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マイボーム腺梗塞とは?白い塊・しこりの原因と治し方、眼科受診の目安を徹底解説

如月 淳 如月 淳 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
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まぶたの縁や裏側に、白い小さな塊や黄色っぽい粒が見える。目を閉じるとゴロゴロする、まばたきのたびに異物感がある――。こうした症状の原因の一つに「マイボーム腺梗塞」があります。マイボーム腺は、涙の表面に油分を供給して蒸発を防ぐ重要な器官です。その出口が詰まると、内部に脂がたまり、白い塊やまぶたのしこりにつながることがあります。

気になるのは、自然に治るのか、放置すると霰粒腫やものもらいになるのか、温めるだけで改善するのかという点でしょう。2026年10月時点の日本眼科学会・日本角膜学会の診療資料や最新の研究を踏まえ、原因、症状、セルフケア、眼科での除去方法、再発予防まで整理します。

【基本知識】マイボーム腺梗塞とは?白い塊ができる原因と症状

マイボーム腺梗塞

マイボーム腺は涙の蒸発を防ぐ脂を分泌する器官

マイボーム腺は、上下のまぶたの内部に並んでいる脂質を分泌する腺です。上まぶたには約30か所、下まぶたには約20か所の開口部があり、まつ毛の生え際に沿って配置されています。

ここから分泌される脂質は「マイボーム」と呼ばれ、涙の表面に油層を形成します。この油層には涙の蒸発を抑え、涙液を安定させる役割があります。

ところが、何らかの原因でマイボーム腺の出口が塞がれると、脂質が正常に排出されなくなります。内部に分泌物が蓄積し、白色や黄色の小さな塊として見える状態が、一般にマイボーム腺梗塞と呼ばれています。

これは血管が詰まる脳梗塞や心筋梗塞とは異なり、まぶたにある脂腺の出口が閉塞する状態です。日本角膜学会のマイボーム腺機能不全診療ガイドラインでも、開口部の閉塞や脂質の性状変化が重要な病態として説明されています。

マイボーム腺梗塞の主な原因

発症には複数の要因が関係します。単純に目元の洗浄不足だけが原因というわけではありません。

1.脂質の性状変化と出口の閉塞

マイボーム腺から分泌される脂質の粘度が高くなると、出口を通りにくくなります。正常な分泌物は透明に近い状態ですが、機能に異常が生じると黄色や白色に濁り、粒状あるいは練り歯磨きのような性状になることがあります。

加えて、導管の内側の上皮が過角化すると、角化物が開口部を塞ぐこともあります。こうした変化が重なることで、脂質の排出が滞ります。

2.加齢によるマイボーム腺の変化

年齢を重ねると、マイボーム腺の腺房が萎縮したり、脂質の分泌機能が低下したりすることがあります。日本眼科学会などが作成した診療ガイドラインでは、50歳以上の日本人の約10~30%にマイボーム腺機能不全(MGD)が認められるという国内疫学調査が紹介されています。

ただし、この数字はマイボーム腺梗塞そのものの発症率ではなく、MGD全体に関する推計です。

3.眼瞼炎や皮膚疾患などの影響

眼瞼炎、脂漏性皮膚炎、酒さなど、まぶたや周囲の皮膚に炎症を起こす状態も関連します。炎症や皮脂の性状変化が腺の働きに影響するためです。

4.アイメイクやまぶたの清潔状態

アイラインやマスカラなどの化粧品がまぶたの縁に残ると、開口部周辺に汚れが蓄積する可能性があります。特にまつ毛の生え際まで濃くメイクする習慣がある人は、落とし残しに注意が必要です。

5.まばたきの不足や生活環境

瞬目の不足、乾燥、コンタクトレンズの使用なども、マイボーム腺の機能に関係する要因として研究されています。ただし、特定の生活習慣だけで梗塞が発生すると断定できるものではありません。

マイボーム腺梗塞に見られる症状

代表的な症状は、まぶたの縁にできる白い塊や黄色い脂の栓です。初期には痛みがなく、鏡を見て初めて気づく人もいます。

  • まつ毛の生え際付近に白い粒が見える
  • まぶたの裏側に白色や黄色の塊が透けて見える
  • まばたきするとゴロゴロする
  • 目に砂が入ったような異物感がある
  • まぶたの一部が膨らんでいる
  • 目が乾燥する、疲れやすい
  • 視界が一時的にかすむ

すべての人に症状が出るわけではありません。小さな閉塞だけなら無症状の場合もありますが、詰まりが続いて炎症やしこりが生じると、違和感が強くなることがあります。

なお、まぶたの裏に見える白いものには結膜結石など、別の原因もあります。色や見た目だけでマイボーム腺梗塞と決めつけず、症状がある場合は眼科で確認することが大切です。

