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「死んでほしい人がいる」と思う心理とは?怒りの原因と安全な対処・相談先を徹底解説【2026年版】

橘 宗 橘 宗 • 更新: • 公開: • 読了約 28 分
目次

「死んでほしい人がいる」「あの人さえいなくなれば楽になれる」。誰かに対して、そんな強烈な怒りや憎しみを抱いてしまうことがあります。相手から傷つけられた経験、理不尽な扱い、長期間にわたる人間関係のストレスなどが積み重なると、普通の怒りでは収まらず、相手の存在そのものを拒絶したくなることもあります。

こうした感情を抱いたからといって、必ずしも実際に相手を傷つけたいと考えているわけではありません。ただし、具体的に危害を加えたい気持ちが強まっている場合や、自分の衝動を抑えられないと感じる場合は、安全を最優先にする必要があります。相手から物理的に離れ、信頼できる人や専門機関に助けを求めてください。差し迫った危険がある場合は110番への通報も選択肢です。

この記事では、2026年の公的な相談情報や心理学的な知見を踏まえ、誰かに死んでほしいと思う心理、憎しみが生まれる原因、殺意を感じるほどの怒りへの向き合い方を解説します。嫌いな人との距離の取り方、衝動を抑える具体的な方法、自分を責めてしまうときの考え方、心理カウンセリングや精神科への相談方法まで整理します。

【心理を解説】「死んでほしい人がいる」と思うのはなぜ?憎しみが生まれる5つの原因

死んでほしい人がいる

誰かに対して「死んでほしい」と思うほどの感情が生まれるとき、その背景には単純な好き嫌いだけでは説明できない心理的な負担が存在することがあります。

相手の言動によって自尊心を傷つけられた、自分ばかりが我慢している、何度伝えても状況が変わらないなど、解決できない問題が積み重なることで、怒りが強い憎しみに変わっていく場合があります。

1.理不尽な扱いや侮辱を受けた

人は自分の尊厳や評価を傷つけられたとき、強い怒りを感じることがあります。

例えば、職場で繰り返し人格を否定される、努力を横取りされる、人前で馬鹿にされる、家族から一方的に責められるといった状況です。

一度の出来事であれば受け流せても、同じような扱いが何度も続けば、相手に対する不信感や敵意が蓄積します。

特に、自分の意見を聞いてもらえない状態が続くと、「どうせ何を言っても無駄だ」という無力感が生まれ、その感情が強い憎しみに結び付くことがあります。

2.裏切りや信頼関係の崩壊

信頼していた人から裏切られた場合、怒りだけでなく、悲しみ、失望、屈辱感など複数の感情が同時に生じます。

恋人や配偶者の裏切り、友人による秘密の漏えい、家族からの不誠実な対応、仕事上の約束を破られることなどが代表的です。

相手を信頼していた期間が長いほど、裏切られたときの心理的な衝撃も大きくなりやすいものです。

本当は悲しいのに、その悲しさを認められず、怒りとして表現してしまう場合もあります。

3.我慢やストレスが限界まで蓄積している

人間関係のストレスは、一つひとつの出来事が小さくても、長期間続くことで大きな心理的負担になります。

職場の苦手な上司、否定的な同僚、過干渉な家族、何度も約束を破る友人など、日常的に接触しなければならない相手がストレスの原因になるケースもあります。

厚生労働省の働く人向けメンタルヘルスポータル「こころの耳」では、ストレスへの対処を、ストレスの原因に働きかける方法、周囲の協力を得る方法、感情を人に聴いてもらう方法などに整理しています。

つまり、怒りを軽減するためには、自分の感情だけを変えようとするのではなく、ストレスを生み出している環境そのものを見直すことも必要です。

4.相手に対する無力感や不公平感

何度も嫌な思いをさせられているのに、相手が何も反省していないように見えると、不公平感が強まります。

「なぜ自分ばかりが我慢しなければならないのか」「どうして相手は何事もなかったように生活できるのか」という思いが、憎しみを長引かせることがあります。

この場合、相手を苦しめたいという気持ちの奥に、自分が受けた被害を理解してほしい、正当な評価を受けたい、同じことを繰り返されたくないという願いが隠れていることもあります。

5.疲労や睡眠不足で感情を調整しにくくなっている

慢性的な疲労や睡眠不足、仕事の負担、孤立なども、怒りへの対処を難しくする要因です。

心身に余裕がないと、普段なら受け流せる言葉や態度にも過剰に反応してしまうことがあります。

この状態では、相手との問題だけを解決しようとしても十分な効果が得られない場合があります。休息を確保し、生活環境を整え、必要に応じて専門家に相談することも考えてください。

【心理学から検証】強い怒りや殺意を感じるとき、心の中では何が起きている?

