「COLORLESS」は、最初から2022年開催を予定していたツアーではない。2019年9月にアリーナ公演としてスタートし、2020年1月からはホールツアーへと展開する計画だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が公演計画を大きく変えることになる。
エイベックスの公式ライブ記録によると、2019年9月21日の千葉・幕張メッセ公演からアリーナツアーが始まり、同年11月まで開催された。その後、2020年1月31日からホールツアーがスタートしたものの、感染状況の悪化によって2月末以降の公演が相次いで中止・延期となった。
2020年5月29日、公式サイトは2月28日から6月17日までに予定していた公演について、同じ会場・公演数で振替を実施する見通しが立たないことを理由に、無期限延期とチケット払い戻しを発表。対象となったのは31公演だった。単純な日程変更ではなく、いったんチケットを払い戻してツアーを仕切り直す判断だった。
その後、2022年1月7日に再開催が正式発表される。タイトルは「DAICHI MIURA LIVE TOUR 2019-2022 COLORLESS」。2019年から続くプロジェクトの名前を残しながら、再始動に合わせて内容をブラッシュアップする形が採られた。
「COLORLESS」再開催までの時系列
この経緯で押さえておきたいのは、「2019年に始まったツアーが2019年に突然中止された」という理解は正確ではないことだ。2019年のアリーナ公演は実施され、延期の大きな対象となったのは2020年のホール公演だった。
また、2022年の再開催は、単に中断した公演を元通りに戻すものでもなかった。公式発表では、延期期間中に発表した「Antelope」「Backwards」「Le Penseur」などの楽曲を含め、内容をブラッシュアップして届けることが説明されている。つまり、空白の2年間を作品と表現の更新に充てた再構築型のツアーだった。
出典は三浦大知公式サイトの2019~2020年ツアー記録、2020年5月29日の払い戻し案内、2022年1月7日の再開催発表。
【2022年ライブ日程】全国22会場・33公演の会場一覧

2022年1月の公式発表では、3月31日の埼玉公演から7月26日の北海道公演まで、全国22会場・33公演が予定された。約4か月にわたる全国ツアーで、地方のホールから東京の大型ホールまで幅広い会場が組み込まれている。
以下が公式サイトに掲載された当初の日程だ。7月15日の松山公演と7月20・21日の浜松公演は、後に中止・振替となったため、実際の開催日と区別して確認したい。
3月・4月の公演
- 3月31日(木):埼玉・戸田市文化会館
- 4月9日(土)・10日(日):新潟・新潟県民会館
- 4月20日(水)・21日(木):愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
- 4月29日(金・祝):熊本・熊本城ホール メインホール
- 4月30日(土):鹿児島・川商ホール 第1ホール
5月の公演
- 5月6日(金)・7日(土):石川・本多の森ホール
- 5月13日(金):岡山・倉敷市民会館
- 5月14日(土):鳥取・米子コンベンションセンター BiGSHiP
- 5月18日(水)・19日(木):東京・J:COMホール八王子
- 5月24日(火)・25日(水):福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール
6月の公演
- 6月1日(水)・2日(木):広島・上野学園ホール
- 6月7日(火):宮城・仙台サンプラザホール
- 6月8日(水):岩手・岩手県民会館 大ホール
- 6月13日(月)・14日(火):大阪・フェスティバルホール
- 6月20日(月)・21日(火):京都・ロームシアター京都 メインホール
- 6月29日(水)・30日(木):東京・東京国際フォーラム ホールA
7月の公演
- 7月6日(水):青森・リンクステーションホール青森
- 7月7日(木):秋田・能代市文化会館
- 7月14日(木):香川・レグザムホール 大ホール
- 7月15日(金):愛媛・松山市民会館(後日振替)
- 7月20日(水)・21日(木):静岡・アクトシティ浜松 大ホール(翌年振替)
- 7月25日(月)・26日(火):北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
特に注目されたのが、3月31日の戸田市文化会館と、6月29・30日の東京国際フォーラム ホールAだ。
戸田市文化会館は再始動の初日という意味で象徴的な会場だった。一方、東京国際フォーラム ホールAは2日連続の東京公演として設定され、首都圏のファンにとって重要な公演となった。
