細田守監督のアニメーション映画『バケモノの子』には、役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋、リリー・フランキー、宮野真守ら、豪華な15名のキャストが参加しています。熊徹と九太の師弟関係を中心に、人間とバケモノが暮らす2つの世界を描いた本作では、実力派俳優から声優まで、幅広いジャンルの出演者がキャラクターに命を吹き込んでいます。
2015年7月11日に公開された本作は、2026年現在も細田守監督の代表的な長編アニメーション作品の一つです。特に注目したいのは、九太、一郎彦、二郎丸の3人に少年期と青年期それぞれ異なるキャストが起用されている点です。なぜ同じ人物を2人の出演者が演じているのか、熊徹役の役所広司をはじめとする俳優陣はどのような役割を担っているのでしょうか。
【まず答え】『バケモノの子』の声優は誰?映画版の基本情報

『バケモノの子』の声優は、俳優、タレント、声優など、さまざまな分野で活躍する15名です。
主人公のバケモノ・熊徹を演じるのは役所広司。熊徹の弟子となる九太は、少年期を宮﨑あおい、青年期を染谷将太が担当しています。ヒロインの楓には広瀬すずが起用されました。
そのほか、大泉洋、リリー・フランキー、山路和弘、宮野真守、山口勝平、黒木華、諸星すみれらが出演しています。
映画『バケモノの子』の作品概要
- 作品名:バケモノの子
- 公開日:2015年7月11日
- 監督・脚本・原作:細田守
- 制作:スタジオ地図
- 配給:東宝
- 音楽:高木正勝
- 主題歌:Mr.Children「Starting Over」
- ジャンル:アニメーション・ファンタジー・冒険
物語の舞台は、人間界の渋谷とバケモノたちが暮らす渋天街。母親と離れ離れになった少年が熊徹と出会い、九太という名前を授かって弟子入りするところから物語が動き始めます。
熊徹は強さを誇る一方、粗暴で不器用な性格。九太もまた、素直になれない孤独な少年です。そんな2人が衝突しながら修行を重ね、互いを必要とする関係へ変わっていく姿が作品の中心にあります。
日本映画データベースのJFDBでも、公開日は2015年7月11日、監督は細田守、制作会社はスタジオ地図と記録されています。作品の基本情報とキャストを確認する際の重要な資料です。
【完全まとめ】『バケモノの子』声優一覧・キャスト15名と登場人物
映画版のキャラクターと出演者を、公式サイトのキャラクター&キャスト情報を基準に一覧にしました。
出演者15名の内訳を見ると、主要人物だけでなく、熊徹の仲間、渋天街の有力者、九太の家族まで、物語を支える人物に幅広いキャスティングが行われています。
| キャラクター | 声優・出演者 | 役柄・人物関係 |
|---|---|---|
| 熊徹 | 役所広司 | 九太の師匠。渋天街の強豪バケモノ |
| 九太(少年期) | 宮﨑あおい | 熊徹の弟子となる少年 |
| 九太(青年期) | 染谷将太 | 成長した九太 |
| 楓 | 広瀬すず | 九太が人間界で出会う女子高校生 |
| 多々良 | 大泉洋 | 熊徹の悪友。猿顔のバケモノ |
| 百秋坊 | リリー・フランキー | 熊徹の悪友。豚顔の僧侶 |
| 宗師 | 津川雅彦 | 渋天街を長年まとめてきた長老 |
| 猪王山 | 山路和弘 | 渋天街を代表する実力者 |
| 一郎彦(少年期) | 黒木華 | 猪王山の長男 |
| 一郎彦(青年期) | 宮野真守 | 成長した一郎彦 |
| 二郎丸(少年期) | 大野百花 | 猪王山の次男 |
| 二郎丸(青年期) | 山口勝平 | 成長した二郎丸 |
| チコ | 諸星すみれ | 九太と行動をともにする不思議な小動物 |
| 九太の父 | 長塚圭史 | 九太の実の父親 |
| 九太の母 | 麻生久美子 | 九太の実の母親 |
出典:映画『バケモノの子』公式サイト「キャラクター&キャスト」、日本映画データベースJFDB、映画.comの作品情報。
特に注目したい主要キャスト4人
熊徹役:役所広司
熊徹は、強さを持ちながらも人付き合いが苦手な不器用なバケモノです。九太を弟子に迎えたことで、それまで自分中心だった生き方が少しずつ変わっていきます。
役所広司の演技は、熊徹の荒々しさと人間味のある優しさを同時に表現する重要な要素です。怒鳴る場面だけでなく、九太を思いやる場面にも注目すると、熊徹という人物の奥行きが見えてきます。
九太役:宮﨑あおい・染谷将太
九太は物語の中心人物です。幼少期の孤独や反抗心、青年期に訪れる自分の居場所への葛藤など、成長に伴って内面が変化します。
少年期を宮﨑あおい、青年期を染谷将太が演じることで、同じ人物でありながら異なる年齢の感情が描かれています。
楓役:広瀬すず
楓は、人間界に戻った九太が出会う女子高校生です。勉強を通じて九太を支え、人間として生きるための新しい可能性を示します。
単に主人公を助けるヒロインではなく、九太と対等な立場で向き合う存在です。
一郎彦役:黒木華・宮野真守
猪王山の長男である一郎彦は、少年期には優等生のような印象を持つ人物ですが、成長するにつれて複雑な感情を抱えるようになります。
少年期の黒木華から青年期の宮野真守への交代は、キャラクターの変化を表現するうえで要点です。
【年齢別キャストを比較】九太・一郎彦・二郎丸はなぜ2人で演じる?
