大相撲の朝乃山が、再び幕内上位へと戻ってきた。2026年10月現在、元大関・朝乃山広暉は、9月の秋場所で10勝5敗を記録。3年ぶりとなる幕内での2桁勝利を達成し、11月の九州場所では東前頭筆頭に番付を上げた。大関経験者としての実力を改めて示し、三役復帰を狙える位置まで浮上している。
一方、朝乃山の相撲人生は順風満帆ではなかった。2021年の新型コロナウイルス対策ガイドライン違反による6場所出場停止、2024年の両膝の負傷、三段目までの転落、そして2025年から2026年にかけての再上昇。この記事では、2026年最新の番付・成績からプロフィール、過去の炎上騒動、怪我からの復活、ネットの反応、今後の大関復帰の可能性まで、時系列で詳しく解説する。
【2026年最新】朝乃山の現在は?九州場所で東前頭筆頭に復帰

2026年10月31日時点で、朝乃山は高砂部屋所属の幕内力士として活躍している。11月8日に初日を迎える九州場所では、東前頭筆頭に番付を上げた。
今回の番付上昇につながったのは、9月の秋場所で残した10勝5敗という好成績だ。東前頭6枚目から5枚上昇し、幕内上位の力士として横綱・大関陣との対戦が見込まれる位置に戻ってきた。
日刊スポーツが2026年10月26日に報じた新番付では、朝乃山は東前頭筆頭。再入幕から5場所目で初めて2桁勝利を挙げ、終盤まで優勝争いに加わったことも評価されている。
2026年の場所別成績
2026年の朝乃山は、年間を通じて幕内で勝ち越しを重ねている。特に秋場所の10勝5敗は、長期離脱から復帰した力士が上位進出を狙ううえで大きな意味を持つ結果となった。
成績は日本相撲協会の力士プロフィールおよび2026年の場所別記録を基に整理したもの。11月場所の成績は10月31日時点では確定していない。
特に注目したいのは、2026年1月の幕内復帰から約10か月で東前頭筆頭まで上がった点だ。単に番付を維持しただけではなく、上位力士との対戦が増える位置まで戻ったことが、今回の復活を象徴している。
秋場所の10勝5敗で見えた課題
2026年9月場所の朝乃山は、優勝争いに加わる好調な相撲を見せた。しかし、終盤の藤ノ川戦などで黒星を喫し、千秋楽も敗れて10勝5敗で場所を終えた。
富山テレビの報道によると、朝乃山は場所後、前半戦と中盤戦にあった3敗について、勝てる相撲を落としてしまったことを反省点として挙げている。
このコメントから読み取れるのは、本人が単に勝ち星を積み上げるだけでなく、取りこぼしを減らすことを課題として認識している点だ。上位力士との対戦が増える九州場所では、一つの判断ミスが勝敗や三役復帰の可能性を左右する。
【プロフィール解説】朝乃山はどんな力士?元大関の実績と強さ
朝乃山は、富山県富山市出身の力士で、本名は石橋広暉。1994年3月1日生まれで、2026年10月現在32歳となる。
所属は高砂部屋。右四つからの寄りを得意とし、187〜188センチ前後の身長と恵まれた体格を生かした正攻法の相撲が持ち味だ。
朝乃山の基本プロフィール
プロフィールの基本情報と受賞歴は日本相撲協会の公式力士情報に基づく。なお、公式プロフィールと後援会の掲載情報では体重などに更新時期による違いがあるため、ここでは競技上の評価に直結する主要項目を中心にまとめた。
富山商業高校から近畿大学へ進学
朝乃山は小学校4年生の頃から相撲を始めた。富山市立呉羽中学校を経て富山商業高校に進学し、高校時代には選抜高校相撲十和田大会で個人準優勝を記録している。
その後、近畿大学へ進学。大学4年時の2015年には国体で富山県代表として団体優勝に貢献し、全日本相撲選手権大会でもベスト4に入った。
学生時代から全国レベルの実績を持っていたことが、角界入り後の早期昇進につながった。2015年12月に高砂部屋への入門を発表し、翌2016年3月場所で初土俵を踏んでいる。
2019年の幕内優勝と大関昇進
朝乃山のキャリアにおける大きな転換点は、2019年5月場所だ。12勝3敗の成績で幕内初優勝を果たし、殊勲賞と敢闘賞も獲得した。
