2026年10月31日時点の情報を反映した記事原稿です。本人の公表、所属先の公式発表、本人出演番組での証言を中心に、活動休止・復帰と現在の活動を整理しています。
パニック障害を公表した芸能人には、アイドル、俳優、歌手、お笑い芸人、モデルなど、さまざまな分野で活躍する著名人がいます。King & Princeの元メンバー岩橋玄樹、timeleszの松島聡、KinKi Kidsの堂本剛、中川家の剛、安西ひろこ、釈由美子、大場久美子などが、自身の経験や所属先の発表を通じて病気について明らかにしてきました。
2026年10月現在、パニック障害を公表した芸能人の活動状況はさまざまです。長期療養を経て芸能活動に復帰した人、現在も第一線で活動する人、グループを離れて新しい道を選んだ人もいます。発症時期や休養の理由、克服までの経緯をたどると、同じ病名でも症状や回復の過程は一人ひとり異なることが分かります。
【2026年最新】パニック障害を公表した芸能人一覧!本人の告白と現在の活動

パニック障害を公表した著名人は、男女を問わず幅広い世代にわたります。
特に注目されるのは、活動休止を所属事務所が発表したアイドルだけでなく、長年にわたって病気と向き合ってきた俳優や歌手、お笑い芸人も、自身の体験をテレビやインタビューで語っている点です。
1. 岩橋玄樹|King & Prince時代に公表、現在はソロ活動
岩橋玄樹は、パニック障害を理由に芸能活動を休止した代表的なアイドルの一人です。
2018年10月、当時所属していたジャニーズ事務所が、パニック障害の治療に専念するため活動を休止すると発表しました。
同年11月から療養に入り、2019年2月には一部活動の再開が発表されたものの、症状が再び不安定になり、復帰は見送られました。
その後、2021年3月にKing & Princeからの脱退と事務所退所を決断しています。
当時、本人はパニック障害が幼少期から続いていたことや、入院して治療に取り組んできたことを説明しました。また、病気が完全に治ったわけではないことも明かしています。
2026年現在は、ソロアーティスト・俳優として活動しています。
2026年9月にはメジャーファーストアルバム『LAzarus』を発売し、全国ツアーも開催。公式サイトでは10月にもテレビ出演やイベント情報が更新されています。
King & Prince時代とは異なる形で、自分自身の表現活動を続けている点が現在の大きな特徴です。
2. 松島聡|約1年9カ月の療養を経て芸能活動に復帰
松島聡は、2018年11月28日に突発性パニック障害と診断されたことを公表しました。
当時所属していたSexy Zoneの活動を休止し、治療と静養に専念することを発表しています。
所属事務所の発表では、約1年前から体調を崩し始め、直前の1カ月間で症状が悪化したため受診したという経緯が説明されました。
本人も直筆コメントで、病名を告げられた際の戸惑いや、ファンへの申し訳ない気持ちを伝えています。
そして2020年8月12日、約1年9カ月の療養を経て芸能活動を再開しました。
復帰時には、療養期間が自分自身と向き合う貴重な時間になったことや、再びグループで仕事をしたいという気持ちを明かしています。
2026年現在はtimeleszのメンバーとして活動中です。所属先の公式情報でも、テレビ出演やグループのコンサート、作品リリースなどが確認できます。
過去の病気の経験だけで現在の健康状態を判断することはできませんが、長期療養後に活動を再開し、継続して芸能活動に取り組んでいる事例です。
3. 堂本剛|10代からのパニック障害と向き合ってきた経験
KinKi Kids、現在のDOMOTOのメンバーとして知られる堂本剛も、パニック障害の経験を公表しています。
本人は10代の頃から過換気症候群やパニック障害に悩まされていたことを、2003年に明らかにしています。
その後もラジオやテレビ番組で、自身の体験を語ってきました。
2022年4月には、bayfmのラジオ番組「堂本剛とFashion&Music Book」で、パニック症に悩むリスナーからの相談を受け、自身の経験を振り返っています。
