藤井祐眞選手の現在の所属先は、群馬クレインサンダーズだ。
2026年6月5日、クラブは藤井選手との2026-27シーズンの選手契約継続について基本合意に達したと公式発表した。背番号は引き続き0番。川崎時代から積み上げてきた経験を、群馬でさらに生かすことになった。
契約継続に際して藤井選手は、優勝を目指して再びチームで戦える喜びをコメントしている。
「またこのチームで優勝を目指せることを大変嬉しく思っております。」
加えて、同選手はチームが過去2シーズン連続でクォーターファイナル敗退を経験したことにも触れ、次のシーズンではホーム開催と優勝を目標に掲げた。
このコメントから読み取れるのは、単なる契約更新ではなく、チームの目標達成に向けて引き続き戦うという意思だ。
34歳で迎える新シーズンの立ち位置
1991年12月23日生まれの藤井選手は、2026年10月31日時点で34歳。12月に35歳を迎える。
身長178cm、体重75kg。ポジションはポイントガードとシューティングガードを兼ねるPG/SGである。
長年トップカテゴリーでプレーしてきた選手にとって、経験値は大きな武器になる。試合状況を読む判断力、相手の守備を見ながら攻撃を組み立てる能力、勝負どころでの得点力など、若手選手とは異なる貢献が期待される。
ただし、現在の藤井選手を過去のMVPシーズンと同じ得点数だけで評価するのは適切ではない。出場時間や先発回数、アシスト、シュート成功率を合わせて見る必要がある。
【プロフィール・経歴】藤井祐眞は藤枝明誠高校から拓殖大学を経てプロ入り

まずは藤井祐眞選手の基本プロフィールを整理する。
藤井祐眞(ふじい・ゆうま)
Yuma Fujii / 群馬クレインサンダーズ #0
- 生年月日:1991年12月23日
- 出身地:島根県
- 身長・体重:178cm・75kg
- 出身高校:藤枝明誠高校
- 出身大学:拓殖大学
- ポジション:PG/SG
- 現所属:群馬クレインサンダーズ
出典:群馬クレインサンダーズ公式選手プロフィール、B.LEAGUE公式選手情報。
藤枝明誠高校から拓殖大学へ
藤井選手のキャリアの出発点は、静岡県の藤枝明誠高校だ。
高校卒業後は拓殖大学に進学し、大学バスケットボールを経験。その後、2014年に東芝ブレイブサンダース神奈川(現在の川崎ブレイブサンダース)へ加入した。
プロ入り当初から現在まで一貫してガードとしてプレーしており、攻守両面でチームに貢献するスタイルを確立してきた。
藤井祐眞のキャリア年表
| 時期 | 所属・出来事 | 主なポイント |
|---|---|---|
| 高校時代 | 藤枝明誠高校 | 高校バスケットボールで経験を積む |
| 大学時代 | 拓殖大学 | 大学バスケットボールでプレー |
| 2014年 | 東芝ブレイブサンダース神奈川 | プロキャリアをスタート |
| 2016年以降 | 川崎ブレイブサンダース | Bリーグで活躍 |
| 2019-20 | 川崎 | ベストファイブ受賞 |
| 2020-21 | 川崎 | ベストファイブ受賞 |
| 2021-22 | 川崎 | MVP・ベストファイブ受賞 |
| 2024年6月 | 群馬への移籍決定 | 川崎での10年間に区切り |
| 2025年4月13日 | 群馬 | 国内トップリーグ通算6000得点達成 |
| 2026年6月5日 | 群馬 | 2026-27シーズン契約継続に基本合意 |
この経歴で特に注目したいのは、川崎に10年間在籍したことだ。
一つのクラブで長期間プレーし、リーグの変化を経験しながら中心選手へと成長したことが、藤井選手のキャリアを特徴づけている。
【川崎ブレイブサンダース時代】MVPとベストファイブを獲得した全盛期
藤井選手を語るうえで欠かせないのが、川崎ブレイブサンダースで過ごした2014年から2024年までの10年間だ。
NBL時代からクラブを支え、2016年のBリーグ開幕後も川崎の主力ガードとして活躍した。
その実力が特に高く評価されたのが、2019-20シーズンから2021-22シーズンにかけての3年間である。
3年連続ベストファイブという実績
Bリーグ公式プロフィールに記録されている藤井選手の主な受賞歴は次のとおり。
- 2019-20シーズン:レギュラーシーズンベストファイブ
- 2020-21シーズン:レギュラーシーズンベストファイブ
- 2021-22シーズン:レギュラーシーズンベストファイブ