加えて、同年秋場所では2度目の殊勲賞を受賞。2020年には関脇を経て、7月場所で新大関に昇進した。
大関在位は2020年7月場所から2021年7月場所まで。日本相撲協会の歴代大関プロフィールにも記録されている通り、朝乃山は一度、相撲界のトップクラスに到達した実績を持つ力士である。
【波乱の経歴】不祥事・大怪我・三段目転落から幕内復帰までの時系列
朝乃山の経歴を語るうえで欠かせないのが、2021年の出場停止処分と2024年の膝の大怪我だ。
この2つの出来事は原因も性質も異なる。前者は本人の行動に対する懲戒処分、後者は競技中の負傷による長期離脱である。それぞれを整理すると、朝乃山がどれほど厳しい状況から戻ってきたのかが分かる。
朝乃山のキャリア年表
この年表は日本相撲協会の場所別記録、朝乃山後援会のプロフィール、当時の報道を照合して整理したものだ。
2021年の炎上騒動と6場所出場停止
2021年5月、当時大関だった朝乃山に、日本相撲協会の新型コロナウイルス対策ガイドラインに違反する行動があったことが報じられた。
緊急事態宣言下の外出自粛期間中に、接待を伴う飲食店を訪れていた問題である。協会の調査に対する説明をめぐっても問題が生じ、夏場所の途中から休場することになった。
2021年6月11日、日本相撲協会の臨時理事会は、朝乃山に対して6場所の出場停止と6か月間の報酬50%減額という懲戒処分を決定した。また、師匠の高砂親方にも3か月間の報酬20%減額処分が下された。
この処分によって大関から陥落し、番付も三段目まで下がることになった。大関経験者が関取の地位を失うという、相撲人生を大きく変える出来事だった。
2022年、三段目から再出発
6場所の出場停止処分を終えた朝乃山は、2022年7月場所で土俵に戻った。
復帰時の番付は三段目。かつて大関として横綱と優勝を争った力士が、下位の番付から一つずつ勝ち上がることになった。
しかし、復帰場所では7戦全勝で三段目優勝を達成。続く幕下でも好成績を残し、2023年1月場所には十両へ復帰した。同場所では14勝1敗で十両優勝を果たし、元大関の実力を見せつけた。
2023年5月場所には幕内へ復帰し、12勝3敗を記録。大関から三段目まで落ちた力士が、再び幕内で優勝争いに加わるまでに回復したのである。
2024年、両膝の負傷で再び試練
2024年は、朝乃山にとって再び厳しい一年となった。
4月25日の春巡業で右膝内側側副靱帯を損傷し、5月場所を全休。ようやく復帰した7月の名古屋場所でも、4日目の一山本戦で左膝を負傷した。
翌18日、師匠の高砂親方が左膝前十字靱帯断裂などの重傷を明らかにした。診断書には左膝内側側副靱帯損傷、左大腿骨骨挫傷も記載されていた。
7月30日に手術を受け、リハビリを開始。2024年9月場所と11月場所、2025年1月場所も休場し、番付は再び三段目以下まで下がった。
2024年の怪我は、単なる一場所の休場では済まなかった。右膝の負傷に続いて左膝も大きく損傷したことで、土俵で相手の圧力を受け止めるための身体的な土台そのものを立て直す必要が生じたからだ。
【怪我からの復活】朝乃山が再び幕内上位まで戻れた理由
2025年3月場所、朝乃山は西三段目21枚目で本場所に復帰した。結果は7戦全勝。復帰場所で三段目優勝を果たした。
その後も段階的に番付を上げ、5月場所は幕下14枚目で6勝1敗、7月場所は幕下筆頭で5勝2敗。7月30日には秋場所の再十両昇進が発表された。
日刊スポーツは、この昇進について、朝乃山が2度の三段目転落を経験して関取に復帰した史上初の力士であると報じている。
2025年から2026年にかけての復活過程
再十両となった2025年9月場所では12勝3敗、11月場所でも12勝3敗を記録した。安定した成績を残したことで、2026年1月場所には幕内復帰が実現した。