2023年のテレビ番組でも、10代の頃に周囲の言葉で傷ついたことや、人前で突然体調が悪くなること、めまいや呼吸のしづらさなどについて説明しました。
当時は病気に対する社会的な理解や情報が十分ではなく、周囲から心ない言葉を受けた経験もあったといいます。
2026年現在も音楽活動やテレビ出演を続けています。
ソロプロジェクト.ENDRECHERI.では、全国ツアーやライブ活動を展開。2026年9月にはビルボードライブツアーも発表されています。
4. 中川家・剛|1997年に発症、お笑い活動を続けながら回復
お笑いコンビ中川家の兄・剛も、パニック障害を経験した芸能人です。
1997年に発症したことを、本人がテレビ番組やインタビューで明かしています。
当時は芸人として活動を始めて間もない時期でした。
2023年11月のABCテレビ「やすとものいたって真剣です」では、発症当時の状況を振り返り、劇場環境や営業の仕事などによるストレスが重なっていたと説明しています。
また、当時はパニック障害への理解が乏しく、周囲から十分な配慮を受けられなかった経験も語りました。
特に大きな支えとなったのが、相方であり実弟でもある礼二の存在です。
移動の際に付き添ってもらい、電車に一駅ずつ乗っては降りることを繰り返しながら、京都までラジオの仕事に向かった経験も明かしています。
2026年3月にも、鬼越トマホークのYouTubeチャンネルで当時の療養について語り、診断書を提出してようやく休養が認められたことを振り返りました。
現在は中川家としてテレビや劇場などで活動を続けています。
5. 安西ひろこ|13年間の闘病生活と芸能界復帰
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、ギャルのカリスマモデルとして人気を集めた安西ひろこも、パニック障害を公表しています。
2001年、22歳のときにパニック障害と診断されました。
当時はテレビや雑誌の仕事が非常に多く、休む間もなく働いていた時期でした。
本人は、期待を裏切ってはいけないという思いから、無理を重ねていたことを振り返っています。
体調が悪化して仕事を休むようになり、長期間にわたる療養生活を経験しました。
2010年には著書『バルドーの告白』で闘病生活を明らかにしています。
芸能活動は2008年末に再開しましたが、その後も症状が再発することがありました。2014年にはテレビ番組で仕事への本格復帰を宣言しています。
2022年のORICONのインタビューでは、2001年の発症から13年間に及んだ闘病生活を振り返り、病気を経験したことで自分自身を受け入れることの大切さを学んだと語っています。
2026年現在は、タレント活動に加え、ペットブランド「Maison de CUPCAKE」のプロデュースにも取り組んでいます。
6. 大場久美子|40歳で発症、8年間の闘病を経て克服
女優・歌手の大場久美子も、パニック障害を経験した著名人です。
ドラマ『コメットさん』の2代目コメットさん役で知られ、1970年代から人気を集めました。
本人が語ったところによると、40歳のときに母親を亡くしたことをきっかけにパニック障害を発症したとされています。
約8年間にわたって病気と向き合い、日常生活にも大きな支障が出るほど苦しい時期を経験しました。
2009年には心理カウンセラーの資格を取得。自身の闘病経験を生かし、心理や心の健康について学ぶ活動にも取り組んできました。
2026年10月のテレビ番組では、パニック障害を経験したことが資格取得のきっかけになったと改めて説明し、8年間の闘病を経て現在は克服していると語っています。
現在は俳優活動に加えて、心理カウンセラーやセラピスト、講演活動など幅広い分野で活動しています。
【活動休止・復帰の経緯】パニック障害を公表した芸能人の歴代年表
ここでは、これまでにパニック障害を公表した主な芸能人を、発症・公表時期、休養や復帰の経緯、2026年時点で確認できる活動状況に分けて整理します。
| 芸能人 | 発症・公表時期 | 休養・復帰の経緯 | 2026年の状況 |
|---|---|---|---|
