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キャンピングカー横転事故はなぜ起きる?2026年新東名の事例と原因・防止策を徹底解説

河野 恵 河野 恵 • 更新: • 公開: • 読了約 27 分
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2026年8月6日、新東名高速道路でキャンピングカーが中央分離帯に衝突して横転する事故が発生した。静岡放送(SBS)の報道によると、現場は静岡県裾野市葛山付近の新東名高速道路下り線で、事故車両には東京都在住の50代男性らが乗車していた。乗員の85歳女性がけがをして病院に搬送され、警察はタイヤのバーストが事故につながった可能性を調べている。

キャンピングカーの横転事故は、単純な運転ミスだけで説明できない。車体の重心の高さ、タイヤにかかる負荷、荷物の積載状態、急ハンドル、横風、下り坂でのブレーキ操作など、複数の条件が重なることで重大事故に発展する危険がある。過去には高速道路での横転によって死亡者が出た事故も発生している。

2026年11月現在、改めて注目したいのは、キャンピングカー特有の車両構造と一般乗用車とは異なる運転特性だ。事故の経緯や過去の事例、タイヤのバーストが起きる仕組みを検証し、安全に旅行を楽しむための具体的な対策を整理する。

【2026年最新】新東名で発生したキャンピングカー横転事故の詳細

キャンピングカー横転事故

事故発生日:2026年8月6日

2026年8月6日午前8時ごろ、静岡県裾野市葛山付近の新東名高速道路下り線で、キャンピングカーが横転する事故が発生した。

静岡放送(SBS)の報道によると、キャンピングカーは中央分離帯に衝突した後、横転した。乗車していた85歳の女性が負傷し、救急搬送された。

事故の概要と判明している情報

今回の事故について、報道から確認できる主な情報は次のとおり。

- 発生日時:2026年8月6日午前8時ごろ
- 発生場所:静岡県裾野市葛山付近の新東名高速道路下り線
- 事故車両:キャンピングカー
- 事故状況:中央分離帯に衝突して横転
- 負傷者:乗車していた85歳女性
- 原因に関する報道:左後輪のタイヤがバーストした可能性

事故を受けて現場では交通規制が実施された。

特に注目されるのが、タイヤのバーストとの関連性だ。高速道路では走行速度が高く、タイヤにかかる負荷も大きい。タイヤが突然破裂すれば、車両の進行方向が乱れ、運転者が車体を立て直そうとした際に事故が拡大する可能性がある。

ただし、今回の事故について、タイヤの破裂に至った根本原因や横転までの詳細な車両挙動が確定したとする発表は確認できない。タイヤの状態、運転操作、積載状況などを区別して考える必要がある。

なぜキャンピングカーの横転事故が注目されるのか

キャンピングカーは、宿泊設備やキッチン、収納スペースなどを備えた特殊な車両だ。

通常の乗用車と比べて車体が大きく、車高が高いタイプも多い。加えて、家具や水タンク、調理設備などの重量が加わるため、車両全体の重量配分が一般乗用車とは異なる。

そのため、急な進路変更やタイヤトラブルなどが発生した場合、車体の姿勢を安定させることが難しくなる場合がある。

内閣府の「令和8年交通安全白書」でも、高速道路は高速走行によってわずかな運転ミスが重大事故につながりやすく、事故発生時の被害も大きくなると指摘されている。

今回の新東名事故は、キャンピングカーの車両特性と高速道路の危険性を改めて考える契機となった。

【原因を徹底検証】キャンピングカーが横転する6つの危険要因

キャンピングカーの横転事故には、いくつかの代表的な原因がある。

重要なのは、一つの要因だけで事故が起きるとは限らないことだ。タイヤの異常がきっかけとなり、急ハンドルや高い重心によって横転に至るなど、複数の要素が連鎖するケースも考えられる。

1. タイヤのバーストによる車両コントロールの喪失

キャンピングカーの横転事故で特に警戒したいのがタイヤのバーストだ。

バーストとは、走行中にタイヤが破裂する現象を指す。

主な発生要因には次のようなものがある。

- 空気圧不足
- 車両重量に対するタイヤの負荷超過
- タイヤの経年劣化
- 偏った荷物の積載
- 高速走行によるタイヤ内部の発熱
- 路上の異物や段差による損傷

