ホーム スポーツ 国民栄誉賞スポーツ選手14例を総整理!王貞治から高木美帆まで受賞理由と制度を徹底解説【2026年最新】

国民栄誉賞スポーツ選手14例を総整理!王貞治から高木美帆まで受賞理由と制度を徹底解説【2026年最新】

橘 宗 橘 宗 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
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2026年、国民栄誉賞のスポーツ界に新たな歴史が刻まれた。スピードスケートの髙木美帆が、オリンピック通算10個のメダル獲得などの功績を評価され、国民栄誉賞を受賞したのである。1977年に王貞治が第1号となって以来、スポーツ界では14例目の受賞となった。

歴代の受賞者には、柔道の山下泰裕、マラソンの高橋尚子、レスリングの吉田沙保里と伊調馨、フィギュアスケートの羽生結弦、車いすテニスの国枝慎吾、そして2011年に団体として初めて受賞したなでしこジャパンなど、競技の枠を超えた顔ぶれが並ぶ。2026年11月現在の最新情報を踏まえ、受賞年・競技・選ばれた理由から、制度の仕組みや選考基準まで整理する。

【2026年最新】国民栄誉賞を受賞したスポーツ選手は誰?歴代14例を紹介

国民栄誉賞スポーツ選手

国民栄誉賞を受賞したスポーツ選手を年代順に見ると、日本のスポーツ史を代表する記録や出来事が浮かび上がる。

2026年8月に更新された内閣府の公式受賞者一覧では、国民栄誉賞の受賞は合計29例。内訳は個人28人と団体1組である。

このうち、一般にスポーツ界の受賞例として数えられるのは14例だ。個人13人に加え、女子サッカー日本代表のなでしこジャパンが団体として名を連ねる。

最新の受賞者は、2026年8月4日に表彰を受けたスピードスケートの髙木美帆である。

2026年の最新受賞者・髙木美帆

髙木美帆は、2010年バンクーバー大会から2026年ミラノ・コルティナ大会まで、4大会の冬季オリンピックに出場したスピードスケート選手だ。

2026年のミラノ・コルティナ大会では銅メダルを3個獲得。これにより、オリンピック通算メダル数は日本女子最多の10個となった。

内訳は金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル7個。2022年北京大会の女子1000メートルでは金メダルを獲得している。

加えて、スピードスケートのワールドカップでは日本選手最多となる通算38勝を記録した。

2026年7月28日、政府は髙木への国民栄誉賞授与を正式決定。8月4日には首相官邸で高市早苗首相から表彰状と盾が授与された。

内閣官房長官の発表では、長年にわたる世界トップレベルでの活躍に加え、五輪での通算10個のメダルとワールドカップ38勝が評価された。

これによって髙木は、国民栄誉賞を受賞した初のスピードスケート選手となった。冬季競技においても、羽生結弦に続く受賞者である。

【歴代一覧】国民栄誉賞スポーツ選手14例の受賞年・競技・理由

スポーツ界の受賞者を理解するうえで重要なのは、単にメダルや優勝回数を比較するのではなく、それぞれの時代に何を成し遂げたのかを見ることだ。

内閣府の公式受賞者一覧に記載された表彰年月日と功績をもとに、14例をまとめた。

表彰年・日付 受賞者 競技 主な受賞理由
1977年9月5日 王貞治 プロ野球 ホームラン世界新記録756本達成
1984年10月9日 山下泰裕 柔道 前人未到の記録達成と競技への精進
1987年6月22日 衣笠祥雄 プロ野球 連続試合出場の世界新記録
1989年9月29日 千代の富士(秋元貢) 大相撲 相撲界への著しい貢献
2000年10月30日 高橋尚子 陸上・マラソン シドニー五輪女子マラソン金メダル
2011年8月18日 なでしこジャパン サッカー FIFA女子ワールドカップ初優勝
2012年11月7日 吉田沙保里 レスリング 世界大会13大会連続優勝
2013年2月25日 大鵬幸喜 大相撲 幕内優勝32回の歴史的功績
2013年5月5日 長嶋茂雄 プロ野球 野球界への顕著な貢献と国民的な人気
2013年5月5日 松井秀喜 プロ野球 世界的な功績と青少年への希望
2016年10月20日 伊調馨 レスリング 女子個人種目で五輪4連覇
2018年7月2日 羽生結弦 フィギュアスケート 男子シングル66年ぶりの五輪連覇
2023年3月17日 国枝慎吾 車いすテニス 四大大会通算50勝、生涯ゴールデンスラム
2026年8月4日 髙木美帆 スピードスケート 五輪通算10個のメダル、W杯通算38勝