| 岩橋玄樹 | 2018年 | 2018年11月から休養。2019年の復帰は見送り、2021年にグループ脱退 | ソロ歌手・俳優として活動 |
| 松島聡 | 2018年 | 2018年11月から休養。2020年8月に復帰 | timeleszとして活動 |
| 堂本剛 | 10代から | 10代の頃からの経験を2003年に公表 | 音楽・テレビ活動を継続 |
| 中川家・剛 | 1997年 | 発症後、仕事を休養した時期を経験 | 中川家として活動 |
| 釈由美子 | 10代後半 | 30代には薬に頼らず生活できるほど回復したと公表 | 女優・タレントとして活動 |
| 安西ひろこ | 2001年 | 2001~2008年に休養。2014年に本格復帰を宣言 | タレント・ブランドプロデュース |
| 大場久美子 | 40歳 | 約8年間の闘病を経て克服 | 俳優・心理カウンセラー・講演活動 |
| 円広志 | 40代半ばごろ | 薬物治療などで症状が改善 | テレビ・音楽活動を継続 |
| 高木美保 | 2019年に公表 | 仕事を休み、那須への移住など生活環境を変更 | 講演・執筆などの活動 |
| 長嶋一茂 | 1996年に発症したと説明 | 長年にわたり症状と向き合ってきた | テレビ・タレント活動を継続 |
| ざわちん | 23歳ごろ | 2024年に公表。2025年には仕事復帰できるほど回復したと報告 | 病状の詳細な最新情報は未公表 |
| yui | 2014年 | 治療を続けながら活動を調整 | 2026年の病状は未公表 |
| 相川茉穂 | 2017年 | 約11カ月の休養後、アンジュルムを卒業 | その後の病状は未公表 |
| 大江裕 | 2010年 | 約1年4カ月休養し、2012年に復帰 | 演歌歌手として活動 |
| 比企理恵 | 2018年に公表 | 舞台公演中の発症を振り返り、本人は克服したと説明 | 女優として活動 |
| 川上麻衣子 | 2016年に公表 | 20代から30代前半の経験を告白 | 女優・ガラスデザイナーとして活動 |
| 森昌子 | 40代 | 46歳で診断された経験を公表 | 2019年に芸能界を引退 |
※発症時期と公表時期が異なる人物もいます。現在の活動状況は公表されている芸能活動を示すものであり、現在の診断や治療状況を意味するものではありません。
追加で知っておきたい芸能人の闘病エピソード
上記の人物以外にも、パニック障害を公表した著名人がいます。
釈由美子
2019年2月、自身のブログで10代後半からパニック症に悩んでいたことを告白しました。
当時は、いつ過呼吸が起こるか分からない不安を抱えていたといいます。しかし、30代になる頃には薬に頼らなくても生活できるほど回復したと説明しています。
円広志
シンガーソングライターの円広志は、2017年の日刊ゲンダイのインタビューで、発症から診断、治療までの経緯を詳しく語っています。
発症したのは約20年前。当時は生放送を含め週10本以上の仕事を抱え、睡眠不足も続いていました。
本人によると、薬によって症状が大きく改善し、仕事を続けられるようになったとのことです。
高木美保
女優の高木美保は、2019年にフジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」で、自律神経失調症とパニック障害を経験したことを告白しました。
数カ月にわたり睡眠時間が1日3時間程度しか取れない生活が続き、症状が悪化したと振り返っています。
最終的には、仕事を休み、田舎に引っ越して生活環境を変えたことが改善につながったと説明しました。
長嶋一茂
元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂は、2018年のテレビ番組でパニック障害の発症経験を語りました。
1996年夏に異変を感じたと説明し、突然呼吸ができなくなるような感覚や強い恐怖を経験したといいます。
2025年にも、重いうつ状態を経験した過去や精神安定剤を持ち歩いていることをテレビ番組で明かしています。
ざわちん
