演奏団体に実際に演奏されることを想定している点です。受賞後に楽譜や音源が広く利用されることまで含めて、作品の価値が問われます。
【歴代受賞作品】朝日作曲賞から生まれた代表的な吹奏楽曲・合唱曲
朝日作曲賞の魅力は、受賞した作曲家の名前だけではありません。全国の吹奏楽団や合唱団が実際に演奏することで、作品が幅広い世代に知られていく点にもあります。
吹奏楽部門の歴代受賞作品
吹奏楽部門では、受賞作品が翌年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲として採用される仕組みが続いています。
近年の代表的な作品には、次のような楽曲があります。
- 2027年度:「ウインド・バンド・ネオン」/姫野七弦
- 2026年度:「夕映えの丘」/森山至貴
- 2025年度:「祝い唄と踊り唄による幻想曲」/杉山義隆
- 2024年度:「行進曲『勇気の旗を掲げて』」/渡口公康
- 2023年度:「行進曲『煌めきの朝』」/牧野圭吾
- 2022年度:「やまがたふぁんたじぃ~吹奏楽のための~」/杉浦邦弘
- 2021年度:「トイズ・パレード」/平山雄一
また、過去の作品では福田洋介の「さくらのうた」や「吹奏楽のための『風之舞』」、内藤淳一の「ブライアンの休日」なども知られています。
これらの作品は、コンクールの課題曲として演奏されるだけでなく、学校や一般の吹奏楽団体にとっても重要なレパートリーになっています。
合唱部門の歴代受賞作品
合唱部門は、1971年に優れた合唱作品を公募する事業として始まりました。1979年から入選曲をコンクール課題曲に採用するようになり、1990年度から現在の「朝日作曲賞」という名称になっています。さらに1999年度からは組曲形式の公募となりました。
つまり、現在の制度に至るまでには、長い歴史の中で公募形式や課題曲との関係が発展してきた経緯があります。
近年の受賞作品には、次のような楽曲があります。
- 2026年度:「掌の花」/稲室来実
- 2025年度:「一滴の静寂のために」/福丸光詩
- 2024年度:「世界恋愛詩集」/平木悟
- 2023年度:「月の世界へ」/村本晋也
- 2022年度:「恋の色彩」/田畠佑一
- 2021年度:「定点観測」/宮本正太郎
- 2020年度:「遠望」/根岸宏輔
合唱部門の歴史を知るうえで興味深い作品が、信長貴富の「もし鳥だったなら」です。第5回朝日作曲賞の受賞作品として記録されており、全日本合唱連盟の公式記録では演奏審査会の音源も紹介されています。
第8回の「雪」(古寺七重)も同様に演奏記録が残っています。受賞作品を審査結果だけで終わらせず、演奏を通じて後世に伝えていく取り組みも、この賞の特徴です。
【混同を防ぐ】朝日作曲賞の吹奏楽と合唱の見分け方・よくある誤解
検索結果や音楽関係の資料では、単に「朝日作曲賞」と表記されることがあります。特に受賞作品や募集要項を調べる際は、対象分野を確認することが欠かせません。
見分け方は主催団体と作品名が基本
最も簡単なのは、共同主催団体を確認する方法です。
- 全日本吹奏楽連盟と書かれていれば、吹奏楽部門。
- 全日本合唱連盟と書かれていれば、合唱部門。
- 吹奏楽の課題曲や楽器編成が出てくれば、吹奏楽部門。
- 混声・女声・男声、合唱組曲、歌詞、ピアノ伴奏などが出てくれば、合唱部門。
特に、作品のタイトルだけで判断するのは避けたいところです。どちらも作曲賞という名前を使っていますが、応募先と制度上の位置づけは別々です。
よくある3つの誤解
誤解1:朝日新聞社が単独で開催する総合作曲コンクールである
実際には、朝日新聞社と各分野の専門団体が共同主催する2つの賞です。吹奏楽部門と合唱部門では運営主体が異なります。
誤解2:吹奏楽と合唱のどちらでも同じ応募要項を利用できる
応募作品の形式、演奏時間、提出物、審査方法、応募料は異なります。吹奏楽曲を合唱部門に応募したり、合唱組曲を吹奏楽部門に応募したりすることはできません。
誤解3:朝日作曲賞を受賞すれば、必ず同じ年度のコンクールで演奏される
基本的には受賞作品を翌年度の課題曲に採用する仕組みです。2026年の受賞作品であれば、原則として2027年度のコンクールに関係します。受賞発表の年と実際に課題曲として演奏される年度を混同しないことが大切です。
どの公式情報を確認すればよい?
