2026年も続く現役選手並みのトレーニング
引退後のミルコについて、2026年6月に興味深い証言が報じられました。
クロアチアの格闘技メディアPortal.hrは、元UFCファイターで長年の練習仲間でもあるイゴール・ポクラヤツが、Podcast Inkubatorでミルコの日常的なトレーニングについて語った内容を紹介しています。
その内容によると、ミルコは月・火・水・金曜日を中心に、1日2回のトレーニングを実施しているとのことです。
主な練習内容は次のとおりです。
- 有酸素運動: 自転車や傾斜をつけたトレッドミルを利用した持久力強化。
- 柔軟性・身体操作: シャドーボクシングや蹴りの動作を取り入れた身体づくり。
- 午後の練習: レスリング、打撃の練習、筋力トレーニング。
- 休養: 木曜日や土曜日などに軽めの活動や休息を取り入れる。
ポクラヤツは、ミルコが自分の身体の状態をよく理解し、トレーニングの負荷を計画的に調整していると説明しました。
加えて、ポクラヤツは、試合日程が決まれば3〜4週間程度の専門的な準備で試合に向けた状態に持っていけるという見解も示しています。
ただし、これは長年の練習仲間による身体能力の評価であり、医師による競技復帰の許可とは異なります。
若手選手に技術を伝える指導者としての顔
現在のミルコを語るうえで見逃せないのが、若い格闘家との関係です。
2025年10月の本人のインタビューでは、若手選手たちの主要なスパーリングパートナーを務めていると明かしました。
また、2026年10月の報道で写真が紹介されたロベルト・ソルディッチは、クロアチアを代表する実力派選手です。
ソルディッチはミルコと約6年間トレーニングを共にしており、ミルコを自身の指導者的存在として尊敬していると報じられています。
つまり、ミルコは現役を退いたからといって格闘技の世界から離れたわけではありません。
自分が長年培った経験を若手選手に伝え、練習相手としても関わり続けています。
ミルコ・クロコップの息子は格闘技をしている?
家族についても関心が集まっています。
ミルコの公式プロフィールでは、結婚しており、2人の息子がいることが紹介されています。
2025年3月には、本人の公式Facebookに息子フィリプとのトレーニング写真が投稿されました。
クロアチアのスポーツメディアtportalによると、当時14歳だったフィリプと一緒に寝技の練習を行った様子が紹介され、投稿には「Trening s nasljednikom(後継者とのトレーニング)」という説明が添えられていました。
父親と同じ格闘技に親しむ姿は話題になりましたが、息子が父親と同じプロ格闘家の道に進むと決まったわけではありません。
家族の詳しい日常や子供たちの将来については、本人が積極的に公開しているわけではなく、プライベートは分けている様子です。
【2026年最新】ミルコ・クロコップの復帰はある?ヒョードルとの再戦とRIZINの可能性

現在のミルコに関する最大の話題が、現役復帰の可能性です。
2019年の引退発表を知るファンにとって、再びリングに立つという話は驚きでしょう。
実際、2025年から2026年にかけて、ヒョードルとのボクシング構想やFNCでのMMA復帰説が浮上しています。
ただし、この2つは別々の話です。
ヒョードルとのボクシング・エキシビション構想
ミルコの復帰話で最も注目された相手が、ロシアの総合格闘家エメリヤーエンコ・ヒョードルです。
2人は2005年8月28日、PRIDEの大会で対戦しました。
当時のヘビー級を代表する両者の一戦は、世界中の格闘技ファンが注目した大勝負でした。結果はヒョードルの判定勝利です。
それから約20年が経過した2025年10月、両者によるボクシング形式のエキシビション構想が明らかになりました。
ミルコ本人はNova TVのインタビューで、ヒョードル側から話が持ち込まれ、2025年2月に自身は同意したと説明しています。
しかし、ヒョードル側の手続きが遅れたことで、日本で予定していた会場の確保が難しくなりました。
当初は東京や横浜などの大規模会場も候補に挙がっていましたが、2026年8月まで会場が空かない状況となり、日本開催の計画は頓挫したといいます。
その後、2026年3月にはヒョードルが新たな可能性に言及しました。
今度は日本ではなく、クロアチアやセルビアなどでの開催構想です。
ヒョードルは6月開催の可能性を語り、準備を進めていると説明しました。ただし、本人も正式発表は主催者から行われるべきだとしていました。
さらに4月の報道では、ヒョードルが主催者との連絡不足を指摘し、正式契約や具体的な提案がまだないと説明しています。
したがって、2026年10月時点では、ヒョードルとの試合構想が実際に試合として成立したと判断できる段階にはありません。
FNCでのMMA復帰説も浮上
もう一つの話題が、クロアチアを中心に活動する格闘技団体FNC(Fight Nation Championship)での復帰説です。
2026年5月21日、クロアチア国営放送HRTは、ミルコがFNC関連番組「Face Off s Klarom」に出演し、復帰の可能性について語ったと報道しました。
ドイツのヘビー級選手ハテフ・モエイルとの対戦が取り沙汰されるなか、本人は復帰について、人生には何でも起こり得るという趣旨の発言をしています。
ただし、これは試合決定の発表ではありません。
さらに2026年7月には、FNCの代表ドラジェン・フォルガチが、ミルコの出場について説明しました。
ミルコ本人との話し合いは続いており、出場の可能性もあるものの、ザグレブ大会ではチケット価格、スポンサー、放送権などの経済的条件が障壁になったといいます。
同代表は、ドイツなど別の大規模イベントであれば実現する可能性もあると説明しました。
そして2026年9月12日、FNC 33の開催を前に、同代表はミルコの出場構想は終わっていないと改めて説明。
ただし、この大会ではミルコは選手としてではなく観客として会場を訪れました。ハテフ・モエイルの対戦相手にはダルコ・ストシッチが選ばれています。
つまり、復帰を望む本人と興行側の意向は報じられているものの、実際の対戦はまだ実現していません。
MMA復帰とボクシング復帰は何が違う?
