2026年10月現在、ムツゴロウ王国の名前を冠した動物テーマパークが東京で営業しているわけではありません。一方、北海道中標津町には、畑正憲さんが設立したムツ牧場が残り、乗馬体験を提供する施設として紹介されています。
現在の状況を整理すると、次のようになります。
現在も活動が確認できるのは北海道のムツ牧場
ムツ牧場は北海道標津郡中標津町にあります。東京のテーマパークのように、犬や猫を含むさまざまな動物を自由に見て回る大型観光施設ではありません。
中心となっているのは、馬との触れ合いや乗馬体験です。
なかしべつ観光協会の2026年度アクティビティ案内にも「乗馬(ムツ牧場)」が掲載されています。ただし、牧場のウェブ情報は閲覧できない状態で、観光協会も直接問い合わせるよう案内しています。
連絡先として掲載されている電話番号は0153-79-2233です。
ひだまり乗馬クラブは現在も予約情報が掲載されている
「ムツ牧場 ひだまり乗馬クラブ」という名称で、じゃらんにも施設情報と体験プランが掲載されています。
掲載内容には、初心者向けの乗馬体験、草原や森を巡る外乗、冬の雪上乗馬などがあります。
2026年の利用者による口コミも確認でき、単に過去の施設情報だけが残っている状態ではありません。
ただし、予約ページに掲載されていることと、希望日に必ず営業していることは別です。天候や季節によって変更される可能性があるため、訪問前の確認が欠かせません。
【畑正憲さんの死去】2023年4月5日、87歳で逝去。娘夫婦が牧場を継承

ムツゴロウ王国の現在を語るうえで欠かせないのが、創設者である畑正憲さんの死去です。
畑さんは2023年4月5日午後5時53分、心筋梗塞のため北海道中標津町の病院で亡くなりました。87歳でした。
訃報は翌6日に報じられ、長年にわたってテレビや著作を通じて動物の魅力を伝えてきた人物の死に、多くの人が追悼の意を示しました。
ムツ牧場は娘夫婦が引き継ぐことに
畑さんの死去後、注目されたのがムツ牧場の今後です。
2023年4月8日付のスポニチアネックスは、関係者への取材をもとに、牧場が今後も継続し、これまで実質的な運営を担ってきた娘夫婦が引き継ぐと報じました。
つまり、畑さんが亡くなったことで牧場そのものが閉鎖されたわけではありません。
ここは、東京ムツゴロウ動物王国の閉園と混同されやすい部分です。
ムツ牧場は畑さんが長年取り組んできた乗馬と馬の飼育を中心に、家族がその活動を継続する形になりました。
1978年から続く馬との関係
ムツ牧場が開設されたのは1978年です。
畑さんは北海道の在来馬である北海道和種、いわゆる道産子を大切に育てていました。
スポニチの報道では、畑さんが愛した馬「ゴンベ」と「ポンコ」の血統を引き継ぐ馬など、11頭が飼育されていたと紹介されています。
畑さんにとって馬は、単なる観光施設の展示動物ではありませんでした。長年育て、乗り、生活を共にしてきた存在です。
この関係を次世代に残すことが、娘夫婦による牧場継承の大きな意味を持っています。
【歴史と経緯】ムツゴロウ王国の誕生から東京進出・2007年閉園まで
ムツゴロウ王国の歴史を正しく理解するには、北海道の動物王国、ムツ牧場、東京ムツゴロウ動物王国を区別する必要があります。
名前が似ていますが、それぞれ設立時期や場所、役割が異なります。
ムツゴロウ王国の重要な出来事を年表で整理
| 年月 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 1971年 | 北海道へ移住 | 畑さんが家族と北海道浜中町方面へ移住 |
| 1972年 | 動物王国誕生 | 北海道浜中町に動物王国を開設 |
| 1978年 | ムツ牧場開設 | 北海道中標津町に牧場を設立 |
| 1980年 | テレビ番組開始 | 「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」が放送開始 |
| 2001年 | テレビシリーズ終了 | 長年続いた人気シリーズが終了 |
| 2004年7月28日 | 東京進出 | 東京サマーランド内に東京ムツゴロウ動物王国が開園 |
| 2006年 | 運営会社が経営難 | グローカル21が事実上経営破綻 |
| 2007年11月25日 | 東京施設閉園 | 動物やスタッフが北海道へ戻るなど、活動の形が変化 |
