2026年11月現在、静岡県伊東市の前市長・田久保眞紀氏は、市長職を失った後も、学歴詐称問題をめぐる刑事裁判への対応を続けています。2025年10月31日に市議会の2度目の不信任決議を受けて失職し、同年12月14日の出直し市長選にも立候補しましたが、杉本憲也氏に敗れました。
その後、2026年3月には有印私文書偽造・同行使罪と地方自治法違反の罪で在宅起訴される一方、6月には公職選挙法違反など別の3容疑について不起訴処分となっています。8月の本人への取材では、裁判に備えた資料作成を進めていることや、現時点では再出馬を考えていないことも明らかになりました。現在の裁判状況、東洋大学の除籍問題、失職の経緯、今後の政治活動まで整理します。
【2026年11月現在】田久保眞紀は何をしている?前伊東市長の最新状況

田久保眞紀氏の現在を一言で表すなら、政治的には市長職を失い、刑事裁判への対応を続けている段階です。
2025年5月に伊東市長へ初当選した田久保氏でしたが、学歴をめぐる問題と市議会との対立が深刻化し、同年10月末に失職しました。その後、出直し市長選にも挑戦したものの当選には至らず、現在の伊東市政を担っているのは杉本憲也市長です。
一方、田久保氏自身は公の場から完全に姿を消したわけではありません。2026年8月のデイリー新潮の取材では、本人が現在の生活や裁判への準備について説明しています。
本人の説明によれば、来る裁判に向けた資料の作成や、インターネット上での誹謗中傷への対応に取り組んでいるとのことです。学歴問題だけでなく、自身の写真を無断使用するアカウントなどへの対応も課題になっていると話しています。
また、政治活動への再挑戦についても言及しました。再出馬を考えているかとの質問には、現時点では考えていないという趣旨の回答をしています。
田久保眞紀氏の現在のプロフィール
後援会公式プロフィールによると、田久保氏は1970年2月3日生まれ、千葉県出身です。2026年11月現在は56歳。2019年に伊東市議会議員に初当選し、2023年に2期目の当選を果たしています。
- 氏名:田久保眞紀(たくぼ・まき)
- 生年月日:1970年2月3日
- 出身地:千葉県
- 政治経歴:伊東市議会議員2期
- 市長就任:2025年5月
- 市長退任:2025年10月31日
- 2025年12月:出直し市長選に立候補、落選
- 2026年現在:刑事裁判への対応を継続
ここで押さえておきたいのは、田久保氏が現在も有罪判決を受けたわけではないという点です。在宅起訴は刑事裁判にかけられることを意味しますが、起訴されたことだけで有罪が確定するわけではありません。
【学歴詐称疑惑の経緯】東洋大学法学部の除籍と卒業証書問題とは?
一連の騒動の出発点は、田久保氏が公表していた最終学歴と、東洋大学の記録との食い違いでした。
田久保氏は市長就任後、東洋大学法学部卒業という経歴を公表していました。しかし、大学の記録では卒業ではなく除籍となっていたことが明らかになり、学歴の正確性が大きな政治問題へ発展しました。
東洋大学法学部は卒業ではなく1992年3月31日付の除籍
2025年7月7日の記者会見で、田久保氏は東洋大学を卒業していなかったことを認めました。
本人の説明によれば、大学から取り寄せた在学期間証明書には、1992年3月31日付で除籍されたと記載されていたとのことです。
田久保氏は、除籍の事実を知ったのは2025年6月28日に大学を訪れたときだったと説明しました。それまでは卒業していると認識していたという主張です。
一方、市の広報誌に東洋大学法学部卒業と掲載された経緯については、担当課から確認を受け、自身が卒業という記載を認めていたことも明らかにしています。
つまり、学歴の記載が事実と異なっていたこと自体は本人も認めた一方、いつから除籍を認識していたのか、卒業証書とされる書類がどのように作られたのかについては、その後も争いが続きました。
卒業証書の「チラ見せ」が疑惑を拡大させた
問題がさらに深刻になったのは、2025年6月4日の出来事です。
市議会議長らが卒業を証明する書類の提示を求めた際、田久保氏は卒業証書とされる書類を短時間だけ見せたとされています。いわゆる「チラ見せ」と呼ばれる出来事です。
その後、書類の提出や公開を求める声が強まりましたが、田久保氏側は百条委員会への証書提出を拒否しました。
2025年8月13日の百条委員会では、田久保氏は弁護士同席のもとで証言し、6月28日に大学を訪れるまで除籍を知らなかったという従来の説明を繰り返しました。
これに対し、伊東市議会の百条委員会は、大学から提出された資料や関係者の証言などを検討。2026年1月発行の市議会だよりに掲載された調査報告では、田久保氏の説明と大学側の資料などに食い違いがあると判断し、故意に市民や議会を欺いたとする厳しい結論を示しました。
ただし、百条委員会の調査報告は議会による調査結果であり、刑事裁判の確定判決とは異なります。刑事責任については、検察側の立証と弁護側の反論を踏まえて裁判所が判断することになります。
卒業証書偽造疑惑の核心はどこにある?
