津久井選手の移籍歴を理解するうえで押さえておきたいのは、最初からJリーグのクラブを渡り歩いていたわけではないという点です。
プロ入り後はJFLのラインメール青森で実戦経験を積み、その後アスルクラロ沼津でJ3に挑戦。J3で結果を残してJ2へ進み、水戸、RB大宮を経てJ1のジェフ千葉に加入しました。
2019~2022年:横浜F・マリノスからラインメール青森へ
2019年に横浜F・マリノスユースから第2種登録を受け、2020年7月にプロ契約を締結しました。
しかし、トップチームでの出場機会をつかむことは簡単ではありませんでした。
2021年1月11日、ラインメール青森FCへの期限付き移籍が発表されます。津久井選手自身も、マリノスでは出場機会をつかめなかった悔しさを語り、青森で力をつけて戻りたいという思いを示していました。
期限付き移籍は2022年1月に延長され、青森では2021年に14試合1得点、2022年に22試合1得点を記録しています。JFLで合計36試合に出場した2年間は、プロとして試合経験を積む重要な期間でした。
2023~2024年:アスルクラロ沼津で飛躍
2022年12月、横浜F・マリノスからアスルクラロ沼津への期限付き移籍が発表されました。
沼津では2023年にJ3リーグ29試合2得点を記録。翌2024年には38試合9得点と成績を伸ばしています。
特に2024年の数字は注目に値します。リーグ戦38試合に出場し、9得点を挙げたことは、JFLからJ3へと舞台を移した津久井選手が、カテゴリーの変化に適応してきたことを示す実績です。
2023年12月27日には横浜F・マリノスから沼津への完全移籍が発表され、期限付き移籍から正式に沼津の選手となりました。
2025年:水戸ホーリーホックからRB大宮アルディージャへ
2024年12月17日、水戸ホーリーホックへの完全移籍が発表されます。
津久井選手にとって初めてのJ2挑戦でした。水戸では2025シーズン前半に18試合2得点を記録しています。
その後、2025年6月10日にRB大宮アルディージャへの完全移籍が発表されました。
大宮では背番号18を着用し、2025シーズンのJ2リーグで19試合4得点を記録。水戸での成績と合わせると、同年のJ2リーグでは37試合6得点となります。
2026年:ジェフ千葉への完全移籍
そして2026年1月5日、ジェフユナイテッド市原・千葉への完全移籍が発表されました。
これまでのJ3・J2での経験を経て、J1でプレーする新たな段階に入っています。
移籍発表時のクラブ公式コメントでは、津久井選手はプレーオフ準決勝で味わった悔しさと、千葉の大声援への期待を語っていました。新しい環境でチームの勝利に貢献するという意欲も示しています。
こうして振り返ると、津久井選手の移籍は単純なクラブ変更の連続ではありません。期限付き移籍で経験を積み、完全移籍で次のクラブに定着し、カテゴリーを上げてきたキャリアです。
【Jリーグ公式記録】津久井匠海の成績は?2026年までの出場・得点

津久井選手のキャリアを数字で見ると、J3での実績がJ2へのステップアップにつながり、現在のJ1挑戦を支えていることが分かります。
年度別のリーグ戦成績
Jリーグ公式データサイトと各クラブの公式発表をもとに、主な成績を整理します。
- 2021年・ラインメール青森: JFL14試合1得点
- 2022年・ラインメール青森: JFL22試合1得点
- 2023年・アスルクラロ沼津: J3・29試合2得点
- 2024年・アスルクラロ沼津: J3・38試合9得点
- 2025年・水戸ホーリーホック: J2・18試合2得点
- 2025年・RB大宮アルディージャ: J2・19試合4得点
- 2026年特別シーズン・ジェフ千葉: J1・19試合2得点
- 2026/27シーズン・ジェフ千葉: J1・13試合2得点(11月2日更新時点)
2023年と2024年のJ3通算は67試合11得点。2025年のJ2では37試合6得点を記録しました。
