ドラえもんのアニメは、いつから放送されているのでしょうか。現在、多くの人が思い浮かべるテレビ朝日版のスタートは1979年4月2日です。しかし、実はその6年前、1973年4月1日に日本テレビ系列で最初のテレビアニメが放送されていました。つまり、ドラえもんのアニメには、一般的に知られているテレビ朝日版より前に、もう一つの歴史が存在するのです。
1973年の日本テレビ動画による第1作、1979年に始まった大山のぶ代さん版、2005年の水田わさびさんへの声優交代、そして2026年現在の放送状況まで、作品の歴史を整理します。放送開始日だけでなく、なぜ2つのアニメ化が行われたのか、何が変わったのかも確認していきましょう。
【結論】ドラえもんのアニメは1973年から!テレビ朝日版は1979年スタート

ドラえもんのアニメ放送開始時期を調べると、1973年と1979年という2つの年が出てきます。これは情報が間違っているわけではありません。それぞれ異なる制作会社によって作られた、別々のテレビアニメ作品だからです。
最初に映像化されたのは、1973年の日本テレビ版です。制作を担当したのは日本テレビ動画で、1973年4月1日から9月30日まで放送されました。放送期間は約半年間で、現在では「日テレ版ドラえもん」「旧ドラ」などと呼ばれることがあります。
一方、現在のドラえもんにつながるテレビ朝日版は、1979年4月2日に放送を開始しました。制作会社はシンエイ動画です。大山のぶ代さんをはじめとする声優陣によって親しまれ、2005年まで約26年間続きました。
したがって、質問への答えは、どの作品を指しているかによって変わります。
- ドラえもん史上初のテレビアニメ:1973年4月1日
- 広く知られるテレビ朝日版:1979年4月2日
- 現在の声優陣による新シリーズ:2005年4月15日
この3つの日付を区別すれば、ドラえもんのアニメの歴史を正しく理解できます。
【幻の第1作】1973年の日本テレビ版ドラえもんとは?
1973年4月1日、日本テレビ系列で初めてドラえもんのテレビアニメが放送されました。原作は藤子・F・不二雄さんによる漫画『ドラえもん』で、制作を担当したのは日本テレビ動画です。
この作品は日曜日の午後7時から7時30分まで放送され、同年9月30日に終了しました。放送回数は26回で、各回2本立ての構成を含めると全52話として紹介されることもあります。
なぜ1973年版はあまり知られていないのか
1973年版が現在のドラえもんファンにも広く知られていない理由の一つは、放送期間が短かったことです。
テレビ朝日版が1979年から長期間にわたって放送され、再放送や映画作品を通じて世代を超えて親しまれたのに対し、日本テレビ版は約半年で放送を終了しました。その後、視聴者が映像を目にする機会も限られ、次第に「幻のドラえもん」と呼ばれるようになりました。
2009年1月の産経新聞の報道では、当時の制作主任だった真佐美ジュンさん(本名・下崎闊さん)への取材を通じて、日本テレビ版の制作資料や当時の状況が紹介されています。
この取材は、作品が単なる都市伝説ではなく、実際に制作・放送されたテレビアニメであることを知るうえでも貴重な記録です。
原作漫画とアニメ化の関係
ドラえもんの原作漫画は1970年に学年誌で連載が始まりました。藤子・F・不二雄さんが描いた、未来からやってきたネコ型ロボットと野比のび太の日常を中心とする物語です。
ひみつ道具を使って問題を解決しようとするものの、思いどおりにいかない展開や、友情、家族、冒険を描く物語が作品の魅力となっています。
1973年版は、この人気漫画を初めてテレビアニメにした作品です。現在のテレビ朝日版だけを知っている人にとっては意外可能性がありますが、ドラえもんのアニメ史は1979年よりも前から始まっていたのです。
【1979年4月2日】テレビ朝日版ドラえもんが誕生した経緯
現在のドラえもんのイメージを確立したのが、1979年4月2日に始まったテレビ朝日版です。制作はシンエイ動画が担当しました。