特に注意したいのが、空気圧不足による発熱だ。

タイヤの空気圧が不足すると、走行中にタイヤが大きく変形する。高速走行を続けると変形と復元が繰り返され、タイヤ内部に熱が蓄積する。

この状態が進行すると、タイヤの内部構造が損傷し、最終的にはバーストにつながる可能性がある。

JAFは、この現象の一つとして「スタンディングウェーブ現象」を解説している。

また、2025年度のJAFロードサービス出動データでは、高速道路における四輪車の出動理由のうち、タイヤのパンク・バースト・空気圧不足が26,985件、44.02%を占めた。

これはキャンピングカーだけの統計ではなく、一般の四輪車を含むロードサービスのデータだが、高速道路でのタイヤ管理の重要性を示す数字だ。

2. 重心が高い車体構造による横転リスク

キャンピングカーの横転を考えるうえで欠かせないのが、重心の高さだ。

重心とは、車両全体の重量が集中していると考えられる位置を指す。

キャンピングカーは、ベース車両の上部に居住スペースを架装するタイプがある。特にキャブコンは、トラックのキャビン後方に大きな居住用ボディを設置する構造が特徴だ。

この構造によって車高が高くなり、車両によっては重心も高くなる。

カーブを走行すると、車体には外側へ傾こうとする力が働く。速度が高いほど横方向の力が強くなり、車体の傾きも大きくなりやすい。

一般乗用車と同じ速度感覚でカーブに進入すると、想定以上に車体が傾く可能性がある。

特に、次のような場面では注意が必要だ。

- 高速道路のカーブ
- 車線変更
- 急な障害物回避
- 連続するカーブ
- 車線規制による急な進路変更

ただし、すべてのキャンピングカーが同じ横転リスクを持つわけではない。車体の構造、ベース車両、架装重量、タイヤの仕様、荷物の配置によって安定性は異なる。

3. 過積載と荷物の偏りによるタイヤへの過負荷

キャンピングカーは旅行に必要な荷物を多く積めることが魅力だが、積載量には限界がある。

水タンク、食料、飲料水、キャンプ用品、衣類、調理器具などを積み込むと、出発時より車両重量が大幅に増える場合がある。

さらに問題となるのが、荷物の偏りだ。

重い荷物を片側に集中させたり、高い位置に積んだりすると、左右の重量バランスや重心位置が変化する。

日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、日本RV協会の協力を得て、2018年にキャンピングカー17台の重量測定とタイヤ点検を実施した。

その結果は次のとおりだ。

- 17台中11台でタイヤ負荷率が90%を超過
- 17台中11台で指定空気圧を下回っていた
- 一部の車両ではタイヤ負荷率が108%に達していた
- キャブコンの後輪は平均負荷率が約94%だった

特に注目したいのは、タイヤの負荷能力を超えた車両が確認されたことだ。

なお、この調査は17台を対象にした点検結果であり、すべてのキャンピングカーの実態を示す全国統計ではない。それでも、過積載と空気圧不足が同時に発生する危険性を具体的に示している。