2026年の成績を見るときの注意点
2026年の数字を調べる際には、Jリーグのシーズン移行を理解しておく必要があります。
Jリーグは2026/27シーズンから、従来の春秋制から秋春制へ移行しました。これに伴い、2026年には移行前の特別シーズンと、8月に開幕した2026/27シーズンが存在します。
Jリーグの公式発表によると、2026/27シーズンは2026年8月に開幕し、2027年5月末ごろに閉幕する日程です。
そのため、津久井選手の2026年の成績を確認する際には、次の2つを分ける必要があります。
- 2026特別シーズン:19試合2得点
- 2026/27シーズン:13試合2得点(2026年11月2日更新時点)
この2つは別の大会区分です。単純に「2026シーズンの成績」と
なお、Jリーグデータサイトの年度別成績表には2026/27シーズンの出場数が11試合と表示される更新時点のデータもあります。最新の試合履歴まで反映したJリーグ公式選手ページでは13試合となっているため、この記事では更新日時が明記された11月2日の選手ページの数字を採用しています。
JFL時代の成績も見逃せない
JFLでの36試合2得点は、JリーグのJ1・J2・J3の通算記録とは別に扱われます。
しかし、津久井選手のキャリアを振り返るうえでは重要な数字です。
JFLで経験を積み、J3で出場機会を増やし、J2で得点を重ねてJ1へ進んだという流れがあるからです。
Jリーグ公式データサイトでは、リーグ戦の初出場は2023年3月5日、初得点は2023年3月25日と記録されています。いずれも沼津在籍時の出来事です。
【プレースタイルを分析】津久井匠海はFWなのかMFなのか?
津久井選手について検索する際、ポジションがFWとMFの両方で紹介されていることに気づく人もいるでしょう。
これは誤記とは限りません。所属クラブによって登録ポジションが変わってきたためです。
FWからMFへ登録ポジションが変化
これまでの公式プロフィールを比較すると、次のような変化があります。
- 横浜F・マリノス:FW
- ラインメール青森:FW
- アスルクラロ沼津:FW
- 水戸ホーリーホック:FW
- RB大宮アルディージャ:MF
- ジェフユナイテッド千葉:MF
2024年12月の水戸加入発表ではFW、2025年6月の大宮加入発表ではMFと記載されています。千葉でもMF登録です。
ただし、登録ポジションがMFになったからといって、守備的な中盤の選手に転向したと決めつけるのは正確ではありません。
千葉が期待するのは前線での複数ポジション対応
前述の大久保テクニカルダイレクターの説明では、津久井選手は右サイドアタッカーを本来の主戦場としながら、大宮ではセカンドトップや左サイドでもプレーしていたと評価されています。
この発言から読み取れる特徴は、主に3つです。
1. 右サイドから攻撃に参加できる
もともとの主戦場は右サイドアタッカー。サイドから前進し、攻撃に関与する役割が期待されています。
2. セカンドトップにも対応できる
大宮では中央寄りの前線でも起用されていました。ポジションを固定せず、攻撃の状況に応じて役割を変えられる点が特徴です。
3. 左サイドでもプレーできる
右サイドだけでなく左サイドにも対応できることは、試合中の配置変更や選手交代の際にも選択肢になります。
千葉がJ1で戦ううえでは、こうした複数ポジションへの対応力は戦術的な価値を持ちます。
一方、今後さらに評価を高めるためには、単に複数のポジションをこなすだけでなく、各ポジションで得点やアシストなどの具体的な結果を残せるかがポイントになります。
【プロの結論】津久井匠海のキャリアから分かる3つの注目ポイント
津久井選手の経歴を振り返ると、単に所属クラブの知名度やカテゴリーだけでは判断できない特徴があります。
1. 下部カテゴリーで実績を積み上げてきた
