バンビーノの「ダンソン」がテレビで大きな注目を集めたきっかけは、2014年10月13日放送の『キングオブコント2014』です。
当時、バンビーノは初めて決勝に進出。独特の掛け声と海外の部族を思わせる衣装、動物を捕獲するという奇抜な設定で、ほかのコンビとは異なる存在感を示しました。
大会には2,810組がエントリーし、決勝には10組が進出しています。
バンビーノはファーストステージの第3試合で「さらば青春の光」と対戦し、58対43で勝利。ファイナルステージにも進みましたが、第1試合で「チョコレートプラネット」に18対83で敗れました。
優勝したのは「シソンヌ」です。
バンビーノの結成からダンソンのブレイクまで
2人の経歴とネタの誕生、ブレイクまでの関係を整理すると、次のようになります。
石山大輔と藤田裕樹、それぞれの経歴もネタに生きている
石山大輔は1984年12月10日生まれ、愛媛県出身。サッカー留学の経験を持ち、ポルトガル語にも関心を持っていました。
一方、藤田裕樹は1985年7月30日生まれ、大阪府出身です。調理師専門学校に通い、料理人を目指していた時期もありました。
2人は吉本興業の養成所NSC大阪校30期生として出会っています。
コンビ名の「バンビーノ」は、藤田が好きだった料理漫画『バンビ~ノ!』が由来です。イタリア語の「bambino」には男の子や子どもという意味があります。
興味深いのは、石山が当初から万人受けするネタを作っていたわけではないことです。
2015年のオリコンのインタビューでは、芸人になって5年目ごろまで、オーディションでネタを短時間で切られたり、作家から厳しい評価を受けたりした経験を明かしています。
それでも独自の芸風を変えずに続けたことが、ダンソンのような個性的なコントにつながりました。
【ニーブラの意味とは?】ダンソンを象徴する捕獲の掛け声

「ダンソン」と並んで検索されることが多いのが「ニーブラ」です。
これは、ダンスで獲物を誘い出した後、石山が捕獲するときに発する決め台詞です。
MANTANWEBの解説では、獲物を捕らえるための技として紹介されています。
つまり、ネタの中では次のような役割を持っています。
1. 石山が独特の歌とダンスを披露する。
2. 藤田が演じる動物が興味を持って近づく。
3. 石山がタイミングを見計らって「ニーブラ!」と叫ぶ。
4. 動物を捕獲したという展開になり、次の掛け声や歌につながる。
ニーブラはフランス語やポルトガル語なのか?
「ダンソン」がフランス語に由来するため、「ニーブラ」も外国語なのではないかと考える人がいます。
しかし、報道されているネタの説明では、「ニーブラ」は獲物を捕獲する際の掛け声として使われています。
フランス語やポルトガル語の特定の単語を翻訳したものだとする説明は確認できません。
そのため、外国語の単語として意味を探すよりも、バンビーノが作り上げた架空の部族の決め台詞と理解するのが自然です。
実際、吉本興業が2015年12月に発表した公式ゲームアプリでも、獲物を捕獲する操作を「ニーブラ」と表現していました。ネタの世界観を象徴する言葉として定着していたことが分かります。
なお、実際に人の首をつかんだり締めたりする遊びではありません。あくまでコントの演出として楽しむものです。
【ダンソンはなぜ流行した?】ネット動画で広がった理由と誤解
ダンソンの人気には、テレビでの披露だけでなく、インターネット動画の拡散が大きく関係しています。
テレビ放送からネット動画へ
MANTANWEBの2015年3月の取材によると、キングオブコントで披露した直後、バンビーノは約2カ月間、大阪でこのネタを披露していませんでした。
衣装も劇場の倉庫にしまったままだったといいます。
ところが、2014年11月ごろからネット動画を通じて女子中高生を中心に人気が広がりました。
本人たちも、先輩芸人から動画を見せられて、自分たちのネタが流行していることに気づいたそうです。
