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【四位洋文の経歴】鹿児島県出身の元騎手が歩んだ30年間

橘 宗 橘 宗 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

四位洋文氏は、1972年11月30日生まれ、鹿児島県出身。JRA栗東所属の調教師であり、かつては中央競馬を代表する実力派騎手として活躍しました。

騎手としてのデビューは1991年3月2日。初勝利は同年5月19日の京都競馬場で、サンラブホーラーに騎乗して記録しています。

その後、1994年にはゴールデンジャックとのコンビで報知杯4歳牝馬特別(現在のフィリーズレビューにつながる重賞)を制覇。これが騎手としての初重賞勝利でした。

1996年にはイシノサンデーで皐月賞を制し、GI初勝利を達成。早い段階からクラシック戦線で結果を残す騎手へと成長していきます。

そして2007年、2008年の日本ダービー連覇によって、その名前は競馬史に刻まれました。

四位洋文氏の基本プロフィール

項目 内容
名前 四位洋文(しい・ひろふみ)
生年月日 1972年11月30日
出身地 鹿児島県
騎手デビュー 1991年
騎手引退 2020年2月29日
JRA通算騎手勝利数 1,586勝
JRA重賞勝利数 76勝
現在の職業 JRA調教師
所属 栗東・四位厩舎
厩舎開業 2021年3月1日

プロフィールと騎手成績は競馬データベースの記録に基づいています。

【騎手時代の成績】ウオッカとディープスカイで達成した日本ダービー連覇

四位洋文

四位洋文氏の騎手人生を語るうえで欠かせないのが、2007年と2008年の日本ダービーです。

2年連続で異なる競走馬を勝利に導いた実績は、現在も代表的なキャリアとして知られています。

2007年:ウオッカで64年ぶりの牝馬ダービー制覇

2007年5月27日、第74回日本ダービー。

四位騎手が手綱を取ったのは、牝馬のウオッカでした。

当時のウオッカは、すでに阪神ジュベナイルフィリーズを制した実力馬。桜花賞では2着に敗れましたが、オークスではなく牡馬の強豪が集まる日本ダービーへの挑戦を選びました。

レースでは中団の内側で折り合い、直線で力強く抜け出して優勝。

牝馬による日本ダービー制覇は64年ぶりという歴史的快挙でした。

JRAの公式競走記録にも、四位洋文騎手がウオッカを勝利に導いたことが記されています。

2008年:ディープスカイで史上2人目のダービー連覇

翌2008年6月1日、第75回日本ダービー。

四位騎手はディープスカイに騎乗しました。

ディープスカイは同年のNHKマイルカップを制しており、マイルから中距離へと活躍の舞台を広げていた競走馬です。

日本ダービーでは直線で大外から豪快に追い込み、スマイルジャックを差し切って優勝しました。

これにより四位騎手は、武豊騎手に続く史上2人目の日本ダービー連覇を達成します。

同じ騎手が2年連続でダービーを勝つこと自体が難しい中、異なるタイプの競走馬で結果を残したことは、騎乗技術と馬の能力を引き出す判断力を示す実績です。

四位洋文のJRA通算1586勝はどれほどすごい?

騎手としての最終的なJRA通算勝利数は1,586勝です。

加えて、JRA重賞76勝、JRAのGI勝利15勝という実績も残しています。

実績 記録
JRA通算勝利数 1,586勝
JRA重賞勝利数 76勝
JRA・GI勝利数 15勝
日本ダービー 2勝
ダービー連覇 2007年・2008年
初重賞勝利 1994年・ゴールデンジャック
初GI勝利 1996年・イシノサンデー

