2026年上半期の男性CMランキングで、企業からの起用数という観点で最も目立ったのが大谷翔平だ。
ニホンモニターが2026年7月1日に発表した調査では、大谷翔平が16社で男性トップ。総合でも今田美桜と並ぶ2位だった。
一方、俳優陣では鈴木亮平が12社、賀来賢人が11社で続いている。
ニホンモニター調べ・2026年上半期の注目男性タレント

| 順位・位置づけ | 男性タレント | 起用社数 |
|---|---|---|
| 男性1位 | 大谷翔平 | 16社 |
| 男性上位 | 鈴木亮平 | 12社 |
| 男性上位 | 賀来賢人 | 11社 |
調査期間:2026年1月1日~6月21日。東京地区民放5局の地上波CMが対象。
大谷翔平が16社に起用された理由
大谷翔平の強みは、スポーツ選手という枠に収まらない企業との接点の広さにある。
2026年上半期のニホンモニター調査で確認できる主な起用企業は次のとおりだ。
- ECC
- 伊藤園
- SGC
- キリンビバレッジ
- 興和
- コーセー
- コナミデジタルエンタテインメント
- 住友ゴム工業
- セイコーウオッチ
- セコム
- ディップ
- 西川
- 日清製粉ウェルナ
- 日本航空
- 任天堂
- ファミリーマート
飲料、化粧品、健康関連、金融・セキュリティー、旅行、ゲーム、食品と、起用企業の業種は幅広い。
この多様性は、特定の商品ジャンルに依存しない広告展開が可能であることを示している。
また、国際的な知名度や競技に取り組む姿勢は、日本国内だけでなく海外市場を意識する企業にとっても訴求材料になる。
単純な出演本数だけでなく、ブランドの認知度向上や企業イメージの形成という面でも価値が高い存在だ。
鈴木亮平・賀来賢人も俳優部門の有力候補
ニホンモニターでは12社。エム・データの放送回数では男性1位となった。アリナミン製薬、キリンビール、日産自動車、リクルートなど、生活に身近な企業のCMに出演している。
ニホンモニターでは11社。食品、通信、製薬、石油、ITなど、幅広い業界のCMに起用されている。コミカルな表現から落ち着いた企業イメージまで対応できる俳優だ。
【放送回数ランキング】鈴木亮平が男性1位!大谷翔平を上回る
企業から何社起用されているかでは大谷翔平が男性トップだが、テレビで何回CMが流れたかを測定すると順位は変わる。
エム・データが2026年7月8日に発表した上半期TV-CMタレントランキングでは、鈴木亮平が7,915回で男性1位を獲得した。
大谷翔平は7,228回で男性2位。両者の差は687回となった。
2026年上半期・男性CM放送回数ランキングTOP10
| 男性順位 | タレント | 放送回数 | 放送秒数 |
|---|---|---|---|
| 1 | 鈴木亮平 | 7,915回 | 130,695秒 |
| 2 | 大谷翔平 | 7,228回 | 114,855秒 |
| 3 | 出川哲朗 | 7,095回 | 109,290秒 |
| 4 | 本木雅弘 | 6,646回 | 104,700秒 |
| 5 | バナナマン | 6,097回 | 94,005秒 |
| 6 | 佐久間大介 | 5,601回 | 87,270秒 |
| 7 | 櫻井翔 | 5,304回 | 93,855秒 |
| 8 | 妻夫木聡 | 4,979回 | 81,630秒 |
| 9 | 秋山竜次 | 4,829回 | 81,375秒 |
| 10 | 木村拓哉 | 4,782回 | 74,310秒 |
出典:エム・データの2026年上半期TV-CM放送回数ランキング。男女総合順位では鈴木亮平が2位、大谷翔平が3位。
ここで注目したいのは、鈴木亮平と大谷翔平の差だ。
鈴木亮平は12社のCMに起用され、7,915回放送された。一方、大谷翔平は16社に起用されながら7,228回だった。
つまり、起用社数が多い人物が必ずしも放送回数でもトップになるわけではない。
なぜ鈴木亮平は放送回数で強いのか
鈴木亮平の2026年上半期のCMには、次のような企業が名を連ねている。
- アリナミン製薬
- 外為どっとコム
- キリンビール
- キリンビバレッジ
- スターツコーポレーション
- 東海旅客鉄道
- ニチレイフーズ
- 日産自動車
- 日本スポーツ振興センター
- P&G
- ピタットハウスネットワーク
- リクルート
医薬品、飲料、住宅、自動車、鉄道、人材サービスなど、日常生活と接点のある業界が中心だ。
複数の広告主がそれぞれCMを放送すれば、起用社数以上にテレビへの登場機会が増える。