【間違えやすい病気を比較】霰粒腫・ものもらい・MGDとの違い

マイボーム腺梗塞を理解するうえで重要なのが、霰粒腫や麦粒腫との違いです。これらは発生する場所が近く、初期には見た目が似ていることもあります。

マイボーム腺梗塞と霰粒腫は同じ病気ではない

両者には密接な関係がありますが、状態は異なります。

マイボーム腺梗塞は、脂を分泌する腺の出口が詰まった状態です。一方、霰粒腫は出口の閉塞によって内部にたまった脂質を処理する過程で、周囲に肉芽腫性の炎症が形成され、まぶたの中にしこりができた状態を指します。

つまり、出口の詰まりと、その後に生じる炎症性のしこりを区別する必要があります。詰まりがあるからといって、必ず霰粒腫になるわけではありません。

麦粒腫と霰粒腫の見分け方

一般に「ものもらい」と呼ばれるものには、細菌感染による麦粒腫と、マイボーム腺の閉塞に関連する霰粒腫があります。医学的には異なる病態です。

状態・病名 主な原因 特徴的な症状 見分けるポイント
マイボーム腺梗塞 腺の出口の閉塞 白色・黄色の脂の塊、異物感 まぶたの縁に小さな栓が見える
マイボーム腺機能不全(MGD) 腺の分泌機能の異常 乾燥感、疲労感、ゴロゴロ感 慢性的な脂質分泌の異常
霰粒腫 脂質の停滞に伴う肉芽腫性炎症 まぶた内部の硬いしこり、腫れ 比較的痛みが少ないことが多い
麦粒腫 細菌感染 赤み、腫れ、痛み、膿 急に腫れて触ると痛いことが多い

日本眼科学会の解説によると、霰粒腫はマイボーム腺の出口が詰まり、内部に蓄積した脂質を処理する過程で肉芽腫が形成される病気です。典型的には痛みや赤みが少なく、まぶたの中にコロコロしたしこりができます。

一方、麦粒腫は分泌腺への細菌感染によって発症します。赤みや腫れ、痛みが目立ち、化膿すると膿がたまることもあります。

ただし、発症初期は霰粒腫と麦粒腫の区別が難しい場合もあります。痛みの有無だけで自己判断するのは避けましょう。

MGDとドライアイの関係

マイボーム腺梗塞と混同されやすい言葉に、マイボーム腺機能不全(Meibomian Gland Dysfunction:MGD)があります。

MGDは、さまざまな原因によってマイボーム腺の機能が広い範囲で異常をきたし、慢性的な目の不快感を生じる状態です。腺の出口が詰まることも、MGDに関連する所見の一つです。

マイボーム腺から十分な脂質が供給されないと、涙の表面にある油層が不安定になります。その結果、涙が蒸発しやすくなり、蒸発亢進型ドライアイにつながることがあります。

日本角膜学会も、MGDはまぶたの疾患であり、ドライアイは涙液の異常であると整理しています。両者は別の概念ですが、密接に関係しています。

【自然に治る?放置するとどうなる?】経過と注意すべき症状

マイボーム腺梗塞は自然に治ることがある

小さな閉塞で症状がほとんどない場合、分泌物が自然に排出され、目立たなくなることがあります。

また、マイボーム腺梗塞から生じた霰粒腫についても、自然に吸収されるケースがあります。MSDマニュアルでは、典型的な霰粒腫は2~8週間ほどで自然吸収することがあると説明されています。ただし、それ以上長く残る場合もあります。

日本眼科学会も、霰粒腫は自然に吸収していくことが多い一方、吸収までに長期間を要することがあるとしています。

そのため、「自然に治る可能性がある」という説明は正しいものの、すべての白い塊やしこりが短期間で消えるわけではありません。

放置すると起こり得る変化

閉塞が長く続く場合、次のような変化が生じることがあります。

  • 脂質が内部にたまり、塊が硬くなる
  • まぶたの縁に異物感が続く
  • 周囲に炎症が起きて赤く腫れる
  • 霰粒腫のような硬いしこりが形成される
  • マイボーム腺の機能低下に伴いドライアイが悪化する
  • 繰り返し同じ場所に腫れやしこりができる

ただし、放置したら必ず感染する、あるいは必ず霰粒腫になるというわけではありません。無症状で経過するものもあります。

放置せず早めに眼科を受診したいケース

次のような症状がある場合は、単なる脂の詰まりとして扱わないことが大切です。

  • まぶたの赤みや腫れが急速に広がる
  • 強い痛みや膿がある
  • 発熱を伴う
  • 視力が低下した、見え方が変わった
  • 目を動かすと痛む
  • しこりが大きくなり続ける
  • 同じ場所に何度も再発する

