2026年11月9日(月)から13日(金)まで放送予定のNHK連続テレビ小説『ブラッサム』第7週。第31話から第35話では、札幌で新生活を送る葉野珠(石橋静河)が、医師の言葉をきっかけに大きな人生の転機を迎える。
子どもを持つことへの希望が揺らぐなか、珠は再び小説を書くことを決意。懸賞小説『脂粉の顔』で一等に選ばれ、作家としての可能性を切り開いていく。一方、夫となった木村保(金子大地)との間には、家庭を大切にしたい思いと創作への情熱をめぐる複雑な感情が生まれる。
加えて、二作目の『墓を発く』を東京の文芸誌「首都公論」へ送り、返事を待ち続ける珠。やがて自ら編集部を訪ねた彼女に、思いがけない知らせが届く。
『ブラッサム』は作家・宇野千代をモデルにしたオリジナル作品。NHK財団が運営するステラnetでも、宇野千代の人生を大胆に再構成した物語として紹介されている。第7週は、主人公が妻としての暮らしから作家としての人生へ踏み出す重要なエピソードとなる。
【来週の朝ドラ】ブラッサム第7週の放送日とあらすじ概要

第7週は、2026年11月9日(月)から11月13日(金)までの5日間。第31話から第35話にあたる。
物語の舞台は札幌。大正時代の北海道で暮らす珠と保が、家庭を築くことと、それぞれの人生をどう歩むかという問題に直面する。
今回の大きな見どころは、珠が小説家として本格的に歩き始めることだ。
これまでの珠は、東京の西洋レストラン「悠樂軒」で働きながら、文学や芸術に触れてきた。編集長・黒崎(遠藤憲一)や編集者たちとの出会いも、彼女の創作意欲を刺激している。
札幌に移住してからは仕立ての仕事を続けていたが、心の奥には物語を書きたいという思いが残っていた。
第7週では、その思いが現実の行動へと変わる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | NHK連続テレビ小説『ブラッサム』 |
| 放送週 | 第7週 |
| 話数 | 第31話〜第35話 |
| 放送予定日 | 2026年11月9日〜13日 |
| 主な舞台 | 北海道・札幌、東京 |
| 主人公 | 葉野珠 |
| 主演 | 石橋静河 |
| 重要人物 | 木村保(金子大地) |
| 主な出来事 | 医師の言葉、懸賞小説入選、執筆再開、東京行き、岩国への旅立ち |
| 物語のモデル | 作家・宇野千代 |
第7週の先行あらすじでは、1920年(大正9年)5月から1922年(大正11年)にかけて、珠の人生が大きく動いていく。
【第31話〜第35話ネタバレ】札幌での新生活から「脂粉の顔」入選まで
札幌に根を下ろす決意をした珠と保
物語は1920年(大正9年)5月から始まる。
頼母子講に当選してから約3か月。珠と保は、手にした資金をもとに新しい家を探すことを考え始めていた。
札幌での生活にも少しずつ慣れた珠は、保に自分の気持ちを伝える。
それは、これからも札幌で暮らしていきたいという思いだった。
二人は正吾が紹介した不動産屋を通じて家探しを始める。新しい住まいを持ち、落ち着いた家庭を築く。珠にとって、それは未来への希望を感じさせる出来事だった。
しかし、その直後、二人の将来を揺るがす知らせが待っていた。
医師から告げられる厳しい現実
珠は念のため助産院を訪れる。
そこで医師から告げられたのは、今後、健康な赤ちゃんを出産できる可能性が低いという厳しい言葉だった。
珠は大きなショックを受ける。
以前の出来事による心の傷もあり、再び同じ悲しみを経験することへの恐怖がよみがえったのだ。
仕立ての仕事にも集中できなくなり、日常生活にも影響が出始める。
保もまた、子どもを持つという夢がかなわない可能性をすぐには受け止められない。
自分たちの家を持ち、家族として新しい人生を歩もうとしていた矢先の出来事だった。
二人は同じ悲しみを抱えながらも、その気持ちをどのように整理すればよいのか分からずにいる。
新聞の懸賞小説募集が珠の心を動かす
12月。
保を仕事へ送り出した珠は、何気なく開いた新聞で新人小説の募集記事を見つける。
そこには「時代新報」の懸賞小説募集と締め切りが掲載されていた。
その文字を目にした珠の頭には、東京で過ごした日々がよみがえる。
「悠樂軒」で文学や芸術に触れた時間。作家や編集者たちとの交流。そして、自分自身も物語を書きたいという気持ち。
