薬用リップ色付きは、唇の乾燥や荒れを防ぎながら、自然な血色感をプラスできる便利なアイテムだ。口紅ほど濃くなりすぎず、日常のメイクや学校、職場でも使いやすいことから、保湿とリップメイクを両立したい人に選ばれている。
2026年11月現在、注目したいのは、近江兄弟社メンタームの「口紅がいらない薬用モイストリップ ローズ・さくら」と、キュレルの「リップケア クリーム 美発色」シリーズだ。ただし、医薬部外品として承認された薬用リップと、保湿・発色を中心に設計された色付きリップでは、商品の位置づけが異なる。価格だけでなく、有効成分、保湿成分、色持ち、SPF・PA表示まで確認したい。
【まず知りたい】薬用リップ色付きとは?普通のカラーリップとの違い

薬用リップ色付きとは、唇の荒れや乾燥などを防ぐための薬用処方と、唇に色を与えるメイクアップ機能を組み合わせたリップ製品を指す。
一般的な色付きリップは、保湿や着色を中心に設計されている。一方、薬用カラーリップは、医薬部外品として承認された製品であれば、定められた有効成分による効能・効果を表示できる。
ただし、色が付いているからといって、すべての商品が薬用というわけではない。パッケージや商品説明に「医薬部外品」「薬用」と表示されているかを確認する必要がある。
医薬部外品と化粧品の違い
医薬部外品と化粧品は、薬機法上の分類が異なる。日本化粧品工業会の説明によると、薬用化粧品は有効成分を配合し、承認された効能・効果を表示できる製品に位置づけられる。
化粧品は、唇を保湿したり、色やツヤを与えたりすることが主な目的だ。医薬部外品は、こうした化粧品としての役割に加え、承認された有効成分によって唇の荒れなどを防ぐことを目的としている。
なお、医薬部外品は医薬品と同じではない。唇の炎症や傷を治療する薬ではなく、承認された範囲内で予防やケアを目的に使用する製品だ。
薬用と表示されているかを見分けるポイント
購入時には、商品名に「薬用」と書かれているかだけでなく、パッケージの薬事区分を確認したい。
- 医薬部外品の表示があるか。
- 有効成分が明記されているか。
- 唇の荒れ、乾燥、ひび割れを防ぐ効能が表示されているか。
- 保湿成分やUVカット機能が自分の目的に合っているか。
ブランド名だけで判断しないことも重要だ。同じブランドでも、無色の薬用リップと色付きのメイクアップ商品では薬事区分が異なる場合がある。
【成分を解説】薬用リップの有効成分と保湿力はどう違う?
薬用リップを選ぶ際に注目したいのが、有効成分と保湿成分の役割の違いだ。どちらも唇のコンディションを整えるうえで大切だが、働きは同じではない。
近江兄弟社メンタームの2つの有効成分
近江兄弟社の「口紅がいらない薬用モイストリップ」には、トコフェロール酢酸エステルとグリチルレチン酸ステアリルが有効成分として配合されている。
メーカー公式の商品情報では、唇の荒れ、乾燥、ひび割れを防ぎ、唇にうるおいを与えることなどが効能として示されている。
トコフェロール酢酸エステルはビタミンE誘導体の一種。グリチルレチン酸ステアリルは、肌荒れを防ぐ目的で使用される成分だ。2つの成分を組み合わせることで、色付きリップとしての使用と薬用ケアを両立している。
キュレルのセラミド機能成分にも注目
キュレルは、乾燥性敏感肌を考えたスキンケアブランドとして知られる。色付きの「リップケア クリーム 美発色」シリーズには、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドというセラミド機能成分が配合されている。
この成分は、セラミドの働きを補ってうるおいを与えることを目的としたもの。加えて、パールによる光の反射を利用し、唇を自然に明るく見せる設計になっている。
ここで注意したいのは、キュレルの無色の「リップケア クリーム」と色付きの美発色シリーズを同じ薬事区分だと考えないことだ。無色タイプは医薬部外品で、グリチルレチン酸ステアリルが有効成分として表示されている。一方、美発色シリーズの公式商品情報では、医薬部外品の表示や有効成分としての注記は確認できない。
つまり、キュレルの色付きタイプは、保湿と発色を重視する選択肢として考えるのが適切だ。
唇の荒れを予防するには保湿成分も重要
有効成分だけでなく、油分や保湿成分の種類も使用感を左右する。