出典:内閣府「国民栄誉賞受賞一覧」、政府発表資料。受賞理由は公式の功績説明を要約。

王貞治:国民栄誉賞が創設されるきっかけとなった第1号

1977年、プロ野球の王貞治は通算756本塁打という当時の世界新記録を達成した。

この功績をたたえるため、同年8月30日に国民栄誉賞の表彰規程が制定され、王は9月5日に第1号受賞者となった。

王の受賞が特別なのは、単にホームランの本数が多かったからではない。日本のプロ野球を代表する選手として、長年にわたり国民に夢と希望を与えたことも、賞の創設目的と重なっていた。

山下泰裕・衣笠祥雄・千代の富士:競技を超えた記録と精進

1984年の山下泰裕は、柔道における前人未到の記録と、競技に向き合う真摯な姿勢が評価された。

1987年の衣笠祥雄は、プロ野球の連続試合出場で世界新記録を樹立したことが受賞理由となった。

1989年には横綱・千代の富士が受賞。力士としての実績だけでなく、大相撲界への大きな貢献が評価されている。

この3人に共通するのは、一度の大会での勝利だけでなく、長期間にわたって競技の第一線で実績を積み上げた点である。

高橋尚子:女子陸上競技の歴史を変えた金メダル

2000年のシドニーオリンピック女子マラソンで、高橋尚子は金メダルを獲得した。

日本女子陸上競技におけるオリンピック初の金メダルという歴史的快挙であり、国民栄誉賞の受賞につながった。

日本陸上界にとっても大きな転換点となり、マラソンという競技への関心を広げた功績は大きい。

なでしこジャパン:団体初の受賞

2011年、FIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会で日本女子代表が初優勝を果たした。

東日本大震災後の困難な状況にあった日本社会に、希望と勇気を与えたことが授与理由に含まれている。

国民栄誉賞では初めての団体受賞となり、選手だけでなくチームとしての成果が評価された歴史的な事例だ。

吉田沙保里・伊調馨:レスリング界の世界的偉業

2012年に受賞した吉田沙保里は、世界選手権とオリンピックを通じて13大会連続優勝を達成した。

2016年の伊調馨は、オリンピック女子個人種目で史上初となる4連覇を成し遂げた。

同じレスリング競技から2人が受賞している点は、日本の女子レスリングが世界で築いてきた実績の大きさを示している。

大鵬・長嶋茂雄・松井秀喜:国民的スターとしての功績

2013年には、大相撲の大鵬幸喜、野球界の長嶋茂雄と松井秀喜が受賞した。

大鵬は幕内優勝32回という歴史的記録を残し、昭和を代表する大横綱として評価された。

長嶋茂雄は選手・監督として日本野球界に残した功績と、国民的スターとしての存在感が評価された。

松井秀喜は日本と海外の野球界で残した世界的な実績に加え、青少年に夢と希望を与えたことが受賞理由に盛り込まれている。

羽生結弦・国枝慎吾:新しい競技価値を示した受賞者

2018年の羽生結弦は、フィギュアスケート男子シングルで66年ぶりとなるオリンピック連覇を達成した。

2023年の国枝慎吾は、車いすテニスの四大大会で史上最多となる通算50勝、生涯ゴールデンスラムなどの前人未到の実績を残した。

国枝の受賞は、パラスポーツ選手として初めての国民栄誉賞という点でも歴史的な意味を持つ。

競技成績だけではなく、パラスポーツの社会的認知度の拡大と競技発展への貢献も評価された。

【受賞理由を比較】なぜ選ばれた?国民栄誉賞に共通する評価のポイント

14例を比較すると、競技も時代も異なるものの、いくつかの共通点が見えてくる。

1. 世界的な記録や前人未到の実績

最も分かりやすいのが、他の選手が簡単には到達できない記録を残したケースだ。

王貞治の756本塁打、衣笠祥雄の連続試合出場、吉田沙保里の世界大会13連覇、伊調馨の五輪4連覇などが代表例となる。

ただし、記録の大きさだけで受賞が決まるわけではない。競技史における意味や、社会に与えた影響も評価されている。

2. 国民に希望や勇気を与えたこと

国民栄誉賞の特徴は、競技成績に加えて社会的な影響を評価する点にある。

特に2011年のなでしこジャパンは、東日本大震災後の日本社会に希望を届けたことが授与理由に明記されている。

羽生結弦や高木美帆についても、世界の第一線での活躍を通じて、多くの人に感動や勇気を与えた点が重視された。

3. 長期的な競技への貢献

国枝慎吾の受賞理由には、パラスポーツの社会的認知度の拡大とスポーツの発展への貢献が含まれている。

千代の富士や長嶋茂雄についても、競技界への長年の貢献が評価されている。

このように、国民栄誉賞は一時的な人気や話題性だけで判断される賞ではない。

【選考基準と授与条件】国民栄誉賞は誰がどのように決める?

国民栄誉賞の選考基準を調べると、意外な事実が分かる。

実は、オリンピックで金メダルを何個獲得すれば受賞できる、世界記録を何回更新すれば対象になる、といった具体的な数値条件は定められていない。

国民栄誉賞の正式な目的

内閣府が公開している「国民栄誉賞表彰規程」は、1977年8月30日に内閣総理大臣が決定したものだ。

その目的は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった人や団体の栄誉をたたえることにある。

表彰するのは内閣総理大臣であり、対象についても、表彰の目的に照らして適当と認めるものと定められている。

つまり、特定の競技や職業だけに限定された賞ではない。

国民栄誉賞の選考・授与の仕組み

制度の流れは次のようになっている。

1. 内閣総理大臣が候補者を表彰することが適当か検討する。
2. 表彰を行おうとする際には、民間有識者の意見を聞く。
3. 内閣総理大臣が表彰を決定する。
4. 表彰状と盾を授与する。
5. 必要に応じて記念品または金一封を添える。

重要なのは、候補者について民間有識者の意見を聞くことが実施要領に定められている点だ。

ただし、民間有識者が投票で受賞者を決める制度ではない。最終的な表彰者は内閣総理大臣である。

また、表彰時期は随時とされており、毎年決まった時期に候補者を審査する仕組みではない。

国民栄誉賞に金メダルは必須なのか?