| 2023年4月5日 | 畑正憲さん逝去 | 87歳で死去 |
| 2023年4月以降 | 牧場継承 | 娘夫婦がムツ牧場を引き継ぐ |
| 2026年 | 現在 | 中標津町の乗馬施設として紹介・予約情報が継続 |
東京ムツゴロウ動物王国はなぜ誕生したのか
北海道で生まれた動物王国の活動を、より多くの人に知ってもらいたい。
その思いを背景に、2004年7月28日、東京都あきる野市の東京サマーランド内に東京ムツゴロウ動物王国が開園しました。
東京で動物と直接触れ合える施設をつくることは、北海道まで足を運べない人々にとっても魅力的な試みでした。
畑さん自身は東京に移住せず、北海道に残りました。
2021年の文春オンラインのインタビューでは、東京で運営したいという話が持ち込まれ、スタッフの意向を尊重して了承した経緯を語っています。東京に住むことについては、自分が展示物のようになってしまうと考え、断ったと振り返っています。
東京進出からわずか3年で閉園した理由
東京進出は、残念ながら経営面で大きな困難に直面しました。
当初の集客計画に対して実際の来場者数が伸びず、運営会社の経営が悪化したのです。
2006年には運営会社グローカル21が事実上の経営破綻に陥りました。
その後、畑さんの個人事務所が運営を引き継ぎましたが、経営状況は改善せず、2007年11月25日に閉園することになりました。
J-CASTニュースの2006年10月の報道では、運営会社の負債総額は約8億円と伝えられています。また、土地の賃料や従業員の給与の支払いが滞っていたことも報じられました。
【閉園後の動物たち】犬・猫・馬はどこへ行ったのか?
ムツゴロウ王国の閉園について、今も多くの人が気にしているのが、そこで暮らしていた動物たちの行方です。
動物たちは閉園と同時に放置されたわけではありません。
畑さん自身が2021年の文春オンラインのインタビューで、閉園後の動物たちについて具体的に説明しています。
犬と猫はスタッフが引き取った
東京の施設では、犬や猫が約150匹暮らしていました。
畑さんによると、当時からスタッフは自分の犬や猫として数匹ずつ自宅で世話をしていたそうです。
閉園後も、犬や猫はそのままスタッフが引き取る形になりました。
すべての動物が北海道の牧場へ移動したわけではありません。
この点は、閉園後の動物たちの行方を考えるうえで重要です。
馬は北海道のムツ牧場へ戻った
一方、東京で飼育されていた馬は北海道へ戻りました。
畑さんはインタビューで、帰ってきた馬たちが痩せ衰えていたことに胸を痛めたと振り返っています。
その後、自身の牧場で放牧し、馬たちが元気を取り戻していく様子を見守ったそうです。
このエピソードからも、東京の施設が閉園した後も、馬たちとの関係は途切れていなかったことが分かります。
動物たちは現在もすべて牧場にいるのか?
ここは誤解しやすい部分です。
東京施設の閉園時に犬や猫を引き取ったスタッフもいれば、北海道へ戻った馬もいました。
また、2023年の畑さんの死去時に報じられたムツ牧場の飼育馬数は11頭です。
したがって、かつての動物王国にいたすべての動物が、2026年現在も同じ場所で暮らしているという理解は正しくありません。
現在の牧場は、かつての大規模な動物王国をそのまま保存した施設ではなく、馬との関係を中心に活動を受け継いでいる場所です。
【実際に訪問できる?】ムツ牧場・ひだまり乗馬クラブの営業状況と料金
ムツゴロウ王国の現在を自分の目で確かめたい人にとって、最も現実的な訪問先がムツ牧場です。
ただし、一般的な動物園やテーマパークとは利用方法が異なります。
ムツ牧場の所在地・アクセス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | ムツ牧場・ひだまり乗馬クラブ |
| 所在地 | 北海道標津郡中標津町字協和27-35 |
| 郵便番号 | 086-1136 |
| 電話番号 | 0153-79-2233 |
| 中標津空港から | 車で約20分 |
| 中標津バスターミナルから | 車で約15分 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり(掲載情報) |
所在地やアクセスは、じゃらんの施設案内に掲載されている情報です。
乗馬体験の料金はいくら?
