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NTT株分割はいつ?2023年7月の25分割から2026年配当・追加分割まで徹底解説

如月 淳 如月 淳 • 更新: • 公開: • 読了約 22 分
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NTT(日本電信電話)の株式分割は、2023年7月1日を効力発生日として、普通株式1株を25株に分割する形で実施されました。 それまで1株単位で高額だったNTT株を購入しやすくし、個人投資家の裾野を広げることが大きな目的です。2024年から始まった新NISA制度も、分割を決定する際の重要な背景となりました。

2026年11月現在、NTTの年間配当は1株当たり5.4円の予想で、16期連続の増配が予定されています。一方、株式分割によって保有資産が自動的に増えたわけではありません。株数と1株当たりの株価が調整され、分割そのものによる資産価値は原則として変わらない仕組みです。

【実施日は2023年7月1日】NTTの1株25株分割で株数と資産価値はどう変わった?

ntt株分割

NTTの大規模な株式分割が正式に発表されたのは、2023年5月12日です。

日本電信電話株式会社は同日の取締役会で株式分割を決議し、2023年6月30日を基準日として、株主が保有する普通株式を1株につき25株に分割することを発表しました。

実際の効力発生日は2023年7月1日(土曜日)です。土曜日だったため、株式分割を反映した価格での取引は6月29日(木曜日)から始まりました。

この分割によって、NTTの発行済株式総数も大きく変化しています。

- 分割前の発行済株式総数:3,622,012,656株
- 分割による増加株式数:86,928,303,744株
- 分割後の発行済株式総数:90,550,316,400株

約36億株だった発行済株式総数は、約905億株へと増加しました。

ただし、ここで誤解してはいけないのが、株式数の増加と企業価値の増加は別の話だという点です。

1株が25株になると保有資産はどうなる?

例えば、株式分割前にNTT株を40株保有していた場合を考えてみます。

分割後の保有株数は次のようになります。

- 分割前:40株
- 分割比率:1株につき25株
- 分割後:1,000株

株数は25倍になりますが、理論上の1株当たり株価は25分の1になります。

仮に分割前の株価が4,000円だった場合、分割後の理論株価は160円です。

項目 分割前 分割後
保有株数 40株 1,000株
1株当たりの株価 4,000円 160円
保有株式の評価額 160,000円 160,000円

このように、株数が増えても理論上の保有資産額は変わりません。

実際の市場では、株式分割後に投資家の売買が活発になったり、企業業績や市場環境が変化したりするため、株価は上下します。

株式分割は株数を増やす仕組みであり、それだけで投資家の資産を25倍にする制度ではありません。

NTTの2023年5月12日付公式発表には、分割比率、基準日、効力発生日、発行済株式総数の変化が明記されています。また、日本取引所グループも分割に伴う取引上の調整を公表しています。

【なぜ25分割した?】NTT株式分割の理由と新NISAとの関係

NTTが2023年に大規模な株式分割を実施した背景には、投資家が株式を購入する際の金銭的なハードルを下げたいという狙いがありました。

特に注目したいのが、2024年から始まる新NISA制度を意識していた点です。

個人投資家が購入しやすい環境を整えるため

株式投資では、株価だけでなく売買単位も購入資金に影響します。

日本の上場企業では、通常100株を1単元として取引する銘柄が多く、株価が高い企業ほど最低購入金額も大きくなります。

NTTは分割前の投資単位を引き下げ、幅広い世代が株主になりやすい環境を整えることを目指しました。

2023年5月12日の公式発表では、分割の目的について、2024年からの新NISA制度導入を踏まえ、投資単位当たりの金額を引き下げることで投資家層を拡大する考えが示されています。

また、単元未満株主が増加している状況を踏まえ、議決権を持つ株主としてNTT株を保有してもらいたいという意図も説明されていました。

新NISAでNTT株を購入するメリット

2024年1月から始まった新NISAでは、一定の投資枠内で株式などの運用益を非課税にできます。

NTTのように配当を継続している企業は、長期保有を検討する投資家からも関心を集めやすい銘柄です。

新NISAの成長投資枠を利用すれば、NTT株を購入して長期保有する選択肢があります。

株式分割によって購入資金が下がったことは、少額から投資を始めたい人にとってメリットになりました。

ただし、次の点は区別する必要があります。

- 株式分割によってNISAの非課税投資枠が増えるわけではない。
- NISA口座で購入しても株価下落のリスクは残る。
- 配当金を非課税で受け取るには、証券会社での配当金受取方式など所定の条件がある。
- 株式分割後も投資元本に対する損益は市場価格によって決まる。