『バケモノの子』のキャストを調べる読者が混乱しやすいのが、少年期と青年期の配役です。
九太、一郎彦、二郎丸は、物語の時間経過に伴って成長するため、それぞれの年齢に合わせた出演者が起用されています。
九太:宮﨑あおいから染谷将太へ
九太の少年期を担当する宮﨑あおいは、幼い九太の反抗心や寂しさ、熊徹への複雑な感情を表現しています。
一方、青年期の染谷将太は、成長した九太の落ち着きや、自分の出自と向き合う難しさを担います。
注目したいのは、2人が別々に演じているだけではない点です。2015年のシネマトゥデイのインタビューでは、宮﨑あおいが染谷将太へのバトンタッチを意識して収録に臨んだことを語っています。染谷との声のつながりを考え、担当が交代する前から少しずつ大人らしい声を意識したというエピソードも紹介されています。
同じ人物を別の俳優が演じるアニメーションでは、声の印象が大きく変わると視聴者が違和感を覚えることがあります。本作では、こうした収録上の工夫が九太の成長を自然に伝える助けになっています。
一郎彦:黒木華から宮野真守へ
一郎彦は猪王山の長男で、父親のような立派なバケモノになることを目指しています。
少年期の黒木華が演じる一郎彦は、真面目で優等生らしい印象が特徴です。青年期になると宮野真守が担当し、成長後の精悍な雰囲気や内面の揺れを表現します。
一郎彦は九太と対照的な立場にいる人物です。九太がバケモノの世界で自分の居場所を見つけていくのに対し、一郎彦は周囲から期待される自分と本当の自分との間で葛藤します。
二郎丸:大野百花から山口勝平へ
二郎丸は猪王山の次男です。少年期は天真爛漫で、強い父親や兄を誇りに思う元気な少年として描かれています。
大野百花が少年期を担当し、青年期は山口勝平が演じています。
青年期の二郎丸は、少年期のやんちゃな性格から少し落ち着いた青年へと変化しています。九太との友情も作品の大切な要素です。
3人の配役を整理すると、少年期と青年期の担当は次のようになります。
- 九太:宮﨑あおい → 染谷将太
- 一郎彦:黒木華 → 宮野真守
- 二郎丸:大野百花 → 山口勝平
この3組を覚えておけば、映画のキャストを調べる際に混乱しにくくなります。
【登場人物の関係を整理】熊徹・九太・楓・猪王山はどうつながる?