珠は、再び小説を書き始めることを決意する。
保が寝静まった夜、文机に向かい、原稿用紙にペンを走らせる。
執筆した作品の題名は『脂粉の顔』。
物語の主人公は、美しいと評判のカフェーの女給・お澄だ。彼女は裕福なスイス人男性フーバーから愛人契約を持ちかけられる。しかし、フーバーはやがて若く美しい別の女性へと関心を移してしまう。
華やかな世界の裏側にある人間の欲望や、女性の置かれた立場を描いた作品となっている。
珠は約1週間、寝食を忘れるほど執筆に没頭し、ようやく作品を完成させた。
『脂粉の顔』が懸賞小説で一等に選ばれる
年が明けた1月。
朝刊を開いた保は、新聞に掲載された結果を見て驚く。
珠が応募した『脂粉の顔』が、見事に一等に選ばれていたのだ。
賞金は200円。
作品が認められた珠の快挙は、町でも評判になる。
しかし、珠の心には喜びだけではない感情が残っていた。
選評では、一等に選ばれた理由として、作品の題材に新鮮さがあることが挙げられていた。一方、二等に選ばれた西尾一路の『監獄にて』には、新人とは思えない成熟した筆致があると高く評価されていた。
一等という結果を手にしたにもかかわらず、珠はどこか悔しさを感じる。
自分の作品は本当に評価されたのか。もっと優れた作品を書けるのではないか。
この悔しさこそが、珠の創作意欲をさらに強くすることになる。
【人物相関・関係性】葉野珠と木村保、文学の世界をつなぐ人物たち
第7週では、珠と保の関係だけでなく、文学の世界に関わる人物たちの存在も重要になる。
特に注目したいのは、珠の才能を評価する編集者と、彼女の身近で生活を支える保の立場の違いだ。
| 人物・作品 | 俳優・モデル | 役割と注目ポイント |
|---|---|---|
| 葉野珠 | 石橋静河 | 主人公。宇野千代をモデルにした人物。『脂粉の顔』で一等入選を果たす |
| 木村保 | 金子大地 | 珠のいとこ。家庭の安定を望みながら、珠の創作活動を見守る |
| 黒崎 | 遠藤憲一 | 「首都公論」の編集長。珠の原稿を受け取る重要人物 |
| 山中 | 井浦新 | 編集部の副編集長。珠の作品を評価する |
| 宇野千代 | 実在の作家 | 葉野珠のモデル。『脂粉の顔』『墓を発く』を発表した作家 |
木村保は珠の夢を理解できるのか
保を演じる金子大地は、シネマトゥデイのインタビューで、保について家庭的で安定した生活に幸せを感じる人物である一方、珠は作家として生きていく人物だと説明している。
また、珠の考えを完全には理解できなくても、作家として認められたときには彼女の背中を押せるところが保の魅力だと語っている。
この人物像は、第7週の展開を読み解くうえで重要だ。
保は珠の才能を否定しているわけではない。むしろ、彼女を大切に思っているからこそ、家庭の安定も望んでいる。
一方の珠は、書くことを単なる趣味として割り切れなくなっていく。
二人の間に生まれるのは、愛情の有無だけでは説明できない価値観の違いだ。
【「墓を発く」のネタバレ】首都公論から返事がない理由と珠の東京行き
二作目の執筆に取りかかる珠
『脂粉の顔』の一等入選によって、珠の中に眠っていた創作への情熱は再び大きくなる。
保が新居探しを進めようとする一方、珠はもう少し時間が欲しいと伝える。
彼女が取り組み始めたのは、故郷・岩国について以前書き留めていた原稿の全面的な書き直しだった。
その原稿を東京の文芸誌「首都公論」の編集者・黒崎へ送ることを決意する。
新しい作品の題名は『墓を発く(あばく)』。
岩国で見聞きした現実をもとに、人間の業や理不尽さを描いた作品である。
珠は家事や仕立ての仕事の合間を縫いながら、執筆を続ける。
そして冬のある朝、ついに原稿が完成した。
完成した喜びは非常に大きく、珠は雪の積もる外へ裸足で飛び出すほどだった。
彼女にとって『墓を発く』は、単に二作目というだけではない。自分が何を表現したいのかを形にした、特別な作品だった。
首都公論から連絡が届かない
原稿を送った後、珠は編集長・黒崎からの返事を待ち続ける。
ところが、1922年(大正11年)になっても連絡はない。
珠は自分の作品が読まれていないのではないか、あるいは評価されなかったのではないかと不安になる。
