2026年の山口智子を理解するうえで、女優業と並んで注目したいのが、長年取り組んできた文化プロジェクト「LISTEN.」だ。
これは単なる旅行番組ではない。世界各地に残る音楽や歌、踊り、人々の暮らしを映像に記録し、未来に伝えていくプロジェクトである。山口はプロデューサーとして企画に参加し、世界の文化を映像という形で残す活動を続けている。
10年で約26か国を訪れた「LISTEN.」
トヨタグループが展開する「THE MOVEUM YOKOHAMA」の公式企画紹介によると、LISTEN.は約10年をかけて約26か国を巡り、世界各地の音楽文化を映像に収めてきた。
訪問地域には、ハンガリー、セルビア、トルコ、ギリシャ、スペイン、ポルトガル、イタリア、アイスランド、アルゼンチン、インド、ネパールなどが含まれる。
現地の人々が受け継いできた歌や演奏、伝統的な踊りを記録することで、観光地の紹介だけでは見えてこない文化の背景や、人間の営みを伝えようとしている。
2026年10月から新作「WHITE NIGHT 白夜」が公開
2026年10月24日からは、新シリーズ「LISTEN. ONE MOMENT」の作品「WHITE NIGHT 白夜」が公開された。会場は横浜山下ふ頭の「THE MOVEUM YOKOHAMA」内にあるSTUDIO。公式案内では、2027年3月31日までの開催予定となっている。
今回のテーマは、北方の人々が生きる世界と、そこに息づく音の文化だ。北極圏のイヌイット、ラップランドのサーミ、アイスランド、北欧スウェーデンなどに目を向け、雪と氷の環境の中で育まれてきた音楽や生活文化を紹介する。
作品は約20分の映像プログラム。山口は企画・プロデュースを担当している。演技を通じて物語を表現する女優とは異なり、世界の文化を記録し、観客に体験してもらう仕事だ。
YouTube「山口智子の風穴!?」では日本や世界の旅を発信
もう一つの活動が、公式YouTubeチャンネル「山口智子の風穴!?」だ。
公式紹介では、旅先での発見や、見慣れた景色に潜む感動を映像で記録する旅の映像日記として位置づけられている。単に有名な観光スポットを訪れるのではなく、土地の歴史や文化、人々の営みに目を向ける内容が特徴だ。
2026年にはトルコ編の配信も案内され、10月末には島根県・隠岐を舞台にしたシリーズが公開されている。日本の神話や縄文文化、地域に伝わる歴史など、旅を通じて日本を再発見する企画にも力を入れている。
ラジオ番組でも独自の世界観を発信
2026年1月からは、BAYFM78でラジオ番組『山口智子 ベサメムーチョ-Bésame Mucho-』もスタート。公式案内では毎週土曜日18時からの番組として紹介されている。
番組では、世界的な名曲「ベサメ・ムーチョ」を軸に、音楽や日常、人生の旅をテーマにしたトークを展開。映像だけでなく、音楽と言葉を通じても自身の感性を発信している。
テレビ出演、YouTube、ラジオ、映像プロデュース。山口の仕事は、メディアごとに表現方法を変えながら、旅や文化という共通テーマでつながっている。
【夫・唐沢寿明との結婚生活】結婚30年を超えても変わらない夫婦の距離感

唐沢寿明
俳優・山口智子の夫
1988年のNHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』で共演。1995年に結婚し、2026年にはTEAM KARASAWAをともに始動した。
山口智子の夫は、俳優の唐沢寿明。二人は1995年に結婚し、芸能界でも長く知られる夫婦として歩んできた。
二人の出会いは、1988年に放送されたNHK連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』。山口がヒロインを務め、唐沢は劇中で山口の弟役を演じた。
山口は2022年に出演した日本テレビ系『おしゃれクリップ』で、当時の関係について振り返っている。唐沢から「姉ちゃん」と呼ばれていたこともあり、家族のような感覚から関係が始まったという。
夫婦円満の秘訣は「適度な距離感」
山口が夫婦関係について語った際、印象的だったのが「適度な距離感」という考え方だ。
二人は趣味や興味の方向性が大きく異なるという。山口は、自分の興味を追いかけ、唐沢もまた自分の好きなことを楽しむ。いつも同じ行動をするのではなく、それぞれの世界を尊重する関係だ。
山口は、互いに背中を合わせて別々の方向を向いているようでありながら、背中に温かさを感じられる関係という趣旨の説明をしている。