例えば、ワセリンは唇の表面を保護する目的で使われる油性成分。ホホバ油やオリーブ油などは、唇に油分を補い、なめらかな使用感を与える保湿成分として配合される。
唇は乾燥や摩擦の影響を受けやすい部分だ。特に乾燥しやすい季節は、色付きリップだけに頼らず、就寝前に無色の保湿リップやリップバームを併用するとケアしやすい。
【2026年最新比較】おすすめの薬用カラーリップ3タイプを検証
2026年の色付きリップ選びでは、薬用ケアを優先するのか、発色や保湿感を優先するのかによって候補が変わる。
以下では、メーカー公式情報と2026年の美容メディアの製品比較を参考に、注目商品を整理した。市場全体の売上順位ではなく、機能と用途に基づく比較だ。
| 商品名 | 薬事区分・容量・価格 | 主な特徴 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| 近江兄弟社メンターム 口紅がいらない薬用モイストリップ ローズ | 医薬部外品・3.5g・550円(税込・希望小売価格) | 2つの有効成分、ローズピンクのティント、SPF20・PA++ | 薬用ケア、色持ち、UV対策を重視する人 |
| 近江兄弟社メンターム 口紅がいらない薬用モイストリップ さくら | 医薬部外品・3.5g・550円(税込・希望小売価格) | 2つの有効成分、自然なさくらピンク、SPF20・PA++ | 控えめな血色感を楽しみたい人 |
| キュレル リップケア クリーム 美発色シリーズ | 化粧品・4.2g・1,045円(2026年10月の美容メディア調べ) | セラミド機能成分、パールによる明るい発色、全4色 | 保湿とカラー表現を重視する人 |
※価格は確認できたメーカー希望小売価格または掲載媒体の調査価格。販売店、時期、キャンペーンによって変動する。
1.近江兄弟社メンターム 口紅がいらない薬用モイストリップ ローズ
薬用リップとしての機能と、しっかりした色持ちを求める人に注目してほしい商品だ。
無色に見えるスティックを唇に塗ると、華やかなローズピンクに発色するティントタイプ。時間が経っても色が残りやすく、口紅を重ねなくても血色感を演出しやすい。
有効成分はトコフェロール酢酸エステルとグリチルレチン酸ステアリル。ホホバ油とオリーブ油も配合され、うるおいとツヤを与える。
加えて、SPF20・PA++の紫外線防止機能を備えている。希望小売価格は550円(税込)で、ドラッグストアでも手に取りやすい価格帯だ。
ローズ系の色を楽しみたい人、色落ちしにくい薬用カラーリップを探している人に向いている。
2.近江兄弟社メンターム 口紅がいらない薬用モイストリップ さくら
同じシリーズでも、より自然な血色感を求めるなら「さくら」が候補になる。
こちらも無色のリップを塗ると、可憐なさくらピンクに発色するティントタイプ。ローズよりも柔らかな色の印象を求める人に適している。
有効成分はローズと同じ2種類。ホホバ油、オリーブ油を配合し、SPF20・PA++の紫外線対策機能も共通している。
価格は3.5gで550円(税込)。同シリーズなので、薬用ケアや基本機能ではなく、仕上がりの色味を基準に選びやすい。
3.キュレル リップケア クリーム 美発色シリーズ
色付きリップを保湿重視で選びたい人には、キュレルの美発色シリーズも有力な候補だ。
2026年10月9日公開の集英社の美容メディア「MAQUIA」の比較記事では、全4色が紹介されている。容量は4.2g、価格は各1,045円(編集部調べ)だ。
ラインアップは次の4種類。
- 美発色ボルドー:唇のくすみをカバーし、落ち着きと華やかさを演出。
- 美発色レッド:顔全体の印象を明るく見せたい人に向くカラー。
- 美発色ピンク:透明感のある自然な血色感を求める人におすすめ。
- 美発色ベージュ:ナチュラルメイクや落ち着いた印象に合わせやすい。
公式商品情報によると、セラミド機能成分が唇の角層にうるおいを与え、パールの光反射によって立体感のある明るい唇を演出する。無香料・アルコールフリー(エチルアルコール無添加)という特徴もある。
ただし、色付きシリーズは医薬部外品として紹介されている無色タイプとは区別したい。薬用の有効成分による効能を最優先する場合は、商品ごとの表示を確認しよう。
【口コミ・評判を検証】発色・色持ち・保湿力の実際の評価