また、CMの放送回数は広告主の出稿計画や放送枠の確保にも左右される。出演者の人気だけで決まる数字ではない。
鈴木亮平の結果は、企業数と放送量という別々の評価軸で考える必要性をよく表している。
【2026年9月最新】CM露出秒数ランキングは妻夫木聡が男性トップ
2026年9月のテレビCM露出ランキングでは、上半期とは異なる動きが見られた。
ビデオリサーチが2026年10月28日に公開した「26年9月版 CM露出タレントランキング」によると、トータル部門の男女総合1位は妻夫木聡だった。
今回の調査期間は2026年9月1日~30日。関東地区の民放5局を対象に、テレビCMの露出秒数を集計している。
9月のCM露出ランキング・注目順位
| 男女総合順位 | タレント | 主な位置づけ |
|---|---|---|
| 1位 | 妻夫木聡 | 男性トップ・総合1位 |
| 2位 | 今田美桜 | 総合2位 |
| 3位 | 吉岡里帆 | 総合3位 |
| 4位 | 綾瀬はるか | 総合4位 |
| 5位 | 菜々緒 | 総合5位 |
| 7位 | 木村拓哉 | 男性上位 |
| 16位 | 香取慎吾 | 男性上位 |
妻夫木聡が1位になった背景
妻夫木聡が出演している主なCMは、Indeed、サッポロビール「サッポロ 黒ラベル」、日本マクドナルドなど。
複数の大手企業の広告に出演し、9月の露出秒数で男女総合首位に立った。
この結果は、上半期のCM起用社数や放送回数とは異なる評価だ。
上半期に男性放送回数トップだった鈴木亮平と、9月の男性露出トップだった妻夫木聡は、測定期間も集計指標も異なる。
両者の順位を直接比較して優劣を決めることはできない。
木村拓哉・山田孝之にも注目
9月のランキングでは木村拓哉がトータル部門7位に入った。
マンダムのギャツビー、ロッテのプレミアムガーナ、吉野家などのCMに出演している。
加えて、前月と比較した露出秒数の増加幅を測る急上昇部門では、木村拓哉が4位、山田孝之が5位だった。
単純な露出量だけでなく、前月からどれだけ広告露出が増えたかという視点でも、ベテラン俳優の存在感が確認できる。
なお、9月の急上昇部門では吉岡里帆が1位。男女総合の露出量と、前月からの増加幅は別のランキングとして発表されている。
【調査方法を比較】ニホンモニター・エム・データ・ビデオリサーチの違い
男性CMランキングを調べる際に、最も注意したいのが調査会社ごとの集計基準だ。
同じ2026年上半期のデータでも、大谷翔平の起用社数には違いがある。
- ニホンモニター:16社
- エム・データ:14社
- ビデオリサーチ:20社
この数字だけを見ると矛盾しているように感じるかもしれない。しかし、調査期間や集計データ、対象の定義が完全に同じではないため、単純な誤差や誤報として扱うことはできない。
3社の調査方法・特徴を比較
| 調査会社 | 主な指標 | 2026年上半期の特徴 | 集計上のポイント |
|---|---|---|---|
| ニホンモニター | CM起用社数 | 大谷翔平16社 | 1月1日~6月21日。東京地区民放5局。実際に放送されたCMを集計 |
| エム・データ | 放送回数・会社数 | 鈴木亮平7,915回、大谷翔平14社 | 1月1日~6月30日。TVメタデータを活用 |
| ビデオリサーチ | 露出秒数・起用社数 | 大谷翔平20社、鈴木亮平は露出タレント3位 | 1月1日~6月30日。テレビ広告統計の確定データを使用 |
ニホンモニターの調査方法
ニホンモニターは、テレビCMに出演したタレントの起用社数を集計している。
特徴的なのは、契約期間だけでなく、実際にCMが放送されたかどうかを基準にしている点だ。
また、グループ企業内で複数企業による起用があった場合、それぞれを1社として数える。
番組宣伝、番組コラボCM、映画CM、ナレーションのみの出演などは対象外となる。
同社は1990年からのCM起用社数データを扱っており、年間・上半期のランキングを継続的に発表している。
エム・データの調査方法
エム・データは、テレビの放送内容をテキスト化したTVメタデータを活用している。
放送日時、放送局、広告主、商品、CMの出稿秒数などを記録し、放送回数や会社数などのランキングを作成する。
同社の特徴は、独自のデータ収集システムに加え、専門スタッフによる確認作業を取り入れていることだ。
公式のTVメタデータ解説では、AIや専用システムを活用しながら、人の目と耳によるチェックも行っていると説明している。