なお、公式発表の「22会場・33公演」は当初の開催計画を示す数字であり、33公演すべてが7月までに実施されたという意味ではない。後述する松山・浜松の3公演が別日に移されたことが、2023年までツアー記録が続く理由である。
公演日・会場・開場開演時間は、三浦大知公式サイトのライブツアー日程に基づく。
【松山・浜松公演の真相】延期理由と振替日程を解説
「COLORLESS」の日程を調べる際に混乱しやすいのが、2022年7月に予定されていた愛媛・松山公演と静岡・浜松公演だ。この3公演は、当初のスケジュールどおりには開催されていない。
2022年7月15日、なぜ3公演が中止になったのか
2022年7月15日、三浦大知の公式サイトは、公演関係者に新型コロナウイルス感染症の陽性が確認されたことを発表した。
協議の結果、同日開催予定だった愛媛・松山市民会館公演に加え、7月20日と21日の静岡・アクトシティ浜松公演も中止となった。
ここで重要なのは、公式発表が中止理由を「公演関係者の陽性確認」と説明している点だ。三浦大知本人の感染が理由だったとする情報ではない。感染者の具体的な氏名や立場も公式発表では明らかにされていない。
また、3公演すべてが同じ日に中止となったため、松山だけでなく浜松のチケット購入者にも影響が及んだ。開催直前の発表だったこともあり、振替日程の確定を待つ期間が生じた。
出典は2022年7月15日付の三浦大知公式サイト「松山公演・浜松公演中止のご案内」。
松山公演は2022年11月27日に振替
会場:松山市民会館
2022年11月27日
開場16:00/開演17:00
松山公演の振替日は、2022年10月11日に公式発表された。7月15日(金)に予定されていた公演が、11月27日(日)へ変更されている。
曜日の変更に伴って開場・開演時刻も変更され、当初の17時30分開場・18時30分開演から、16時開場・17時開演となった。
公式案内では、7月15日のチケットを持っている人は、座席番号を含めてそのまま振替公演で有効とされた。振替日に都合がつかない購入者には払い戻しの手続きも案内されていた。
2026年現在、松山公演の日程を確認する際は、当初の7月15日ではなく、実際の振替日である11月27日を基準にするのが正確だ。
浜松公演は2023年3月14日・15日に開催
会場:アクトシティ浜松 大ホール
2023年3月14日・15日
両日とも開場17:30/開演18:30
浜松公演は、松山よりも振替日程の決定が遅れた。
2022年11月26日の公式案内では、会場や各種スケジュールの調整を進めており、2023年3月中旬の開催を目指していることが説明された。翌11月30日、正式な日程が発表されている。
振替日程は次のとおりだ。
- 2022年7月20日(水)の振替:2023年3月14日(火)
- 2022年7月21日(木)の振替:2023年3月15日(水)
会場はいずれもアクトシティ浜松 大ホール。開場17時30分、開演18時30分で、元の公演チケットはそれぞれ対応する振替日にそのまま有効とされた。
つまり、7月20日のチケットを持っていた人は3月14日、7月21日のチケットを持っていた人は3月15日に入場する仕組みだった。都合が合わない人向けの払い戻しも案内されている。
この2公演をもって、当初2022年7月までに予定されていた松山・浜松の延期分が2023年3月までに実施された。ツアータイトルは「2019-2022」のままだが、実際の公演記録は2023年まで続いている。
【チケット料金】全席指定7,700円とファミリー席の条件
2022年の「COLORLESS」再開催ツアーのチケット料金は、公式発表で全席指定7,700円(税込)とされていた。
全席指定・税込7,700円
ファミリー席
7,700円
ファミリー席は公式ファンクラブ先行受付のみ
ファミリー席も同額の7,700円で、通常の一般販売枠とは異なり、公式ファンクラブ「大知識」の先行受付限定だった。
ただし、ファミリー席には通常席とは異なる利用条件が設けられていた。
- 公演当日時点で3歳から小学生(12歳)以下の子どもと、その保護者が対象。
- 保護者のみ、または子どものみでの入場は不可。
- ファミリー席は着席して鑑賞する座席。
- 3歳未満の子どもは入場不可。
- 3歳以上の子どもはチケットが必要。
この料金設定は、2019~2020年の「COLORLESS」公演でも確認できる価格帯であり、2022年の再開催でも全席指定7,700円が維持された。
また、2022年の開催時には、新型コロナウイルス感染対策として、マスク着用、入場時の検温・消毒、公演中の声出し禁止などのガイドラインが公式サイトに掲載されていた。チケット料金だけでなく、当時の鑑賞環境にもコロナ禍の影響が残っていたことが分かる。
料金と座席条件は公式ライブツアーページの案内に基づく。