ものまねメイクで知られるざわちんは、2024年8月に自身のSNSでパニック障害を公表しました。
23歳ごろに軽いパニック障害を経験し、仕事でのプレッシャーや緊張によって過呼吸が起きるようになったと説明しています。
2025年6月には、仕事に復帰できるほど状態が良くなったと報告しました。
yui
シンガーソングライターのyuiは、2014年3月にパニック障害と診断されたことを公表しました。
当時、過呼吸やめまいが起きていたことを本人がブログで説明し、治療を続けながらゆっくり過ごしていると報告しています。
相川茉穂
元アンジュルムの相川茉穂は、2017年1月にパニック障害と診断されたことが所属先から発表されました。
ライブ中にも症状が出るようになり、休養と治療に専念することになりました。
同年12月、症状は快方に向かっているものの、グループ活動への復帰は難しいと判断し、アンジュルムとハロー!プロジェクトを卒業しています。
大江裕
演歌歌手の大江裕は、2010年11月の公演中に過呼吸などの症状に襲われ、活動を休止しました。
2012年3月の復帰会見で、パニック障害だったことを明かしています。
約1年4カ月の療養期間を経て復帰し、2026年5月には新曲「あばよ さよなら」を発売しています。
比企理恵
女優の比企理恵は、2018年のテレビ番組でパニック障害を経験したことを告白しました。
舞台の地方公演で宿泊したホテルの環境が気になり、眠れなくなったことをきっかけに病院を受診。パニック障害と診断されたと説明しています。
その後、本人は友人と神社に通うなどして症状を克服したと語っています。
川上麻衣子
女優の川上麻衣子も、20代から30代前半にかけてパニック障害を経験したことを2016年に公表しています。
2026年現在も俳優として活動し、ガラスデザインや猫に関する活動にも取り組んでいます。
森昌子
歌手の森昌子は46歳のときにパニック障害と診断された経験を公表しています。
2013年には、病気の苦しさや周囲からの支えについてテレビ番組で語りました。
2019年には還暦を節目として芸能界を引退しています。病気の経験と引退の理由を直接結びつける発表はありません。
【パニック障害の発症理由】芸能人に共通する仕事の負担と病気の仕組み
芸能人がパニック障害を発症した理由を振り返ると、過密スケジュール、睡眠不足、精神的な緊張、周囲からの期待などが語られることがあります。
ただし、これらは個々の本人が経験を振り返った際に説明した背景であり、すべての患者に当てはまる原因ではありません。
芸能人の体験から見える発症の背景
それぞれの人物の告白には、異なる生活環境や心理的負担が表れています。
- 松島聡: 仕事の幅が広がる中で、周囲の反響を敏感に受け止め、心身の緊張が続いていたと所属先が説明。
- 岩橋玄樹: 幼少期からパニック障害を抱えていたことを本人が説明。
- 安西ひろこ: 期待に応えようと無理を重ねていたことが、病気につながったのではないかと本人が振り返る。
- 高木美保: 長期間の睡眠不足や不規則な仕事によって自律神経の不調が悪化した経験を説明。
- 円広志: 週10本以上の仕事と寝不足が続いていた時期に発症したと回顧。
- 中川家・剛: 劇場環境や営業活動などのストレスが重なっていたと説明。
これらの体験から見えてくるのは、仕事の量だけではなく、休息を取れるかどうか、心理的な負担を相談できる環境があるかどうかも大きな問題になるということです。
パニック障害の原因は完全には解明されていない
パニック障害は、本人の気持ちの弱さや努力不足によって発症する病気ではありません。
日本精神神経学会の解説でも、原因は完全には解明されていないとされています。
研究では、恐怖や不安に関係する脳内の神経系の働きなどが関係している可能性が指摘されています。
また、ストレス、睡眠不足、生活環境の変化などが症状に影響する場合もあります。
重要なのは、発症理由を単純に一つに決めつけないことです。
同じような仕事量や生活環境であっても、発症する人としない人がいます。個人の体質や身体的要因、心理的要因などが複雑に関係しています。
【パニック障害の実態】動悸・過呼吸・めまいなどの症状とは?