その一方で、保は新しい家を探す話を持ちかける。
保にとっては、二人の暮らしを安定させることも大切な目標だった。
しかし、珠の気持ちはすでに小説の世界に向かっている。
ついに珠は、黒崎に直接会うため東京へ行きたいと保に申し出る。
突然の話に戸惑う保だったが、珠の決意は固かった。
東京の編集部で明らかになる意外な事実
東京へ向かった珠を待っていたのは、予想外の展開だった。
実は、珠が知らないところで「首都公論」の編集部はすでに『墓を発く』を読んでいた。
副編集長の山中と編集長の黒崎は、作品に込められた切実さや、人間社会の理不尽さを描く筆力を高く評価していたのだ。
珠に返事が届かなかったのは、編集部側の連絡上の問題だった。
作品が評価されていなかったわけではない。
東京の編集部を訪れた珠は、すでに作品が掲載されていたことを知らされる。
加えて、原稿料として手渡されたのは300円だった。
編集部からは、次回作についての打ち合わせも持ちかけられる。
珠は作家として認められた喜びをかみしめる。
しかし、ここで物語はさらに意外な方向へ進む。
【第7週最大の見どころ】珠は東京に残らず故郷・岩国へ向かう
次回作の依頼を受けた珠に対し、黒崎は早く打ち合わせを始めようとする。
しかし珠は、1週間だけ待ってほしいと申し出る。
どうしても相談したい人がいるからだ。
その頃、札幌では保が珠の帰りを待っていた。
保は、東京での用事を終えた珠が札幌に戻ってくるものと考えていた。
ところが、彼のもとに届いたのは、予想外の電報だった。
そこに書かれていたのは、
「コレカラ イワクニヘ イク」
という短い知らせ。
珠は札幌へ戻るのではなく、故郷・岩国へ向かっていた。
この展開には、彼女の人生において岩国という土地が持つ特別な意味が表れている。
珠にとって岩国は、単なる生まれ故郷ではない。幼い頃の経験や家族との記憶、そして自分が作品を書くための原点が詰まった場所だ。
『墓を発く』も、岩国で見聞きした現実をもとに生まれた作品だった。
作家として評価された今だからこそ、珠は自分の原点に立ち返ろうとしている。
一方、保にとっては、東京行きを認めたにもかかわらず、珠が札幌へ戻らないという新たな問題が生まれる。
第7週のラストは、珠が作家として新しい人生を歩き始める一方、保との関係にも変化が訪れることを予感させる展開となる。
【史実とドラマの違い】宇野千代の人生と「首都公論」のモデルを比較
『ブラッサム』の主人公・葉野珠には、実在した作家・宇野千代の人生が反映されている。
宇野千代は山口県岩国市出身の小説家で、編集者や着物デザイナーとしても活躍した人物だ。
山口県の公式観光サイトでは、宇野千代の生涯や作品について、世田谷文学館や宇野千代顕彰会などの資料協力を得て紹介している。
特に第7週で描かれる小説家としての出発点には、実際の宇野千代の経歴との共通点が多い。
宇野千代が実際に経験した文学上の転機
| 年代 | 宇野千代の史実 | 『ブラッサム』の展開 |
|---|---|---|
| 1919年(大正8年) | 藤村忠と結婚し、札幌へ移住 | 珠と保が札幌で生活を始める |
| 1921年(大正10年) | 『脂粉の顔』が時事新報の懸賞小説で一等入選。賞金200円 | 珠が懸賞小説で一等に選ばれる |
| 1922年(大正11年) | 『墓を発く』が『中央公論』5月号に掲載。原稿料366円 | 珠の『墓を発く』が「首都公論」で評価される |
| 1922年(大正11年) | 東京で原稿の掲載を知り、岩国へ帰郷 | 珠が東京の編集部を訪れた後、岩国へ向かう |
出典:山口県観光サイト、宇野千代顕彰会の年譜。
『脂粉の顔』は実在した作品
宇野千代が実際に執筆した『脂粉の顔』は、1921年(大正10年)に時事新報の懸賞小説で一等に選ばれた作品だ。
賞金は200円。
この受賞は、宇野千代が小説家として歩み始める大きなきっかけとなった。
ドラマの珠が同じ作品名で一等入選する展開は、実際の宇野千代の人生を反映している。
「墓を発く」と「首都公論」の関係
史実では、宇野千代が執筆した『墓を発く』は、1922年(大正11年)5月号の『中央公論』に掲載された。
編集長は瀧田樗陰。
千代は東京の中央公論社を訪れ、作品の掲載を知り、原稿料366円を受け取っている。