【三浦大知ライブ2022セットリスト】代表曲と会場限定カバーを紹介
「COLORLESS」のセットリストは、再開催ツアーを検索する人が特に知りたい情報の一つだ。
2022年3月31日の戸田市文化会館公演については、ファンによるセットリスト記録や音楽プレイリストが残っている。これらを照合すると、ツアーの基本構成は「COLORLESS」から始まり、ダンスナンバー、アコースティックパート、会場別カバー、後半の代表曲、アンコールへと進む流れだった。
2022年3月31日・戸田市文化会館のセットリスト
再始動公演の記録をもとにした代表的な曲順は次のとおり。
本編
{#each ["COLORLESS","Blizzard","(RE)PLAY","Not Today","Le Penseur","Spacewalk","Complex","About You","Look What You Did","普通の今夜のことを","STARDUST REVUE「木蘭の涙」(カバー)","Antelope","飛行船","Backwards","Yours","EXCITE","Darkest Before Dawn","I'm Here"] as song,i}
{String(i+1).padStart(2,"0")}
{song}
{/each}
アンコール
{#each ["新呼吸","燦燦","music"] as song,i}
{String(i+19).padStart(2,"0")}
{/each}
この曲順は、2022年3月31日の公演を対象にしたファンのセットリスト記録とAWAのプレイリスト情報を参考にしたものだ。公式が全公演の完全な曲順を一律に公開したものではないため、個別公演の記録とは区別する必要がある。
セットリストで注目したい3つのポイント
1.オープニングはタイトル曲「COLORLESS」
ツアータイトルと同じ「COLORLESS」で幕を開け、「Blizzard」「(RE)PLAY」「Not Today」と続く構成は、序盤から三浦大知のダンスとボーカルを前面に押し出すものだった。
ライブの冒頭にタイトル曲を置くことで、長期間の中断を経て再び動き出したツアーのテーマを明確に打ち出している。
2.アコースティックコーナーと会場別カバー
中盤の特徴は、「About You」から始まるアコースティックパートだ。着席して聴く構成を取り入れ、ダンス中心のパフォーマンスとは異なる歌声の魅力を見せる時間になっていた。
続くカバーコーナーでは、会場にゆかりのあるアーティストや楽曲を取り上げる企画が設けられた。
例えば、戸田市文化会館での再始動公演ではSTARDUST REVUEの「木蘭の涙」、新潟公演ではDOUBLEの「BED」が記録されている。公演ごとにカバー曲が変わる点は、全国ツアーならではの楽しみだった。
3.「Antelope」「Backwards」「燦燦」など新しい時期の楽曲
ツアー再始動までの期間に発表された「Antelope」「Backwards」「Le Penseur」などがセットリストに組み込まれたことも重要だ。
2019年に始まったツアーでありながら、再開催時にはその後の音楽活動が反映されていた。延期前の構成をそのまま再現するのではなく、三浦大知の新しい表現を加えたステージになっていたことが分かる。
「いつしか」は最初から入っていた?
セットリストを調べると、「いつしか」がアンコールに含まれる記録も見つかる。しかし、2022年3月31日の再始動公演と、後半の振替公演の記録を同じ曲順として扱うのは正確ではない。
「いつしか」は、劇場アニメ『ぼくらのよあけ』の主題歌として制作され、2022年10月24日に配信リリースされた楽曲だ。したがって、3月31日の戸田公演のセットリストに最初から入っていた曲として扱うことはできない。
ファンによるツアー記録では、後半の公演でアンコールに追加された楽曲として整理されている。2022年の春夏公演と、秋以降の振替公演を区別することが、セットリストを正確に理解するポイントだ。
公式ディスコグラフィーには「いつしか」の2022年10月24日配信開始が記録されている。
【プロの結論】「COLORLESS」は延期前と再開催後で何が変わったのか
「DAICHI MIURA LIVE TOUR 2019-2022 COLORLESS」を評価する際、単純に公演数やチケット料金だけを見ると、その本質を見落としてしまう。
このツアーの大きな特徴は、コロナ禍による中断を経て、当初の企画を維持しながらも、三浦大知の音楽活動の変化を反映させた点にある。
延期前のツアーを再現するだけではなかった
2019年のアリーナ公演から2020年のホール公演へと進んだ「COLORLESS」は、感染拡大によって計画の変更を余儀なくされた。