パニック障害は、突然強い不安や恐怖に襲われ、身体的な症状が繰り返し現れる病気です。
芸能人の告白でも、息苦しさ、動悸、めまい、過呼吸などが頻繁に語られています。
代表的なパニック発作の症状
主な症状には次のようなものがあります。
- 動悸や心拍数の増加
- 呼吸困難や息苦しさ
- 過呼吸
- 胸の痛みや圧迫感
- めまいやふらつき
- 冷や汗や震え
- 手足のしびれ
- 吐き気
- 自分をコントロールできなくなる恐怖
- 死んでしまうのではないかという強い恐怖
発作は突然起こり、一般的には数分以内に強さのピークを迎えます。
厚生労働省の資料でも、動悸や呼吸困難、胸痛、めまいなどが代表的な症状として紹介されています。
発作が治まっても不安が続く「予期不安」
パニック障害の特徴は、発作が起きている時間だけが苦しいわけではないことです。
一度強い発作を経験すると、再び同じ状態になるのではないかという不安が続くことがあります。
これが予期不安です。
例えば、電車に乗ったときに発作が起きた人が、その後も電車に乗ることを怖がるようになるケースがあります。
また、すぐに逃げられない場所や助けを求めにくい状況を避けるようになる場合もあります。
これが広場恐怖と呼ばれる状態です。
芸能人の場合、こうした症状が仕事に直接影響することがあります。
- ライブや舞台で大勢の観客の前に立つ
- テレビ収録で長時間拘束される
- 移動中に電車や車から降りられない
- スタジオや楽屋など閉鎖的な空間で過ごす
- 人から注目される状況に身を置く
実際に堂本剛や中川家・剛は、人前や移動中に体調が悪くなった経験を語っています。
ただし、同じ場面で発作が起こるとは限らず、症状の現れ方には個人差があります。
パニック発作とパニック障害は同じではない
ここは特に誤解されやすいポイントです。
一度過呼吸になった、動悸が激しくなった、強い不安を感じたというだけで、パニック障害と診断されるわけではありません。
厚生労働省が紹介する診断基準では、予期しないパニック発作が繰り返されることに加え、発作後1カ月以上にわたって再発への心配や行動の大きな変化などが続いていることが重要な判断材料になります。
また、身体疾患や薬物などの影響についても確認する必要があります。
【治療法と克服方法】芸能人の経験から考える回復への道
パニック障害は、適切な治療を受けながら症状の改善を目指せる病気です。
芸能人の体験を見ても、薬物療法を受けた人、仕事を休んだ人、生活環境を変えた人など、回復への道筋はさまざまです。
2025年9月には、日本不安症学会と日本神経精神薬理学会が合同で「パニック症の診療ガイドライン」を公開しました。
2026年10月1日には第1.2版への改訂も行われています。
1. 薬物療法
パニック症の治療では、医師の判断に基づく薬物療法が選択肢になります。
2025年版の診療ガイドラインでは、成人に対する薬物療法として、次の薬剤が提案されています。
- SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
- SNRIの一つであるベンラファキシン
いずれもガイドライン上の推奨は弱く、エビデンスの確実性は低いと評価されています。
薬の種類や量、服用期間は患者の状態によって異なります。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬についても、依存性や離脱の問題などを考慮する必要があり、ガイドラインでは一律の推奨を行っていません。
自己判断で薬を開始したり、中断したりすることは避けるべきです。
2. 認知行動療法
認知行動療法は、物事の受け止め方や行動のパターンを見直し、不安との向き合い方を身につけていく心理療法です。
パニック症に特化した認知行動療法では、発作に対する恐怖や予期不安などを扱います。
日本不安症学会などの2025年版ガイドラインでも、習熟した治療者が一連の手順に基づいて行う認知行動療法が提案されています。
2026年10月の改訂では、公認心理師による心理支援を伴う認知行動療法的アプローチの診療報酬上の評価についても反映されています。
3. 生活環境と働き方の見直し
治療と並行して、生活環境を整えることも大切です。
芸能人の経験では、次のような変化が語られています。
- 高木美保:仕事を休み、自然の多い環境へ移住。
- 安西ひろこ:長期療養を通して自分の生活や考え方を見直した。
- 大場久美子:病気の経験をきっかけに心理学やカウンセリングを学んだ。
- 円広志:薬物治療などを続けながら仕事との付き合い方を調整した。
ただし、芸能人が実践した方法をそのまま一般の患者に当てはめることはできません。
仕事を休むことが必要な場合もあれば、段階的に復帰することが適切な場合もあります。
医師や専門家と相談しながら、自分の症状に合った治療と生活調整を進めることが大切です。