4. 急ハンドルによる車体バランスの崩れ

キャンピングカーは、急なハンドル操作によって車体が大きく揺れることがある。

例えば、高速道路で前方の障害物を発見し、慌ててハンドルを切った場合を考えてみよう。

車体が一気に左右へ傾き、荷重が片側のタイヤに集中する。重心が高く、重量も大きい車両では、車体の揺れが収まりにくくなる場合がある。

加えて、急な進路変更の後に逆方向へハンドルを戻す操作を行うと、車体が反対側へ大きく傾く可能性もある。

2018年8月には、茨城県の常磐自動車道でキャンピングカーのタイヤがバーストし、ガードロープへの接触後、急ハンドルを切ったことで横転した事故が報じられた。

この事故では、乗車していた26歳の女性が死亡し、ほかの同乗者も重傷を負った。

タイヤの異常だけでなく、その後の車両操作も事故の拡大に関係した事例として注目される。

5. 横風による車体のふらつき

キャンピングカーは、一般的な乗用車と比べて車体の側面積が大きい。

そのため、横から強い風を受けると、車両が横方向へ押されるような挙動が発生する場合がある。

特に注意したい場所は次のとおり。

- 大型橋梁の上
- トンネル出口
- 海岸沿いの高速道路
- 防風壁が途切れる場所
- 大型トラックに追い越された直後

横風によるふらつきを感じた際、慌ててハンドルを切ると車体の姿勢がさらに不安定になる可能性がある。

横風だけで必ず横転するわけではないが、高い重心や速度、急操作などが重なれば危険性は高まる。

6. 下り坂でのブレーキフェード現象

もう一つ見逃せないのが、ブレーキのフェード現象だ。

フェード現象とは、長い下り坂などでブレーキを繰り返し使用し、ブレーキ部品が高温になることで制動力が低下する現象を指す。

キャンピングカーは車両重量が大きくなりやすいため、長い下り坂ではブレーキに大きな負担がかかる。

2020年8月、静岡県熱海市の熱函道路では、キャンピングカーが横転し、夫婦が死傷する事故が発生した。

静岡朝日テレビの報道によると、警察は緩やかな下り坂を約1.7キロ走行した後に車両が標識に衝突して横転した経緯を調べ、フットブレーキの過度な使用によるフェード現象やベーパーロック現象の可能性に注目した。

長い下り坂では、フットブレーキだけに頼らず、適切な低速ギアやエンジンブレーキを併用することが基本となる。JAFも同様の注意を呼びかけている。

【過去の事故を時系列で比較】キャンピングカー横転・死亡事故の共通点

キャンピングカーの横転事故は、2026年の新東名だけで発生しているわけではない。

過去の事例を比較すると、タイヤトラブル、車体の不安定化、運転操作などが事故の経緯に関係していることが分かる。

主なキャンピングカー横転事故の一覧

発生時期 事故・被害の概要 確認できる要因・経緯 2015年7月 磐越自動車道で横転。5歳男児が死亡するなど死傷者が発生。 右後輪のパンクが報じられ、ガードロープへの衝突後に対向車線へ進入。 2018年8月 常磐自動車道で横転。26歳女性が死亡、ほかの同乗者も重傷。 右後輪のバーストと急ハンドルが事故の経緯に関係。 2020年8月 静岡県熱海市の熱函道路で横転。夫婦が死傷。 警察が下り坂でのフェード現象やベーパーロック現象の可能性を調査。 2024年8月 上信越道でレンタルキャンピングカーが横転。8歳男児が死亡、祖父母も負傷。 後日の報道では、運転者のハンドル操作の誤りが事故原因として捜査された。 2026年8月 新東名で横転。85歳女性が負傷し救急搬送。 左後輪のバーストが原因とみられると報道。

2015年:磐越自動車道で発生した横転事故

2015年7月5日、新潟県新潟市秋葉区付近の磐越自動車道下り線でキャンピングカーが横転し、対向車線を走っていたワゴン車と衝突した。

日本RV協会の当時の発表によると、右後輪のタイヤがパンクし、ガードロープに衝突した後、横転して対向車線に飛び出したという。

この事故では、キャンピングカーに乗っていた5歳の男児が死亡し、運転者や同乗者も負傷した。

日本RV協会は事故を受け、出発前のタイヤ点検を呼びかけた。

2018年:常磐自動車道でタイヤバーストと急ハンドル

2018年8月5日、茨城県那珂市付近の常磐自動車道下り線でキャンピングカーが横転した。

茨城県警高速隊の情報を伝えた報道では、走行中に右後輪がバーストし、道路左側のガードロープに接触。その後、急ハンドルを切って本線側へ戻った際に横転したとされている。

この事故では、後部座席にいた26歳女性が死亡し、妻と孫も重傷を負った。

タイヤトラブルが起きた場合、焦って急ハンドルを切ることが、さらに重大な事故につながる可能性を示した事例だ。

2024年:上信越道でレンタカーのキャンピングカーが横転

2024年8月26日午前11時ごろ、長野県上田市の上信越自動車道上り線、上田菅平インターチェンジ付近でキャンピングカーが横転した。

車両には親族5人が乗車しており、8歳の男児が死亡。70代の祖父母も負傷した。

車両はレンタカーで、父親が運転していた。

加えて、2024年12月の報道では、運転していた49歳の父親が過失運転致死傷の疑いで書類送検されたと伝えられた。運転者はハンドル操作を誤ったという趣旨の説明をしていたとされる。