怒りは、単に不快な感情というだけではありません。自分の大切なものや権利が脅かされたと感じたときに生じる、防衛的な感情でもあります。

日本心理学会の機関誌「心理学ワールド」115号に掲載された、名古屋大学大学院情報学研究科の川合伸幸教授による解説では、他者への怒りや妬み、軽蔑などの感情が取り上げられています。

同記事では、侮辱、生命への脅威、家族への脅威、資源の侵害、行動の妨害など、怒りを引き起こす9つの状況が紹介されています。これらは、自分が守りたい領域を侵害されたと感じることと関係しています。

怒りと憎しみは同じものではない

怒りは、特定の出来事に対する瞬間的な反応として生じることがあります。一方、憎しみは相手に対する否定的な感情が持続し、過去の出来事を思い出すたびに強まる場合があります。

例えば、職場で侮辱的な発言をされたときには怒りが生じます。その後も相手から謝罪がなく、同じような言動が続けば、怒りが不信感や憎しみに変化していくことがあります。

ただし、感情の現れ方には個人差があります。必ず怒りから憎しみへ進むわけではありません。

「死んでほしい」という思いと、実際に危害を加える意思は区別する

ここで理解しておきたいのは、頭の中に浮かぶ考えと、実際に取ろうとしている行動は別のものだという点です。

「いなくなってほしい」「二度と会いたくない」「自分の人生から消えてほしい」という表現は、相手との関係を終わらせたいほどの苦痛を示している場合があります。

一方で、具体的に相手を傷つけることを考えている、行動に移したい衝動がある、自分で止められる自信がない場合は、より慎重な対応が必要です。

次のような状態がある場合は、セルフケアだけで解決しようとせず、早急に専門家や信頼できる第三者に相談してください。

  • 相手に危害を加える考えが繰り返し浮かぶ。
  • 怒りが強く、自分の行動を制御できないと感じる。
  • 相手に会いに行きたい、直接対決したいという衝動が強い。
  • 具体的な計画や準備を考え始めている。
  • 怒りによって睡眠や仕事、日常生活に大きな支障が出ている。

これらは自分を責めるためのチェック項目ではありません。安全を確保し、必要な支援につながるための目安です。

強い怒りは自分自身の心身にも負担を与える

怒りが長期間続くと、相手のことを考えていない時間にも緊張が続き、疲労感や集中力の低下、睡眠の問題などにつながることがあります。

日本心理学会の解説でも、怒りによって自律神経の活動やホルモン分泌が変化し、身体が戦う準備を整える反応が説明されています。

相手への憎しみに意識を奪われ続けることは、自分の生活や健康にも影響を及ぼしかねません。相手を許すことを目標にする必要はありませんが、自分の生活を相手の存在に支配されない状態を目指すことは大切です。

【原因と対処法を比較】怒りを生み出す人間関係の問題と安全な距離の取り方

強い憎しみを軽減するには、怒りの原因を具体的に整理し、問題に合った対処を選ぶことが重要です。

日本心理学会が紹介する怒りの引き金と、日常生活で考えられる対応を整理すると、次のようになります。

怒りのきっかけ 背景にある心理 現実的な対応
侮辱や人格否定 尊厳や自己評価を傷つけられた感覚 接触を減らし、必要に応じて第三者に相談する
裏切りや約束違反 信頼を失ったことへの失望 無理に関係を修復せず、関係性を見直す
不公平な扱い 権利や評価が守られていない感覚 事実を整理し、職場や専門機関に相談する
過干渉や束縛 自由やプライバシーを侵害された感覚 連絡頻度や会う機会を減らす
長期的なストレス 疲労や無力感、心理的な余裕の低下 休息を確保し、環境を変える方法を探す
脅迫や嫌がらせ 身の安全が脅かされている感覚 直接対決を避け、警察や支援機関に相談する