色付き薬用リップの口コミ・評判を見るときは、「発色がよい」「落ちにくい」「うるおいが続く」といった評価を分けて考えると、商品の特徴が見えやすくなる。
メンタームはティントの色持ちが強み
ドラッグストアのマツキヨココカラオンラインストアが掲載した美容家による色付きリップの比較では、メンタームのローズについて、ティントによる色持ちと紫外線対策が評価されている。
実際の検証では、ティッシュで拭き取っても色が残るほどの着色力が確認されている。食事などで通常のリップカラーが落ちやすい場面でも、血色感を維持しやすい点が特徴だ。
一方で、色が残りやすいことは、簡単に落としにくいということでもある。完全に落としたい場合は、クレンジングやティント用リムーバーを使う必要がある。
キュレルは自然な発色と保湿感が評価される
MAQUIAの2026年10月の比較記事では、美発色ボルドーについて、パールによる光の反射が自然な明るさや立体感につながるという美容メンバーの感想が掲載されている。
美発色レッドについても、乾燥肌の美容メンバーから、保湿力とブランド独自の配慮ある設計を評価する声が紹介された。
カラーごとの印象にも違いがある。ボルドーは落ち着いた華やかさ、ピンクは透明感、ベージュは自然な仕上がりを求める人に向いている。
こうした口コミは個人の使用感であり、すべての人に同じ発色や保湿感が得られるわけではない。特に唇の色や乾燥状態によって、塗ったときの見え方は変わる。
口コミを見るときに注意したい3つのポイント
- 発色:商品単体の色だけでなく、実際の唇に塗った写真や重ね塗りの仕上がりを見る。
- 色持ち:塗布直後だけでなく、飲食後や時間が経った後の状態を確認する。
- 保湿力:塗った直後のなめらかさと、数時間後の乾燥感を分けて考える。
特にティントタイプは色が残ることを重視する人には魅力的だが、しっとりした使用感を最優先する人には好みが分かれる場合もある。
【失敗しない選び方】敏感肌・色持ち・UVカットで比較する
薬用リップ色付きは、商品によって得意分野が違う。価格やブランドの知名度だけで決めるよりも、唇の悩みと使用する場面に合わせることが重要だ。
敏感肌向けなら成分表示と使用上の注意を確認
唇が荒れやすい人は、無香料、アルコールフリーなどの表示を確認すると商品を絞り込みやすい。
キュレルの美発色シリーズは、乾燥性敏感肌を考えた設計を特徴としている。ただし、低刺激設計やアレルギーテスト済みという表示があっても、すべての人に刺激やアレルギー反応が起こらないことを保証するものではない。
唇に傷や湿疹がある場合は使用を避け、赤み、腫れ、かゆみなどが出たら使用を中止する。症状が続く場合は皮膚科に相談したい。
発色と色持ちを重視するならティントタイプ
色付きリップには、大きく分けて透け感を生かすタイプと、色が唇に残りやすいティントタイプがある。
自然な血色感を楽しみたいなら、薄く色付くタイプが使いやすい。反対に、塗り直しの回数を減らしたい場合は、ティントタイプが候補になる。
メンタームのローズは華やかなローズピンク、さくらは柔らかなピンクという違いがあるため、好みのメイクや肌との色の調和を基準に選ぶとよい。
薬用リップのUVカットはSPF・PAも確認
唇も紫外線の影響を受けるため、屋外で過ごす時間が長い人はUVカット機能を確認したい。
SPFは主にUV-Bに対する防御効果、PAはUV-Aに対する防御効果を示す指標だ。メンタームのローズ・さくらはSPF20・PA++を表示している。
ただし、UVカット機能があっても、一度塗れば長時間効果が続くわけではない。食事や飲み物、摩擦などで落ちるため、必要に応じて塗り直すことが大切だ。
また、商品ごとにSPF・PAの表示は異なる。保湿力や発色が優れていても、UVカット機能が確認できない商品を紫外線対策用として選ぶのは避けたい。
ドラッグストアのプチプラ商品は継続しやすさも魅力
毎日使うリップは、価格も選択基準になる。
メンタームの薬用モイストリップは希望小売価格550円(税込)。キュレルの美発色シリーズは、2026年10月の美容メディア掲載価格で1,045円だ。
価格差だけを見るのではなく、薬用ケアが必要なのか、カラーの選択肢を重視するのか、UVカットも欲しいのかを考えると、費用に対する満足度を判断しやすい。
【口紅との違い】色付き薬用リップと口紅はどう使い分ける?
