四元にとって最大の転機となったのが、2026年4月7日に後楽園ホールで開催されたWBOアジア・パシフィック女子アトム級王座決定戦だ。
対戦相手は、愛媛県の升田ジムに所属する鎌田真央。31歳の経験豊富な選手で、四元にとって初めてのタイトルマッチだった。
18歳でプロ3戦目のタイトル挑戦
試合前の四元は、プロ2戦2勝。対する鎌田はプロ経験と実績を持つ選手であり、単純な勢いだけでは突破できない相手だった。
試合は序盤から激しい打ち合いとなった。
四元はワンツーやアッパーを織り交ぜて攻勢を強め、鎌田もボディ攻撃で応戦。互いに手数を出す緊張感のある展開となった。
しかし、徐々に四元の攻撃が試合を支配する。
7回、四元が左アッパーから連打を浴びせると、レフェリーが試合をストップ。7回21秒TKO勝ちという鮮烈な結果で、空位だったWBOアジア・パシフィック女子アトム級王座を獲得した。
日章学園高校も4月15日付の公式発表で、卒業生の四元がアジアチャンピオンになったことを報告している。
王座獲得後に語った世界への意識
2026年9月18日掲載のボクシングモバイルのインタビューでは、アジア王座獲得について次のように振り返っている。
アジアのベルトをつかんで、世界への切符を手にしたというか。まずはスタート地点に立ったと思いました。
この言葉から分かるのは、四元にとってアジア王座が最終目標ではないということだ。
彼女が見据えているのは、世界タイトルの獲得。プロ3戦目での戴冠は、その目標に向けた第一歩だった。
【2026年9月28日】樋口藍との初防衛戦は4回TKO勝ち!

2026年9月28日、四元は後楽園ホールで開催された「2026 あしたのジョーメモリアル」に出場した。
相手は一力ジム所属の樋口藍。日本アトム級ランキング6位の挑戦者で、今回が2度目のタイトル挑戦だった。
四元にとっては、4月に獲得したWBOアジア・パシフィック女子アトム級王座を懸けた初防衛戦である。
樋口藍は技巧派サウスポー
樋口は四元より5歳年上の24歳。
試合前のボクシングモバイルの見どころ紹介では、ロングレンジから上下に攻撃を散らす技巧派サウスポーとして紹介されていた。
一方の四元は、フィジカルの強さを生かし、コンパクトなコンビネーションで前進する攻撃型。
異なるスタイルの選手がぶつかるタイトルマッチとなった。
9月27日の前日計量では、両者とも46.1kgでクリアしている。
試合結果は四元の4回TKO勝ち
日本ボクシングコミッション(JBC)が公開した2026年9月28日の公式試合報告書には、次の結果が記録されている。
- 試合:WBO女子アジア・パシフィック・アトム級タイトルマッチ
- 王者:四元志桜里(真正)
- 挑戦者:樋口藍(一力)
- 結果:四元のTKO勝ち
- 決着:4回1分30秒
試合経過も注目に値する。
JBCの試合報告書によると、樋口は3回にダウンを喫し、4回にはさらに2度ダウン。最終的にレフェリーストップとなった。
つまり、四元は合計3度のダウンを奪って初防衛を成功させたことになる。
樋口藍との試合が持つ意味
この試合の価値は、単にベルトを守ったことだけではない。
タイトル獲得戦では、鎌田との激しい打ち合いを制してTKO勝ち。初防衛戦では、サウスポーの技巧派である樋口を相手に、3度のダウンを奪って試合を終わらせた。
異なるタイプの相手に対して、2試合連続でストップ勝ちを収めたことは評価できる。
一方、世界のトップ選手と対戦する場合には、より高度な距離管理や長いラウンドでの対応力も求められる。今後の成長を判断するうえでは、こうした部分も注目ポイントになる。
【四元志桜里の現在】2026年11月の戦績と世界挑戦への展望
2026年11月3日現在、四元はWBOアジア・パシフィック女子アトム級王者として活動している。
9月の樋口戦で初防衛を果たしたことで、プロキャリアは4戦4勝に伸びた。
現在のプロ戦績は4戦4勝3KO
これまでのプロ戦績を勝利方法別に整理すると、次のようになる。
2026年11月3日時点のプロ戦績4
勝利3
KO・TKO勝ち0
敗戦
勝率
100%
KO・TKO率
75%
デビュー戦、王座決定戦、初防衛戦の3試合でTKO勝ちを記録している。
4試合というキャリアの短さを考慮する必要はあるものの、現段階で高いフィニッシュ能力を示していることは間違いない。
世界ランキングにも名前が登場
9月28日の初防衛戦の公式対戦カードでは、四元は以下のランキングに掲載されていた。
- WBO女子世界アトム級:6位
- IBF女子世界アトム級:6位
- OPBF女子東洋太平洋アトム級:2位
これは世界タイトル挑戦を視野に入れるうえで注目すべき位置づけだ。
また、JBCの2026年10月30日付女子育成ランキングでも、WBOアジア・パシフィック女子アトム級王者として掲載され、防衛1が記録されている。
同資料には、王座の指名期限として2027年1月28日も記載されている。ただし、これは次の試合日程を意味するものではない。
目標は4団体統一と世界5階級制覇
ボクシングモバイルの選手プロフィールに掲載されている四元の目標は、4団体統一チャンピオンと世界5階級制覇。
また、2026年9月のインタビューでは、アトム級だけでなくミニマム級でも世界を見据えていることが紹介された。
加えて、女子ボクシングの認知度や競技環境を変えたいという目標も掲げている。
単に自分が勝つだけではなく、競技そのものを盛り上げたいという意識がうかがえる。
【プロの結論】四元志桜里が世界王者になるための注目ポイント
四元の2026年までの歩みを整理すると、世界挑戦に向けて期待できる要素は大きく3つある。
1. アマチュア時代から積み重ねた技術
27戦24勝というアマチュア実績に加え、インターハイ、全国高校選抜、アジア選手権で結果を残している。
単なるパワーファイターではなく、競技経験に裏付けられた技術を持っていることが強みだ。
2. プロ転向後の勝負強さ
プロデビューから4戦無敗。3試合でTKO勝ちを記録している。
特に2度のタイトル戦で連続してTKO勝ちしたことは、勝負どころで攻撃をまとめる力を示している。
3. 世界戦を見据えた経験の積み重ね
次の課題は、世界トップクラスの選手との実力差をどこまで縮められるかだ。
具体的には、10ラウンドを戦う持久力、サウスポーや長身選手への対応、試合中に戦術を変更する判断力が重要になる。
今後、世界ランキング上位選手との対戦が実現すれば、真の世界王者候補としての実力を測る機会になる。
アジア王者と世界王者は別物
ここは検索する読者が混同しやすいポイントだ。
WBOアジア・パシフィック王座は地域タイトルであり、WBOの世界王座とは異なる。
したがって、四元はアジア・パシフィック王者であって、現時点でWBO世界王者になったわけではない。
ただし、地域王座を獲得して防衛し、世界ランキングでも上位に位置していることは、世界挑戦に向けた重要な実績になる。
現時点での評価は、世界王者への可能性を持つ19歳の有望株。世界トップとの実力比較は、これからの対戦内容によって判断される段階だ。
【四元志桜里】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:四元志桜里の読み方は?
A1:よつもと・しおりと読む。真正ジム所属の女子プロボクサーだ。
Q2:四元志桜里の年齢と身長は?
A2:2007年4月13日生まれで、2026年11月現在19歳。身長は154cm。
Q3:四元志桜里のボクシング戦績は?
A3:2026年11月3日時点でプロ4戦4勝(3KO)。2026年4月にWBOアジア・パシフィック女子アトム級王座を獲得し、9月28日の樋口藍戦で初防衛に成功した。
Q4:四元志桜里はインターハイで優勝した?
A4:はい。2024年のインターハイ女子バンタム級で優勝している。同年の全国高校選抜大会でも優勝し、JOCジュニアオリンピックカップを獲得した。
Q5:四元志桜里は世界チャンピオンなの?
A5:2026年11月現在はWBOアジア・パシフィック女子アトム級王者。世界王座はまだ獲得していないが、世界ランキングにも名前が掲載されている。
Q6:四元志桜里の次の試合はいつ?
A6:2026年11月3日時点で、次戦の確定日程は公表情報から確認できない。JBCの10月資料では地域王者として防衛1が記録されている。
まとめ:四元志桜里の今後の動向と世界挑戦に注目
四元志桜里は、鹿児島県霧島市出身、真正ジム所属の19歳の女子プロボクサーだ。
アマチュア時代には27戦24勝という実績を残し、2024年にはインターハイ女子バンタム級で優勝。2025年にプロデビューすると、わずか3戦目でWBOアジア・パシフィック女子アトム級王座を獲得した。
さらに2026年9月28日の樋口藍戦では、4回1分30秒TKO勝ちで初防衛に成功。プロ4戦4勝3KOという無敗の戦績を維持している。
今後の注目点は、世界ランキングをさらに上げ、世界タイトルマッチへ進めるかどうかだ。
19歳でアジア王座を獲得し、初防衛もTKOで突破した四元志桜里。次の目標である世界チャンピオンへの道は、まだ始まったばかりである。
主な情報源:日本ボクシングコミッション、日章学園高等学校、霧島市公式広報、宮崎県公式資料、ボクシングモバイル、ボクシングニュース。