急激な腫れや強い痛み、視力の変化などがあれば、当日中の眼科受診を検討してください。発熱や目の周囲に広がる炎症を伴う場合には、感染が周囲に波及している可能性もあります。

また、高齢者で治りにくいしこりや同じ場所に繰り返す病変がある場合は、注意が必要です。日本眼科学会は、霰粒腫に似た病変の中に脂腺癌などの悪性腫瘍が含まれることがあり、必要に応じて病理検査を含めた精査が必要と説明しています。

【自宅でできる治し方】温める方法と正しいセルフケア

マイボーム腺の出口が詰まりやすい人にとって、日常的な温罨法(おんあんぽう)は重要なケア方法です。

温めることで、固くなった脂質が柔らかくなり、分泌物が排出されやすくなることが期待できます。日本角膜学会のMGD診療ガイドラインでも、温罨法は強く推奨される治療法として位置づけられています。

マイボーム腺梗塞を温める方法

基本的な手順は次のとおりです。

STEP1:清潔なタオルを用意する

清潔なタオルをぬるめのお湯で濡らし、しっかり絞ります。市販の目元用ホットアイマスクを使う場合は、製品の使用方法に従ってください。

STEP2:目を閉じてまぶたに当てる

目を閉じた状態で、温かいタオルをまぶたの上に優しく乗せます。目を押しつける必要はありません。熱すぎるものを使用すると、まぶたの皮膚を傷める可能性があるため注意しましょう。

STEP3:5~10分程度温める

霰粒腫やMGDの温罨法では、5~10分程度を1回の目安とする方法があります。MSDマニュアルでは、霰粒腫や麦粒腫に対して1日2~3回、5~10分間の温罨法を紹介しています。

タオルが冷めたら、必要に応じて温め直します。無理に熱い状態を維持する必要はありません。

STEP4:まぶたの清潔を保つ

温めた後は、目元専用の洗浄用品や清潔なコットンなどを使い、まつ毛の生え際を優しく清潔に保ちます。強くこすらず、目に刺激が入らないようにしてください。

痛みや赤みが強い場合はマッサージを控え、眼科で診察を受けましょう。

やってはいけないNG行動

白い塊が気になると、指で押し出したり、針で穴を開けたりしたくなる可能性があります。しかし、これは避けるべき行為です。

  • 爪や指で強く押しつぶす
  • 針やピンセットで自分で取り除く
  • 硬いしこりを無理に揉みほぐす
  • 熱すぎるタオルを長時間当てる
  • 汚れた綿棒でまぶたの裏を触る
  • 自己判断で抗菌薬やステロイドの目薬を使う

眼球やまぶたを傷つけたり、感染や炎症を悪化させたりする危険があります。特に目の周囲は非常にデリケートなため、除去が必要な場合は眼科で処置を受けてください。

マイボーム腺梗塞の再発予防

一度改善しても、マイボーム腺の機能異常が残っていれば再発する可能性があります。日常的に次の習慣を取り入れることが役立ちます。

  • 就寝前にアイメイクをきちんと落とす
  • まつ毛の生え際を清潔に保つ
  • 必要に応じて温罨法を習慣にする
  • 目を強くこすらない
  • コンタクトレンズの衛生管理を徹底する
  • 画面を長時間見るときは意識してまばたきをする
  • ドライアイや眼瞼炎がある場合は適切に治療する

特に重要なのは、症状が消えた後も目元の清潔を維持することです。サプリメントや特定の食べ物だけで梗塞を予防できるという確かな根拠はなく、基本的な眼瞼ケアを継続することが現実的な対策になります。

【眼科での除去・治療】受診から処置までの流れと費用の考え方

眼科ではどのように診断する?