- 2021-22シーズン:レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)
つまり、ベストファイブは3年連続受賞。加えて、その最後のシーズンにはリーグ最高の個人賞であるMVPまで獲得した。
2021-22シーズンはキャリアの大きな到達点
2021-22シーズンの藤井選手は、川崎のキャプテンとしてチームをけん引した。
Bリーグの受賞紹介によると、レギュラーシーズンでは51試合に先発し、平均14.1得点、5.5アシストを記録。攻撃では積極的にシュートを狙い、守備では豊富な運動量を生かして相手を追い続けた。
加えて、川崎市からもスポーツ特別賞が贈られている。
川崎市の公式発表では、2021-22シーズンのMVP受賞をたたえ、2022年9月に藤井選手への同賞贈呈が行われたことが記録されている。
MVP以外にも評価された守備力
藤井選手の実績はMVPとベストファイブだけではない。
川崎市の公式記録には、以下の受賞歴も掲載されている。
- ベスト6thマン賞:2017-18、2019-20
- ベストディフェンダー賞:2019-20、2020-21、2021-22
この受賞歴から分かるのは、藤井選手が単純な得点型ガードではなかったということだ。
得点、アシスト、ディフェンス、そしてベンチから出場する選手としての貢献まで、幅広い役割で評価されてきた。
【群馬への移籍後】川崎一筋10年から新たな挑戦へ
2024年6月17日、川崎ブレイブサンダースは藤井選手の契約満了と群馬クレインサンダーズへの移籍決定を発表した。
これによって、2014年から続いた川崎での10年間に一区切りがついた。
移籍はキャリアの転換点だった
川崎時代の藤井選手は、クラブを代表する選手の一人だった。
その環境を離れ、群馬で新たなチームづくりに加わることは、選手としても大きな転換点だったはずだ。
川崎の退団発表では、本人も10年間の在籍を振り返り、NBL時代のリーグ優勝やBリーグ以降の天皇杯連覇など、チームとともにタイトルを獲得した経験に言及している。
一方、群馬では新しいチームメートとともに、優勝を目指す立場になった。
群馬移籍後の成績は?
移籍後のレギュラーシーズン成績を見ると、藤井選手が群馬でも得点とゲームメークの両面で貢献してきたことが分かる。
| シーズン | 所属 | 出場試合 | 平均得点 | 平均アシスト |
|---|---|---|---|---|
| 2024-25 | 群馬 | 60 | 11.1点 | 3.3本 |
| 2025-26 | 群馬 | 60 | 8.5点 | 2.7本 |
| 2026-27 | 群馬 | 11 | 6.6点 | 1.7本 |
※2026-27シーズンは2026年10月30日更新時点。2025-26シーズンまでの数値はB1レギュラーシーズン。
2024-25シーズンは60試合に出場し、平均11.1得点、3.3アシストを記録した。移籍初年度から安定して試合に出場し、攻撃の一角を担った。
2025-26シーズンも60試合に出場。平均8.5得点、2.7アシストという成績だった。
得点数だけを比較すると初年度から減少しているが、出場試合数は維持している。起用時間やチーム内での役割の変化も含めて評価する必要がある。
群馬での藤井選手は、川崎時代の実績を背負いながら、チームの戦力構成に応じて役割を変えてきた選手でもある。
【2026-27シーズン最新成績】平均6.6得点、今季注目すべき数字
2026-27シーズンの藤井選手は、群馬クレインサンダーズの背番号0としてプレーを続けている。
Bリーグ公式サイトの選手成績によると、2026年10月30日時点のレギュラーシーズン成績は次のとおりだ。
2026-27シーズンの個人成績
6.6
平均得点(PPG)1.7
平均アシスト(APG)1.6
平均リバウンド(RPG)32.4%
フィールドゴール成功率29.4%
3ポイント成功率86.7%
フリースロー成功率
出場試合数
11試合
先発出場
1試合
平均プレー時間
19分51秒
合計得点
72点
出典:B.LEAGUE公式選手成績(2026年10月30日更新)。
最新成績から見える3つの注目点
1. 出場時間は約20分
平均プレー時間は19分51秒。先発出場は11試合中1試合で、途中出場を含む起用が中心になっている。
