2026年11月現在、宮崎県第2区の衆議院議員は、国民民主党の長友慎治氏です。2026年2月8日に投開票された第51回衆議院議員総選挙で、長友氏は73,994票を獲得し、自由民主党の江藤拓氏を破って小選挙区で初当選しました。日本共産党の白江好友氏は6,325票を獲得しています。
今回の宮崎2区の投票率は58.35%。2024年の55.12%から3.23ポイント上昇しました。1996年の小選挙区制導入以来、自民党以外の政党が公認した候補者が宮崎2区で勝利したのは初めてであり、地域政治の歴史に残る選挙となりました。
宮崎2区は延岡市・日向市・西都市だけでなく、児湯郡、東臼杵郡、西臼杵郡までを含む広い選挙区です。区割り、候補者別の得票数と得票率、2024年との比較、歴代当選者、現在の議員情報を整理します。
【2026年最新】宮崎2区の選挙結果と当選者は長友慎治氏

2026年2月8日投開票の第51回衆議院議員総選挙では、宮崎2区の定数1をめぐり、3人の候補者が争いました。
結果は国民民主党の長友慎治氏がトップ。自由民主党の江藤拓氏に8,364票の差をつけて勝利しました。白江好友氏は日本共産党から立候補し、6,325票を獲得しました。
2026年宮崎2区の確定開票結果
候補者別の得票数と得票率は次のとおりです。
- 長友慎治(国民民主党):73,994票・50.70% — 小選挙区当選
- 江藤拓(自由民主党):65,630票・44.97% — 小選挙区では敗北、比例代表で当選
- 白江好友(日本共産党):6,325票・4.33% — 落選
この結果は、TBS NEWS DIG(宮崎放送)の2026年2月9日付選挙報道でも伝えられています。長友氏は選挙区で初めて当選し、江藤氏は比例代表の九州ブロックで復活当選しました。
ここで注意したいのは、長友氏の「初当選」という表現の意味です。長友氏は2021年の第49回衆院選、2024年の第50回衆院選でも当選しています。ただし、いずれも比例代表・九州ブロックでの当選でした。2026年は宮崎2区の小選挙区から初めて議席を獲得した選挙であり、通算では3期目となります。
衆議院の2026年9月28日現在の議員一覧にも、長友慎治氏は「宮崎2区・当選3回」と掲載されています。したがって、2026年11月現在の宮崎2区の小選挙区選出議員は長友氏です。
【宮崎県第2区の区割り】延岡市・日向市・西都市以外の対象地域も解説
宮崎2区は、宮崎県北部から県央北側にかけて広がる衆議院の小選挙区です。単に延岡市、日向市、西都市の3市だけを指すわけではありません。
宮崎県選挙管理委員会が公表している衆議院小選挙区の区域によると、2026年の宮崎2区は3市と3郡に属する13町村で構成されています。
宮崎2区に含まれる市町村一覧
1. 3市
- 延岡市
- 日向市
- 西都市
2. 児湯郡の6町村
- 高鍋町
- 新富町
- 西米良村
- 木城町
- 川南町
- 都農町
3. 東臼杵郡の4町村
- 門川町
- 諸塚村
- 椎葉村
- 美郷町
4. 西臼杵郡の3町
- 高千穂町
- 日之影町
- 五ヶ瀬町
以上の16市町村が宮崎2区の対象地域です。宮崎県選挙管理委員会の区域資料でも、これらの地域が宮崎県第2区として整理されています。
宮崎1区・3区との違い
宮崎県の衆議院小選挙区は3つに分かれています。宮崎市と東諸県郡の国富町・綾町は宮崎1区、都城市・日南市・小林市・串間市・えびの市などは宮崎3区です。
宮崎2区は、延岡市や日向市などの都市部と、山間部に位置する町村を同時に抱える点が特徴です。地域経済、公共交通、農林水産業、医療・福祉、防災など、地域によって政策上の課題が異なることを理解するうえでも、この区割りは重要です。
なお、衆議院の小選挙区は公職選挙法第13条と別表第一に基づいて定められ、各選挙区から選出される議員は1人です。比例代表の九州ブロックとは別の選挙制度であるため、両者の当選結果を混同しないようにする必要があります。
【得票数・得票率を比較】長友慎治・江藤拓・白江好友の2026年と2024年