2026年に確認できる体験プランでは、料金はコースによって異なります。
東北海道観光関連サイトでは、大人の体験料金を7,000~15,000円と案内しています。
また、じゃらんに掲載されている初心者向け120分コースは、大人11,000円~です。
主な体験内容は次のとおりです。
| 体験内容 | 所要時間・料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| 初心者向けコース | 120分・11,000円~ | 馬場で練習してから外乗へ |
| 外乗付き初心者コース | 上記プランに30分の外乗 | 草原や森の景色を楽しめる |
| 外乗コース | コースにより異なる | 北海道の自然の中を馬で巡る |
| その他の体験 | 7,000~15,000円の掲載例 | 内容・時間によって料金が異なる |
※料金は掲載されているプラン情報であり、2026年10月31日の現地確定料金を保証するものではありません。予約時に最新価格をご確認ください。
初心者でも乗馬できる?
ムツ牧場の特徴は、初心者でも乗馬に挑戦できることです。
じゃらんの施設案内によると、経験豊富なスタッフが乗馬をサポートし、普段着でも参加できる身近な乗馬体験を提供しています。
120分の初心者向けプランでは、馬場で基礎を練習した後、30分間の外乗を楽しめます。
鞍付けや馬とのコミュニケーションも体験に含まれ、騎乗時間は合計75分とされています。
ただし、誰でも無条件に参加できるわけではありません。
- 推奨年齢は10歳以上。
- 参加者が1人につき1頭の馬に乗るスタイル。
- 65歳以上で乗馬未経験の場合、長時間の外乗コース以外が推奨されている。
- 天候によって休業する場合がある。
小さな子どもや乗馬未経験の高齢者は、予約前に相談するのがおすすめです。
2026年の営業状況は?
2026年度のなかしべつ観光協会の案内には、ムツ牧場の乗馬が掲載されています。
一方、同協会の施設案内では、ウェブでの閲覧ができないため直接問い合わせるよう記載されています。
東北海道の観光案内には通年営業、夏期10時~17時、冬期10時~15時という情報があります。ただし、天候や予約状況による変更には注意が必要です。
訪問を検討する場合は、次の順番で確認すると安心です。
1. 希望日の営業状況を電話で確認する。
2. 希望する乗馬コースと料金を確認する。
3. 参加人数・年齢・乗馬経験を伝える。
4. 予約確定の連絡を受けてから訪問する。
特に遠方から訪れる場合、現地に到着してから営業していないと分かる事態は避けたいところです。
【ムツゴロウ王国の跡地】東京サマーランドは現在どうなっている?
東京ムツゴロウ動物王国の跡地についても、検索する人が多いテーマです。
結論からいえば、現在もムツゴロウ王国という独立した動物テーマパークが残っているわけではありません。
跡地は東京サマーランドの敷地内
東京ムツゴロウ動物王国があったのは、東京都あきる野市の東京サマーランド内です。
閉園後も東京サマーランドそのものは営業を続けています。
東京サマーランドの公式沿革によると、2007年には流れるプール「グレートジャーニー」がオープンし、その後も新しい施設が整備されました。
2015年にはアウトドア複合施設「わんダフルネイチャーヴィレッジ」がプレオープンし、2016年にグランドオープン。2024年には「MONSTER STREAM」も登場しています。
つまり、かつてのムツゴロウ王国がそのまま廃墟として残っているわけではありません。
ただし、東京サマーランドの公式沿革では、旧王国の個別区画が現在どの施設に転用されたのかまでは明示されていません。
そのため、現在の東京サマーランドを訪れても、当時のムツゴロウ王国をそのまま見学できるわけではない点に注意してください。
北海道浜中町の動物王国と中標津町のムツ牧場は別
もう一つの要点が、北海道における施設の区別です。
畑さんが1972年に開設した動物王国は、北海道浜中町にありました。
一方、ムツ牧場は1978年に北海道中標津町に開設された施設です。
東京のテーマパークも含めると、少なくとも次の3つを区別する必要があります。
- 北海道浜中町の動物王国:1972年に始まった動物王国の活動拠点。
- 北海道中標津町のムツ牧場:1978年開設。現在も乗馬施設として紹介されている。
- 東京都あきる野市の東京ムツゴロウ動物王国:2004年開園、2007年閉園。
この3つをすべて同じ施設として扱うと、現在の営業状況や動物たちの行方を誤解してしまいます。