その後、三浦大知はオンラインライブや新曲の発表を続けた。2022年の再開催時には、こうした活動の成果が新しいセットリストに反映されている。
「Le Penseur」「Antelope」「Backwards」などを加えた構成は、過去のライブを保存するだけではなく、アーティスト自身の変化をステージに持ち込む試みだったと考えられる。
全国22会場という規模が持つ意味
東京や大阪といった大都市だけでなく、鳥取、秋田、岩手、香川、鹿児島など、全国各地のホールが会場に選ばれていた。
特に、各地のアーティストや音楽文化に関連するカバー企画は、単に同じ演目を各地で披露するだけではない、地域ごとの楽しみを生み出していた。
三浦大知の強みであるダンス、歌唱、ライブパフォーマンスを軸にしながら、会場ごとの特色を取り入れる。これが全国ツアーとしての「COLORLESS」の独自性だった。
2026年に振り返る際の判断基準
2026年現在、「三浦大知ライブ2022」の情報を探す場合は、次の3点を区別すると混乱しにくい。
- 当初の予定日を調べたい人: 2022年3月31日~7月26日の公式日程を確認する。
- 実際に開催された日を調べたい人: 松山は2022年11月27日、浜松は2023年3月14・15日を確認する。
- 曲順を知りたい人: 3月31日の戸田公演など、対象日を指定してファン記録を確認する。会場別カバーや後半の追加曲も考慮する。
また、現在のチケット販売状況と過去の7,700円という料金を混同しないことも大切だ。7,700円は「COLORLESS」当時の公演料金であり、2026年の別ツアーのチケット価格を示すものではない。
【三浦大知ライブ2022】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:三浦大知ライブ2022「COLORLESS」はいつから始まった?
A1:2022年3月31日(木)、埼玉県の戸田市文化会館から再始動した。全国22会場・33公演のツアーとして発表され、当初は7月26日の北海道公演まで予定されていた。
Q2:三浦大知の2022年ライブのチケット料金はいくら?
A2:全席指定7,700円(税込)。ファミリー席も7,700円で、ファンクラブ先行受付限定だった。3歳未満は入場不可、3歳以上はチケットが必要だった。
Q3:COLORLESSの延期理由は何?
A3:2020年のホールツアーは新型コロナウイルスの感染拡大によって無期限延期となり、残る31公演は払い戻し対象となった。2022年7月の松山・浜松公演については、公演関係者の新型コロナ陽性確認が中止理由として発表されている。
Q4:松山公演の振替日はいつ?
A4:2022年11月27日(日)。会場は愛媛県の松山市民会館で、16時開場・17時開演だった。
Q5:浜松公演の振替日はいつ?
A5:2023年3月14日(火)と15日(水)。アクトシティ浜松 大ホールで、両日とも17時30分開場・18時30分開演だった。
Q6:東京国際フォーラムでの公演日は?
A6:2022年6月29日(水)と30日(木)の2日間。会場は東京国際フォーラム ホールAだった。
Q7:2022年のセットリストに「いつしか」は入っていた?
A7:再始動初日の2022年3月31日の記録には含まれていない。「いつしか」は2022年10月24日に配信リリースされた楽曲で、後半の公演記録ではアンコールへの追加が確認できる。
まとめ:三浦大知ライブ2022「COLORLESS」は2023年まで続いた再始動ツアー
三浦大知の2022年ライブ「DAICHI MIURA LIVE TOUR 2019-2022 COLORLESS」は、2019年に始まったツアーが新型コロナウイルスの影響で中断し、約2年の空白を経て再始動した特別な全国ツアーだった。
2022年3月31日の戸田市文化会館を皮切りに、全国22会場・33公演を予定。全席指定7,700円で、東京国際フォーラム ホールAをはじめ、全国のホールを巡った。
一方、7月15日の松山公演と7月20・21日の浜松公演は、公演関係者の新型コロナ陽性確認によって中止となり、松山は同年11月27日、浜松は2023年3月14・15日に振り替えられた。
セットリストでは「COLORLESS」「Blizzard」「(RE)PLAY」「Le Penseur」「Antelope」「Backwards」などが並び、アコースティックコーナーや会場別カバーも大きな見どころとなった。加えて、後半の公演では「いつしか」が加わるなど、ツアー期間中にも変化が見られた。
2026年に振り返ると、「COLORLESS」は単なる延期公演の再開ではなく、三浦大知が中断期間に積み重ねた音楽的な変化を全国のステージで届けた長期プロジェクトだった。ツアーの歴史を正しく理解するには、2022年の当初日程だけでなく、2023年の浜松振替公演まで含めて見ることが欠かせない。