この言葉からは、長い結婚生活を続けるために、相手を自分と同じ価値観に合わせようとしない姿勢がうかがえる。
2026年も夫婦旅行のエピソードが話題に
2026年5月には、TBSラジオの番組に出演した山口が、唐沢との海外旅行について語った。山口はスペインなどでの滞在を楽しむ一方、唐沢は旅行先でもホテルの部屋で過ごすことが多いという。
同年6月のTBS系『人生最高レストラン』でも、夫婦でスペイン料理店に通っていることを紹介。二人の共通の好みとして、スペインのバル料理を挙げた。
さらに9月のTBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』では、夏に夫婦で約2週間旅行したエピソードを披露。山口によると、唐沢は旅行先でも部屋でYouTubeを見る時間が長く、食事や舞台鑑賞の際に外出することが多いという。
一見すると正反対の旅行スタイルだが、山口は唐沢にとってホテルが憩いの時間になっているのだろうという趣旨で話している。こうしたエピソードは、夫婦の関係が一緒に行動することだけで成り立っているわけではないことを感じさせる。
夫婦で独立したことが示す信頼関係
2025年末の研音退所とTEAM KARASAWAの発足は、夫婦の関係にとっても大きな転換点だった。
それぞれが俳優として長いキャリアを持ちながら、2026年からは共通のチームで新しい活動を始めている。夫婦で仕事をすることと、日常生活で適度な距離を保つこと。その二つを両立させる姿勢が、現在の山口と唐沢の関係を特徴づけている。
二人の結婚生活について、外から見える情報は本人たちがテレビやラジオで語った内容が中心だ。家庭内の細かな事情を必要以上に公開せず、仕事と私生活の境界を保っている点も特徴的である。
【フラメンコとスペイン旅行】62歳でも続ける自分のための時間
山口智子のライフスタイルを語る際、外せないのがフラメンコと海外旅行だ。
山口は長年フラメンコを続けており、スペインを訪れることも大切な習慣にしている。2026年5月のテレビ出演では、フラメンコを続けていることや、年に一度はスペインに修業に行くことを明かした。
毎年スペインへ。約1カ月半の休暇も
2026年5月2日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』では、ここ数年、毎年1カ月半ほど休みを取って海外に滞在していることを話した。
山口は、休暇をしっかり取ることについて、自分の中で「休め休み推進本部」を立ち上げているとユーモアを交えて説明。仕事で結果を出すためにも、賢く休むことが必要だと感じているという。
このとき紹介された旅行は、夫婦旅行ではなく一人旅だった。自分の興味に集中し、好きな文化や踊りを学ぶ時間を確保している。
フラメンコは人に見せるためではなく、自分が楽しむため
同年5月8日放送のTBS系『A-Studio+』では、フラメンコへの向き合い方についても語った。
山口は、フラメンコを長年続けているものの、観客に見せるために習っているわけではないという趣旨を説明。舞台に立って踊ることにも積極的ではないと明かした。
このエピソードは、山口の趣味や活動を理解するうえで興味深い。何かを続けることが必ずしも仕事や収益、他人からの評価につながる必要はない。自分が学び、楽しみ、充実すること自体に価値を見いだしているのだ。
女優としては長年、視聴者に見られる仕事を続けてきた山口だからこそ、プライベートでは誰かに披露することを目的としない時間を大切にしているのかもしれない。
旅の楽しみ方は夫婦で違う
2026年5月のラジオ出演では、前年に唐沢と約40日間スペインやポルトガルを旅行したことも振り返っている。
一方、唐沢は海外旅行先でもホテルで過ごす時間が長いという。山口は、旅先で積極的に街を歩き、現地の文化に触れたいタイプ。唐沢は自分のペースでホテルで過ごすことを楽しむタイプだ。
2026年の旅行エピソードからも、二人が同じ時間を過ごしながら、それぞれの楽しみ方を大切にしている様子が伝わる。
山口にとって旅は単なる休暇ではない。フラメンコ、音楽、地域の歴史、生活文化を学ぶ時間であり、LISTEN.やYouTubeの企画にもつながる創作活動の源泉となっている。
【山口智子の現在に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:山口智子は2026年現在何歳ですか?