色付きリップと口紅は、どちらも唇に色を与えるアイテムだが、設計上の目的が異なる。
色付きリップは、唇の保湿や保護を意識しながら、自然な血色感を加えることが得意だ。口紅は、発色や色彩表現、メイクとしての完成度を重視する商品が多い。
色付きリップが向いている人
- ナチュラルメイクが好きな人。
- 唇の乾燥が気になり、保湿も同時に行いたい人。
- 口紅の濃い発色が苦手な人。
- 学校や職場で自然な血色感を演出したい人。
- 日常使いできる手軽なリップを探している人。
口紅が向いている人
- 鮮やかな発色や明確な色の輪郭を求める人。
- ファッションやメイクに合わせて色を使い分けたい人。
- フォーマルな場面で華やかな印象に仕上げたい人。
- マットや高発色など、質感にこだわりたい人。
なお、口紅にも保湿成分を配合した商品があり、色付きリップにも高発色タイプが存在する。両者の境界は必ずしも明確ではない。
また、薬用リップだから口紅より必ず唇に優しい、あるいは口紅だから乾燥するという単純な比較もできない。自分の唇に合う成分と使用感を優先したい。
【プロの結論】薬用リップ色付きは目的別に選ぶのが正解
薬用リップ色付き選びで最も大切なのは、薬用ケアとカラー表現を混同しないことだ。
唇の荒れや乾燥を防ぐことを優先しながら、発色と色持ちも求めるなら、近江兄弟社メンタームの薬用モイストリップが有力候補になる。ローズとさくらの2色があり、どちらも有効成分、SPF20・PA++、ティント機能を備えている。
一方、保湿感とカラーの美しさを優先するなら、キュレルの美発色シリーズが選択肢になる。4色から好みの仕上がりを選べる点も魅力だ。ただし、色付きシリーズは医薬部外品の無色タイプとは区別する必要がある。
薬用リップの評価では、単純に有効成分の数が多い商品が優れているとは限らない。承認された効能、保湿成分、塗り心地、色持ち、UVカットを総合的に見ることが大切だ。
毎日のケアには無色の薬用リップ、外出時には色付きタイプというように、用途に合わせて2本を使い分ける方法も合理的だろう。
【薬用リップ色付き】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:薬用リップの色付きタイプでおすすめの商品は?
A1:薬用ケアと色持ちを重視するなら、近江兄弟社メンタームの「口紅がいらない薬用モイストリップ ローズ・さくら」が候補になる。2つの有効成分を配合し、SPF20・PA++にも対応している。
Q2:キュレルの美発色リップは医薬部外品ですか?
A2:キュレルの無色のリップケアクリームは医薬部外品だが、美発色シリーズは公式商品情報で同じ薬事区分や有効成分の表示が確認できない。薬用効果を求める場合は、購入する商品の表示を個別に確認したい。
Q3:色付き薬用リップにもUVカット効果はありますか?
A3:商品によって異なる。近江兄弟社メンタームのローズとさくらはSPF20・PA++に対応しているが、すべての色付き薬用リップにUVカット機能があるわけではない。
Q4:色付き薬用リップは口紅の代わりになりますか?
A4:ナチュラルメイクなら十分に代用できる商品もある。特にティントタイプは色持ちに優れる。ただし、口紅のような高発色や細かな色の調整を求める場合は、口紅との併用がおすすめだ。
Q5:敏感肌でも色付き薬用リップを使えますか?
A5:使用できる商品はあるが、敏感肌向けの設計であっても刺激が起きない保証はない。無香料などの表示や配合成分を確認し、異常が出た場合は使用を中止することが大切だ。
まとめ:2026年は薬用ケアと自然な発色の両立を目指そう
薬用リップ色付きは、唇の荒れを防ぐケアと、自然な血色感を楽しむメイクを両立したい人に適したアイテムだ。
薬用処方、ティントの色持ち、SPF20・PA++を重視するなら、近江兄弟社メンタームの薬用モイストリップ。保湿感や4色のカラー展開を重視するなら、キュレルの美発色シリーズが候補になる。
購入前には、医薬部外品の表示、有効成分、保湿成分、色持ち、SPF・PAの5点を確認しよう。ブランド名や口コミの評価だけに頼らず、自分の唇の状態と使用する場面に合う商品を選ぶことが、長く満足できるリップ選びにつながる。
主な事実確認資料(2026年11月時点)
- 近江兄弟社公式製品情報:ローズ・さくらの価格、有効成分、効能、SPF・PA。
- 花王キュレル公式製品情報:美発色シリーズの成分、4色展開、使用上の注意。
- 日本化粧品工業会:医薬部外品と化粧品の分類。
- 集英社 MAQUIA:2026年10月9日公開、キュレルの色付き・無色タイプの比較と使用者の感想。
- マツキヨココカラオンラインストア:色付きリップの美容家による比較・検証。