嫌いな人と距離を置くための5つの方法

1.必要最低限の連絡にする

相手と関わるたびに怒りが強まる場合、連絡を必要最低限に限定する方法があります。仕事上の連絡なら、業務に必要な内容だけを伝え、個人的な会話を減らすことも有効です。

2.SNSやメッセージの通知を制限する

相手の投稿や近況を見るたびに嫌な気持ちになるなら、ミュートやブロックなどを利用して接触を減らしましょう。相手の情報を繰り返し確認する習慣を見直すことも大切です。

3.物理的な距離を確保する

同じ場所にいることで怒りが強くなるなら、休憩場所や生活動線を変えるなど、接触する機会を減らす方法を考えます。怒りが激しいときは、相手に会いに行ったり、直接話し合ったりしないでください。

4.信頼できる第三者に間に入ってもらう

自分だけで問題を解決しようとすると、感情的な対立が深まる場合があります。職場なら人事担当者や相談窓口、学校なら教職員やスクールカウンセラーなど、状況に合った第三者に相談する方法があります。

5.必要であれば関係を終わらせる

すべての人間関係を維持する必要はありません。相手との関係が自分の心身を継続的に傷つけているなら、連絡を断つことや関係を終了することも選択肢です。

ただし、相手から暴力や脅迫、ストーカー行為を受けている場合は、単独で対決したり、無理に話し合いで解決しようとしたりせず、警察や専門機関の支援を利用してください。

【今すぐできる】怒りや殺意を感じたときに衝動を抑える7つの対処法

怒りが頂点に達しているときは、相手の言動を冷静に評価したり、今後の関係を判断したりすることが難しくなります。

そのため、最初に目指すべきなのは、相手を許すことでも問題を解決することでもありません。衝動的な行動を避け、自分と相手の安全を守ることです。

1.まず相手から離れる

相手が目の前にいるなら、その場を離れてください。別の部屋や安全な公共の場所など、相手と接触しない場所に移動します。

怒りが強い状態で話し合いを続けると、言葉や行動がエスカレートする可能性があります。今は話し合わないという判断も、立派な対処です。

2.連絡や直接対決を一時的に止める

怒りに任せてメッセージを送ったり、電話をかけたり、相手のもとへ向かったりすることは避けましょう。

特に、相手を脅す内容や攻撃的な言葉を送ることは、問題をさらに複雑にする可能性があります。

伝えたいことがあるなら、いったん時間を置き、落ち着いてから第三者を交えて伝える方法を検討してください。

3.危害につながる物や状況から離れる

自分の衝動が強くなっていると感じる場合は、相手を傷つける可能性のある物から距離を取り、必要に応じて信頼できる人に管理を頼んでください。

飲酒や薬物の使用も避けましょう。判断力が低下しているときに、相手と接触することは危険です。

4.ゆっくり呼吸して身体の緊張を和らげる

怒りが強いときには、呼吸が浅く速くなることがあります。

無理のない範囲で、ゆっくり息を吐き、自然に吸うことを繰り返してください。肩や手の力を抜き、身体の緊張が少しずつ緩むのを待ちます。

厚生労働省の「こころの耳」でも、ゆったりした呼吸を繰り返すリラクセーションがセルフケアの方法として紹介されています。

5.怒りの原因を紙に書き出す

頭の中で相手への怒りを繰り返していると、感情が整理されないまま強くなることがあります。

そのため、次のように分けて書き出してみてください。

  • 実際に何が起きたのか。
  • 相手のどの言動が嫌だったのか。
  • 自分は何を傷つけられたと感じているのか。
  • 本当は相手にどうしてほしかったのか。
  • これから自分の生活を守るために何ができるのか。

相手への攻撃方法を考えるのではなく、自分の感情と必要な対応を整理することが目的です。

6.怒りが落ち着くまで大きな決断をしない

関係を終わらせる、退職する、相手を問い詰めるなどの大きな決断は、感情が落ち着いてから検討しましょう。

今すぐ結論を出さなければならないと思い込む必要はありません。安全な場所で休み、食事や睡眠を確保し、判断できる状態に戻ることを優先してください。

7.一人で抱え込最初に、誰かに話す

憎しみを感じていることを他人に話すのは、勇気が必要可能性があります。

しかし、信頼できる人に「今、特定の相手に対する怒りが強く、自分だけでは落ち着かせにくい」と伝えることは、安全を守るための重要な行動です。

もし具体的に相手を傷つける考えがあり、自分で止められない場合は、相手から離れ、一人にならず、すぐに専門家や緊急の支援につながってください。差し迫った危険がある場合は110番を利用しましょう。