2026年に入ってからも、1月9勝6敗、3月8勝7敗、5月7勝5敗3休、7月9勝6敗と、勝ち越しを重ねている。そして9月場所で10勝5敗を達成した。
ここで注目したいのは、朝乃山の復活が一度の好成績によるものではないことだ。三段目、幕下、十両、幕内という各段階で結果を残し、昇進に必要な成績を積み上げてきた。
富山県民の声援も大きな支えに
2026年10月11日には、富山県射水市で大相撲秋巡業が開催された。地元出身の朝乃山には大きな声援が送られ、会場には約4600人が詰めかけて満員御礼となった。
富山テレビの報道によると、会場では握手会に長い列ができ、朝乃山は子ども力士との稽古や髪結いの実演にも参加した。
朝乃山は地元ファンの応援について、次のように語っている。
「富山県民からの大きな声援っていうのは、一番大きな存在かもしれないです」
また、九州場所に向けては、前頭筆頭という位置を意識しながら稽古に精進し、勝ち越し以上を目指す考えを示した。
こうした地元での反応は、ネット上の個別投稿とは異なり、実際の巡業会場に集まったファンの様子として報じられたものだ。朝乃山が富山県民にとって特別な存在であることを示すエピソードでもある。
【噂の真相】朝乃山の現在の炎上・不祥事・大関復帰説を検証
朝乃山を検索する人の中には、過去の炎上騒動や現在の怪我の状態、大関復帰の可能性について気になっている人も多い。
ここでは、過去の報道で確認できる事実と、現在の競技状況から判断できることを分けて整理する。
2026年も新たな不祥事で炎上している?
2026年10月31日までに確認できる主要な報道では、朝乃山のニュースの中心は秋場所の10勝5敗、九州場所の番付上昇、地元巡業での活動となっている。
2021年のガイドライン違反は実際に協会の懲戒処分を受けた問題であり、単なるネット上の噂ではない。一方、その過去の出来事を現在も新たな不祥事が起きているかのように扱うのは正確ではない。
過去の問題と現在の競技活動は、時間軸を分けて理解する必要がある。
膝の怪我は完全に治った?
朝乃山は2024年に右膝と左膝を負傷し、左膝については前十字靱帯断裂の手術を受けた。
2025年3月の本場所復帰後、三段目から幕内上位まで番付を戻していることは、競技復帰が進んだことを示す明確な事実だ。
ただし、番付や勝敗だけで靱帯の完全な回復や医学的な完治を判断することはできない。2026年5月場所には7勝5敗3休という成績もあり、今後も出場状況や本人・部屋からの発表を確認する必要がある。
大関復帰は決まっている?
2026年11月場所で東前頭筆頭に上がったことは、大関復帰に向けた大きな前進だ。
ただし、前頭筆頭への昇進と大関復帰は別の話である。三役に昇進し、上位陣との対戦で安定した成績を残すことが必要になる。
朝乃山の場合、過去に大関を務めた実績があるため、単なる番付上昇以上に、上位力士との実力差をどこまで埋められるかが重要だ。
朝乃山に関する噂と事実の対比
噂を見極める際は、本人の発言、日本相撲協会の公式発表、場所別成績、報道各社の取材記事を優先するとよい。特に相撲では、休場や番付の変動がSNS上でさまざまに解釈されるため、発表された事実と推測を混同しないことが大切だ。
【九州場所の見どころ】朝乃山は三役復帰・大関復帰を狙えるのか
2026年11月場所で、朝乃山は東前頭筆頭として土俵に上がる。初日は11月8日、会場は福岡国際センターだ。
この番付は、朝乃山にとって大きなチャンスである。横綱や大関との対戦が見込まれるため、勝ち星だけでなく、上位陣に対してどれだけ自分の相撲を取れるかが注目される。
朝乃山の強みは右四つからの攻め
朝乃山の持ち味は、右四つから相手を組み止め、寄り切りを狙う正攻法の相撲だ。
日本相撲協会の力士プロフィールに掲載されている過去6場所の決まり手傾向では、寄り切りが47%、押し出しが20%、上手投げが7%となっている。
相手を組み止めて前に出る形が、朝乃山の勝ちパターンだ。立ち合いで後手に回らず、自分の右四つの形を作れるかが勝敗を左右する。