2026年の宮崎2区を理解するうえで重要なのが、2024年10月27日に実施された第50回衆議院議員総選挙との比較です。
2024年は江藤拓氏が74,367票を獲得して小選挙区で当選し、長友慎治氏は61,603票で2位となり、比例代表で議席を獲得しました。白江好友氏も日本共産党から立候補していました。
ところが、2026年には順位が逆転しています。候補者別の数字を並べると、変化の大きさが明確になります。
宮崎2区・2026年と2024年の選挙結果比較表
| 候補者 | 所属政党 | 2026年の得票数・得票率 | 2024年の得票数・得票率 | 2026年の結果 |
|---|---|---|---|---|
| 長友慎治 | 国民民主党 | 73,994票 50.70% |
61,603票 43.36% |
小選挙区当選 |
| 江藤拓 | 自由民主党 | 65,630票 44.97% |
74,367票 52.34% |
比例代表で当選 |
| 白江好友 | 日本共産党 | 6,325票 4.33% |
6,113票 4.30% |
落選 |
出典:第50回・第51回衆議院議員総選挙の選挙結果を整理した選挙情報局、およびTBS NEWS DIGの開票報道。得票率は各選挙の候補者別得票に基づくものです。
長友慎治氏は12,391票増加
長友氏の得票数は、2024年の61,603票から2026年には73,994票へと増加しました。増加数は12,391票です。得票率も43.36%から50.70%へと7.34ポイント上昇し、過半数を獲得しました。
一方、江藤氏は74,367票から65,630票へと8,737票減少。得票率も52.34%から44.97%へと7.37ポイント下がりました。
白江氏は6,113票から6,325票へと212票増加し、得票率は4.30%から4.33%へと小幅に上昇しています。
勝敗を分けたのは得票構造の変化
2024年は江藤氏が長友氏に12,764票差をつけていました。2026年には長友氏が江藤氏を8,364票上回っています。両者の得票差は、2回の選挙を通じて21,128票分動いた計算です。
注目すべきなのは、単に長友氏が順位を上げたというだけではない点です。長友氏の得票が増える一方、江藤氏の得票は減少しています。投票先の構成そのものが変化したことが数字から読み取れます。
ただし、この変化を特定の政策や政治的事件だけに結びつけることはできません。候補者個人への評価、政党への支持、地域での活動、選挙時の政治情勢など、複数の要素を分けて考える必要があります。
【宮崎2区の歴代当選者】江藤隆美・江藤拓から長友慎治への変遷
宮崎2区の歴史を振り返ると、2026年の結果がなぜ大きな転換点と受け止められたのかが分かります。
1996年に衆議院の小選挙区制が導入されて以降、宮崎2区では江藤家に連なる政治家が長く議席を確保してきました。
1996年から2026年までの主な当選者
1996年・2000年:江藤隆美氏
第41回・第42回衆議院議員総選挙では、自由民主党の江藤隆美氏が宮崎2区で当選しました。小選挙区制の導入当初から、江藤家の政治基盤がこの地域に存在していたことが分かります。
2003年から2024年:江藤拓氏
江藤拓氏は2003年の第43回衆院選で無所属として初当選し、2005年の選挙でも当選。その後は自由民主党の候補として選挙を重ね、宮崎2区で議席を守ってきました。
2021年の第49回衆院選では94,156票、2024年の第50回衆院選では74,367票を獲得し、小選挙区で当選しています。
2026年:長友慎治氏
第51回衆院選では、長友氏が江藤氏を破って小選挙区の議席を獲得しました。TBS NEWS DIGの報道によれば、1996年の小選挙区制導入以来、宮崎2区で自民党以外の政党が公認した候補者が勝利したのは初めてです。
2026年の結果が歴史的な意味を持つ理由