日本心理学会が紹介する怒りのコントロールの考え方

怒りを抑える方法について、日本心理学会の「心理学ワールド」では、感情が生じる過程に応じた5つの調整方法が紹介されています。

  • 状況選択:怒りを感じやすい環境や状況を避ける。
  • 状況修正:問題が生じている環境を変える。
  • 注意配分:意識を別のことに向ける。
  • 再評価:出来事の意味や捉え方を見直す。
  • 反応調整:身体の緊張や行動を整える。

同記事では、気晴らしは一時的に怒りを和らげる一方、出来事を少し離れた視点から捉え直す自己距離化や再評価には、怒りを弱める持続的な効果が示された研究も紹介されています。

ただし、怒りが最高潮に達しているときに、無理やり相手を理解しようとする必要はありません。まず安全な場所に移動して落ち着き、その後で出来事を整理する順番が現実的です。

【自分を責めない】死んでほしいと思う自分が嫌になったときの考え方

誰かを強く憎んでいる人の中には、相手への怒り以上に、自分自身への嫌悪感に苦しんでいる人もいます。

「こんなことを考える自分は最低なのではないか」「普通の人ならこんな感情を持たないのではないか」と考え、さらに精神的に追い込まれてしまうケースです。

感情が浮かぶことと、実際に行動することは違う

最初に理解してほしいのは、望ましくない考えが浮かんだからといって、その人の人格や将来の行動が決まるわけではないということです。

人は怒りや悲しみ、嫉妬、恐怖など、さまざまな感情を抱きます。自分で選んでいない感情が浮かぶこともあります。

大切なのは、その感情をどう扱い、どのような行動を選ぶかです。

相手に危害を加えない、接触を避ける、助けを求めるという選択は、自分と相手の両方を守る行動です。

相手を許すことを無理に目標にしない

強く傷つけられた経験がある場合、「相手を許さなければならない」と考えることで、さらに苦しくなることがあります。

無理に許す必要はありません。相手の行動を正当化する必要もありません。

目指すべきなのは、相手と仲良くなることではなく、相手に振り回されずに生活できる状態を取り戻すことです。

距離を置く、関係を終わらせる、第三者に相談するなど、自分の安全と尊厳を守る選択をして構いません。

怒りの奥にある本当の気持ちを見つける

強い怒りの奥には、別の感情が隠れている場合があります。

  • 本当は悲しかった。
  • 自分の努力を認めてほしかった。
  • 相手に謝ってほしかった。
  • 自分の気持ちを理解してほしかった。
  • もう二度と傷つけられたくない。

このような気持ちを認識できると、自分が本当に必要としているものが見えやすくなります。

例えば、謝罪を求めることよりも、今後の接触をなくすことのほうが自分の生活にとって有益な場合もあります。

憎しみが長引く場合は専門家の力を借りる

相手のことを考えるだけで強い怒りが湧く、過去の出来事を何度も思い出す、眠れない、仕事や家事に集中できないといった状態が続くなら、専門家への相談を検討してください。

心理カウンセリングでは、怒りの原因や人間関係の問題を整理し、感情との付き合い方を考えることができます。

精神科や心療内科では、心身の状態を専門的に評価し、必要に応じて治療や心理的支援につなげることができます。

【相談先を解説】心理カウンセリング・精神科・心療内科はどこに相談すればいい?

