第79回大会には、関東7県から15校が出場した。抽選会は10月8日に行われ、群馬県開催のトーナメントに各県の代表校が集結した。
今回の組み合わせで特徴的だったのは、群馬県大会優勝校の健大高崎がシード扱いとなり、準々決勝から登場したことだ。15校による大会のため、1回戦は7試合、健大高崎には1回戦のBYE(不戦勝扱い)が設定された。実際に試合を行ったのは全14試合となる。
1回戦の組み合わせ・結果
2026年10月17日・18日
| 対戦カード | 結果 | 勝ち上がり |
|---|---|---|
| 霞ヶ浦-習志野 | 7-0 | 霞ヶ浦 |
| 山梨学院-山村学園 | 2-1 | 山梨学院 |
| 慶應義塾-佐野日大 | 2-1 | 慶應義塾 |
| 横浜-西武台 | 12-2 | 横浜 |
| 樹徳-作新学院 | 3-2 | 樹徳 |
| 帝京第三-専大松戸 | 13-5 | 帝京第三 |
| 水城-桐生第一 | 2-1 | 水城 |
霞ヶ浦は習志野を7回コールドで下し、横浜も西武台に12対2で快勝。帝京第三は専大松戸との打ち合いを13対5で制した。一方、慶應義塾と佐野日大、山梨学院と山村学園、水城と桐生第一の試合はいずれも1点差の接戦だった。
準々決勝の組み合わせ・結果
2026年10月19日・20日
| 対戦カード | 結果 | 勝ち上がり |
|---|---|---|
| 健大高崎-霞ヶ浦 | 7-0 | 健大高崎 |
| 慶應義塾-山梨学院 | 2-1 | 慶應義塾 |
| 横浜-樹徳 | 9-2 | 横浜 |
| 帝京第三-水城 | 3-1 | 帝京第三 |
準々決勝では、シード校の健大高崎が霞ヶ浦を8回コールドで退けた。慶應義塾は山梨学院との延長10回に及ぶ接戦を制し、準決勝へ進出。横浜は樹徳に9対2、帝京第三は水城に3対1で勝利した。
準決勝の組み合わせ・結果
2026年10月25日
| 対戦カード | 結果 | 勝ち上がり |
|---|---|---|
| 健大高崎-慶應義塾 | 5-4 | 健大高崎 |
| 横浜-帝京第三 | 2-0 | 横浜 |
健大高崎と慶應義塾の試合は延長10回までもつれ込んだ。最後まで競り合う展開を健大高崎が5対4で制し、決勝進出を決めた。
もう一方の準決勝では、横浜が帝京第三を2対0で完封。接戦をものにした横浜が決勝へ進み、健大高崎との頂上決戦が実現した。
決勝の組み合わせ・結果
2026年10月27日・上毛新聞敷島球場
横浜高校10

健大高崎6
優勝
横浜(神奈川)
準優勝
健大高崎(群馬)
決勝は横浜が10対6で健大高崎を破った。両校が合計16得点を記録する展開となり、横浜が最後に関東王者の座をつかんだ。
これで横浜は2年ぶり5度目の秋季関東大会優勝。健大高崎は準優勝となった。大会の公式記録を掲載する一球速報.comでは、横浜高校が第57回明治神宮野球大会の関東地区代表として登録されている。
【関東大会出場校一覧】全15校の所属県と大会成績を整理
2026年秋の関東大会は、茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・神奈川・山梨の7県から代表校が集まった。
出場枠の内訳は、群馬県が3校、残る6県がそれぞれ2校。東京都は独立した秋季大会を実施するため、この関東大会の出場校には含まれない。
高校野球ドットコムが掲載した県大会の代表校情報と本大会の結果を整理すると、以下の15校となる。
県別・出場校と最終成績
出場校15校。大会成績は第79回秋季関東大会の最終結果。
県大会の順位と関東大会の結果は別の評価軸
出場校の顔ぶれを見る際に押さえたいのが、県大会の順位と関東大会の最終順位は別のものだという点だ。
例えば、神奈川県大会では慶應義塾が優勝、横浜が準優勝だった。群馬県大会では健大高崎が優勝し、樹徳が準優勝、桐生第一が3位だった。