これは必ずしも評価の低下を意味しない。チームの選手構成や試合展開によって、ベンチから投入する選手の役割は変わるためだ。
2. フリースロー成功率は86.7%
3ポイント成功率が29.4%である一方、フリースロー成功率は86.7%を記録している。
フリースローを確実に決める能力は、接戦での得点機会を生かすうえで重要な要素だ。
3. 今後は得点とアシストの両立に注目
平均6.6得点、1.7アシストという現在の数字は、MVPを受賞した2021-22シーズンの成績とは異なる。
ただし、まだシーズン序盤の11試合時点だ。ここから出場時間が増えるのか、得点効率が改善するのか、アシスト数が伸びるのかによって、シーズン全体の評価も変わってくる。
現段階では、過去の実績だけでなく、現在の出場機会と実際のプレー内容を継続して確認することが重要だ。
【PG・SGの実力】藤井祐眞が評価される理由と通算6000得点の価値
藤井選手の登録ポジションはPG/SG。これはポイントガードとシューティングガードの両方を担える選手であることを示している。
PGとしての役割
ポイントガードは、攻撃の組み立てを担うポジションだ。
- 味方へのパスで攻撃を組み立てる
- 相手ディフェンスを見ながら攻撃の選択肢を判断する
- 味方の得点機会をつくる
- 試合のテンポを調整する
藤井選手は、川崎時代からアシスト能力を評価されてきた。2021-22シーズンには平均5.5アシストを記録しており、得点だけに依存しないプレーメーク能力を示している。
SGとしての役割
シューティングガードは、得点を狙う役割が大きいポジションだ。
藤井選手の場合、3ポイントシュートを含めた外角からの得点能力に加え、ドライブや状況に応じたシュート選択も持ち味となる。
特に、相手守備がポイントガードへの警戒を強めたとき、シューティングガードとして得点を狙えることはチームにとって選択肢を増やす。
PGとSGの両方をこなせることは、試合中の選手交代や攻撃パターンの変更にも対応しやすいという利点がある。
2025年4月13日、通算6000得点を達成
藤井選手のキャリアを語るうえで、もう一つ大きな節目がある。
2025年4月13日、三遠ネオフェニックス戦で国内トップリーグ個人通算6000得点を達成した。
Bリーグ公式サイトが2025年4月15日に掲載した記録によると、これは史上45人目の達成だった。
試合前の通算得点は5989点。第2クォーター残り3分5秒、右45度からプルアップ3ポイントシュートを決め、節目の得点に到達した。
試合終了時点で通算6003得点となっている。
ここで注意したいのは、6000得点がBリーグだけの通算記録ではないという点だ。
藤井選手は2014年にNBLの東芝ブレイブサンダース神奈川に加入している。その後のNBL時代とBリーグ時代の成績を合わせた、国内トップリーグでの通算得点が6000点を超えたという記録である。
つまり、この数字には川崎での長年の積み重ねと、群馬に移籍してからの活躍の両方が反映されている。
単年のMVPとは違い、通算6000得点は長期間にわたって出場し、得点を重ねてきた選手の継続性を示す記録でもある。
【藤井祐眞の今後】群馬で期待される役割と注目ポイント
2026-27シーズンの藤井選手に期待されるのは、個人記録の更新だけではない。
2026年6月の契約継続発表で、本人は群馬の目標としてホーム開催と優勝を明確に掲げた。
そのため、今後は次の3点に注目したい。
第一に、若手選手を含むチーム全体への経験の還元。
MVPやベストファイブを経験した選手の存在は、試合中の判断や接戦での対応においてチームの財産となる。プレーだけでなく、試合への準備や状況判断の面でも貢献が期待される。
第二に、得点効率の改善。
2026-27シーズン序盤のフィールドゴール成功率は32.4%。今後、3ポイント成功率を含めたシュート効率がどこまで改善するかは重要な評価材料になる。
第三に、プレーオフでの勝負強さ。
群馬は過去2シーズンのクォーターファイナルで悔しい敗戦を経験した。藤井選手自身が契約更新時にこの課題に言及していることからも、チームの目標達成に向けた戦いが大きな焦点になる。
過去のMVP実績を持つベテランが、現在のチームでどのような形で勝利に貢献するのか。これが2026-27シーズンの見どころだ。
【よくある質問】藤井祐眞の現在・経歴・成績に関するFAQ
Q1:藤井祐眞選手は2026年現在どこのチームに所属していますか?