『バケモノの子』は、出演者の豪華さだけでなく、キャラクター同士の関係性も大きな魅力です。
物語を理解するには、人間界とバケモノ界の2つの世界を意識すると分かりやすくなります。
熊徹と九太:血縁を超えた師弟関係
熊徹は、九太にとって剣術や強さを学ぶ師匠です。しかし、単に技術を教えるだけではありません。
熊徹自身も不器用で、他者との関わり方を十分に理解していない人物です。九太との共同生活を通して、教える側である熊徹も成長していきます。
この関係は、本作の中心にある「親子のような絆」を象徴しています。
多々良と百秋坊:熊徹を支える2人の悪友
多々良は大泉洋が担当する猿顔のバケモノです。頭の回転が速く、皮肉屋で、九太に対しても最初から好意的とは限りません。
百秋坊はリリー・フランキーが演じる豚顔の僧侶です。穏やかで思慮深く、熊徹と九太の関係を見守りながら助言を与えます。
対照的な性格の2人がいることで、熊徹の人間関係や九太の成長がより立体的に描かれています。
猪王山と一郎彦・二郎丸:もう一つの親子関係
猪王山は山路和弘が演じる、渋天街でも強さと品格を認められた実力者です。
長男の一郎彦と次男の二郎丸にとって、父親は尊敬の対象です。特に一郎彦は父親のような存在になりたいという思いを持っています。
熊徹と九太の関係と、猪王山と息子たちの関係を比較すると、親子の絆にもさまざまな形があることが分かります。
楓とチコ:人間界で九太を支える存在
楓は広瀬すず、チコは諸星すみれが担当しています。
楓は九太に勉強を教え、人間社会で生きるための道を示す人物です。熊徹がバケモノ界での師匠なら、楓は人間界での師匠に近い役割を果たしています。
チコは九太のそばにいる不思議な小動物で、言葉だけでは説明できない親密さを感じさせる存在です。
【俳優起用の理由】細田守監督が役所広司・広瀬すずらを選んだ背景
『バケモノの子』のキャスティングで興味深いのは、一般的なアニメーションの声優起用とは異なる視点が見えることです。
役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋、リリー・フランキーなど、実写映画やテレビで活躍する俳優が主要人物を演じています。
一方、宮野真守、山口勝平、諸星すみれといった声の演技を専門的に担ってきた出演者も参加しています。
細田守監督が重視したのは人物との相性
2016年に公開された細田守監督と是枝裕和監督の対談記事では、細田監督が声の技術だけでなく、出演者の存在感や人間性を重視してキャスティングしていることが紹介されています。
俳優、声優、舞台俳優など幅広い候補からオーディションを行い、キャラクターに合う表現者を探すという考え方です。
つまり、俳優を起用すること自体が目的ではありません。キャラクターの性格や雰囲気に合った人物を選んだ結果、俳優と声優の両方が集まったという構造です。
熊徹役の役所広司は監督から直接オファー
熊徹役の役所広司については、細田監督が直接オファーした経緯が映画公開当時の報道で紹介されています。
熊徹は、強さと不器用さを併せ持ちながら、九太を育てることで自分自身も変わっていく人物です。細田監督は、これまで家族をテーマにした作品にも出演してきた役所広司に、熊徹の役を託しました。
シネマトゥデイの役所広司・宮﨑あおいのインタビューでも、役所が熊徹と九太の関係を演じるうえで、怒鳴り合いの中にも愛情があることを大切にしたと振り返っています。
熊徹の魅力は、単に強いバケモノであることではありません。九太と出会うことで、初めて他人のために行動するようになる変化にあります。
九太役の宮﨑あおい・染谷将太は成長の連続性を重視
宮﨑あおいは、細田監督の前作『おおかみこどもの雨と雪』にも出演していました。監督は今回、九太という主要人物を演じてもらうためにオファーしたことを公式インタビューで説明しています。
染谷将太も前作に出演しており、今回は九太の青年期という重要な役を担当しました。
宮﨑と染谷の顔合わせやテスト収録を事前に行ったことも、公式インタビューで明かされています。異なる俳優が同じ人物を演じる際に、声の連続性を意識した制作上の工夫です。
楓役の広瀬すずはアニメーション声優に初挑戦
広瀬すずは、本作でアニメーションの声の出演に初挑戦しました。
細田監督は公式インタビューで、広瀬の表現力を高く評価しています。楓はお姫様のように守られるだけのヒロインではなく、九太と同じ目線で向き合う同志のような存在です。
監督は、楓が人間界における九太の師匠のような役割を担うことにも触れています。広瀬の持つ存在感や表現力が、この人物像と結びついています。
大泉洋やリリー・フランキーらの個性も作品の魅力
大泉洋が演じる多々良と、リリー・フランキーが演じる百秋坊は、熊徹の悪友という共通点がありながら、性格は対照的です。