答えは、必須ではない。

山下泰裕、王貞治、衣笠祥雄、国枝慎吾など、受賞者の競技や功績はさまざまだ。

なでしこジャパンのように団体として受賞するケースもあれば、競技界への長期的な貢献が評価される場合もある。

加えて、文化・芸能分野の受賞者も多数存在する。

したがって、オリンピックの金メダル獲得は受賞を自動的に決める条件ではない。競技成績は重要な評価材料の一つだが、社会的な影響や歴史的な功績も含めて判断される。

【誤解を解消】スポーツ選手は14人?受賞者29人との違い

国民栄誉賞について調べる際、特に混同されやすいのが「スポーツ選手14例」と「国民栄誉賞全体の29例」という数字だ。

スポーツ界の14例は14人の個人選手ではない

スポーツ界の14例には、なでしこジャパンという団体受賞が含まれる。

そのため、正確には個人選手13人と団体1組という内訳になる。

また、冒険家の植村直己は内閣府の公式受賞者一覧に掲載されているが、一般的な競技スポーツ界の14例には含まれない。

このように、スポーツ関連の人物をどこまで含めるかによって集計の仕方は変わる。

国民栄誉賞全体では29例

2026年8月更新の内閣府公式一覧では、個人28人と団体1組、合計29例となっている。

スポーツ以外にも、作曲家、俳優、歌手、漫画家、映画監督、将棋棋士、囲碁棋士などが受賞している。

2018年には将棋の羽生善治と囲碁の井山裕太も受賞したが、今回の競技スポーツ14例には含めていない。

実績があれば必ず受賞できるわけではない

もう一つの誤解は、世界的な成績を残せば必ず国民栄誉賞を受賞できるという考え方だ。

実際には、受賞を辞退した選手もいる。

代表的なのがイチローだ。2001年、2004年、2019年の計3回、政府から授与を打診されたが、いずれも辞退している。

2021年には大谷翔平にも授与が打診されたが、本人側が今回は辞退する意向を示した。

この事例からも分かるように、国民栄誉賞は政府による表彰であり、本人が必ず受け取らなければならないものではない。

受賞者の一覧を確認するときには、受賞した人と、授与を打診されたものの辞退した人を区別する必要がある。

【プロの結論】国民栄誉賞スポーツ選手の歴史から分かる3つのこと

歴代14例を振り返ると、国民栄誉賞は単純なスポーツランキングではないことが分かる。

1. 記録だけではなく、その記録が持つ社会的意味が評価される

王貞治のホームラン記録や伊調馨の五輪4連覇は、数字だけでも歴史的な実績だ。

一方、なでしこジャパンのように、社会が困難に直面している時期に希望を届けたことが評価されるケースもある。

つまり、競技の世界でどれほど優れていたかだけではなく、その活躍が社会にどのような影響を与えたかが重要になる。

2. 個人競技と団体競技、パラスポーツにも受賞の道がある

2011年のなでしこジャパンは団体初の受賞者となった。

2023年の国枝慎吾はパラスポーツ初の受賞者となり、2026年の髙木美帆はスピードスケート初の受賞者となった。

この変化は、国民栄誉賞が特定の競技や従来のスポーツ観に限定されていないことを示している。

3. 制度の本質は国民に与えた希望と歴史的な功績にある

受賞者の競技や実績は異なるが、公式規程に共通する考え方は明確だ。