A1:群馬クレインサンダーズです。2026年6月5日に2026-27シーズンの契約継続について基本合意が発表されました。
Q2:藤井祐眞選手は川崎ブレイブサンダースを退団したのですか?
A2:はい。2024年6月17日に川崎が契約満了と群馬への移籍決定を発表しました。川崎には2014年から2024年まで10年間在籍しました。
Q3:藤井祐眞選手はMVPを何回受賞していますか?
A3:BリーグのレギュラーシーズンMVPは2021-22シーズンに1回受賞しています。また、ベストファイブは2019-20、2020-21、2021-22の3年連続で受賞しています。
Q4:藤井祐眞選手の出身高校と大学はどこですか?
A4:藤枝明誠高校を卒業後、拓殖大学に進学しています。
Q5:藤井祐眞選手のポジションは何ですか?
A5:PG/SGです。ポイントガードとして攻撃を組み立てる役割と、シューティングガードとして得点を狙う役割の両方を担います。
Q6:藤井祐眞選手は通算6000得点を達成していますか?
A6:はい。2025年4月13日の三遠ネオフェニックス戦で、NBLとBリーグを含む国内トップリーグ通算6000得点を達成しました。史上45人目の記録です。
Q7:藤井祐眞選手の2026-27シーズンの平均得点は?
A7:Bリーグ公式サイトの2026年10月30日更新データでは、平均6.6得点です。11試合に出場し、平均1.7アシスト、1.6リバウンドも記録しています。
まとめ:藤井祐眞は群馬で新たな優勝を目指すベテランガード
藤井祐眞選手は、藤枝明誠高校、拓殖大学を経てプロ入りし、川崎ブレイブサンダースで10年間活躍した実力派ガードだ。
2021-22シーズンにはレギュラーシーズンMVPを獲得。ベストファイブは3年連続、さらにベストディフェンダー賞も3年連続で受賞している。
2024年に群馬クレインサンダーズへ移籍してからも、2025年4月には国内トップリーグ通算6000得点を達成。そして2026年6月には2026-27シーズンの契約継続が基本合意に達した。
2026年10月30日時点の平均得点は6.6点。過去のMVPシーズンと現在の数字には違いがあるものの、これまで培ってきた経験とPG/SGの柔軟性は、チームにとって大切な要素となる。
藤井祐眞選手の現在を評価するうえで重要なのは、過去の栄光だけでも、直近の平均得点だけでもない。出場機会、プレー効率、ゲームメーク、そして群馬の勝利への貢献を総合的に見ることだ。
川崎で築いた実績を群馬でどのような形に発展させるのか。2026-27シーズンは、藤井選手の新たなキャリアを見届けるうえで注目すべきシーズンとなっている。
主な情報源:B.LEAGUE公式選手プロフィール・個人成績、群馬クレインサンダーズ公式発表、川崎ブレイブサンダース公式発表、川崎市公式記録。