大泉の軽妙な語り口は多々良の皮肉屋な性格と相性がよく、リリー・フランキーの落ち着いた声は百秋坊の穏やかな人物像に合っています。
また、宗師役の津川雅彦は、渋天街を長年まとめてきた長老の品格を表現しています。山路和弘が演じる猪王山も、熊徹とは異なる正統派の強さを感じさせる人物です。
こうした配役の積み重ねによって、渋天街は主人公だけの舞台ではなく、それぞれの価値観や人生を持つ人物が暮らす世界として成立しています。
【2026年最新】『バケモノの子』声優について知っておきたい事実と誤解
映画公開から時間が経過した2026年現在も、キャスト情報を検索する際には、映画版と別媒体の情報を区別する必要があります。
誤解1:出演者15名は全員がプロの声優なのか
これは正確ではありません。
本作には、役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すずなど、実写作品を中心に活動してきた俳優が多く参加しています。
一方、宮野真守や山口勝平、諸星すみれのように、アニメーションや吹き替えで幅広く活躍している声優もいます。
そのため、「声優一覧」として検索する場合は、声の出演者全体を指していると理解すると正確です。
誤解2:九太の声は宮﨑あおいだけなのか
九太の声は、少年期と青年期で担当が異なります。
幼少期は宮﨑あおい、青年期は染谷将太です。宮﨑あおいだけ、あるいは染谷将太だけを紹介する情報は、人物の成長段階を省略していることになります。
誤解3:一郎彦と二郎丸も同じ出演者が最後まで担当するのか
この2人も九太と同様に、少年期と青年期で担当者が交代します。
一郎彦は黒木華から宮野真守へ、二郎丸は大野百花から山口勝平へと変わります。キャストを調べる際は、必ず年齢区分まで確認することが大切です。
誤解4:2026年に新しい声優へ変更されたのか
映画版の基本キャストは、2015年の公開時に発表された15名です。2026年11月現在、作品公式サイトのキャラクター&キャスト欄でも、この映画版の配役を確認できます。
映画版の声の出演者を知りたい場合は、舞台版や関連企画の出演者と混同せず、映画の公式キャスト情報を基準にするのが適切です。
なお、舞台版『バケモノの子』は映画版とは別のキャストで上演されています。舞台の配役を映画の声優情報として紹介しないよう注意が必要です。
【よくある質問】『バケモノの子』の声優に関するFAQ
Q1:『バケモノの子』で熊徹を演じている声優は誰ですか?
役所広司です。九太の師匠となる、強さと不器用さを併せ持つバケモノを演じています。
Q2:九太の少年期と青年期の声優は誰ですか?
少年期は宮﨑あおい、青年期は染谷将太です。2人が同じ人物を演じ、成長に伴う声の変化を表現しています。
Q3:楓の声優は誰ですか?
広瀬すずです。本作がアニメーション作品での声の出演初挑戦となりました。
Q4:一郎彦の少年期と青年期は誰が演じていますか?
少年期は黒木華、青年期は宮野真守です。
Q5:二郎丸の声優は誰ですか?
少年期は大野百花、青年期は山口勝平です。
Q6:『バケモノの子』の声優は全部で何人ですか?
映画版のキャストは15名です。九太、一郎彦、二郎丸の3人は、それぞれ少年期と青年期の2人が担当しています。
Q7:『バケモノの子』の監督は誰ですか?
細田守です。監督・脚本・原作を担当し、2015年7月11日に公開されました。
まとめ:【プロの結論】『バケモノの子』は声の配役から見るとさらに面白い
『バケモノの子』の映画版キャストは、役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、大泉洋、リリー・フランキー、津川雅彦らを含む全15名です。
作品をより深く楽しむために、特に覚えておきたい配役は次の4つです。
- 熊徹:役所広司
- 九太:宮﨑あおい(少年期)・染谷将太(青年期)
- 楓:広瀬すず
- 一郎彦:黒木華(少年期)・宮野真守(青年期)
プロの視点から注目したいのは、本作のキャスティングが単なる知名度や話題性だけでは説明できない点です。細田守監督が重視したのは、出演者の存在感や人間性と、キャラクターとの相性でした。
九太の成長を宮﨑あおいと染谷将太がつなぎ、熊徹の不器用な愛情を役所広司が表現し、楓の自立した存在感を広瀬すずが担う。それぞれの声が物語の人物像を形づくっています。
2026年に改めて本作を見るなら、単に好きな俳優の声を探すだけでなく、少年期から青年期への変化や、熊徹と九太、猪王山と息子たちの関係性にも注目してみてください。
声の演技に耳を傾けることで、親子のような絆、成長、居場所を見つけることの意味が、より鮮明に伝わってくるはずです。