A1:1964年10月20日生まれで、2026年11月現在は62歳です。2026年10月20日に62歳の誕生日を迎えました。2026年前半の記事では61歳と表記されているものもありますが、誕生日以降は62歳です。
Q2:山口智子の夫は誰ですか?現在も結婚していますか?
A2:夫は俳優の唐沢寿明です。1995年に結婚し、2026年現在も夫婦として活動しています。2026年1月には二人でTEAM KARASAWAを始動しました。
Q3:山口智子は研音をなぜ退所したのですか?
A3:2025年12月31日をもって研音を退所し、翌2026年1月から夫婦の新体制TEAM KARASAWAを発足させました。本人たちは人生の節目を機に、新しい挑戦や原点回帰に取り組みたいという趣旨を説明しています。
Q4:山口智子は2026年にどんなドラマに出演していますか?
A4:2026年はTBS日曜劇場『GIFT』で坂本広江役を演じたほか、FOD『ペンション・恋は桃色 season4』にヒカリ役で出演しました。また、2025年の『監察医 朝顔2025新春スペシャル』では夏目茶子役を務めています。
Q5:山口智子のLISTEN.とは何ですか?
A5:世界各地の音楽や踊り、伝統文化を映像に記録するプロジェクトです。約10年で約26か国を訪れ、2026年10月24日からは新作「WHITE NIGHT 白夜」がTHE MOVEUM YOKOHAMAで公開されています。
Q6:山口智子は現在もフラメンコを続けていますか?
A6:はい。2026年のテレビ出演で、長年続けていることや、年に一度はスペインへ修業に行くことを明かしています。人前で披露することよりも、自分自身が学び、楽しむことを大切にしています。
Q7:山口智子の公式YouTubeチャンネルはありますか?
A7:あります。公式チャンネル名は「山口智子の風穴!?」。国内外の旅や文化、地域の魅力を映像で発信しています。2026年もトルコ編や島根県・隠岐編などの企画が公開されています。
まとめ:山口智子の現在は「自分らしい表現」を広げる新しい人生のステージ
2026年11月現在、62歳の山口智子は、女優としてのキャリアを大切にしながら、活動の領域を着実に広げている。
2025年末の研音退所と2026年1月のTEAM KARASAWA始動は、その象徴的な出来事だ。長年築いてきた実績を手放すのではなく、新しい仕事の形を自ら作るための転換点となった。
テレビドラマでは『GIFT』や『ペンション・恋は桃色 season4』に出演。『監察医 朝顔』シリーズの夏目茶子役も印象深い。加えて、LISTEN.では世界の音楽文化を映像に残し、YouTubeでは旅の魅力を伝え、フラメンコを通じて自分自身の学びも続けている。
夫・唐沢寿明との関係も、互いの個性や距離感を尊重するスタイルが印象的だ。夫婦で新しいチームを立ち上げながら、それぞれの時間や興味も大切にしている。
【プロの結論】山口智子の生き方から読み取れる3つのポイント
1. キャリアは年齢で区切られない。
長年の代表作に支えられながらも、新しい役柄や映像企画に挑戦している。過去の成功を守るだけではなく、経験を次の表現に生かす働き方が見えてくる。
2. 仕事の幅を広げるには、自分の興味を育てることが大切。
LISTEN.やYouTube、フラメンコ、海外旅行は、それぞれ独立した活動に見えて、文化や人間への好奇心という一本の軸でつながっている。
3. 自分らしい人生には、他人と違う選択をする自由もある。
夫婦であっても趣味や過ごし方を無理に一致させず、仕事でも舞台出演を必須としない。自分が本当に楽しめることを選ぶ姿勢は、山口の現在を特徴づけている。
2026年は、山口智子にとって新しい活動体制が本格的に動き始めた年だ。これからTEAM KARASAWAがどんな企画を生み出し、女優・プロデューサーとしてどんな表現を見せていくのか。『ロングバケーション』から30年を経てもなお、山口智子の挑戦は続いている。