今回の選挙の特徴は、長年続いた江藤氏の小選挙区での連勝が止まったことです。単なる現職と対立候補の順位交代ではなく、選挙区における政党と候補者の支持構造が変わったことを示す結果となりました。
一方、江藤氏は比例代表で当選しています。そのため、2026年の選挙は江藤氏が政治の場から退いたことを意味するわけではありません。
小選挙区で地域の代表に選ばれた長友氏と、比例代表で議席を得た江藤氏がともに衆議院議員となった点は、小選挙区比例代表並立制の仕組みを理解するうえでも重要です。
【長友慎治・江藤拓・白江好友】候補者の経歴と政策上の注目点
宮崎2区の選挙結果を理解するには、候補者の経歴や地域との関係も見逃せません。特に長友氏は、国政進出以前に地域経済の支援に携わってきた経歴を持っています。
長友慎治氏:メディア業界と地方創生の経験を持つ国民民主党議員
長友慎治氏は1977年生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、週刊誌の記者やコンテンツ制作会社などを経て、広告会社の博報堂ケトルでメディアコンサルティングやコンテンツ企画に携わりました。
その後、宮崎にUターンし、日向市産業支援センター「ひむか-Biz」のセンター長として活動。地元の中小企業支援や起業支援、地域活性化に取り組んできました。
2019年には、宮崎の農家や漁師、生産物を紹介する「宮崎ひなた食べる通信」を創刊。地域の一次産業や食を通じた情報発信にも関わっています。
国民民主党および本人の公式プロフィールでは、長友氏が掲げる政策上の挑戦として、次の5項目が紹介されています。
- 地域経済を担う中小企業支援
- 子どもの相対的貧困の解決
- 互いに支え合う社会の実現
- 一次産業の担い手の確保
- ジェンダー平等の達成
地方の中小企業支援や一次産業の担い手確保は、延岡市・日向市などの都市部だけでなく、山間部の町村も含む宮崎2区にとって関連性の高い政策分野です。
江藤拓氏:宮崎2区で長く議席を守った自由民主党の前職
江藤拓氏は自由民主党に所属する政治家で、2026年の選挙時点では65歳。2024年まで宮崎2区の小選挙区で当選を重ねてきた前職です。
2026年の選挙では65,630票を獲得したものの、小選挙区では長友氏に及びませんでした。ただし、比例代表九州ブロックで復活当選し、衆議院議員としての議席を維持しています。
今回の結果は、長年の現職としての実績や政治基盤だけでは、選挙区での勝利を保証できなくなったことを示す一例でもあります。
白江好友氏:日本共産党から立候補
白江好友氏は日本共産党の候補者です。2026年の宮崎2区では6,325票、得票率4.33%を獲得しました。
2024年の前回選挙でも立候補しており、得票数は6,113票でした。2026年は前回より212票増加しています。今回の選挙では小選挙区の議席獲得には至りませんでしたが、3候補のうちの一人として有権者の選択肢を構成しました。
【投票率58.35%】2026年の数字から読み解く宮崎2区の政治的変化
2026年の宮崎2区では、候補者の順位だけでなく投票率にも変化がありました。
宮崎県選挙管理委員会が公表した第51回衆院選の投票結果によると、宮崎2区の当日有権者数は257,031人、投票者数は149,986人、投票率は58.35%でした。
2024年と2026年の投票率比較
宮崎2区の投票率を比較すると、次のようになります。
- 2024年10月27日:55.12%
- 2026年2月8日:58.35%
- 前回からの変化:3.23ポイント上昇
また、有権者数は2024年の261,788人から2026年には257,031人へ減少しました。差は4,757人です。
つまり、有権者数が減る一方で、投票率は上昇しました。人口規模の変化だけでは説明できない、有権者の投票参加状況の変化が確認できます。
投票率の上昇は長友氏の勝利にどう関係したのか
投票率の上昇と長友氏の勝利が同時に起きたことは重要です。ただし、投票率が上がったことだけを勝因とするのは適切ではありません。