それは、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与える顕著な業績をたたえること。

この視点から見ると、髙木美帆の受賞は、10個のオリンピックメダルという数字だけでなく、長い競技人生を通じて世界の第一線で活躍し続けたことにも意味がある。

国民栄誉賞スポーツ選手に関するよくある質問(FAQ)

Q1:国民栄誉賞を受賞したスポーツ選手は何人いますか?

A1:一般的なスポーツ界の集計では14例です。個人選手13人と団体1組で、団体は2011年のなでしこジャパンです。2026年の最新受賞者は髙木美帆です。

Q2:国民栄誉賞を受賞したスポーツ選手で最初の人は誰ですか?

A2:1977年9月5日に受賞した王貞治です。プロ野球で756本塁打の世界新記録を達成した功績が評価され、第1号受賞者となりました。

Q3:2026年の国民栄誉賞受賞者は誰ですか?

A3:スピードスケートの髙木美帆です。2026年7月28日に授与が決まり、8月4日に首相官邸で表彰されました。オリンピック通算10個のメダルとワールドカップ通算38勝などが評価されています。

Q4:国民栄誉賞を受賞するためにオリンピックの金メダルは必要ですか?

A4:必要ありません。公式規程に金メダルの獲得数や世界記録などの数値条件はありません。競技成績だけでなく、社会への影響や長期的な功績などを踏まえて判断されます。

Q5:国民栄誉賞は誰が決めるのですか?

A5:内閣総理大臣です。候補者について民間有識者の意見を聞くことが実施要領に定められていますが、最終的な表彰者は内閣総理大臣となります。

Q6:羽生結弦と国枝慎吾ではどちらが先に受賞しましたか?

A6:羽生結弦が2018年7月2日、国枝慎吾が2023年3月17日です。国枝慎吾はパラスポーツ選手として初めて国民栄誉賞を受賞しました。

まとめ:国民栄誉賞スポーツ選手の歴代実績と2026年の最新情報

国民栄誉賞を受賞したスポーツ選手は、王貞治から髙木美帆まで、各時代を代表する13人の個人選手と1つの団体に及ぶ。

2026年8月4日に髙木美帆が受賞したことで、スポーツ界の受賞例は14例となった。オリンピック通算10個のメダルという実績は、日本女子スポーツの歴史に残る快挙である。

一方、国民栄誉賞には金メダルの数や世界記録といった一律の授与条件は存在しない。記録、競技への貢献、社会に与えた希望や感動などを総合的に評価する制度だ。

歴代受賞者を知ることは、日本のスポーツ史を振り返ることにもつながる。今後も競技の枠を超えて、次の時代を代表する功績がどのように評価されるのか注目される。


主な公式・参考資料

- 内閣府「国民栄誉賞について」「国民栄誉賞受賞一覧」(2026年8月更新)
- 首相官邸「国民栄誉賞表彰式」(2026年8月4日)
- 内閣官房長官記者会見(2026年7月28日)
- 日本オリンピック委員会(JOC)による髙木美帆の受賞報道
- nippon.com「国民栄誉賞受賞者一覧」
- 日本のスポーツ界における歴代受賞者を報じた日刊スポーツ

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