つまり、株式分割はNISAを利用しやすくするための環境整備であり、利益を保証する制度ではありません。

株式分割にはデメリットもある

投資家にとって購入しやすくなる一方、注意点もあります。

1つ目は、株数が増えたことで保有資産が増えたと錯覚しやすいことです。

2つ目は、株価が低く見えることで、企業の業績や財務状況を十分に確認せず購入してしまう可能性があることです。

3つ目は、少額で購入できるようになったとしても、企業価値や配当の支払能力が自動的に改善するわけではないことです。

NTT株を検討する際は、株価の安さだけでなく、営業利益、キャッシュフロー、配当方針、通信事業やデータセンター事業などの成長性も確認する必要があります。

【過去の分割履歴を比較】NTTは1995年から何回株式分割している?

NTTの株式分割は2023年が初めてではありません。

公式の株式履歴によると、1995年から2023年までに複数回の株式分割が実施されています。

特に2009年の100分割、2020年の2分割、2023年の25分割は、株式の購入単位や投資環境を考えるうえで押さえておきたい出来事です。

NTTの歴代株式分割一覧

日本電信電話株式会社の公式株式情報を基に整理

効力発生日 分割比率 主な内容 1995年11月24日 1株→1.02株 初期の株式分割 2009年1月4日 1株→100株 単元株制度の導入に伴う分割 2015年7月1日 1株→2株 投資単位の引き下げ 2020年1月1日 1株→2株 投資しやすい環境の整備 2023年7月1日 1株→25株 新NISAを見据えた投資家層の拡大

2009年の100分割は何が変わった?

2009年1月4日の分割は、NTTの株式制度を理解するうえで重要な転換点です。

このときNTTは、普通株式1株を100株に分割すると同時に、100株を1単元とする単元株制度を導入しました。

これにより、株式市場で通常の単元株として売買する際の仕組みが整備されました。

2023年の25分割が特に注目された理由

2023年の分割は、過去の分割と比較しても比率が大きく、個人投資家にとって購入金額の引き下げが分かりやすい施策でした。

また、2024年の新NISA開始を控えていたため、長期投資を始めたい層にとっても関心を集める材料となりました。

NTTは以前から株式分割による投資単位の引き下げを実施してきた企業です。2023年の25分割は、こうした取り組みの延長線上にある施策と捉えられます。

【2026年の株価はいくら?】NTT株分割後の資産価値と100株の購入金額

2023年の株式分割後、NTT株は100株単位で購入しやすい価格帯になりました。

では、2026年11月現在、実際にNTT株を購入するにはどの程度の資金が必要なのでしょうか。

2026年11月2日の株価と最低購入金額

2026年11月2日のNTT(証券コード9432)の終値は174.5円でした。

通常の売買単位は100株なので、最低購入金額の目安は次のようになります。

- 1株:174.5円
- 100株:17,450円
- 200株:34,900円
- 500株:87,250円
- 1,000株:174,500円

いずれも株価に株数を掛けた概算で、売買手数料などは含みません。


NTT株の購入シミュレーション

17,450円


100株購入時・2026年11月2日終値174.5円で計算


1株当たりの価格
174.5円


通常の売買単位
100株


最低購入金額の目安
17,450円

NTT株は100株からしか購入できない?

通常の証券取引所での売買は100株単位です。

ただし、証券会社によっては単元未満株サービスを提供しており、1株単位で購入できる場合があります。

そのため、必ずしも100株分の資金を用意しなければNTT株を保有できないわけではありません。

ただし、1株や10株などの単元未満株は、通常の100株単位の取引とは異なり、議決権や売買方法などに違いがあります。

また、NTTのdポイント進呈制度は100株以上の保有が条件です。

株式分割後の株価が安くなった理由

株価が分割前より低く表示されるのは、株数が25倍になったためです。

分割によって株価が25分の1になったこと自体は、企業の業績悪化を意味しません。

実際の株価は、その後の業績、金利、投資家の需給、国内外の市場環境などによって変動します。

株式分割後の株価を評価する際には、分割前の価格をそのまま現在の株価と比較するのではなく、分割調整後の価格で比較することが大切です。

株式分割後のメリット・デメリット

比較項目 メリット デメリット・注意点
購入資金 少額から購入しやすい 少額でも損失リスクはある
株数 保有株数が増える 資産額が増えるわけではない
流動性 売買に参加しやすい 株価変動は続く
NISA 投資を始めやすい 非課税枠自体は増えない
配当 少額から配当を受け取れる 1株当たり配当も調整される