ビデオリサーチの調査方法
ビデオリサーチはテレビ広告統計を基盤に、CMの放送状況を集計している。
CM露出タレントランキングは、1か月間の露出秒数を基準にしたランキングだ。
2026年9月の調査では、関東地区のテレビCM出稿状況を対象に、トータル部門と急上昇部門を発表した。
上半期のランキングでは、関東・関西・名古屋の3地区について調査結果を発表しているが、タレント別の起用社数や露出ランキングについては関東地区の数字が示されている。
【人物別に分析】大谷翔平・鈴木亮平・賀来賢人・堂安律のCM勢力図
2026年の男性CMランキングを理解するには、単純な順位だけでなく、人物ごとの起用傾向を見ることも大切だ。
ここでは、上半期のデータと9月の露出ランキングを踏まえ、4人の特徴を整理する。
1. 大谷翔平:企業ジャンルを横断する広告スター
大谷翔平は、2026年上半期のニホンモニターで16社、エム・データで14社、ビデオリサーチで20社と、いずれの調査でも男性上位に位置した。
食品や飲料、時計、化粧品、旅行、ゲームなど、企業の業種が幅広い。
その強さは、野球ファン以外にも認知される世界的な知名度と、企業のブランドイメージに合わせやすい人物像にある。
特に海外市場を視野に入れた企業にとっては、日本国内の人気だけでは測れない広告価値がある。
2. 鈴木亮平:俳優としての信頼感と放送量
鈴木亮平は、エム・データの2026年上半期放送回数で7,915回を記録した。
男性俳優の中でも、テレビCMでの登場頻度が際立っている。
俳優としての演技力に加え、落ち着いた印象や幅広い役柄への対応力は、商品や企業の説明を短時間で伝える広告と相性がよい。
医薬品や住宅、自動車、飲料など、多様な分野に出演していることも特徴だ。
3. 賀来賢人:複数年にわたって起用される実力派
賀来賢人は、CM起用社数の推移を見ると、継続的に企業から選ばれていることが分かる。
ニホンモニターの公表データを整理すると、次のようになる。
| 集計期間 | CM起用社数 |
|---|---|
| 2024年上半期 | 15社 |
| 2024年年間 | 18社 |
| 2025年年間 | 17社 |
| 2026年上半期 | 11社 |
2024年には、日本ケンタッキー・フライド・チキンのカーネル・サンダースに扮したCMが話題になったほか、Cygamesの「ウマ娘」との企業間コラボCMなども起用社数の増加に関係した。
2025年年間は17社で、2026年上半期は11社。
この変化をそのまま人気の低下と捉えるのは早計だ。調査対象期間が異なるほか、CMの放送時期やキャンペーンの切り替わりも数字に影響する。
賀来賢人の特徴は、俳優としての認知度に加えて、コミカルな演技やキャラクター性を広告に活用できる点にある。
4. 堂安律:スポーツ界からの急上昇株
2026年上半期の男性CMランキングで、もう一人注目したいのがサッカー日本代表の堂安律だ。
ニホンモニターによると、堂安律は2025年年間の1社から、2026年上半期には8社へと起用社数を伸ばした。
エム・データでも2026年上半期のCM会社数急上昇ランキングでトップに挙げられている。
スポーツ選手の広告価値は、競技成績だけでなく、メディアで取り上げられる機会や大会を通じた認知度の変化にも影響される。
堂安律の急伸は、サッカー選手が広告市場でも存在感を強めていることを示す事例だ。
【広告業界の視点】男性タレントのCM起用理由とギャラ相場
男性芸能人やスポーツ選手がCMに起用される理由は、知名度だけではない。
広告主は、商品を購入する消費者に対して、どのような印象を届けられるかを考えてキャスティングを行う。
男性タレントがCMに選ばれる主な理由
① 認知度と話題性
大谷翔平のように国内外で認知されている人物は、幅広い消費者への認知拡大に向いている。
② 信頼感と安心感
鈴木亮平のような俳優は、演技を通じて商品やサービスの特徴を自然に伝えられる。
③ 親しみやすさと記憶に残る表現力
賀来賢人のようにコミカルな演技もできる人物は、商品の印象を強く残したい広告と相性がよい。
④ スポーツやエンターテインメントの話題性
堂安律のような現役アスリートは、大会や試合を通じて新しい消費者層に認知される機会がある。
ただし、CM起用社数が多いからといって、すべての消費者から高い好感度を得ていると判断することはできない。起用数は企業側の判断を示す数字であり、視聴者の好感度調査とは別物だ。
男性芸能人のCMギャラ相場は?