一方、ドラマでは雑誌名が「首都公論」となり、編集長も黒崎として描かれている。
NHK財団は『ブラッサム』を宇野千代の人生を大胆に再構成したオリジナルフィクションと紹介しているため、実際の人物や出来事とドラマ上の設定は区別して楽しみたい。
特に、原稿料の金額にも違いがある。
- 史実の『脂粉の顔』:賞金200円
- 史実の『墓を発く』:原稿料366円
- ドラマの『墓を発く』:原稿料300円
この違いを押さえておくと、ドラマが史実をどのように再構成しているかが分かりやすい。
【プロの結論】ブラッサム第7週は珠が自分の人生を選び始める重要な週
第7週で注目したいのは、珠が懸賞小説で一等を獲得するという成功そのものではない。
本当に大きな変化は、珠が自分の人生を自分で選ぼうとし始めることだ。
札幌での生活は、珠にとって新しい家庭を築くための大切な時間だった。
しかし、医師の言葉によって、それまで思い描いていた将来が大きく揺らぐ。
そこで珠は、再び小説を書くことに向き合う。
『脂粉の顔』の入選は、彼女にとって自分の可能性を確かめる出来事だった。そして『墓を発く』は、他人の評価を待つだけではなく、自ら作品の行方を確かめに行くという行動につながる。
この展開には、宇野千代という実在の作家の人生を重ね合わせる意味がある。
もう一つ見逃せないのが、保の存在だ。
金子大地のインタビューでも示されているように、保は安定した家庭生活に幸せを感じる人物。一方の珠は、創作活動を通して自分を表現しようとしている。
どちらかが間違っているわけではない。
だからこそ、二人の関係には単純な対立では片づけられない難しさがある。
第7週は、次の3点に注目して視聴すると、物語の奥行きがより伝わってくる。
1. 医師の言葉の影響: 珠と保が思い描いていた家庭の未来がどう変化するのか。
2. 小説家としての自覚: 『脂粉の顔』の入選が、珠の創作意欲にどのような変化をもたらすのか。
3. 保との関係: 珠が作家として進むことを、保はどこまで受け入れられるのか。
成功と幸福が必ずしも同じ方向を向いていないことを描く点に、第7週の大きな見どころがある。
【来週の朝ドラのあらすじ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ブラッサム第7週はいつ放送される?
A1:第7週は2026年11月9日(月)から11月13日(金)までの予定。第31話から第35話にあたる。
Q2:葉野珠が懸賞小説で入選する作品名は?
A2:『脂粉の顔』。珠は約1週間で作品を書き上げ、懸賞小説で一等に選ばれる。賞金は200円として描かれている。
Q3:「墓を発く」は首都公論に掲載される?
A3:掲載される。珠が東京の編集部を訪ねたときには、すでに作品は評価され、掲載されていた。珠は原稿料300円を受け取る。
Q4:木村保を演じる俳優は誰?
A4:金子大地。保は珠のいとこで、家庭的な安定を望みながらも、彼女の作家としての活動を見守る人物として描かれている。
Q5:葉野珠のモデルは実在する?
A5:実在の小説家・宇野千代がモデル。『脂粉の顔』や『墓を発く』など、実際に発表された作品もドラマに登場する。ただし、『ブラッサム』は史実を再構成したオリジナルフィクションである。
まとめ:ブラッサム第7週は珠の作家人生が本格的に動き出す
2026年11月9日から13日まで放送予定の『ブラッサム』第7週では、札幌で暮らす葉野珠が人生の大きな転機を迎える。
医師の言葉に揺れながらも、珠は執筆を再開。懸賞小説『脂粉の顔』で一等に選ばれ、さらに『墓を発く』を完成させる。
東京の「首都公論」では、珠の作品がすでに高く評価されていたことが明らかになる。しかし、作家として次の一歩を踏み出そうとする珠が最後に向かったのは、札幌でも東京でもなく、故郷・岩国だった。
一方、木村保との関係には、家庭を大切にしたい思いと創作に生きたい思いの違いが表れ始める。
『ブラッサム』第7週の最大の見どころは、珠が「誰かの妻として生きる人生」だけではなく、「自分の言葉で生きる人生」を選び始めることだ。
宇野千代の実人生を背景に、珠がどのように作家として成長していくのか。そして、保との関係がどこへ向かうのか。11月9日からの5日間は、今後の物語を占う重要な週となりそうだ。