誰かを死んでほしいと思うほど憎んでしまう状態が続いているなら、相談することをためらわないでください。

相談は、深刻な精神疾患がある人だけが利用するものではありません。人間関係の問題や怒りのコントロール、精神的な疲労についても相談できます。

心理カウンセリングが向いているケース

心理カウンセリングは、自分の感情や考え方、人間関係の問題を整理したい人に適しています。

例えば、次のような悩みがある場合です。

  • 特定の人への怒りが長く続いている。
  • 過去の出来事を何度も思い出してしまう。
  • 嫌いな人との関係をどう整理すればよいかわからない。
  • 自分の感情をうまく言葉にできない。
  • 自分を責める考え方を変えたい。

相談先を選ぶ際は、カウンセラーの資格や専門分野、料金、相談方法、守秘義務について確認しましょう。公認心理師などの専門資格や、怒り・対人関係・トラウマなどの相談経験も選ぶ際の参考になります。

精神科への相談が向いているケース

精神科は、怒りや憎しみだけでなく、気分の落ち込み、不安、睡眠障害、衝動のコントロールの難しさなど、心の不調を専門的に診る診療科です。

次のような状態がある場合は、精神科への相談を考えてください。

  • 怒りが自分で制御できないほど強くなる。
  • 相手に危害を加える考えが繰り返し浮かぶ。
  • 気分の落ち込みや不安が続いている。
  • 眠れない、食欲がないなどの不調がある。
  • 仕事や学校、日常生活に支障が出ている。

精神科では、診察や面談を通じて状態を評価し、必要に応じて薬物療法や心理療法などを組み合わせます。受診することは、自分の状態を安全に管理するための選択肢です。

心療内科はどのような人に向いている?

心療内科は、ストレスなどの心理的な要因によって身体に症状が現れる心身症を主な対象とする診療科です。

例えば、強いストレスによる胃腸の不調や身体症状がある場合などが挙げられます。

ただし、心療内科でも心の病気を診療している医療機関があります。診療内容は医療機関によって異なるため、予約時に相談したい症状を伝えて確認するとよいでしょう。

この違いについては、厚生労働省のメンタルヘルス情報サイト「こころもメンテしよう」でも説明されています。

精神保健福祉センターや保健所も相談先になる

いきなり病院を受診することに抵抗がある場合は、自治体の精神保健福祉センターや保健所に相談する方法があります。

こうした公的機関では、心の健康や精神医療、生活上の問題などについて相談でき、必要に応じて適切な支援先を案内してもらえます。

2026年に利用できる主な相談先

厚生労働省が案内している主な相談窓口は次のとおりです。

  • こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556。電話をかけた所在地の公的な相談機関につながります。受付時間は地域によって異なります。050から始まるIP電話などは接続できない場合があります。
  • 精神保健福祉センター:心の健康、精神医療、人間関係に関する悩みなどを相談できます。
  • 保健所:地域における心の健康や医療・福祉について相談できます。
  • 厚生労働省の「まもろうよ こころ」:電話相談やSNS相談などの窓口を探せます。

相談窓口の利用条件や受付時間は変更される場合があるため、利用前に厚生労働省の最新案内を確認してください。

強い怒りで自分や相手の安全を守れない場合の緊急対応

通常のカウンセリング予約を待つ余裕がない場合もあります。

具体的に相手を傷つける考えがあり、今すぐ行動してしまいそうなときは、まず相手から離れ、信頼できる人に自分の状態を伝えてください。自分だけで衝動を抑えられない場合は、緊急の支援を求めてください。

  • 110番:相手への危害が差し迫っている、事件や事故につながる危険があるなど、警察の緊急対応が必要な場合。
  • #9110:緊急の事件・事故ではないものの、生活の安全に関する不安や困りごとを警察に相談したい場合。
  • 119番:けがや急な身体の異常など、救急車が必要な場合。

警察庁は、緊急の事件・事故は110番、緊急性のない相談は#9110を利用するよう案内しています。消防庁は、119番を救急車や消防車が必要な場合の緊急通報として案内しています。

自分や相手の安全を守るために、助けを求めることを恥ずかしいと思う必要はありません。

【プロの結論】相手を傷つけず、自分の人生を取り戻すために必要なこと

「死んでほしい人がいる」と感じるほどの怒りや憎しみは、本人にとって非常につらいものです。周囲には理解されにくく、自分でも受け入れられず、さらに孤立してしまうことがあります。

しかし、強い怒りを抱えているときに、最初から相手を許したり、前向きに考えたりする必要はありません。

まずは、何が自分を傷つけているのかを理解し、その原因から距離を取ることを考えてください。

特に重要なのは、次の4つです。

  • 感情と行動を区別する:憎しみを感じることと、相手を傷つけることは別です。自分が選ぶ行動に意識を向けてください。
  • 安全を優先する:怒りが強いときは接触や直接対決を避け、必要な距離を確保してください。
  • 原因を見直す:相手の問題だけでなく、自分が受けているストレスや環境上の負担にも目を向けてください。
  • 専門家に相談する:憎しみが長引く、衝動を抑えられない、生活に支障が出る場合は、早めに支援につながってください。