横浜F・マリノスでプロ契約を結んだ後、すぐにJ1で定位置を獲得したわけではありません。
JFLのラインメール青森で2シーズン、アスルクラロ沼津でJ3の2シーズンを経験しました。
特に沼津での2024年38試合9得点は、キャリアの中でも大きな実績です。
出場機会を得ながら得点を増やしたことが、その後のJ2移籍につながる重要な材料になりました。
2. 2025年はJ2で37試合6得点を記録
水戸と大宮でプレーした2025年は、シーズン途中の移籍を経験しながら、合計37試合6得点を記録しました。
水戸で18試合2得点、大宮で19試合4得点という数字は、異なるクラブ環境でも一定の結果を残したことを示しています。
特に大宮での経験は、千葉が獲得を判断するうえでも重要な材料になったと考えられます。実際に千葉の強化担当者は、大宮での複数ポジションでの活躍を獲得理由として挙げています。
3. J1では得点力と起用の幅が評価の分かれ目
2026/27シーズンは11月2日時点で13試合2得点。
J1でもゴールという結果を残している点は評価できます。
今後注目したいのは、次の3項目です。
- 先発出場数: 途中出場から先発へと起用が広がるか。
- 得点・アシスト: 前線での役割を数字につなげられるか。
- ポジションの定着: 右サイド、左サイド、セカンドトップのどこで最も力を発揮するか。
津久井選手の評価は、単純なゴール数だけでなく、攻撃の選択肢を増やせる選手としてチームにどれだけ貢献できるかという視点から見ると、より理解しやすくなります。
【津久井匠海に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:津久井匠海は現在どこのクラブに所属していますか?
A1:2026年11月現在、ジェフユナイテッド市原・千葉に所属しています。2026年1月5日にRB大宮アルディージャから完全移籍で加入しました。
Q2:津久井匠海の背番号とポジションは何番ですか?
A2:2026年のジェフ千葉では背番号8、ポジションはMFです。ただし、大宮時代以前はFWとして登録されていた時期もあります。
Q3:津久井匠海の出身地と生年月日は?
A3:群馬県出身で、2002年4月30日生まれです。2026年11月現在は24歳です。
Q4:津久井匠海は横浜F・マリノスでプレーしていましたか?
A4:はい。横浜F・マリノスユース出身で、2020年7月にプロ契約を結びました。その後、ラインメール青森やアスルクラロ沼津への期限付き移籍を経て、沼津へ完全移籍しています。
Q5:津久井匠海のJリーグでの成績は?
A5:J3では通算67試合11得点、J2では通算37試合6得点を記録しています。2026/27シーズンは11月2日更新のJリーグ公式選手ページで、J1リーグ13試合2得点となっています。
まとめ:津久井匠海はJ1でさらなる飛躍を目指す24歳
津久井匠海選手は、2026年11月現在、ジェフユナイテッド市原・千葉に所属する背番号8のMFです。
2002年4月30日生まれ、群馬県出身。横浜F・マリノスユースで育ち、ラインメール青森、アスルクラロ沼津、水戸ホーリーホック、RB大宮アルディージャを経て、2026年に千葉へ完全移籍しました。
キャリアの大きな転換点は、沼津でのJ3・38試合9得点、そして2025年のJ2・37試合6得点です。下部カテゴリーで積み重ねた実績を背景に、現在はJ1で13試合2得点という数字を残しています。
特に注目したいのは、FWからMFへ登録ポジションを変えながら、右サイド、左サイド、セカンドトップと前線の複数ポジションに対応してきたことです。
津久井匠海の今後を見極める要点は、J1での出場時間の増加、複数ポジションでの貢献、そして得点に直結するプレーをどこまで増やせるか。
24歳という年齢を考えても、これからの成長が期待される選手です。ジェフ千葉で背番号8を背負う津久井選手が、J1の舞台でどのような存在感を示していくのか、今後の活躍に注目が集まります。