2026年3月の在宅起訴では、田久保氏が東洋大学を卒業していないことを認識しながら、卒業証書を偽造したという検察側の主張が示されました。
起訴状によると、田久保氏は2025年5月29日ごろから6月4日ごろまでの間に、自身の名前を記載した卒業証書を作成し、インターネットを通じて業者に作成させた学長や学部長の印鑑を押したとされています。
加えて、6月4日に市役所で市議会の正副議長らにその書類を示したことが、有印私文書偽造・同行使の対象となっています。
この事件では、単に大学を卒業していなかったという事実だけでなく、卒業証書の作成者、印鑑の注文者、書類を提示した際の認識などが争点になります。
【失職までの時系列】伊東市議会の不信任決議から出直し選挙まで
田久保氏が市長の座を失った直接の理由は、学歴問題をめぐる市議会との対立が深まり、2度目の不信任決議が可決されたことです。
重要なのは、2025年9月の最初の不信任決議を受けた段階では、田久保氏は直ちに失職したわけではなかったことです。本人は議会解散を選択し、市議会議員選挙を経た後、再び不信任決議を受けて失職しました。
田久保眞紀氏をめぐる主要な出来事と関係者
| 時期 | 人物・機関と出来事 | 経緯・その後の状況 |
|---|---|---|
| 2025年5月25日 | 田久保眞紀氏・伊東市長選 | 14,684票を獲得し、小野達也氏を破って初当選。 |
| 2025年6月4日 | 田久保氏・市議会議長ら | 卒業証書とされる書類を短時間提示したことが問題化。 |
| 2025年7月7日 | 田久保氏・東洋大学 | 本人が大学を卒業しておらず、除籍だったと会見で説明。 |
| 2025年9月1日 | 伊東市議会 | 最初の不信任決議を全会一致で可決。 |
| 2025年9月10日 | 田久保氏 | 不信任決議を受けて市議会を解散。 |
| 2025年10月31日 | 伊東市議会 | 2度目の不信任決議を賛成多数で可決。田久保氏が失職。 |
| 2025年12月14日 | 杉本憲也氏・田久保氏 | 出直し市長選で杉本氏が13,522票を獲得して初当選。田久保氏は4,131票で落選。 |
| 2026年3月30日 | 静岡地方検察庁 | 田久保氏を有印私文書偽造・同行使と地方自治法違反の罪で在宅起訴。 |
| 2026年6月10日 | 静岡地方検察庁 | 公職選挙法違反など別の3容疑を嫌疑不十分で不起訴処分。 |
| 2026年8月25~26日 | 静岡県警・田久保氏側 | 押収パソコンから卒業証書とみられるデータが見つかったと報道。弁護側は無罪を主張する方針。 |
2度の不信任決議で市長を失職
2025年9月1日、伊東市議会は田久保市長に対する最初の不信任決議案を全会一致で可決しました。
これを受け、田久保氏は9月10日に議会を解散します。本人は市民に信を問うための判断だと説明しましたが、議会側との対立は解消されませんでした。
その後、10月19日に市議会議員選挙が実施され、新たな議会が発足。10月31日の臨時会で2度目の不信任決議案が賛成多数で可決され、田久保氏は同日付で失職しました。
伊東市議会だよりの公式記録にも、2度目の不信任決議によって田久保氏が失職したことが記載されています。
2025年12月の出直し市長選で杉本憲也氏が当選
失職した田久保氏は、2025年12月14日に投開票された出直し市長選に立候補しました。