三役復帰に向けて重要な3つのポイント
1つ目は、横綱・大関戦での勝ち星だ。
前頭筆頭まで上がったことで、対戦相手のレベルも高くなる。平幕下位での勝ち越しとは異なり、上位陣を相手にどれだけ白星を挙げられるかが、今後の評価につながる。
2つ目は、15日間を通して安定した相撲を取れるかだ。
2024年の両膝の負傷は、朝乃山の番付を大きく後退させた。2026年5月場所にも3休があっただけに、膝の状態を管理しながら本場所を戦い抜くことが重要になる。
3つ目は、取りこぼしを減らせるかだ。
秋場所後、本人は前半戦と中盤戦の敗戦について悔しさを示していた。優勝争いや三役昇進を目指すには、勝てる相撲を確実に白星へつなげる必要がある。
2026年九州場所の注目ポイント
九州場所の基本情報11月8日
2026年11月場所初日
会場
福岡国際センター
所属
高砂部屋
番付
東前頭筆頭
直前の成績
10勝5敗
今後の目標
三役復帰を狙う
三役復帰は、九州場所の成績と翌場所の番付編成によって左右される。今場所で上位陣から白星を挙げ、好成績を残せれば、2027年に向けてさらに大きな展望が開けてくる。
なお、2026年10月26日に発表された新番付では、小結に美ノ海と義ノ富士が入り、関脇には藤ノ川と熱海富士が並んでいる。朝乃山がこの上位陣にどこまで迫れるかも見どころだ。
【よくある質問】朝乃山に関する疑問を詳しく解説
Q1:朝乃山は現在何歳ですか?
A1:1994年3月1日生まれで、2026年10月現在32歳です。富山県富山市出身で、高砂部屋に所属しています。
Q2:朝乃山の現在の番付は何ですか?
A2:2026年11月場所の番付は東前頭筆頭です。9月場所で10勝5敗を挙げ、前頭6枚目から5枚上昇しました。
Q3:朝乃山は大関に戻れますか?
A3:大関復帰の可能性はありますが、2026年10月31日時点では実現していません。まずは三役への昇進を目指し、上位陣との対戦で好成績を残せるかが重要です。
Q4:朝乃山はなぜ三段目まで落ちたのですか?
A4:2021年の新型コロナウイルス対策ガイドライン違反による6場所出場停止と、2024年の左膝前十字靱帯断裂などによる長期休場が主な理由です。二度の番付降下を経験しています。
Q5:朝乃山は幕内優勝したことがありますか?
A5:あります。2019年5月場所で12勝3敗を記録し、幕内初優勝を果たしました。殊勲賞と敢闘賞も同時に受賞しています。
Q6:朝乃山の得意技は何ですか?
A6:右四つ、寄り、上手投げです。特に右四つから前に出る相撲が持ち味で、寄り切りを得意としています。
Q7:朝乃山の次の本場所はいつですか?
A7:2026年11月8日初日の九州場所です。福岡国際センターで開催され、朝乃山は東前頭筆頭として出場する予定です。
まとめ:朝乃山の2026年は復活から上位定着への重要な転換点
2026年の朝乃山は、三段目から幕内へ復帰した力士というだけでなく、再び幕内上位で勝負できる位置まで戻ってきた力士として注目されている。
2019年の幕内優勝、2020年の大関昇進、2021年の出場停止、2024年の大怪我、2025年の関取復帰、そして2026年9月の10勝5敗。これらの出来事を振り返ると、朝乃山の相撲人生が幾度もの大きな転換点を経てきたことが分かる。
【プロの結論】
今後の朝乃山を評価するうえで、最も重要なのは過去の大関という肩書だけではない。現在の番付でどれだけ勝てるのか、上位力士を相手に自分の右四つの相撲を貫けるのか、そして15日間を安定して戦い抜けるのかという3点だ。
九州場所で東前頭筆頭に上がったことは、三役復帰に向けた大きな節目となる。大関経験者としての実力と、度重なる試練を乗り越えてきた経験を土俵で示せるかが問われる。
2026年11月場所は、朝乃山が再び三役、そして大関復帰を目指すうえで重要な一場所となる。富山のファンが待ち望むさらなる飛躍に向けて、今後の取組と成績に注目したい。