しかし、関東大会では横浜が優勝し、慶應義塾はベスト4。県大会の順位がそのまま広域大会の順位になるわけではない。各県の代表校が異なる対戦相手と戦うことで、地域内の力関係も変わってくる。
また、埼玉からは西武台と山村学園が出場。西武台は2年ぶり、山村学園は4年ぶりの関東大会出場だった。出場校の顔ぶれには、県大会の結果だけでなく、各校が積み重ねてきた大会経験も表れている。
【決勝を徹底分析】横浜が健大高崎を10対6で破った理由
第79回大会の最大の見どころは、やはり横浜と健大高崎による決勝戦だった。
両校はそれぞれ異なる道筋で決勝に進出した。健大高崎はシードから準々決勝に登場し、横浜は1回戦から勝ち上がった。
横浜の勝ち上がり
横浜の大会成績を振り返ると、次のようになる。
- 1回戦:西武台に12対2
- 準々決勝:樹徳に9対2
- 準決勝:帝京第三に2対0
- 決勝:健大高崎に10対6
横浜は1回戦と準々決勝で複数得点を挙げ、攻撃力を示した。一方、準決勝では帝京第三を2対0に抑え、得点力だけに依存しない試合運びも見せている。
決勝でも10得点を記録したことから、横浜の大会を通じた攻撃力は際立っていた。特に準決勝で無失点勝利を収めた後、決勝で再び得点を重ねた点は、優勝までの流れを理解するうえで重要だ。
健大高崎の勝ち上がり
健大高崎の成績は以下の通り。
- 1回戦:シードによるBYE
- 準々決勝:霞ヶ浦に7対0
- 準決勝:慶應義塾に5対4
- 決勝:横浜に6対10
健大高崎は準々決勝で霞ヶ浦を7対0に抑え、準決勝では慶應義塾との延長10回の接戦を制した。
特に準決勝の5対4という結果は、決勝進出を懸けた厳しい勝負を勝ち抜いたことを示している。決勝でも6得点を挙げたが、横浜の10得点には届かなかった。
両校の大会成績を比較
| 比較項目 | 横浜 | 健大高崎 |
|---|---|---|
| 県大会順位 | 神奈川2位 | 群馬1位 |
| 本大会初戦 | 12-2 | BYE |
| 準々決勝 | 9-2 | 7-0 |
| 準決勝 | 2-0 | 5-4 |
| 決勝 | 10-6 | 6-10 |
| 最終順位 | 優勝 | 準優勝 |
この比較から分かるのは、横浜が大会を通じて攻撃面と守備面の両方で安定した結果を残したことだ。一方、健大高崎も接戦を勝ち抜いており、決勝まで勝ち上がった実力は数字にも表れている。
決勝の10対6という数字だけを見て一方的な試合だったと判断するのは早い。健大高崎も6得点を挙げており、両校が最後まで得点を競った決勝だった。
【試合日程と開催球場】上毛新聞敷島球場・高崎市城南野球場
2026年秋季関東大会は群馬県で開催された。主な会場は上毛新聞敷島球場と高崎市城南野球場の2球場だ。
大会日程と実際の開催日
| 日程 | 回戦・内容 |
|---|---|
| 10月8日 | 組み合わせ抽選会 |
| 10月17日 | 1回戦 |
| 10月18日 | 1回戦 |
| 10月19日 | 準々決勝 |
| 10月20日 | 準々決勝 |
| 10月24日 | 準決勝予定・雨天順延 |
| 10月25日 | 準決勝 |
| 10月26日 | 決勝予定・雨天順延 |
| 10月27日 | 決勝・大会終了 |
当初の日程では準決勝は10月24日、決勝は10月26日に予定されていた。しかし、10月24日の雨天中止により準決勝が翌25日に変更。さらに26日の決勝も雨天順延となり、最終的に27日の開催となった。
ケーブルテレビ各社も大会中継の日程変更を告知しており、決勝が27日に順延されたことが確認できる。大会日程を調べる際は、当初の予定と実際の開催日を区別する必要がある。
上毛新聞敷島球場
上毛新聞敷島球場は前橋市の県立敷島公園内にある野球場で、今回の大会では準々決勝以降の主要試合が行われた。