2026年には長友氏の得票が12,391票増加し、江藤氏の得票は8,737票減少しました。投票参加者の増加だけでなく、既存の有権者を含めた投票先の変化も結果に影響したと考える必要があります。
また、宮崎2区は延岡市・日向市などの都市部と、椎葉村・諸塚村・高千穂町などの山間地域を含みます。地域ごとに産業構造や生活上の課題が異なるため、選挙区全体の支持を得るには、地域を横断する政策と、各地域に即した具体的な対応の両方が大切です。
今後注目したい3つの政策分野
1. 中小企業と地域経済の持続性
地方では地域企業の経営や雇用の維持が重要な政策課題になります。長友氏が掲げる中小企業支援の方針が、実際の予算や制度、地域の雇用につながるかが注目点です。
2. 農林水産業の担い手確保
宮崎2区には農業、林業、水産業に関係する地域が広く含まれます。担い手不足や事業継承など、一次産業の持続性に対して国政でどのような対応を進めるかが問われます。
3. 山間地域の生活基盤
広い選挙区では、交通、医療、福祉、防災などの生活基盤をどう維持するかも重要です。都市部と山間部の双方に目を向けた政策運営が、選挙後の評価につながります。
【宮崎2区】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:宮崎2区にはどこの地域が含まれますか?
A1:延岡市・日向市・西都市の3市に加え、児湯郡の高鍋町・新富町・西米良村・木城町・川南町・都農町、東臼杵郡の門川町・諸塚村・椎葉村・美郷町、西臼杵郡の高千穂町・日之影町・五ヶ瀬町が含まれます。
Q2:2026年の宮崎2区の当選者は誰ですか?
A2:国民民主党の長友慎治氏です。73,994票、得票率50.70%を獲得し、自由民主党の江藤拓氏を破って小選挙区で初当選しました。江藤氏も比例代表九州ブロックで当選しています。
Q3:宮崎2区の2026年の投票率は何%ですか?
A3:58.35%です。2024年の55.12%と比較すると3.23ポイント上昇しました。当日有権者数は257,031人でした。
Q4:宮崎2区で江藤拓氏は落選したのですか?
A4:小選挙区では長友慎治氏に敗れましたが、比例代表の九州ブロックで復活当選しています。そのため、江藤氏は2026年の衆議院議員総選挙で議席を失ったわけではありません。
Q5:宮崎2区の歴代当選者には誰がいますか?
A5:1996年・2000年は江藤隆美氏、2003年から2024年までは江藤拓氏が当選を重ねました。2026年の第51回衆院選では国民民主党の長友慎治氏が小選挙区の議席を獲得しました。
Q6:2026年11月現在の宮崎2区選出の衆議院議員は誰ですか?
A6:長友慎治氏です。衆議院の議員一覧では宮崎2区選出、当選3回として掲載されています。
まとめ:宮崎2区の2026年選挙結果が示した地域政治の転換点
2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙で、宮崎2区は大きな政治的転換を迎えました。国民民主党の長友慎治氏が73,994票、得票率50.70%を獲得し、自由民主党の江藤拓氏を破って小選挙区で初当選しました。
江藤氏は65,630票で比例代表から復活当選し、日本共産党の白江好友氏は6,325票を獲得。投票率は58.35%となり、2024年から3.23ポイント上昇しました。
宮崎2区は延岡市・日向市・西都市だけでなく、児湯郡、東臼杵郡、西臼杵郡までを含む広域選挙区です。都市部と山間部が共存する地域だからこそ、地域経済、一次産業、生活基盤などを幅広く捉えた政治が大切です。
今回の結果を単なる政党間の勝敗として見るだけでは、選挙の意味を十分に理解できません。長年続いた当選者の交代、候補者別得票数の変化、投票率の上昇という3つの事実を合わせて見ることが大切です。
今後の焦点は、長友慎治氏が選挙で得た支持をどのように国政での成果へ結びつけるかです。2026年の宮崎2区は、地域の代表が交代した選挙であると同時に、地方政治と国政の関係を考えるうえでも注目すべき選挙となりました。