この選挙には過去最多となる9人が立候補。最終的には、国民民主党静岡県連の推薦を受けた新人の杉本憲也氏が13,522票を獲得し、初当選を果たしました。
一方、田久保氏は4,131票にとどまり、再選を果たせませんでした。投票率は60.54%で、2025年5月の市長選を10.89ポイント上回っています。
杉本氏は市政の正常化を訴えて支持を集めました。現在は伊東市の第22代市長として市政を担っています。
この結果は、田久保氏が失職後も一定の支持を得ていた一方、市長への復帰を実現するだけの票には届かなかったことを示しています。
【2026年の刑事裁判】在宅起訴の理由と無罪主張のポイント
2026年の田久保氏をめぐる最大の焦点は、静岡地方裁判所で審理される刑事事件です。
静岡地方検察庁は2026年3月30日、田久保氏を有印私文書偽造・同行使と地方自治法違反の罪で在宅起訴しました。
起訴された2つの罪とは?
1. 有印私文書偽造・同行使
検察側は、田久保氏が東洋大学を卒業していないにもかかわらず、大学の卒業証書を偽造し、市議会の正副議長らに提示したと主張しています。
起訴状では、2025年5月29日ごろから6月4日ごろまでの作成行為や、6月4日の市役所での提示行為が問題とされています。
有印私文書偽造は、他人の名義や印章を不正に用いた文書の作成などを処罰する犯罪です。また、偽造した文書を実際に使用する行為は同行使として問題になります。
2. 地方自治法違反
もう一つの起訴内容は、伊東市議会の百条委員会における虚偽陳述です。
百条委員会は地方自治法第100条に基づき、自治体の事務について調査する権限を持つ機関です。関係者への出頭請求や証言要求なども行うことができます。
検察側は、田久保氏が2025年8月13日の百条委員会で宣誓したうえで、除籍を知った時期について自身の認識に反する虚偽の証言をしたと主張しています。
つまり、刑事裁判では卒業証書の偽造だけでなく、議会の調査における証言の正確性も争われます。
2026年8月、押収されたパソコンから卒業証書のデータ
裁判の重要な展開となったのが、2026年8月25日から26日にかけて報じられたパソコンの解析結果です。
静岡県警が2026年2月に田久保氏の自宅を家宅捜索した際に押収したパソコンを解析したところ、偽造された卒業証書とみられるデータが見つかったと、テレビ静岡や静岡朝日テレビなどが報じました。
捜査関係者によれば、警察はパソコン上で作成したデータを印刷し、インターネットで注文したとされる印鑑を押して卒業証書を作った可能性があるとみています。
このデータは検察側にとって重要な証拠になると考えられています。ただし、データが発見されたという報道だけで、作成者や犯罪の成立が裁判で確定したわけではありません。
田久保氏側は第三者作成の可能性を主張
これに対し、田久保氏側は2026年8月24日付で静岡地裁に書面を提出し、無罪を主張する方針を示しました。
報道によると、弁護側は本人が卒業証書を作成しておらず、学長や学部長の印鑑を自ら注文した事実もないと主張しています。
加えて、卒業証書が偽物であるならば、第三者が作成した可能性があるという立場です。
田久保氏側の主張の根底には、本人は大学を卒業したと思っていたため、卒業証書を偽造する動機がないという考えがあります。
この主張が裁判で認められるかどうかは、今後の証拠調べや双方の立証に左右されます。
静岡地裁の公判前整理手続きはどうなっている?