CM出演料は、本人や所属事務所、広告主が契約内容を公表しないケースが多い。
キャスティング会社のCASTIAが2026年に紹介している一般的な年間契約の目安では、次のような価格帯が示されている。
| タレントの知名度 | 年間CM契約料の目安 |
|---|---|
| トップクラス | 5,000万円~1億円以上 |
| 人気タレント | 2,000万~5,000万円 |
| 中堅タレント | 500万~2,000万円 |
| 若手・新人 | 50万~500万円 |
実際の金額は、テレビCMかWeb広告か、契約期間、放送地域、競合企業との契約制限、撮影回数などによって大きく変わる。
大谷翔平については、2026年のFRIDAYデジタルが広告関係者への取材を基に、年間CM契約料13億円という推定額を報じている。
ただし、これは本人や契約企業が発表した公式金額ではない。スポンサー契約全体と個別CMの出演料も区別する必要がある。
重要なのは、ギャラの高さとCM起用社数が必ずしも比例しないことだ。
広告主は出演料だけでなく、ブランドへの適合性、広告効果、契約条件、競合リスクなどを総合的に判断している。
【プロの結論】男性CMランキングから見える2026年の広告勢力図
2026年のランキングを横断して見えてくるのは、男性CM市場が一つの人気指標だけでは説明できない構造になっていることだ。
大谷翔平は企業からの起用社数で強さを発揮し、鈴木亮平は放送回数で男性トップに立った。
9月の露出秒数では妻夫木聡が男女総合1位となり、木村拓哉や香取慎吾も上位に顔を出している。
加えて、堂安律の急上昇や賀来賢人の複数年にわたる起用実績は、スポーツ界や俳優界の広告市場が常に変化していることを示している。
男性CMランキングを見る際は、次の3つを使い分けたい。
- 企業からの支持を知りたい人: ニホンモニターの起用社数を見る。
- テレビでの登場頻度を知りたい人: エム・データの放送回数を見る。
- 一定期間にどれだけ広告が流れたかを知りたい人: ビデオリサーチの露出秒数を見る。
この3つを組み合わせれば、単なる人気投票では見えない広告市場の実態が分かる。
【男性CMランキング】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年上半期、男性でCM起用社数が最も多かったのは誰?
ニホンモニターの調査では大谷翔平が16社で男性トップ。エム・データでは14社、ビデオリサーチでは20社と、調査会社によって数値が異なる。
Q2:2026年上半期、男性でCM放送回数が最も多かったのは誰?
エム・データの調査で鈴木亮平が7,915回を記録し、男性1位となった。大谷翔平は7,228回で2位だった。
Q3:2026年9月のCM露出秒数ランキングで男性1位は誰?
ビデオリサーチのトータル部門で妻夫木聡が男女総合1位となり、男性トップに立った。木村拓哉は総合7位、香取慎吾は16位だった。
Q4:大谷翔平と鈴木亮平ではどちらがCMに多く出演している?
起用社数では大谷翔平、放送回数では鈴木亮平が上回っている。何を基準にするかによって答えが変わる。
Q5:賀来賢人のCM起用社数は減少している?
ニホンモニターでは2024年年間18社、2025年年間17社、2026年上半期11社。集計期間やCMの放送時期が異なるため、単純に人気低下とは判断できない。
Q6:堂安律のCM起用社数が急増した理由は?
2025年年間の1社から2026年上半期の8社へ増加した。サッカー日本代表としての知名度や大会を通じた話題性が広告市場での存在感につながっている。
Q7:男性芸能人のCMギャラはどのくらい?
一般的な年間契約の目安は、中堅タレントで500万~2,000万円、人気タレントで2,000万~5,000万円、トップクラスでは5,000万円以上とされる。ただし個別の契約金額は原則非公表だ。
まとめ:2026年の男性CMランキングは3つの指標で見る
2026年11月時点で確認できる男性CMランキングの注目人物を整理すると、次のようになる。
- 起用社数トップ: 大谷翔平(ニホンモニター16社)
- 放送回数トップ: 鈴木亮平(エム・データ7,915回)
- 9月露出秒数の男性トップ: 妻夫木聡(ビデオリサーチ男女総合1位)
- 複数年の起用実績: 賀来賢人(2024年年間18社)
- 急上昇選手: 堂安律(2026年上半期8社)
2026年のCM市場では、大谷翔平の圧倒的な企業横断力、鈴木亮平の安定した放送量、妻夫木聡の9月の露出実績が際立った。
一方で、賀来賢人や堂安律のように、キャリアや競技での活躍に合わせて広告市場での存在感を変化させる人物もいる。
今後注目したいのは、2026年下半期の起用社数と年間ランキングだ。年間を通じたCM出稿が確定すれば、上半期の勢力図が維持されるのか、新たな男性タレントが上位に食い込むのかが明らかになる。
男性CMランキングは、起用社数・放送回数・露出秒数を分けて見ることが、広告業界の本当の勢力図を理解する最も確実な方法だ。