特に注目したいのは、1586勝という数字だけではありません。

約30年間の騎手生活で、クラシック競走、古馬GI、ダート重賞など幅広い舞台で勝利を積み重ねたことが、四位氏の強みでした。

【騎手引退の経緯】2020年の引退から2021年の四位厩舎開業まで

四位洋文氏が騎手を引退した理由は、調教師への転身です。

成績不振による引退ではなく、競走馬を育て、管理する側へとキャリアを進めるための選択でした。

2019年12月:調教師免許試験に合格

2019年12月5日、JRAは2020年度の新規調教師免許試験合格者を発表しました。

四位氏は2度目の受験で合格。騎手として活動を続けながら、調教師への道を切り開きました。

当時の報道によると、本人は馬を大切にすることに加えて、人を大切にする厩舎づくりを目指す考えを示しています。

この時点で、2020年2月末をもって騎手を引退することも決まりました。

2020年2月29日:30年間の騎手人生に幕

最終騎乗日は2020年2月29日。

当時は新型コロナウイルスの影響で中央競馬が無観客開催となっており、四位氏の引退式もファンが見守る通常の形式では実施できませんでした。

引退式の延期も提案されましたが、本人は2月29日という日に区切りをつけることを希望しました。

30年間の騎手生活を振り返り、子どもの頃からの夢だった騎手を長く続けられたことへの感謝を語っています。

JRAの引退騎手一覧にも、四位氏の引退日は2020年2月29日と記録されています。

2020年から2021年:技術調教師として経験を積む

騎手引退後、四位氏はすぐに厩舎を開業したわけではありません。

約1年間、技術調教師として他の厩舎で研修を積みました。

報道によると、美浦の藤沢和雄厩舎で馬づくりを学び、北海道では千田輝彦調教師のもとでも経験を重ねています。

騎手時代に身につけた競走馬の感覚に、調教や厩舎運営の知識を加える期間だったと考えられます。

四位洋文のキャリア年表

年月 出来事 主な実績
1972年11月 鹿児島県で誕生 競馬界でのキャリアの出発点
1991年3月 騎手デビュー 中央競馬で初騎乗
1994年3月 初重賞制覇 ゴールデンジャック
1996年4月 初GI制覇 イシノサンデー
2007年5月 日本ダービー優勝 ウオッカ
2008年6月 日本ダービー連覇 ディープスカイ
2019年12月 調教師試験合格 2度目の受験で合格
2020年2月29日 騎手引退 JRA通算1586勝
2020年 技術調教師として研修 藤沢和雄厩舎などで経験
2021年3月1日 四位厩舎開業 栗東所属の調教師として出発
2023年9月 JRA重賞初制覇 ハギノアレグリアス
2026年 調教師として活動 アクアヴァーナルなどを管理

【調教師としての実績】ハギノアレグリアスで重賞初制覇

2021年3月1日、四位洋文氏は栗東で自身の厩舎を開業しました。

騎手として日本ダービーを2度制した人物が、今度は競走馬を育てる立場になったのです。

開業当初から掲げていた目標は、一流の厩舎をつくること。

ただし、調教師としての実績は騎手時代の知名度だけで築けるものではありません。管理馬の状態を見極め、調教計画を立て、スタッフや馬主と連携しながら結果を出す必要があります。

ハギノアレグリアスがもたらしたJRA重賞初勝利

四位厩舎にとって大きな転機となったのが、ハギノアレグリアスです。

同馬は松田国英厩舎時代に3連勝を記録した後、両前脚の屈腱炎による長期休養を経験しました。

その後、四位厩舎に転厩。復帰後に徐々に調子を取り戻し、2022年には太秦ステークスを勝利しました。

2023年3月には名古屋大賞典(JpnIII)も制しています。

そして2023年9月30日、阪神競馬場で開催されたシリウスステークス(GIII)で勝利。

これが四位厩舎にとっての開業以来初となるJRA重賞制覇でした。

ここで区別しておきたいのは、重賞そのものの初勝利とJRA重賞の初勝利です。名古屋大賞典での交流重賞勝利が先にあり、シリウスステークスはJRA開催の重賞における初勝利に当たります。