眼科では、まずまぶたの縁や裏側を観察し、白い塊の位置や大きさ、炎症の有無を確認します。

必要に応じて細隙灯顕微鏡を使い、マイボーム腺の開口部や周辺組織の状態を詳しく調べます。MGDが疑われる場合には、脂質の分泌状態や涙液の安定性なども評価します。

しこりがある場合は、霰粒腫なのか、細菌感染による麦粒腫なのか、あるいは別の眼瞼疾患なのかを判断します。

マイボーム腺梗塞の主な治療方法

治療は、白い塊の大きさや硬さ、痛み、炎症の有無によって異なります。

1.経過観察と温罨法

小さく、痛みや炎症がなく、日常生活に支障がない場合には、温罨法や眼瞼清拭を行いながら経過を観察することがあります。

2.マイボーム腺の分泌物の圧出

脂質が詰まっている場合には、眼科医が状態を確認したうえで、マイボーム腺にたまった分泌物を圧出する処置を行うことがあります。家庭で行う強いマッサージとは異なり、腺の状態を見ながら適切な力で処置します。

3.閉塞部分の処置・除去

分泌物が固くなって自然に排出されにくい場合には、医師が必要に応じて開口部を処置し、内部にたまった内容物を取り除くことがあります。処置方法は病変の位置や状態によって異なります。

4.霰粒腫の切開・掻爬

マイボーム腺の閉塞から霰粒腫が形成され、硬いしこりが長期間残っている場合には、局所麻酔下で切開し、内部の肉芽組織を取り除く治療が選択されることがあります。

日本眼科学会によると、しこりが大きい場合や自然吸収しにくい場合には摘出手術が検討されます。症例によってはステロイド懸濁液を病変内に注射する方法もあります。

5.感染を伴う場合の薬物療法

麦粒腫など細菌感染が認められる場合には、抗菌薬の点眼や内服などを行います。炎症の程度によって治療内容が変わります。

ここで注意したいのは、非感染性の霰粒腫や単純な脂質の詰まりに対して、抗菌薬が必ず必要になるわけではないことです。薬の選択は診断結果に基づいて行われます。

眼科での除去は痛い?時間はどれくらい?

処置の内容によって異なりますが、単純な分泌物の圧出と、霰粒腫の切開手術では身体への負担が違います。

局所麻酔を使用する処置では、麻酔が効いている間は痛みを抑えられます。ただし、注射による麻酔の刺激や処置後の違和感、腫れなどが生じる可能性があります。

また、すべてのマイボーム腺梗塞に除去処置が必要なわけではありません。白い塊があるという理由だけで手術を選ぶのではなく、症状や病変の状態に応じて治療を決めることが重要です。

眼科での治療費用は?

費用は、診察・検査だけで済むのか、処置や手術を行うのか、保険診療の対象となる内容かによって変わります。

単純な診察と、霰粒腫の切開・掻爬などでは費用体系が異なります。また、医療機関によって実施できる処置や設備にも違いがあります。

受診時には、保険適用の有無、処置に必要な費用、術後の通院回数などを確認すると安心です。特にIPLや温熱パルス治療など、MGDに対する一部の機器治療は自由診療となる場合があるため、事前に料金を確認してください。

【2026年最新】マイボーム腺梗塞・MGDの治療はどう進化している?

2026年の治療動向で注目されるのは、単に詰まった脂を取り除くのではなく、マイボーム腺の機能そのものや涙液の安定性を改善する治療が研究されていることです。

日本の診療ガイドラインにおける位置づけ

日本眼科学会、日本角膜学会、ドライアイ研究会が作成した「マイボーム腺機能不全診療ガイドライン」は、2023年2月10日に発行されました。2026年10月時点でも、Mindsガイドラインライブラリでは最新版として掲載されています。

このガイドラインでは、温罨法を強く推奨しています。眼瞼清拭、マイボーム腺分泌物の圧出、薬物療法、IPL、サーマルパルセーション療法などについても検討されています。

ただし、推奨の強さは治療の有効性だけでなく、エビデンスの質や安全性、保険適用の状況なども考慮して決められています。推奨が弱いから効果がないという意味ではありません。

IPL治療・サーマルパルセーション療法

IPL(Intense Pulsed Light)は、特定の波長の光を皮膚に照射する治療法です。MGDに関連する炎症や血管の状態に働きかけ、脂質の分泌機能やドライアイ症状の改善を目指します。

一方、サーマルパルセーション療法は、まぶたを温めながら適切な圧力を加え、詰まった脂質の排出を促す方法です。LipiFlowなどの専用機器が知られています。

これらは一般的な温罨法だけでは十分な改善が得られないMGDなどで検討される治療選択肢です。ただし、単純な白い脂の栓を取り除く処置とは目的が異なります。

2025~2026年の研究で注目される光治療

2025年6月にオンライン公開された国際的なドライアイ管理・治療の報告「TFOS DEWS III」では、MGDに対する温罨法に加え、機器による加温、IPL、低出力光線療法(LLLT)などが治療選択肢として取り上げられました。

加えて、2026年3月13日には、マイボーム腺機能不全の治療戦略と安全性を扱ったレビュー論文が公表されています。この研究では71件の臨床研究・実験研究を検討し、温罨法、眼瞼清拭、圧出、LipiFlow、IPLなどの治療について整理しました。

機器を使った治療では、症状や脂質の状態がより長く改善する可能性が示される一方、費用や利用できる施設、長期的な安全性に関するデータには課題が残されています。また、現在の治療法で失われたマイボーム腺を再生できるわけではなく、残存する腺の機能改善を目指すことが基本です。

2026年10月に公表されたLLLTのメタ解析

2026年10月11日には、低出力光線療法(LLLT)とドライアイ・MGDに関するシステマティックレビューおよびメタ解析が医学誌「Acta Ophthalmologica」にオンライン掲載されました。

対象となったのは10件の臨床研究、合計473人です。解析では、LLLT単独療法によって自覚症状のスコアや非侵襲的な涙液層破壊時間などに改善が認められました。ただし、感度分析では涙液メニスカス高の改善は一貫して確認されておらず、さらなる検証が必要です。

この研究は新しい治療選択肢として興味深いものですが、すべての患者に適した標準治療が確立したという意味ではありません。特に、研究対象はドライアイやMGDであり、マイボーム腺梗塞の白い塊を直接除去する治療の研究とは区別する必要があります。

2026年の治療選択で大切なのは、最新機器を使うこと自体ではなく、閉塞の程度、腺の残存状態、炎症の有無、ドライアイの重症度に応じて治療を選ぶことです。

マイボーム腺梗塞に関するよくある質問(FAQ)

Q1:マイボーム腺梗塞の白い塊は自分で取っても大丈夫ですか?

A1:自分で押し出したり、針で刺したりすることは避けてください。まぶたや眼球を傷つけたり、感染を引き起こしたりする危険があります。除去が必要かどうかは眼科で判断してもらいましょう。

Q2:マイボーム腺梗塞は自然に治るまで何日かかりますか?

A2:小さな閉塞は自然に改善することがありますが、一定の治癒期間はありません。霰粒腫に進行した場合は、数週間以上かかることもあります。長期間残る場合や大きくなる場合は眼科を受診してください。

Q3:マイボーム腺梗塞は温めるだけで治りますか?

A3:温罨法は脂質を柔らかくし、排出を促すセルフケアとして有用です。ただし、硬くなったしこりや肉芽腫が形成されている場合には、温めるだけでは改善しないことがあります。

Q4:マイボーム腺梗塞を放置すると霰粒腫になりますか?

A4:脂質の閉塞が続くことで霰粒腫につながる場合はありますが、必ず進行するわけではありません。しこりができたり、赤みや痛みが出たりした場合は、眼科で原因を確認することが大切です。

Q5:マイボーム腺梗塞とドライアイは関係していますか?

A5:関係しています。マイボーム腺の機能が低下すると涙の表面を覆う油層が不安定になり、涙が蒸発しやすくなります。そのため、乾燥感、目の疲れ、かすみなどの症状が現れることがあります。

まとめ:【プロの結論】白い塊の段階で正しく対処し、再発を防ぐ

マイボーム腺梗塞は、まぶたの縁にある脂質分泌腺の出口が詰まり、内部に分泌物が蓄積する状態です。白い塊や黄色い栓、ゴロゴロ感などが代表的なサインですが、初期には自覚症状がないこともあります。

特に押さえておきたい判断基準は、次の3点です。

第一に、痛みのない小さな白い塊と、炎症を伴うしこりを区別すること。

単純な閉塞と霰粒腫、細菌感染による麦粒腫では治療方法が異なります。見た目だけで判断せず、必要に応じて眼科で診断を受けましょう。

第二に、温罨法と清潔保持を基本にすること。

温めるケアはMGDに対して診療ガイドラインでも強く推奨されています。ただし、強く押したり、自分で取り除こうとしたりするのは危険です。

第三に、繰り返す症状や治らないしこりを放置しないこと。

同じ場所に何度もできる、しこりが大きくなる、痛みや赤みが続く、視力に影響する場合には、専門的な検査や治療が必要になることがあります。

2026年は、温罨法を基本としながら、IPLやサーマルパルセーション、低出力光線療法など、MGDに対する治療の研究も進んでいます。一方で、最新技術がすべての症例に必要なわけではありません。

大切なのは、白い塊だけを取り除くことではなく、マイボーム腺の働きと涙液の状態を含めて目元の健康を管理することです。違和感が続く場合は早めに眼科へ相談し、自分の症状に合った治療と再発予防につなげましょう。

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如月 淳

芸能・エンタメ領域を10年以上取材してきたデスク。所属事務所の公式リリース、番組公式サイト、配信サービスの告知を一次情報として確認し、裏付けのない情報は記事にしない方針です。

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