【2026年度は年間5.4円】NTT株分割後の配当金と配当利回り

NTT株を長期保有するうえで注目したいのが配当金です。

NTTは継続的な増配を株主還元の基本方針として掲げています。

2026年5月14日更新の公式IR情報によると、2026年度の年間配当予想は1株当たり5.4円です。

前年度の5.3円から0.1円増加し、16期連続の増配を予定しています。

2026年度の年間配当予想

項目 金額
2025年度年間配当 5.3円
2026年度中間配当予想 2.7円
2026年度期末配当予想 2.7円
2026年度年間配当予想 5.4円
前年度からの増配額 0.1円

※いずれも株式分割調整後の1株当たり金額です。2026年度の配当は予想であり、確定額ではありません。

100株・1,000株を保有すると配当はいくら?

年間配当5.4円を基準にすると、保有株数別の年間配当金は次のようになります。

保有株数 年間配当予想
100株 540円
200株 1,080円
500株 2,700円
1,000株 5,400円
5,000株 27,000円
10,000株 54,000円

税金や配当金受取時の条件を考慮する前の金額です。

100株保有の場合、年間540円の配当が予想されます。

NTT株の配当利回りは約3.1%

2026年11月2日の終値174.5円と、2026年度の年間配当予想5.4円を使って計算すると、予想配当利回りは次のようになります。

\[
5.4円 \div 174.5円 \times 100
\approx 3.09\%
\]

つまり、予想配当利回りは約3.1%です。

ただし、これは11月2日の株価を使った単純計算です。実際の配当利回りは株価が変われば変動します。

2023年の25分割で配当金は減った?

株式分割によって1株当たりの配当金は調整されました。

しかし、これは分割前の株式数を基準にした配当金を分割後の株式数に合わせて換算したためです。

NTTの2023年5月12日付発表では、2023年度の年間配当予想は分割前の125円から、分割後の5円に調整されていました。

つまり、125円が5円になったからといって、単純に配当が96%減ったわけではありません。

分割前の1株は分割後の25株に相当するため、125円を25で割れば5円になります。

配当金を見るときは、必ず株式分割調整後の数字で比較することが大切です。

NTTの公式配当履歴では、2023年度5.1円、2024年度5.2円、2025年度5.3円、2026年度5.4円(予想)と推移しています。

【追加分割はある?】2026年の最新状況とdポイント株主優待

2023年の25分割以降、NTT株について追加の株式分割を期待する投資家もいます。

株価が比較的少額で購入できる水準にあることから、今後さらに投資単位を引き下げるのか気になるところです。

2026年11月現在、追加の株式分割は発表されている?

2026年11月3日時点で確認できるNTT公式の株式履歴では、直近の株式分割は2023年7月1日の25分割です。

また、2026年のIRニュースでは自己株式取得に関する発表などが掲載されていますが、新たな株式分割の決議や実施日を示す公表は確認できません。

したがって、NTTの追加株式分割については、現時点で正式に決まった予定はありません。

今後の分割については、株価水準、株主構成、売買状況、会社の資本政策などによって判断される可能性があります。

なお、株式分割が発表されていない段階で、特定の実施時期や分割比率を予想だけで確定事項として扱うことはできません。

NTT株主優待はdポイントがもらえる?

NTTでは、株式の保有期間に応じてdポイントを進呈する株主向け制度を実施しています。

株主優待を目的にNTT株を検討する場合、購入株数だけでなく、保有期間と株主番号の継続性も確認する必要があります。

2026年度の制度では、2026年3月31日時点で100株以上を保有している株主のうち、所定の保有期間条件を満たす人が対象です。


NTTの2026年度dポイント進呈条件


2年以上3年未満の保有

1,500pt



株主名簿登録日が2023年4月1日~2024年3月31日の株主


5年以上6年未満の保有

3,000pt



株主名簿登録日が2020年4月1日~2021年3月31日の株主


最低保有株数
100株


進呈基準日
2026年3月31日


同一株主番号での最大進呈数
4,500pt

出典:NTT公式「株主さまへのdポイント進呈」。

d要点は毎年もらえる?