四位調教師が重視する馬優先の考え方

2022年の日刊スポーツの取材では、四位氏は競走馬の状態を常に確認し、馬にとって最善のことをしてあげるという考えを語っています。

馬は口がきけない。常に様子を見て、馬にできる最善のことをやってあげないと。

この考え方は、騎手から調教師へ転身した四位氏の仕事を理解するうえで重要です。

騎手はレース当日に馬の能力を最大限に引き出す役割を担います。一方、調教師はレース当日までのコンディション管理や故障予防、出走計画にも責任を負います。

ハギノアレグリアスのように、故障を経験した馬の能力を再び引き出したことは、四位厩舎の馬に向き合う姿勢を示す事例です。

【四位洋文の2026年最新情報】アクアヴァーナルと管理馬の活躍

2026年10月31日現在

2026年の四位洋文氏は、栗東の調教師として引き続き活動しています。

注目されているのは、アクアヴァーナルをはじめとする重賞出走馬の成績です。

アクアヴァーナルは天皇賞・春で4着

2026年の四位厩舎を代表する管理馬の一頭がアクアヴァーナルです。

同馬は長距離路線で結果を残しており、2026年3月22日の阪神大賞典(GII)では2着に入りました。

続く5月3日の天皇賞・春(GI)にも出走。

京都競馬場の芝3200メートルで、松山弘平騎手を背に4着となりました。

勝ち馬との差は0秒2。タイムは3分13秒9でした。

GIタイトルには届きませんでしたが、強豪馬が集まる長距離GIで上位に食い込んだことは評価できる内容です。

さらに10月4日の京都大賞典(GII)では3着。勝ち馬エコロディノスとの差は0秒2でした。

春の天皇賞から秋の京都大賞典まで、長距離・中長距離路線で存在感を示しています。

2026年の主な管理馬と重賞成績

アクアヴァーナル以外にも、四位厩舎には重賞で活躍する管理馬がいます。

管理馬 2026年の主なレース 結果
アクアヴァーナル 天皇賞・春 4着
アクアヴァーナル 阪神大賞典 2着
アクアヴァーナル 京都大賞典 3着
ロードクロンヌ 平安ステークス 1着
ロードクロンヌ 帝王賞 6着
ロードクロンヌ 日本テレビ盃 3着
セキトバイースト 府中牝馬ステークス 1着
フェスティバルヒル 秋華賞 7着

特に注目したいのがロードクロンヌとセキトバイーストです。

ロードクロンヌは2026年5月23日の平安ステークス(GIII)を勝利。ダート路線で重賞タイトルを獲得しました。

セキトバイーストも6月21日の府中牝馬ステークス(GIII)で優勝しています。

芝の中長距離路線だけでなく、ダート重賞や牝馬重賞でも結果を出している点は、厩舎の管理馬の幅広さを示しています。

2026年の調教師成績は?

2026年10月25日時点の競馬ラボの年度別集計では、四位厩舎は次の数字を記録しています。




2026年の勝利数

24勝


10月25日時点




勝率

11.9%


201走を集計


同じ時点の競馬ラボの記録では、2着19回、3着15回、3着内率28.9%となっています。

なお、netkeibaの年度別集計では22勝、194走という別の数値も掲載されています。集計元による差があるため、勝利数を比較する際には集計元と基準日をそろえる必要があります。