この事故については、タイヤの状態に関する推測も報じられたが、外観写真だけでバーストを事故原因と断定することはできない。

注目したいのは、レンタカーであっても、車両の特性を十分に理解せずに運転すれば重大事故につながる可能性があるという点だ。

【誤解を解消】キャブコンは本当に横転しやすい?重心と車両構造を比較

キャンピングカーの横転事故を考えるとき、車種の違いも重要になる。

「キャンピングカーだから横転しやすい」と一括りにするのは正確ではない。

車体の大きさ、架装の重量、重心、タイヤの負荷能力、走行条件によって安全性は変わる。

キャブコン・バンコン・軽キャンパーの特徴

キャブコン

トラックなどのキャブ付きシャシーをベースに、後方へ居住用の大きなボディを架装したタイプ。

室内空間が広く、キッチンやベッドなどを備えやすい一方、車高や架装重量が大きくなりやすい。

バンコン

ハイエースなどのバンをベースに、内装や設備をキャンピングカー仕様に変更したタイプ。

車体の外形を大きく変更しない車種が多く、比較的普段の車に近い感覚で運転できるものもある。ただし、乗用バンと同じ運転感覚で扱えるわけではない。

軽キャンパー

軽自動車をベースにしたコンパクトなタイプ。

取り回しのしやすさが魅力だが、車両ごとに積載できる重量やタイヤの負荷能力に制約がある。

車種選びで確認すべきポイント

比較項目 確認する内容
車両重量 乗員・荷物を含む実際の重量
重心 架装や荷物による重心位置
タイヤ サイズ・負荷能力・指定空気圧
後輪 左右の重量バランス
車高 風の影響や高さ制限への対応
ブレーキ 車両重量に適した制動性能