応募を検討する作曲家や、受賞作品を調べたい音楽ファンは、次の資料を確認すると効率的です。
- 吹奏楽:全日本吹奏楽連盟の「課題曲」「販売・公募」「朝日作曲賞」関連資料。
- 合唱:全日本合唱連盟の「合唱組曲作品公募 朝日作曲賞」「過去の記録」。
- 主催者の事業全体:朝日新聞社の大会・コンクール・表彰に関する案内。
特に応募を考えている場合は、過年度の募集要項をそのまま利用せず、必ず対象年度の最新資料を確認することが必要です。応募料や受付期間、著作権の取り扱いは年度によって変わる可能性があります。
【朝日作曲賞に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:朝日作曲賞は吹奏楽と合唱のどちらが正しいのですか?
A1:どちらも正しい名称です。吹奏楽部門は全日本吹奏楽連盟、合唱部門は全日本合唱連盟が、それぞれ朝日新聞社と共同主催しています。別々の作曲コンクールとして運営されています。
Q2:朝日作曲賞の主催団体は朝日新聞社ですか?
A2:朝日新聞社は両賞の共同主催者です。吹奏楽部門は全日本吹奏楽連盟、合唱部門は全日本合唱連盟が、それぞれ共同主催者となっています。
Q3:2026年の朝日作曲賞の受賞者は誰ですか?
A3:吹奏楽部門の第36回は姫野七弦が「ウインド・バンド・ネオン」で受賞しました。合唱部門の第37回は稲室来実が「掌の花」で受賞しています。
Q4:朝日作曲賞の賞金はいくらですか?
A4:2026年度の募集要項では、吹奏楽部門・合唱部門ともに朝日作曲賞の賞金は100万円です。ただし、吹奏楽部門の入選は30万円、合唱部門の佳作は10万円と異なります。
Q5:朝日作曲賞の吹奏楽部門は2027年も募集しますか?
A5:2028年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲は全4曲を委嘱作品とするため、2026年の公募は実施されません。2029年度以降については、全日本吹奏楽連盟の新しい発表を確認する必要があります。
Q6:合唱部門の2027年度募集はどのような内容ですか?
A6:全日本合唱連盟は、第38回の募集について女声合唱組曲と男声合唱組曲に限定する予定と発表しています。受付期間や応募料などの詳細は、正式な募集要項で確認してください。
Q7:朝日作曲賞の歴代受賞作品はどこで確認できますか?
A7:吹奏楽部門は全日本吹奏楽連盟の課題曲関連資料、合唱部門は全日本合唱連盟の「朝日作曲賞 過去の記録」で確認できます。合唱部門は受賞者、受賞曲、佳作、過去の演奏記録なども掲載されています。
まとめ:朝日作曲賞は2つの制度を理解することが大切
朝日作曲賞は、吹奏楽と合唱という異なる音楽分野に設けられた2つの作曲コンクールです。共通するのは朝日新聞社が共同主催していることですが、実際の運営は全日本吹奏楽連盟と全日本合唱連盟がそれぞれ担当しています。
2026年の最新結果では、吹奏楽部門は姫野七弦の「ウインド・バンド・ネオン」、合唱部門は稲室来実の「掌の花」が受賞しました。どちらも2027年度の全日本コンクールに関係する作品として、今後の演奏機会が注目されます。
一方、吹奏楽部門は2028年度の課題曲を全曲委嘱作品とするため、2026年の公募を実施しないという制度上の変化があります。合唱部門では2027年度に女声・男声合唱組曲を対象とする募集が予定されており、両部門の今後の展開は異なる方向に進んでいます。
朝日作曲賞を調べる際に最も重要なのは、単に受賞者や作品名を追うことではありません。共同主催団体、対象作品、課題曲への採用年度、応募要項をセットで確認することです。それによって、吹奏楽と合唱の制度を正確に区別でき、歴代作品の位置づけや今後の募集情報も理解しやすくなります。
全国の吹奏楽団や合唱団が実際に演奏する作品を生み出すという点で、朝日作曲賞は日本のアマチュア音楽文化と作曲家をつなぐ重要な制度です。2027年度の新しい課題曲と、次回以降の公募制度の動向にも注目したいところです。
主な参照資料
- 全日本吹奏楽連盟「課題曲」「第36回朝日作曲賞 募集要項」「2027年度課題曲決定」
- 全日本合唱連盟「合唱組曲作品公募 朝日作曲賞」「第37回審査結果」「朝日作曲賞 過去の記録」
- 朝日新聞社「大会・コンクール・表彰」
- 日本現代音楽協会「日本の作曲家・作品・演奏会に関する年鑑資料」
情報基準日:2026年11月2日