その後、2015年に入ってからテレビ出演や取材が増えていきました。
ダンソンが真似されやすかった3つの理由
1. 言葉の意味が分からなくても参加できる
外国語のように聞こえる掛け声は、正確な発音や翻訳を知らなくても真似できます。むしろ、聞いた人それぞれの聞こえ方が面白さにつながります。
2. 動きに明確な見せ場がある
ダンスから捕獲までの流れが視覚的に分かりやすく、見ている人がネタの展開を理解しやすい構造です。
3. 2人で再現できる
一方が部族役、もう一方が動物役になるだけで、基本的な世界観を再現できます。友人同士や学校の行事などでも真似しやすい形式でした。
これは、言葉の面白さだけでなく、身体表現と役割分担が組み合わさったコントだからこそ生まれた広がりです。
よくある誤解と実際の情報
| ネットで見かける疑問 | 実際の内容 |
|---|---|
| 全部フランス語なの? | 「ダンソン」がフランス語。ほかは造語が中心。 |
| 歌詞には完全な正解がある? | 本人は正解を限定していない。 |
| フィーザキーにも辞書上の意味がある? | そのような確定した意味は説明されていない。 |
| ニーブラは外国語? | ネタ内の捕獲の掛け声。 |
| 実在する民族なの? | コントのために作られた架空の部族。 |
| 元ネタはフランスの伝統舞踊? | そのような由来ではなく、タイで見た象使いの合図が演出の発想源。 |
【ダンソンの意味に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ダンソンフィーザキー、トゥーザティーサーザ、コンサは何語ですか?
A1:最初の「ダンソン」はフランス語で「踊りましょう」という意味です。続く「フィーザキー」「トゥーザティーサーザ」「コンサ」は、外国語の響きを取り入れた造語で、全体を外国語として翻訳することはできません。
Q2:バンビーノのダンソンの正しい歌詞は何ですか?
A2:一般的には「ダンソン!フィーザキー、トゥーザティーサーザ、コンサ!」と聞き取られています。ただし、本人は正しいセリフを固定しておらず、聞こえたとおりに楽しんでほしいという趣旨の説明をしています。
Q3:ニーブラにはどんな意味がありますか?
A3:ダンソンのコントでは、獲物を捕獲するときの決め台詞です。外国語としての確定した意味よりも、ネタ独自の掛け声として理解するのが適切です。
Q4:ダンソンの元ネタはブラジルですか、タイですか?
A4:両方の経験が関係しています。ブラジル留学はポルトガル語などの言葉の響きに、タイ旅行で見た象使いの合図は、ダンスで獲物を呼び寄せる演出の発想につながっています。
Q5:ダンシングフィッソン族は実在する民族ですか?
A5:実在する民族ではありません。石山大輔が演じる架空の部族で、バンビーノがコントのために作り上げた設定です。
まとめ:ダンソンの面白さは意味よりも言葉と動きの一体感
バンビーノの「ダンソン」は、単に外国語らしい言葉を並べたリズムネタではありません。
「ダンソン」というフランス語を入口に、ブラジル留学で触れたポルトガル語の響き、タイ旅行で見た象使いの合図、そして石山大輔と藤田裕樹の身体表現が組み合わさって誕生した独特のコントです。
今回のポイントを改めて整理すると、次の3点に集約できます。
- ダンソンの意味は「踊りましょう」。フランス語の「dansons」に由来する。
- フィーザキー以降は語感を重視した造語。正しい歌詞を一字一句に限定する必要はない。
- ニーブラは捕獲の決め台詞。架空の部族による狩猟コントを象徴している。
2014年のキングオブコントから12年が経過した2026年に振り返っても、意味が分からないのに口ずさみたくなる掛け声と、独特のダンスは強い印象を残しています。
外国語の意味をすべて理解しようとするよりも、言葉の響きと2人の掛け合いをそのまま楽しむ。それこそが「ダンソン」というネタの魅力です。