重要なのは、車種の名称だけで安全性を判断しないことだ。

同じキャブコンでも、架装や装備、積載状態によって走行特性は異なる。

よくある3つの誤解

誤解1:キャンピングカーはすべて横転しやすい

実際には車種や積載状態、速度、道路環境によって異なる。適切な設計と整備、慎重な運転によってリスクを低減できる。

誤解2:タイヤの溝が残っていれば問題ない

溝の深さだけではタイヤの安全性は判断できない。経年劣化や内部損傷、空気圧、負荷能力なども確認する必要がある。

誤解3:横風が強くても速度を維持すれば安定する

車高が高く側面積が大きい車両は、横風による影響を受けやすい。速度を抑え、風の状況に応じた運転が必要だ。

【事故防止対策】キャンピングカーを安全に運転するための7つの習慣

キャンピングカーの横転事故を防ぐためには、運転技術だけでなく、出発前の準備と車両管理が欠かせない。

1. タイヤの空気圧を定期的に確認する

タイヤの空気圧は、最低でも月1回を目安に点検したい。

JATMAは、走行前のタイヤが冷えている状態で空気圧を確認し、車両指定の空気圧を下回らないよう管理することを推奨している。

キャンピングカーは車両重量やタイヤの仕様が異なるため、一般乗用車の空気圧をそのまま参考にしてはいけない。

確認する要点は以下のとおり。

- 車両メーカー指定の空気圧
- タイヤの負荷能力
- タイヤサイズと適合性
- ひび割れや変形の有無
- タイヤの製造時期や使用年数
- 異常な摩耗がないか

特に、長期間使用している車両は、溝が残っていても専門店で点検を受けたい。

2. 積載重量を把握し、重い荷物は低い位置に置く

荷物を積む際は、車両の許容重量を超えないようにする。

また、重い荷物はできるだけ低い位置に配置し、左右の重量が偏らないようにする。

特に注意したいのは、次のような荷物だ。

- 水タンクの水
- 大量の飲料水
- 発電機
- キャンプ用テーブルや椅子
- 食料品
- 収納家具
- ルーフ上の積載物

車両総重量だけでなく、各タイヤや前後の車軸にかかる重量も確認すると、より適切な管理につながる。

3. 高速道路では余裕のある速度と車間距離を保つ

高速道路では、制限速度を守るだけでなく、車両の特性に合わせて速度を調整することが大切だ。

特にキャンピングカーは、一般乗用車より重量が大きい車両も多く、停止までに時間がかかる。

前方車両との車間距離を十分に確保し、急ブレーキを必要とする状況を避けたい。

4. 急ハンドル・急ブレーキを避ける

急な車線変更や障害物の回避は、キャンピングカーの車体を大きく揺らす可能性がある。

車線変更は早めに周囲を確認し、滑らかに行う。

カーブでは進入前に十分に減速し、曲がり始めてから急な操作をしない。

5. 横風が強い場所では速度を落とす

橋の上やトンネル出口などでは、横風による車体のふらつきに注意する。

風が強い日は無理に走行を続けず、必要に応じて安全な場所で休憩する判断も重要だ。

6. 下り坂ではエンジンブレーキを活用する

長い下り坂でフットブレーキを連続使用すると、ブレーキが過熱して制動力が低下する可能性がある。

低速ギアを利用し、エンジンブレーキを併用する。

ブレーキの利きが悪くなったり、異常な感覚が生じたりした場合は、無理に走行を続けず、安全な場所で停車して点検や救援を依頼する。

7. 乗員全員がシートベルトを着用する

横転事故で特に深刻な被害につながるのが、車外への放出だ。

キャンピングカーは室内空間が広く、ベッドやソファーなどが設置されているため、停車中のような感覚になりやすい。

しかし、走行中は普通の自動車と同じく、乗員は安全に着席しなければならない。

走行中にベッドで横になったり、室内を移動したりすることは避ける。

座席のシートベルトやチャイルドシートの使用条件も、車両の取扱説明書と法令に従って確認したい。

【レンタカー利用者必見】キャンピングカーを借りる前に確認したいこと

キャンピングカーのレンタカー事故を防ぐためには、借りる側と貸し出す側の双方が車両管理を徹底する必要がある。

普段はコンパクトカーやミニバンを運転している人でも、キャンピングカーを運転すると車幅や車高、ブレーキの感覚が大きく異なる。

特に初めて利用する場合は、出発前の説明を十分に受けたい。

レンタカーを借りる前のチェックポイント

- 車両の全長・全幅・全高
- 車両重量と車両総重量
- 運転に必要な免許条件
- タイヤの製造時期と点検状況
- 指定空気圧
- タイヤの負荷能力
- 車内の座席とシートベルトの位置
- ブレーキやミラーの操作方法
- 高さ制限のある道路や駐車場の確認

特に重要なのが、運転する車両の高さと幅を事前に把握することだ。

キャンピングカーは運転席から見た感覚と、実際の車体サイズに差が生じる場合がある。

また、車両によっては通常の普通免許で運転できるとは限らない。車両総重量や最大積載量、乗車定員、免許取得時期などによって必要な免許条件が変わる。

初心者が避けたい運転状況

キャンピングカーの運転に慣れていない人は、次のような状況をできるだけ避けたい。

- 強風時の高速道路走行
- 急カーブが連続する山道
- 長い下り坂
- 狭い道路での無理なすれ違い
- 時間に追われた長距離移動
- 慣れない状態での夜間走行

旅行計画には余裕を持たせ、慣れない車両で無理な運転をしないことが大切だ。

【緊急時の対応】走行中にタイヤがバーストしたらどうする?

キャンピングカーの横転事故を防ぐためには、タイヤの点検だけでなく、走行中に異常が発生した場合の対応も知っておきたい。

高速道路でタイヤが突然破裂すると、大きな音や振動が発生し、車両の進行方向が乱れる場合がある。

このような状況では、焦って急ブレーキや急ハンドルを行わないことが重要だ。

バースト発生時の基本的な対応

1. ハンドルをしっかり保持し、車両の進行方向を安定させる。
2. 急ブレーキや急な進路変更を避ける。
3. アクセルを戻し、車両の状態を確認しながら徐々に減速する。
4. 周囲の交通状況を確認し、安全な場所へ移動する。
5. 安全に停車したらハザードランプを点灯する。
6. 高速道路では安全な場所へ避難し、道路緊急ダイヤルやJAFなどに救援を依頼する。

高速道路の路肩に停車した場合も、車内や車両のすぐ近くにとどまるのは危険だ。

可能な限りガードレールの外側など安全な場所へ避難し、後続車に注意する必要がある。

異常な振動やタイヤの異音が発生した段階で、無理に走行を続けない判断も大切だ。

【よくある質問】キャンピングカーの横転事故に関するFAQ

Q1:キャンピングカーが横転する一番多い原因は何ですか?