横浜と健大高崎が対戦した決勝も、この球場で開催された。大会の優勝校が決まった場所として、第79回大会を振り返るうえで中心的な会場となった。
高崎市城南野球場
高崎市城南野球場は高崎市にある野球場で、主に1回戦の試合会場として使用された。
大会序盤は2球場に分かれて試合が行われ、準々決勝以降は上毛新聞敷島球場に舞台が集約された。複数会場で開催する形式は、15校が参加するトーナメントを円滑に進行させるうえでも意味がある。
群馬県高等学校野球連盟の大会情報や各試合の記録では、試合日・球場・対戦校を照合できる。
【センバツへの影響】横浜の明治神宮大会出場と関東の選考枠
秋季関東大会が大きな注目を集める理由は、優勝校を決めるだけの大会ではないからだ。
秋季地区大会は、翌春の選抜高等学校野球大会、通称センバツの出場校選考に関わる重要な公式戦でもある。
2027年センバツの関東・東京地区の出場枠
第99回選抜高校野球大会は、2027年3月19日開幕予定。出場校は32校で、一般選考29校、21世紀枠2校、明治神宮大会枠1校という構成だ。
一般選考の地区別枠では、関東・東京地区に合計6校が割り当てられている。
- 関東地区:基数4校
- 東京地区:基数1校
- 関東・東京の比較選考:1校
関東と東京の6枠は、単純に関東大会の上位6校が選ばれる仕組みではない。関東の基数4校、東京の基数1校を選んだうえで、残る1校を両地区の候補から比較する方式となっている。
このため、秋季関東大会の成績は重要な判断材料になるものの、正式な出場校は選考委員会が決定する。横浜の優勝によってセンバツ出場が自動的に確定したと表現するのは正確ではない。
第57回明治神宮野球大会への出場権
2026年11月19日~24日・明治神宮野球場
第79回秋季関東大会で優勝した横浜は、関東地区代表として第57回明治神宮野球大会の高校の部に出場する。
明治神宮大会は各地区の代表校が集まる秋の全国大会だ。高校の部では、各地区の秋季大会優勝校などが代表として出場し、全国の強豪校が日本一を争う。
2026年大会は11月19日から24日まで、明治神宮野球場で開催予定。横浜にとっては関東大会優勝に続き、全国の舞台で実力を示す機会となる。
神宮大会の結果がセンバツの出場枠を左右する
もう一つ重要なのが、明治神宮大会の優勝地区に与えられる「神宮大会枠」だ。
高校の部で優勝した学校の所属地区には、翌春のセンバツで出場枠が1校追加される。つまり、横浜が出場する明治神宮大会は、関東地区全体のセンバツ選考にも関係する。
仮に関東代表の横浜が神宮大会で優勝すれば、関東地区に追加枠が与えられる。これにより、関東大会で上位に進出した学校や、選考の境界線にいる学校にとっても、センバツへの道が広がる可能性がある。
ただし、神宮大会枠は横浜だけに与えられる個別の出場権ではなく、関東地区全体の選考枠が増える制度だ。どの学校が追加枠で選ばれるかは、最終的に選考委員会の判断となる。
2027年センバツまでの主な予定
| 時期 | 大会・予定 |
|---|---|
| 2026年10月27日 | 秋季関東大会決勝・横浜優勝 |
| 2026年11月19~24日 | 第57回明治神宮野球大会 |
| 2027年1月29日 | センバツ出場校選考委員会 |
| 2027年3月5日 | センバツ組み合わせ抽選会 |
| 2027年3月19日 | 第99回センバツ開幕予定 |
選抜高校野球大会の選考委員会は2027年1月29日、組み合わせ抽選会は3月5日に予定されている。秋の関東大会で決まった順位だけでなく、その後の明治神宮大会の結果も含めて、春の出場校が決まっていく。
【プロの結論】2026年秋の関東大会トーナメント表から読み取るべき3つのポイント
第79回秋季関東大会を振り返ると、単純な勝敗だけでは分からない大会の構造が見えてくる。
1.県大会の順位だけで優勝候補を決めない
横浜は神奈川県大会2位から関東大会を制した。県大会で優勝した学校が必ずしも関東大会でも優勝するわけではない。