ここは混同しやすいポイントです。
| 比較項目 | MMA復帰 | ボクシング・エキシビション |
|---|---|---|
| 想定相手 | ハテフ・モエイルなど | エメリヤーエンコ・ヒョードル |
| 主な話題 | FNCでの試合構想 | 2025年からの再戦構想 |
| 競技形式 | 総合格闘技 | ボクシング |
| 頭部への打撃 | あり | あり |
| 2026年10月時点 | 正式な試合決定に至らず | 正式な開催詳細が未確定 |
ボクシングならMMAより安全だと単純に考えることはできません。
両競技とも頭部への打撃があり、過去に脳卒中を経験したミルコにとっては慎重な医学的評価が必要です。
また、本人が2025年のインタビューでエキシビションへの意欲を示したことと、実際に競技復帰が医学的に認められていることは別問題です。
【プロの結論】ミルコ・クロコップの現在を理解する3つの判断基準
ミルコの現在をめぐるニュースには、健康状態、現役復帰、トレーニング、過去のライバルとの再戦など、複数の話題が入り交じっています。
情報を整理する際には、次の3点が重要です。
1. 現役引退と格闘技からの引退は違う
ミルコは試合への出場を引退しましたが、格闘技そのものを辞めたわけではありません。
若手選手との練習や指導、日々の身体づくりは現在も続いています。
2. 強い身体と医学的な安全性は別
52歳になっても高い身体能力を保っていることは、近年の写真や練習仲間の証言からもうかがえます。
しかし、過去の脳卒中という経緯を考えれば、身体能力だけで試合復帰の安全性を判断することはできません。
3. 復帰報道は正式発表の有無で判断する
対戦相手の名前が挙がった、本人が復帰に前向きな発言をした、練習仲間が準備期間を語った。この3つは、いずれも試合決定とは異なります。
正式な大会名、開催日、会場、ルール、主催者の発表がそろって初めて、復帰が具体化したと判断できます。
【ミルコ・クロコップの現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ミルコ・クロコップは2026年現在何歳ですか?
1974年9月10日生まれのため、2026年10月時点では52歳です。クロアチアのザグレブを拠点に、引退後もトレーニングを続けています。
Q2:ミルコ・クロコップは脳卒中から完全に回復したのですか?
2019年の脳卒中後、本人は回復してトレーニングを再開したと説明しています。2025年のインタビューでは定期検査やMRIの結果も良好だったと話しています。ただし、2026年10月現在の医学的な診断内容がすべて公表されているわけではありません。
Q3:ミルコ・クロコップはヒョードルと再戦しますか?
2025年にボクシング・エキシビション構想が報じられ、2026年3月にも開催案が浮上しました。しかし、正式な開催条件や日程が確定した試合としては確認できません。MMAでの再戦とは異なる構想です。
Q4:ミルコ・クロコップに息子はいますか?
公式プロフィールでは2人の息子がいることが紹介されています。2025年には息子フィリプとのトレーニング写真も公開されました。
Q5:ミルコ・クロコップはRIZINに復帰しますか?
RIZINでは2016年に無差別級グランプリを制覇しましたが、2026年の復帰話として主に報じられているのはFNCでの出場構想です。RIZINへの復帰が決定したという発表は確認できません。
まとめ:52歳のミルコ・クロコップは今も格闘技とともに生きている
2026年10月現在のミルコ・クロコップは52歳。2019年の脳卒中によってプロ格闘家としてのキャリアに一区切りをつけましたが、その後もトレーニングを継続し、若手選手との交流や指導的な活動を続けています。
現在までの要点を振り返ります。
- 2019年3月、脳卒中を経験して現役引退を発表。
- その後、医療管理のもとでトレーニングを再開。
- 2025年には本人が定期検査やMRIの結果について説明。
- 2026年も若手選手との練習や身体づくりを継続。
- ヒョードルとのボクシング構想やFNCでの復帰説が浮上。
- 2026年10月時点では、正式な試合復帰は実現していない。
PRIDE、K-1、UFC、RIZINという世界的な舞台で戦い続けたミルコにとって、格闘技は単なる職業ではなく、長年の人生そのものだったのでしょう。
現役時代のように観客の前で左ハイキックを披露する姿が再び見られるのか。それとも若手選手を支える立場を貫くのか。
どちらの道を選んでも、52歳になった現在まで鍛錬を続けていること自体が、ミルコ・クロコップという選手の大きな魅力です。今後の正式な大会発表と本人の健康に関する発言が、復帰の可能性を見極める重要な材料になります。