A1:一つの原因に限定することはできませんが、タイヤのバースト、高い重心、過積載、急ハンドル、横風などが代表的な危険要因です。特にタイヤトラブルが発生した後の急操作は、事故を拡大させる可能性があります。

Q2:2026年8月の新東名キャンピングカー横転事故の原因は何ですか?

A2:2026年8月6日に静岡県裾野市付近の新東名高速道路で発生した事故です。報道では左後輪のバーストが原因とみられ、乗車していた85歳女性が負傷しました。バーストに至った根本原因など、事故の詳細については警察の調査情報を確認する必要があります。

Q3:キャンピングカーは普通車より横転しやすいのでしょうか?

A3:車両の構造によって異なります。特に車高が高く重心が上にある車両は、カーブや急ハンドル、横風の影響を受けやすい傾向があります。ただし、すべてのキャンピングカーが同じ危険性を持つわけではありません。

Q4:キャンピングカーのタイヤ空気圧はどれくらいの頻度で点検すべきですか?

A4:JATMAは最低でも月1回の点検を推奨しています。長距離旅行の前にも、タイヤが冷えている状態で指定空気圧を確認しましょう。積載重量に応じたタイヤの負荷能力も重要です。

Q5:キャンピングカーのレンタカーでも横転事故は起こりますか?

A5:起こる可能性があります。2024年8月には、上信越道でレンタルキャンピングカーが横転し、8歳男児が死亡する事故が発生しました。レンタカーでも車両特性の理解、タイヤ点検、適切な積載、慎重な運転が欠かせません。

Q6:横風だけでキャンピングカーは横転しますか?

A6:横風によって車体が大きく揺れたり、進行方向が乱れたりする可能性はあります。ただし、横風だけで必ず横転するわけではありません。車高、重心、走行速度、急なハンドル操作などが複合的に影響します。

Q7:キャンピングカーの下り坂ではどのように運転すればよいですか?

A7:下り坂に入る前に十分に減速し、低速ギアやエンジンブレーキを活用してください。フットブレーキを連続して使い続けると、フェード現象によって制動力が低下する可能性があります。

まとめ:キャンピングカー横転事故を防ぐ鍵は車両管理と安全運転

2026年8月の新東名キャンピングカー横転事故をはじめ、過去の高速道路事故を振り返ると、キャンピングカーの安全運転には一般乗用車とは異なる注意が必要だと分かる。

特に重要なのは、タイヤのバースト対策、重心の高さを理解した運転、過積載の防止、急ハンドルの回避、横風への対応、下り坂での適切なブレーキ操作だ。

また、JATMAのキャンピングカー点検結果では、17台中11台でタイヤ負荷率が90%を超えていた。こうしたデータは、出発前のタイヤ点検や重量管理が単なる形式的な作業ではないことを示している。

【プロの結論】

キャンピングカーの安全性は、車両そのものの性能だけでは決まらない。タイヤの状態、積載重量、乗員の乗車方法、運転者の操作、道路環境が組み合わさって初めて安全性が確保される。

購入を検討している人は、車内の広さや設備だけでなく、車両重量、タイヤの負荷能力、重心、ブレーキ性能まで確認したい。

レンタカーを利用する人は、出発前に車両の特徴を十分に理解し、運転に不安がある場合は無理をしないことが大切だ。

キャンピングカーは、家族や仲間との旅行を豊かにしてくれる乗り物である。その楽しさを事故で失わないためにも、日常的な点検と余裕を持った運転を徹底したい。

2026年以降も、車両メーカーやレンタカー事業者による安全啓発と、利用者自身の安全意識の向上が求められる。

主な参考資料:静岡放送(SBS NEWS)、日本RV協会、日本自動車タイヤ協会(JATMA)、JAF、内閣府「令和8年交通安全白書」、静岡朝日テレビ、過去の高速道路事故報道。

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河野 恵
デジタルマーケター 河野 恵
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美容・健康・暮らしのテーマを担当。公的機関の資料やメーカー公式の成分表示を参照し、効果を断定しない書き方で整理することを心がけています。

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