県大会は各地域内の競争であり、関東大会は異なる地域の代表校との対戦だ。対戦相手の特徴や大会中の成長によって、勝ち上がりの結果は変わる。
2.準決勝までの結果と決勝の結果を分けて見る
横浜は準決勝で帝京第三を2対0で破り、健大高崎は慶應義塾に5対4で勝利した。決勝の10対6だけを見るのではなく、準決勝までの勝ち方を比較することで、両校がどのような状態で決勝に進んだのかを理解しやすくなる。
また、健大高崎はシードで1回戦を免除されている。試合数が横浜より少ないことも、トーナメント表を読む際に考慮したいポイントだ。
3.センバツ出場と明治神宮大会出場を混同しない
秋季関東大会の優勝校には明治神宮大会への出場権が与えられる。一方、センバツは秋季大会の結果などをもとに選考委員会が出場校を決める大会だ。
両大会は関係しているが、出場資格の決まり方は同じではない。秋季関東大会の結果を確認するときは、優勝校・準優勝校・ベスト4の順位だけでなく、センバツの地域枠や神宮大会の追加枠まで確認すると、秋の大会が持つ意味をより正確に理解できる。
2026年秋の関東大会で最も重要な事実は、横浜が10対6で健大高崎を破り、関東王者として明治神宮大会への切符をつかんだことだ。 そして、その後の神宮大会の結果が2027年春のセンバツ選考にも影響する。
【高校野球関東大会トーナメント表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年秋季関東大会の優勝校はどこですか?
A1:神奈川県代表の横浜高校です。2026年10月27日の決勝で健大高崎を10対6で破り、2年ぶり5度目の優勝を果たしました。
Q2:2026年秋季関東大会の出場校は何校ですか?
A2:全15校です。群馬県から3校、茨城・栃木・埼玉・千葉・神奈川・山梨の6県から各2校が出場しました。
Q3:決勝の横浜対健大高崎は何対何でしたか?
A3:横浜が10対6で健大高崎に勝利しました。会場は群馬県の上毛新聞敷島球場で、開催日は2026年10月27日です。
Q4:準決勝の結果はどうなりましたか?
A4:健大高崎が慶應義塾に5対4で勝利し、横浜は帝京第三を2対0で破りました。両試合とも10月25日に行われました。
Q5:健大高崎が1回戦に出場していないのはなぜですか?
A5:健大高崎はシード校として準々決勝から出場したためです。15校によるトーナメントのため、組み合わせ上、1回戦のBYEが設定されました。
Q6:横浜高校はセンバツに出場できますか?
A6:横浜は秋季関東大会優勝校として、2027年センバツの有力な選考対象となります。ただし、正式な出場校は2027年1月29日の選考委員会で決定されます。また、横浜は第57回明治神宮野球大会の関東代表にも決定しています。
Q7:2026年秋季関東大会の試合会場はどこですか?
A7:群馬県の上毛新聞敷島球場と高崎市城南野球場です。準々決勝以降の主要試合は上毛新聞敷島球場で開催されました。
まとめ:第79回秋季関東大会は横浜が制覇、次は明治神宮大会へ
2026年秋の第79回秋季関東地区高等学校野球大会は、横浜高校が健大高崎との決勝を10対6で制し、優勝を飾った。
大会には関東7県から15校が参加。1回戦から準々決勝、準決勝を経て、最後は横浜と健大高崎が決勝で激突した。健大高崎はシードから勝ち上がり、横浜は1回戦から4試合を戦い抜いて頂点に立った。
大会の注目点は、横浜の優勝だけではない。関東代表として出場する第57回明治神宮野球大会、そして2027年センバツの関東・東京地区の出場枠にもつながっている。
今後は11月19日から始まる明治神宮大会での横浜の戦いが焦点となる。秋の関東王者が全国の強豪を相手にどこまで勝ち進むのか。第79回大会の結果は、2027年春の高校野球を占ううえでも見逃せない記録となった。