ここは勘違いしやすいポイントです。

NTTのdポイント進呈制度は、毎年必ずポイントがもらえる仕組みではありません。

2026年度の対象条件では、保有期間に応じて1,500ポイントまたは3,000ポイントが進呈されますが、毎年繰り返し進呈される制度ではないと公式案内に記載されています。

また、ポイントの受け取りには所定のエントリー手続きが必要です。

2026年度の進呈対象者については、2026年5月29日からエントリーが開始され、期限は2027年3月31日午後9時59分です。

株主番号が変更されると保有期間の起算日に影響する場合もあります。株式の譲渡、貸株、証券会社の変更などを行う際には、制度の注意事項を確認しておきましょう。

NTT株の購入をおすすめできる人・慎重に考えたい人

株式分割、配当、株主優待を踏まえると、NTT株への投資は次のような基準で検討できます。

購入を検討しやすい人

- 少額から日本の大型通信株に投資したい人
- 配当を受け取りながら長期保有を考えている人
- 新NISAを利用して長期的な資産形成を目指す人
- dポイントの株主向け進呈制度にも関心がある人
- 短期的な値上がりだけでなく、企業の事業成長も評価したい人

慎重に検討したい人

- 短期間で大きな値上がり益を期待している人
- 配当金だけで投資判断を決めてしまう人
- 株価下落による評価損に耐えられない人
- 株主優待が毎年必ずもらえると思っている人
- 分割によって株数が増えれば資産も増えると考えている人

通信事業の安定性だけでなく、NTTグループが取り組む法人向けICT、データセンター、IOWNなどの成長分野にも目を向けると、より多角的な投資判断ができます。

【NTT株分割に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:NTTの株式分割はいつ実施されましたか?

2023年7月1日です。普通株式1株を25株に分割しました。基準日は2023年6月30日で、分割を反映した価格での取引は6月29日から始まりました。

Q2:NTT株は分割後に100株から購入できますか?

通常の証券取引所での売買単位は100株です。2026年11月2日の終値174.5円を基準にすると、100株の購入金額は17,450円です。証券会社によっては1株単位の単元未満株取引も利用できます。

Q3:2026年度のNTTの年間配当はいくらですか?

2026年度の年間配当予想は1株当たり5.4円です。中間配当2.7円、期末配当2.7円を予定しており、16期連続増配の見込みです。

Q4:NTTは今後、追加で株式分割する予定がありますか?

2026年11月3日時点で、追加の株式分割について正式な実施予定は公表されていません。今後の判断についてはNTTの公式IR発表を確認する必要があります。

Q5:NTT株を100株保有すればdポイントがもらえますか?

100株以上の保有だけでは対象になりません。2026年度の制度では、2026年3月31日時点で100株以上を保有し、2年以上3年未満または5年以上6年未満という所定の保有期間条件を満たす必要があります。また、受け取りにはエントリーが必要です。

Q6:株式分割によってNTTの配当金は25倍になりますか?

なりません。株数が25倍になる一方、分割後の1株当たり配当金は原則として分割比率に合わせて調整されます。配当金の総額は、企業の配当方針や業績によって決まります。

まとめ:NTT株分割の本質と2026年以降の投資判断

NTTの株式分割は、2023年7月1日に実施された1株25株の大規模な分割です。

その目的は、投資単位を引き下げ、2024年からの新NISA制度も見据えながら、幅広い世代の個人投資家が参加しやすい環境を整えることでした。

分割によって株数は25倍になりましたが、理論上の資産価値は変わりません。株価や配当金も分割比率に応じて調整されるため、過去の数字と比較するときには分割調整後の数値を見ることが欠かせません。

2026年11月現在、特に注目したい要点は次の3つです。

1. 年間配当5.4円の予想: 16期連続増配が予定され、配当重視の投資家にとって注目材料となっている。
2. 100株約17,450円: 2026年11月2日の終値を基準にすると、通常の単元株でも比較的少額から購入できる。
3. 追加分割は未発表: 2023年の25分割以降、新たな分割の正式発表は確認できない。

また、dポイントの株主優待は保有期間の条件があり、100株を買えばすぐにポイントがもらえる制度ではありません。

NTT株を長期保有するかどうかを判断する際は、配当利回りや購入金額だけでなく、通信事業の収益力、成長分野への投資、財務状況、株主還元方針を総合的に確認することが大切です。

株式分割は投資を始めるきっかけにはなりますが、投資成果を決めるのは、その後の企業価値と株価の動きです。 2026年度の配当予想や今後のIR発表を確認しながら、無理のない投資金額で判断することが、NTT株と長く付き合うための基本になります。

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如月 淳

芸能・エンタメ領域を10年以上取材してきたデスク。所属事務所の公式リリース、番組公式サイト、配信サービスの告知を一次情報として確認し、裏付けのない情報は記事にしない方針です。

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