【プロの結論】ムツゴロウ王国の現在から見える本当の継承の形
ムツゴロウ王国の歴史を振り返ると、東京進出の失敗と創設者の死去という大きな転換点がありました。
しかし、畑正憲さんが長年取り組んできた動物との暮らしや、馬を育てる活動まで消滅したわけではありません。
ここで注目したいのは、動物王国という大規模なテーマパークの存続と、動物と暮らす文化の継承は別の問題だということです。
東京施設は、集客と経営の問題によって閉園しました。一方、北海道のムツ牧場は、家族が実質的な運営を引き継ぐことで活動を続けています。
この違いは、施設の規模や収益構造だけでなく、何を残そうとするのかという目的の違いにも関係しています。
現在のムツ牧場は、かつてのテレビ番組で見た動物王国を再現する場所ではありません。
畑さんが愛した馬と向き合い、乗馬という体験を通して人と動物の関係を伝える場所です。
訪問を検討する人は、次の判断基準を押さえておくとよいでしょう。
- おすすめできる人:畑正憲さんの活動に関心があり、北海道の自然の中で馬との触れ合いや乗馬を楽しみたい人。
- 事前確認が必要な人:小さな子ども連れ、乗馬経験のない高齢者、遠方から日帰りで訪問する人。
- 期待と異なる可能性がある人:昔のテレビ番組に登場した大型動物王国を見学したい人、動物園のように自由に園内を散策したい人。
2026年のムツゴロウ王国は、かつての姿のまま残っているわけではありません。それでも、北海道中標津町には、その精神を受け継ぐ牧場が存在しています。
【ムツゴロウ王国の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ムツゴロウ王国は2026年現在も営業していますか?
A1:東京ムツゴロウ動物王国は2007年に閉園しています。一方、北海道中標津町のムツ牧場・ひだまり乗馬クラブは、2026年度の観光案内や乗馬体験の予約情報に掲載されています。訪問前には営業状況の確認が必要です。
Q2:ムツゴロウさんはいつ亡くなりましたか?
A2:畑正憲さんは2023年4月5日に心筋梗塞のため87歳で亡くなりました。
Q3:ムツ牧場は誰が引き継いだのですか?
A3:2023年4月のスポニチの報道によると、これまで実質的に運営を担ってきた畑さんの娘夫婦が引き継ぎました。
Q4:ムツ牧場では現在も乗馬体験ができますか?
A4:乗馬体験の施設情報と予約プランが掲載されています。初心者向けの馬場練習や外乗コースなどがあります。最新の営業日や予約状況は施設に確認してください。
Q5:ムツ牧場の乗馬料金はいくらですか?
A5:掲載情報では大人7,000~15,000円程度のコースがあり、じゃらんの初心者向け120分プランは11,000円からです。料金はコースによって異なります。
Q6:東京のムツゴロウ王国の跡地は見学できますか?
A6:東京ムツゴロウ動物王国は東京サマーランドの敷地内にありました。現在は東京サマーランドが営業を続けていますが、当時の王国を独立した施設として見学することはできません。
Q7:閉園後の犬や猫、馬はどうなりましたか?
A7:畑さんのインタビューによると、犬や猫は主にスタッフが引き取り、馬は北海道のムツ牧場へ戻りました。
まとめ:ムツゴロウ王国は姿を変え、北海道で受け継がれている
2026年現在、ムツゴロウ王国はかつての大型動物テーマパークとしては存在していません。東京ムツゴロウ動物王国は2007年11月25日に閉園し、創設者の畑正憲さんも2023年4月5日に87歳で亡くなりました。
しかし、北海道中標津町のムツ牧場は、畑さんの娘夫婦によって引き継がれています。ひだまり乗馬クラブとして乗馬体験の案内や予約情報も掲載されており、動物と人間が向き合う活動は形を変えて続いています。
昔のムツゴロウ王国をそのまま見たい人には期待と異なる可能性がありますが、畑さんが大切にしてきた馬との関係や北海道の自然を体験したい人にとっては、今も訪問を検討する価値のある場所です。
訪問する際は、最新の営業状況や料金を確認し、予約を済ませてから出かけましょう。ムツゴロウさんが残した動物への思いは、今も北海道の牧場に受け継がれています。
主な参考資料:スポニチアネックス(2023年4月7日・8日)、文春オンライン(2021年11月11日・2023年4月6日)、J-CASTニュース(2006年10月16日)、なかしべつ観光協会(2026年度案内)、じゃらんnet、東北海道観光公式情報、東京サマーランド公式沿革。