田久保氏側は2026年4月、静岡地裁に公判前整理手続きを請求しました。同裁判所は5月に実施を認めています。
公判前整理手続きとは、正式な裁判が始まる前に、裁判官・検察官・弁護人が事件の争点や証拠を整理する制度です。複雑な事件で、審理を効率的に進めるために利用されます。
2026年6月11日の静岡朝日テレビの報道では、弁護人によると実質的な打ち合わせはすでに2回行われ、7月にも実施する予定とされていました。当初は9月ごろに手続きを終え、初公判は秋ごろになるとの見通しも示されていました。
しかし、8月25日から26日の報道でも公判前整理手続きは続いており、弁護側の無罪主張書面の提出など、新たな動きが伝えられています。
2026年11月3日時点では、初公判の日程が確定したとの報道は確認できていません。8月の報道では年内にも裁判が始まる可能性が示されていましたが、実際の開廷日や審理の進行は裁判所の判断によります。
なお、在宅起訴とは、被告人を身柄拘束せずに起訴する手続きです。逮捕・勾留されていることを意味せず、有罪判決が確定したことも意味しません。
【2026年6月10日の不起訴処分】公職選挙法違反など3容疑はなぜ不起訴?
田久保氏をめぐる刑事事件では、在宅起訴とは別に、2026年6月10日に静岡地検が3つの容疑について不起訴処分を決定しています。
このニュースは、現在の状況を理解するうえで特に重要です。なぜなら、田久保氏は刑事事件のすべてについて不起訴になったわけでも、すべてについて起訴されたわけでもないからです。
不起訴となった3つの容疑
静岡地検が嫌疑不十分と判断したのは、次の3つです。
- 公職選挙法違反:2025年5月の市長選に関連して、報道機関に提出した立候補予定者調査票に虚偽の学歴を記載した疑い。
- 虚偽公文書作成・同行使:市の広報誌に事実と異なる学歴を掲載したことに関与した疑い。
- 地方自治法違反:百条委員会への記録不提出、不出頭、証言拒否などに関する疑い。
静岡地検は、それぞれの容疑について、田久保氏が調査票や広報誌の作成・提出に関与したと認めることは証拠上困難であることや、百条委員会への対応について犯罪の成立を立証することが難しいことなどを不起訴の理由として説明しています。
不起訴は無罪判決と同じではない
ここで混同してはいけないのが、不起訴処分と無罪判決の違いです。
不起訴処分は、検察官が刑事裁判を求めないと判断した処分です。一方、無罪判決は、起訴された事件について裁判所が審理した結果、犯罪の成立を認めない判断を示すものです。
今回の3容疑については、検察が嫌疑不十分と判断したため、刑事裁判には進みませんでした。
しかし、2026年3月に在宅起訴された有印私文書偽造・同行使と、百条委員会での虚偽陳述に関する地方自治法違反は別の事件として審理されます。
特に地方自治法違反については、同じ百条委員会に関係する問題でも、虚偽の証言をした疑いと、記録提出や出頭などを拒否した疑いは区別する必要があります。
したがって、6月の不起訴処分によって、3月に起訴された事件まで終了したわけではありません。
【今後の政治活動】田久保眞紀は再出馬する?後援会と本人の最新発言
田久保氏の今後について注目されているのが、政治活動を再開するのか、それとも裁判への対応を優先するのかという点です。
2025年12月の出直し市長選で落選した後も、本人はSNSや後援会の公式サイトを通じた情報発信を続けています。
2026年元日の後援会公式サイトで今後の予定に言及
田久保氏の後援会公式サイトには、2026年1月1日付の本人名義のメッセージが掲載されています。
そこでは、前年の伊東市長選挙で結果を出せなかったことへの残念な思いや、支援者への感謝が述べられています。
また、今後の予定については、まったく未定の状態と説明。そのうえで、新たな道を一歩ずつ歩んでいくという考えを示しました。
同サイトには、伊東市のよりよい町づくりや市民サービスについて、今後も考えていくという政策ビジョンも掲載されています。
2026年8月の本人インタビューでは再出馬を否定的に説明
さらに注目されるのが、2026年8月21日に配信されたデイリー新潮の記事です。
田久保氏は8月上旬の取材で、裁判に向けた資料作成やインターネット上の誹謗中傷への対策に取り組んでいると説明しました。
また、政治家としての再出発については、現時点では考えていないという趣旨の発言をしています。本人は政治家という立場そのものに強くこだわっているわけではないとも説明しています。
この発言から読み取れるのは、少なくとも2026年8月時点では、再出馬を具体的に進めている状況ではないということです。
今後の政治活動を左右する3つのポイント
田久保氏の今後を考える際には、次の3点が焦点になります。
- 刑事裁判の結果:有印私文書偽造・同行使と地方自治法違反の事件で、どのような判断が示されるか。
- 本人の政治的意思:再出馬について現時点では否定的な考えを示しており、今後その方針が変わるか。
- 地域社会との関係:失職と出直し市長選の落選を経て、伊東市民との信頼関係をどのように築き直すか。
現時点で、次の市長選への立候補や新たな政治団体への参加など、具体的な政治活動の計画は公表されていません。
後援会の存在や政策ビジョンの掲載は確認できますが、それだけで政治活動への本格復帰が決まったと判断することはできません。
当面は、刑事裁判への対応と本人による情報発信が、田久保氏の動向を追ううえで要点になりそうです。
【田久保眞紀の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:田久保眞紀は2026年現在、伊東市長ですか?
A1:いいえ。2025年10月31日に伊東市議会の2度目の不信任決議が可決され、失職しました。2025年12月14日の出直し市長選では落選し、現在の伊東市長は杉本憲也氏です。
Q2:田久保眞紀は2026年に逮捕されたのですか?
A2:2026年3月30日に有印私文書偽造・同行使と地方自治法違反の罪で在宅起訴されました。在宅起訴は身柄を拘束せずに起訴する手続きであり、逮捕や有罪確定を意味するものではありません。
Q3:田久保眞紀は公職選挙法違反で有罪になったのですか?
A3:いいえ。公職選挙法違反など別の3容疑については、2026年6月10日に静岡地検が嫌疑不十分で不起訴処分としています。
Q4:田久保眞紀は裁判で無罪を主張していますか?
A4:はい。2026年8月の報道によると、弁護側は卒業証書を本人が作成した事実はなく、第三者が作成した可能性があるとして、無罪を主張する方針を静岡地裁に書面で提出しています。
Q5:田久保眞紀は再び伊東市長選に出馬しますか?
A5:2026年8月の本人への取材では、現時点で再出馬は考えていないという趣旨の回答をしています。次回選挙への具体的な立候補計画は公表されていません。
Q6:田久保眞紀の初公判はいつですか?
A6:2026年8月時点では、静岡地裁で公判前整理手続きが進められ、年内にも初公判が開かれる可能性が報じられていました。2026年11月3日時点で、初公判の確定日程は確認できていません。
まとめ:田久保眞紀の現在は裁判準備が中心、政治復帰は未定
田久保眞紀氏は、2025年5月に伊東市長へ初当選したものの、東洋大学の学歴をめぐる問題と市議会との対立によって、わずか約5か月で市長の職を失いました。
その後の出直し市長選でも敗れ、2026年現在は刑事裁判への対応を続けています。
2026年3月の在宅起訴では、卒業証書の偽造と百条委員会での虚偽陳述が争点となりました。8月には押収パソコンから卒業証書とみられるデータが発見されたと報じられた一方、弁護側は本人による作成を否定し、第三者が作成した可能性を主張しています。
また、公職選挙法違反など別の3容疑については、6月に嫌疑不十分で不起訴処分となっています。この2つの刑事手続きを混同しないことが、現在の状況を理解するうえで大切です。
【プロの結論】
田久保氏の問題は、単なる学歴の誤記にとどまりません。公職者の経歴確認、議会に対する説明責任、行政の透明性、そして刑事事件における証拠と立証の問題が複雑に絡み合っています。
今後の動向を判断する際は、次の3つを分けて見る必要があります。
- 刑事裁判で有印私文書偽造・同行使と地方自治法違反がどのように判断されるか。
- 不起訴となった3容疑とは別に、在宅起訴された事件の審理がどう進むか。
- 本人が今後、政治活動を再開する意思を示すか。
2026年11月現在、田久保氏の政治的な再出発は具体化していません。まずは静岡地裁での裁判の進展と、本人が公表する今後の活動方針が注目されます。
市長職を失ったことと刑事責任が確定することは別の問題です。選挙で示された民意と、司法による法的判断を区別しながら、今後の展開を見守る必要があります。