【プロの結論】最も大切なのは、相手を許すことでも、憎しみを無理に消すことでもありません。相手の言動によって、自分の人生や未来まで壊されないようにすることです。

相手と距離を置いても構いません。関係を終わらせても構いません。自分の心を守るために第三者の力を借りても構いません。

そして、もし相手に危害を加えそうなほど怒りが強くなっているなら、その感情を一人で抱え込最初に、今すぐ安全を確保してください。

憎しみを抱えている自分を責め続けるのではなく、これから自分が安心して暮らすために何ができるのか。その方向に少しずつ意識を向けることが、状況を変える第一歩になります。

【死んでほしい人がいる】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:死んでほしい人がいると思うのは異常なことですか?
A1:強い怒りや憎しみを感じることだけで、直ちに異常だと判断することはできません。理不尽な扱いや裏切り、長期間のストレスなどが背景にある場合もあります。ただし、相手を傷つける考えが具体的になっている場合や、衝動を抑えられない場合は、専門家に早急に相談してください。

Q2:嫌いな人が死ねばいいと思ってしまう心理は何ですか?
A2:相手に対する怒り、失望、無力感、屈辱感などが複雑に重なっている可能性があります。相手と関わりたくない、自分が受けた苦痛から解放されたいという気持ちが強い表現になっている場合もあります。

Q3:人を憎む気持ちをなくすにはどうすればいいですか?
A3:最初に、憎しみを無理に消そうとせず、何が原因なのかを整理してください。相手との接触を減らす、SNSを見ない、信頼できる人に話す、十分な休息を取るなどが考えられます。長期間続く場合は心理カウンセリングも選択肢です。

Q4:殺意を感じるほど怒ってしまったときはどうすればいいですか?
A4:まず相手から離れ、直接対決や連絡を避けてください。危害につながる物や状況からも距離を取り、信頼できる人に助けを求めます。自分で衝動を抑えられず、危害が差し迫っている場合は110番など緊急の支援を利用してください。

Q5:死んでほしいと思う自分が嫌になったらどうすればいいですか?
A5:感情が浮かぶことと、それを実際に行動に移すことは別です。自分を一方的に責めず、なぜそのような気持ちになったのかを整理してください。つらさが続く場合は、心理カウンセラーや精神保健福祉センターに相談することをおすすめします。

Q6:精神科と心療内科のどちらに相談すればいいですか?
A6:怒りや憎しみ、衝動のコントロール、気分の落ち込みなど、心の不調を中心に相談したい場合は精神科が選択肢になります。ストレスによる胃腸の不調など身体症状が中心なら心療内科も検討できます。診療内容は医療機関によって異なるため、事前に問い合わせると安心です。

Q7:嫌いな人と縁を切ることは悪いことですか?
A7:必ずしも悪いことではありません。継続的に傷つけられる関係から距離を取ることは、自分を守るための選択肢です。仕事や家庭など、完全に関係を断つことが難しい場合は、必要最低限の接触にする方法もあります。

まとめ:憎しみを抱えたときこそ、自分と相手の安全を守る選択を

「死んでほしい人がいる」と思うほどの怒りには、侮辱、裏切り、不公平感、人間関係のストレスなど、さまざまな背景があります。

その感情を無理に否定する必要はありません。しかし、怒りのままに行動すれば、自分も相手も取り返しのつかない傷を負う可能性があります。

まずは相手から距離を取り、衝動的な行動を避け、信頼できる人や専門機関に相談してください。

怒りが長引く場合は、心理カウンセリングや精神科・心療内科を利用することも検討しましょう。公的な相談先として、厚生労働省の「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556もあります。

相手を許せなくても、自分の人生を大切にすることはできます。誰かを憎むことに時間や心を奪われ続けるのではなく、安心して暮らせる環境を取り戻すことを優先してください。

参考情報:厚生労働省「こころの耳」「こころもメンテしよう」「まもろうよ こころ」、日本心理学会「心理学ワールド」115号、警察庁、総務省消防庁の公表情報。