【噂と事実】パニック障害の芸能人を見分けるための判断基準
パニック障害を公表した芸能人を調べる際には、本人の発言とネット上の噂を区別する必要があります。
病気に関する検索では、パニック障害、パニック発作、過換気症候群、適応障害、うつ病などが同じ文脈で紹介されることが少なくありません。
しかし、これらは医学的に同じものではありません。
パニック障害と適応障害・うつ病の違い
| 病名・状態 | 主な特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| パニック障害 | 突然のパニック発作と予期不安など | 発作が繰り返されることが特徴 |
| 適応障害 | 特定のストレス要因に関連した精神的・身体的な不調 | ストレス要因との関係が重要 |
| うつ病 | 気分の落ち込みや興味・喜びの低下など | パニック障害と併存する場合もある |
| 過換気症候群 | 過剰な呼吸によって息苦しさやしびれなどが生じる状態 | それだけでパニック障害とは診断できない |
芸能人が適応障害を公表したからといって、パニック障害も患っているとは限りません。
また、テレビ番組でパニック発作を経験したと語った場合も、必ずしもパニック障害と診断されたことを意味しません。
噂と公表事実を見分ける4つのポイント
1. 本人の公式発信があるか
本人のブログ、公式SNS、公式サイトなどで病名が明らかにされているかを確認します。
2. 所属事務所の発表があるか
活動休止の理由や診断内容が所属先から発表されている場合、重要な確認材料になります。
3. 信頼できる報道機関が本人の発言を報じているか
本人出演のテレビ番組やインタビューをもとにした報道であれば、発言の背景も確認できます。
4. 過去の病気と現在の病状を混同していないか
過去にパニック障害を経験したことと、2026年現在も治療中であることは別の情報です。
例えば、釈由美子は30代で薬に頼らなくても生活できるようになったと公表しています。一方、岩橋玄樹は2021年の時点で病気が完全に治っていないことを説明していました。
このように、同じパニック障害の経験者でも経過は異なります。
また、2026年現在の芸能活動が確認できても、それだけで医学的な意味で完治したとは判断できません。
【パニック障害芸能人一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:パニック障害を公表した有名な芸能人は誰ですか?
A1:岩橋玄樹、松島聡、堂本剛、中川家・剛、釈由美子、安西ひろこ、大場久美子、円広志、長嶋一茂、高木美保などが知られています。ほかにも、yui、ざわちん、大江裕、比企理恵などが自身の経験を公表しています。
Q2:パニック障害を克服して芸能界に復帰した人はいますか?
A2:います。松島聡は約1年9カ月の療養を経て2020年8月に復帰。大場久美子は約8年間の闘病を経て克服したと2026年に語っています。安西ひろこも長期療養後に芸能活動を再開しています。
Q3:パニック障害になる芸能人が多いのはなぜですか?
A3:芸能人の体験では、過密スケジュール、睡眠不足、仕事上の緊張、周囲からの期待などが背景として語られています。ただし、パニック障害の原因は一つではなく、芸能人に限らず誰にでも起こり得る病気です。
まとめ:【プロの結論】パニック障害の経験と芸能人の現在を正しく理解する
2026年10月現在、パニック障害を公表した芸能人には、アイドル、俳優、歌手、お笑い芸人など幅広い分野の著名人がいます。
今回紹介した人物の経緯を振り返ると、活動休止から復帰までの期間も、病気との向き合い方も一様ではありません。
特に注目したいのは、次の3つです。
第一に、パニック障害は芸能活動を続けられなくなるほど深刻な症状を伴う場合があること。
岩橋玄樹や松島聡のように、所属グループでの活動を休止し、治療を優先する決断をした人物もいます。
第二に、長期療養後に新しいキャリアを築く人もいること。
安西ひろこや大場久美子のように、病気の経験を経て新しい仕事や活動分野に挑戦する人もいます。
第三に、克服や復帰の形は人それぞれであること。
芸能活動を再開したからといって、完全に症状がなくなったとは限りません。反対に、活動を休んでいることだけで病状が悪化しているとも判断できません。
パニック障害は、適切な診断と治療、周囲の理解が大切な病気です。
芸能人の公表は、これまで見えにくかった精神疾患の実態を知るきっかけにもなっています。
2026年以降も、本人の意思やプライバシーを尊重しながら、病気の経験と現在の芸能活動を正確に理解する姿勢が大切です。
主な事実確認資料
- 所属先・本人発表、復帰経緯:
- 芸能人本人の告白・インタビュー:
- 2026年の活動状況:
- 医学的な説明・治療指針: