アニメ『ドラえもん』のジャイアン(剛田武)の声を担当しているのは、2026年現在、声優の木村昴(きむら・すばる)さんです。2005年に14歳でジャイアン役に抜てきされて以来、テレビアニメや劇場版で豪快なガキ大将の声を演じ続けています。
実は、ジャイアンの声優は木村昴さんが初めてではありません。1973年の日本テレビ版では肝付兼太さん、1979年から2005年までのテレビ朝日版ではたてかべ和也さんが担当していました。2005年の声優交代には、作品全体のリニューアルという大きな背景があります。2026年最新のテレビ版・映画版のキャスト情報とともに、歴代3人の違いや木村昴さんのオーディション秘話まで詳しく紹介します。
【2026年最新】ジャイアンの声優は誰?現在は木村昴が担当

2026年現在、テレビ朝日系列のアニメ『ドラえもん』でジャイアンを演じているのは木村昴さんです。
テレビ朝日の公式サイトに掲載されている「スタッフ&声の出演者」でも、ジャイアン役として木村昴さんの名前が記載されています。現在のレギュラーキャストは、ドラえもん役の水田わさびさん、のび太役の大原めぐみさん、しずか役のかかずゆみさん、スネ夫役の関智一さんという顔ぶれです。
加えて、2026年10月24日放送のテレビ朝日公式番組情報でも、ジャイアンの声の出演者として木村昴さんが明記されています。2026年秋の最新放送情報からも、担当が変わっていないことを確認できます。
つまり、「最近ジャイアンの声が変わったのでは?」と感じた場合でも、2026年10月現在、公式キャスト上の担当変更はありません。
【歴代声優一覧】ジャイアンを演じた3人と担当時期を比較
ジャイアンの歴代声優は、テレビアニメのシリーズの変遷を踏まえると3人です。ただし、1973年の日本テレビ版と、1979年から始まったテレビ朝日版では制作体制が異なります。この違いを理解すると、歴代キャストの関係が整理しやすくなります。
初代:肝付兼太さん(1973年・日本テレビ版)
初代ジャイアンを演じたのは、声優の肝付兼太(きもつき・かねた)さんです。
1973年4月に放送が始まった日本テレビ版『ドラえもん』で、剛田武の声を担当しました。
肝付さんは、多くのアニメファンにとっては1979年からのテレビ朝日版で演じたスネ夫役の印象も強い人物です。そのため、「肝付兼太さんはスネ夫の声優」という認識を持っている人も少なくありません。
しかし、1973年の日本テレビ版ではジャイアン役だったという経歴があります。同じ作品の歴史の中で、ジャイアンとスネ夫という異なるキャラクターを担当したことは、歴代声優を振り返るうえで興味深いポイントです。
2代目:たてかべ和也さん(1979年〜2005年)
1979年4月に始まったテレビ朝日版でジャイアンを担当したのが、たてかべ和也(たてかべ・かずや)さんです。
担当期間は1979年4月から2005年3月まで。約26年間にわたり、ジャイアンというキャラクターの声を支えてきました。
たてかべさんの声は、太く力強い響きと豪快な演技が特徴です。威圧感のあるガキ大将としての迫力だけでなく、仲間を思う気持ちや不器用な優しさも表現し、長年にわたってジャイアンのイメージを定着させました。
2005年の交代後も、木村昴さんにとって大切な先輩であり続けました。たてかべさんは2015年に80歳で亡くなっています。
3代目:木村昴さん(2005年〜現在)
2005年4月からジャイアンを担当しているのが木村昴さんです。
当時14歳だった木村さんは、声優としての本格的な経験がほとんどない状態でオーディションに挑戦し、見事に役を獲得しました。
それまでのジャイアン像を尊重しながらも、自分自身の声と演技で新しいキャラクター像を築いてきた点が特徴です。現在は『ドラえもん』以外にも『呪術廻戦』の東堂葵役や『ヒプノシスマイク』の山田一郎役など、幅広い作品で活躍しています。
歴代ジャイアン声優の比較表
| 声優 | 担当時期 | シリーズ・特徴 |
|---|---|---|
| 肝付兼太さん | 1973年 | 日本テレビ版の初代ジャイアン。後にテレビ朝日版でスネ夫を担当。 |
| たてかべ和也さん | 1979年4月〜2005年3月 | テレビ朝日版のジャイアン。約26年間にわたり担当。 |
| 木村昴さん | 2005年4月〜2026年現在 | 現行シリーズのジャイアン。14歳で役を獲得。 |
この表で押さえておきたいのは、肝付さんとたてかべさんの交代が、単純な同一シリーズ内のキャスト変更ではないということです。1973年の日本テレビ版から、1979年のテレビ朝日版へと制作体制が変わったことで、担当声優も変わっています。
【2005年の真相】ジャイアンの声優が交代した理由とは?
ジャイアンの声が大きく変わったのは、2005年4月のテレビアニメ新シリーズ開始時です。
このとき、交代したのはジャイアンだけではありません。ドラえもん、のび太、しずか、スネ夫を含む主要キャラクターの声優陣が一斉に新しいキャストへと変更されました。
個別の降板ではなく、作品全体のリニューアル
2005年の声優交代は、作品の新シリーズへの移行に伴うキャスト刷新として行われました。
シンエイ動画の公式50周年記念資料でも、2005年4月の新シリーズ開始とともに、ドラえもんの声優陣が全員交代したことが記録されています。
したがって、たてかべ和也さんがジャイアン役を降板した理由を、単純に年齢や病気など個人的な事情だけで説明するのは正確ではありません。作品全体の世代交代という大きな変更の一環でした。
木村昴さんはどのように選ばれた?オーディションの舞台裏
新キャストの選考で注目を集めたのが、当時14歳だった木村昴さんです。
木村さんは、もともとミュージカル俳優やラッパーを目指しており、声優としてのキャリアを積んでいたわけではありませんでした。
本人がクランクインなどのインタビューで振り返ったところによると、最初は記念受験に近い気持ちでオーディションを受けたそうです。
一次審査では演技を録音したMDを送付。年齢や名前を伏せて審査する形式だったといいます。その後、選考を通過し、最終的にジャイアン役を獲得しました。
木村さん自身も、当初は自分が選ばれるとは思っていなかったと振り返っています。国民的アニメの主要キャラクターを、声優未経験に近い中学生が担当するというニュースは、大きな話題になりました。
新しいジャイアンを作るという制作側の考え
当時のオーディションでは、従来の声をそのまま再現するのではなく、新しいジャイアンを作ることが求められていたと、木村さんのインタビューをもとにしたラジオ番組の記事で紹介されています。
これは、声優交代を単なる後任選びではなく、作品そのものを新しい世代へつなぐ機会として捉えていたことを示しています。
2005年の変更は、昔のジャイアンを否定するためではなく、長く続く作品の新しい表現を生み出すための転換点だったのです。
【木村昴の経歴】ジャイアン役に選ばれた14歳から現在まで
木村昴さんは1990年6月29日、ドイツで生まれました。7歳のときに葛飾区へ移り住み、14歳で『ドラえもん』のジャイアン役を獲得しています。
葛飾区の公式インタビューでも、木村さんの生い立ちや声優としての歩みが紹介されています。ジャイアン役は、木村さんにとって声優デビューを飾った特別な役です。
ジャイアン役だけではない幅広い出演歴
木村さんはジャイアン役を長年担当する一方、さまざまなアニメ作品で異なるキャラクターを演じています。
- 『輪るピングドラム』:高倉冠葉役
- 『ヒプノシスマイク』:山田一郎役
- 『呪術廻戦』:東堂葵役
- 『東京リベンジャーズ』:林田春樹(パーちん)役
- 『鬼滅の刃 遊郭編』:ムキムキねずみ役
これらの出演歴は、所属事務所アトミックモンキーの公式プロフィールにも掲載されています。
特に山田一郎役ではラップを含む表現力が求められ、ジャイアンとは違った声の使い方を披露しています。声優だけでなく、舞台俳優、歌手、ナレーターなど活動の幅を広げている点も特徴です。
たてかべ和也さんから受け取った大切な言葉
木村さんと先代のたてかべ和也さんの関係も、ジャイアンの声の歴史を語るうえで欠かせません。
木村さんはジャイアン役を引き継いだ当初、先代の演技を意識するあまり、不安を感じていたと複数のインタビューで語っています。
その際、たてかべさんは、ジャイアンはもう木村さん自身のものだから、自分が口を出すことではないという趣旨の言葉を伝えたと、J-WAVEのインタビューで木村さんが振り返っています。
この言葉は、単に役を引き継ぐのではなく、自分自身のジャイアンを作っていくことの大切さを示すものです。
先代の演技をそのまま模倣するのではなく、キャラクターの本質を受け継ぎながら新しい表現を作る。木村さんが長年ジャイアンを演じてきた背景には、こうした先輩からの理解と後押しもありました。
【声の特徴を比較】肝付兼太・たてかべ和也・木村昴は何が違う?
歴代3人のジャイアンは、同じキャラクターを演じながらも、それぞれ声の印象が異なります。
肝付兼太さん:初期作品ならではのジャイアン
肝付さんが演じたのは1973年の日本テレビ版です。現在広く知られているテレビ朝日版とは制作時期も演技の方向性も異なります。
肝付さんは、その後のテレビ朝日版ではスネ夫を担当したため、ジャイアンとスネ夫の両方に関わった声優という珍しい経歴を持っています。
たてかべ和也さん:豪快で迫力のあるガキ大将
たてかべさんのジャイアンは、太く力強い声と、豪快な話し方が印象的です。
怒鳴る場面では圧倒的な存在感があり、一方で仲間を守る場面では、頼りがいのある兄貴分としての一面も表現していました。
26年間という長い担当期間もあり、多くの視聴者にとって「ジャイアンの声」と聞いて真っ先に思い浮かぶ存在になっています。
木村昴さん:若々しさと力強さを兼ね備えた新世代のジャイアン
木村さんの声は、低く響く力強さと、若々しいエネルギーが特徴です。
木村さん自身も、ジャイアンの持つ堂々とした雰囲気やパワフルさを声で表現することについて、以前のインタビューで語っています。
また、ジャイアンは乱暴な言動だけが特徴のキャラクターではありません。友達思いなところや、家族を大切にするところ、歌に情熱を注ぐ姿など、さまざまな側面があります。
木村さんの演技では、こうした感情の振れ幅も表現されており、単に大声を出すだけでは成立しないキャラクターの魅力が引き出されています。
声優が変わるとジャイアンの印象も変わる理由
ジャイアンの声が変わったときに違和感を覚える理由は、単に声質が違うからだけではありません。
長年同じ声優が演じていると、視聴者の中ではキャラクターの性格や話し方と声が一体化します。そのため、声優が交代すると、同じセリフでも受ける印象が変わります。
一方、キャラクターの基本設定や人間関係が受け継がれていれば、新しい声優による演技も時間をかけて定着していきます。
ジャイアンの歴史は、声の個性を守ることと、作品を次の世代につなぐことが両立できると示す事例でもあります。
【2026年最新】ドラえもんのテレビ版・映画版でもジャイアンは木村昴
ジャイアンの声優については、テレビアニメと映画で担当者が異なるのではないかと疑問に思う人もいます。
しかし、現在のテレビ朝日版と劇場版では、基本的に同じ木村昴さんがジャイアンを担当しています。
2026年の映画『新・のび太の海底鬼岩城』
2026年2月27日に公開された『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』でも、ジャイアン役は木村昴さんです。
映画の公式情報では、主要キャストとして次の声優陣が発表されています。
- ドラえもん:水田わさびさん
- のび太:大原めぐみさん
- しずか:かかずゆみさん
- ジャイアン:木村昴さん
- スネ夫:関智一さん
- エル:千葉翔也さん
- 水中バギー:広橋涼さん
同作は、藤子・F・不二雄さんの原作をもとに、矢嶋哲生監督、村山功さんの脚本で制作された作品です。
映画でもテレビ版と同じ声優が担当することで、普段のジャイアンの人物像を維持しながら、スクリーンならではの迫力ある演技を楽しめます。
テレビ版の最新キャストも木村昴さん
2026年10月のテレビ朝日公式番組情報でも、ジャイアン役は木村昴さんと発表されています。
特に2026年10月24日放送の「ジャイアンの心の友」では、ジャイアンが自分の歌をレコードにするというエピソードが放送内容として紹介されました。歌に情熱を注ぐジャイアンらしい題材であり、木村さんの声の魅力が生きる役柄でもあります。
以上から、2026年現在、テレビ版・映画版ともに木村昴さんがジャイアンの声を担当していることが確認できます。
【プロの結論】ジャイアンの声の歴史から分かる3つのポイント
ジャイアンの声優交代を振り返ると、単なる担当者の変更以上に、長寿アニメが世代を超えて続くための工夫が見えてきます。
第一に、歴代声優の人数を数えるときは、1973年の日本テレビ版を含める必要があるということです。テレビ朝日版だけを基準にすると、たてかべ和也さんと木村昴さんの2人になりますが、アニメ化の歴史全体では肝付兼太さんを含む3人です。
第二に、2005年の交代はジャイアン単独の問題ではなく、主要キャスト全体の刷新だったという点です。特定の声優の事情だけで交代理由を説明するのは、実際の作品の歴史とは異なります。
第三に、声の継承は単純なものまねではないということです。たてかべさんから木村さんへのバトンタッチでは、先代の演技をそのまま再現するのではなく、ジャイアンという人物の魅力を新しい声で表現する姿勢が大切にされました。
歴代声優を比較する際は、担当時期だけでなく、どのシリーズで演じたのか、キャラクターをどのように表現したのかという2つの視点を持つと、より深く『ドラえもん』を楽しめます。
ジャイアンの声に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、ジャイアンの声優は誰ですか?
A1:声優の木村昴さんです。2005年4月から担当しており、2026年10月現在もテレビ版・映画版でジャイアンを演じています。
Q2:ジャイアンの歴代声優は誰ですか?
A2:歴代3人は、1973年の日本テレビ版の肝付兼太さん、1979年から2005年までのテレビ朝日版のたてかべ和也さん、2005年から現在までの木村昴さんです。
Q3:ジャイアンの声が変わったのはいつですか?
A3:大きな変更は2005年4月です。テレビアニメの新シリーズ開始に伴って主要キャストが一斉に交代し、ジャイアン役もたてかべ和也さんから木村昴さんへ引き継がれました。
まとめ:ジャイアンの声は3人の声優によって受け継がれてきた
2026年現在、ジャイアンの声を担当しているのは木村昴さんです。2005年に14歳で役を獲得してから、20年以上にわたってジャイアンの魅力を表現し続けています。
その前には、1973年の日本テレビ版で肝付兼太さん、1979年から2005年までのテレビ朝日版でたてかべ和也さんが担当していました。
2005年の声優交代は、作品全体のリニューアルに伴うものであり、ジャイアンというキャラクターが新しい世代へ引き継がれた重要な節目です。
歴代3人の声には、それぞれ異なる魅力があります。昔の作品を見返すときはたてかべさんや肝付さんの演技に注目し、現在のテレビ版や2026年の映画では木村さんならではの力強い演技を楽しむ。そんな視点を持つことで、『ドラえもん』の長い歴史をさらに味わえるはずです。