2026年の成績を見るうえで重要なのは、単純な勝利数だけではありません。

アクアヴァーナルのGI上位入着、ロードクロンヌのダート重賞制覇、セキトバイーストの牝馬重賞制覇というように、複数の管理馬が異なるカテゴリーで結果を残しています。

これは、四位厩舎が特定の一頭だけに依存するのではなく、複数の馬を重賞戦線へ送り出す力を持ち始めていることを示す材料です。

【プロの結論】騎手としての成功と調教師としての評価は別物

四位洋文氏のキャリアを振り返ると、騎手時代と調教師時代には明確な違いがあります。

騎手時代の評価を決定づけたのは、日本ダービー連覇とJRA通算1586勝です。

一方、調教師としての評価は、管理馬の成績だけでなく、馬の健康管理、長期的な育成、厩舎運営など複数の要素によって決まります。

四位洋文を評価する3つのポイント

1. 騎手時代の経験を調教に生かせること

長年にわたってトップレベルの競走馬に騎乗した経験は、馬の走りやレースでの特徴を理解するうえで強みになります。

特に日本ダービーを2度制した経験は、クラシックを目指す競走馬の育成を考えるうえでも貴重な財産です。

2. 故障馬の復活を支えた経験

ハギノアレグリアスの復活は、四位厩舎の代表的な成功例です。

単純に勝利数を追うのではなく、競走馬の状態を見極めながら能力を発揮させることが、調教師としての評価につながります。

3. 2026年は複数の管理馬が重賞で活躍

アクアヴァーナル、ロードクロンヌ、セキトバイーストなど、異なる路線で結果を残す管理馬が出ています。

特定の馬の活躍だけでなく、厩舎全体の成績を見ることが、調教師としての現在地を判断するうえで重要です。

四位氏の今後を追う競馬ファンにとっては、GIでの勝利だけでなく、管理馬の重賞出走数、勝率、故障からの復帰実績なども注目したいポイントです。

【四位洋文に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:四位洋文は2026年現在、何をしていますか?

A1:JRA栗東所属の調教師として活動しています。2021年3月に厩舎を開業し、2026年もアクアヴァーナルやロードクロンヌなどの競走馬を管理しています。

Q2:四位洋文の騎手時代の通算勝利数は何勝ですか?

A2:JRA通算1586勝です。JRA重賞76勝、JRAのGI15勝を記録しています。

Q3:四位洋文が騎手を引退した理由は何ですか?

A3:調教師への転身です。2019年12月に調教師免許試験に合格し、2020年2月29日に騎手を引退しました。翌2021年3月に栗東で厩舎を開業しています。

Q4:四位洋文はウオッカとディープスカイで何を達成しましたか?

A4:2007年にウオッカ、2008年にディープスカイで日本ダービーを連覇しました。武豊騎手に次ぐ史上2人目の快挙です。

Q5:四位洋文調教師の重賞初制覇はいつですか?

A5:2023年9月30日のシリウスステークスです。ハギノアレグリアスが優勝し、四位厩舎に初のJRA重賞タイトルをもたらしました。

Q6:2026年の四位厩舎で注目されている馬は何ですか?

A6:アクアヴァーナル、ロードクロンヌ、セキトバイーストなどです。アクアヴァーナルは天皇賞・春4着、ロードクロンヌは平安ステークス優勝、セキトバイーストは府中牝馬ステークス優勝を記録しています。

まとめ:四位洋文は騎手から調教師へ、第二のキャリアを築いている

四位洋文氏は、騎手としてJRA通算1586勝を挙げ、ウオッカとディープスカイで日本ダービー連覇を達成した名手です。

2020年2月29日の騎手引退は、競馬界からの退場ではなく、調教師として新しいキャリアを始めるための転身でした。

2021年3月の厩舎開業後、ハギノアレグリアスで2023年にJRA重賞初制覇を達成。2026年にはアクアヴァーナルの天皇賞・春4着や京都大賞典3着、ロードクロンヌの平安ステークス優勝など、複数の管理馬が重賞で結果を残しています。

今後の注目点は、管理馬がGIタイトルに届くかどうか、そして重賞で安定して活躍する馬をどれだけ育てられるかです。

騎手としてダービーを2度制した四位洋文氏が、今度は調教師として日本ダービーを制する日が来るのか。

その挑戦は、2026年以降も競馬ファンが注目するテーマの一つです。


主な参照資料:JRA公式競走成績・引退騎手情報、スポーツニッポン、日刊スポーツ、netkeiba競馬データベース、競馬ラボ。2026年の年度成績は各データベースの掲載基準日を併記しています。

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