このシリーズの実現には、アニメ制作会社の経営者や原作者、制作スタッフによる企画段階からの働きかけがありました。
アニメ化を実現させたシンエイ動画の挑戦
文春オンラインが2017年に掲載した放送開始の歴史に関する記事によると、企画が本格的に動き始めたのは1977年秋ごろです。
シンエイ動画の楠部三吉郎さんが原作者の藤子・F・不二雄さんにアニメ化を提案しました。藤子さんはすぐに承諾するのではなく、作品をどのように映像化するのか、企画の考え方をまとめるよう求めたと紹介されています。
そこで楠部さんは、当時のアニメ制作に携わっていた高畑勲さんらの協力も得ながら企画を進めました。
加えて、テレビ局に作品の魅力を伝えるため、パイロットフィルムの制作にも取り組みます。制作費が十分ではないなか、関係会社の協力を得て完成させた作品が「勉強べやのつりぼり」でした。
このパイロットフィルムが放送実現への大きな足掛かりとなり、テレビ朝日での放送が決定します。
最初は毎日放送される10分番組だった
1979年4月2日の放送開始時、テレビ朝日版は現在のような週1回の30分番組ではありませんでした。
当初は月曜日から土曜日まで、夕方に10分間放送される帯番組としてスタートしています。記念すべき第1話は「ゆめの町ノビタランド」です。
その後、4月8日から日曜日の朝に30分番組として全国放送も始まりました。放送形態を広げながら、ドラえもんは多くの家庭に浸透していきました。
テレビ朝日の社史にも1979年4月の出来事として「ドラえもん」放送開始が記録されています。シンエイ動画の50周年記念年表でも、1979年4月のテレビ朝日系列での放送開始が、同社の基盤を築いた作品として紹介されています。
【歴代シリーズ年表】1973年から2026年までのドラえもんの歩み
ドラえもんのアニメ史を理解するには、原作の連載開始、最初のアニメ化、テレビ朝日版の開始、2005年のリニューアルという節目を時系列で確認するのが分かりやすいでしょう。
特に1979年と2005年は、作品の歴史を考えるうえで大きな転換点です。
| 年代・日付 | 出来事・関係者 | 作品史における意味 |
|---|---|---|
| 1970年 | 藤子・F・不二雄の原作漫画が学年誌で連載開始 | ドラえもんの物語が誕生 |
| 1973年4月1日 | 日本テレビ動画制作の第1作が放送開始 | ドラえもん初のテレビアニメ化 |
| 1973年9月30日 | 日本テレビ版の放送終了 | 約半年間の放送に幕 |
| 1977年ごろ | 楠部三吉郎らがテレビ朝日版の企画を進める | 新たなアニメ化への準備 |
| 1979年4月2日 | テレビ朝日版が放送開始。ドラえもん役は大山のぶ代 | 広く知られるシリーズの始まり |
| 1981年10月 | 金曜日の夜の放送枠が始まる | 長年親しまれる放送スタイルへ |
| 2005年3月18日 | 大山のぶ代さん版の最終放送 | 26年間の時代に一区切り |
| 2005年4月15日 | 新シリーズ開始。ドラえもん役は水田わさび | 声優・スタッフを一新 |
| 2019年 | テレビ朝日版の放送40周年 | 長寿シリーズとして節目を迎える |
| 2026年 | 水田わさびさんらの声優陣によるシリーズが継続 | 土曜午後5時の放送枠を基本に展開 |
この年表から分かるのは、ドラえもんが単純に一つの作品を長期間放送してきたわけではないということです。
最初のアニメ化である1973年版、長期間にわたって親しまれた1979年版、そして2005年からの新シリーズ。それぞれの時代で制作体制や声優陣を変えながら、作品の基本的な世界観を受け継いできました。
【第1作と第2作の違い】日本テレビ版とテレビ朝日版を比較
1973年版と1979年版は、同じ藤子・F・不二雄さんの原作をもとに制作されています。しかし、制作会社や放送局、シリーズの成り立ちは異なります。
制作会社と放送局が違う
1973年版は日本テレビ動画が制作し、日本テレビ系列で放送されました。1979年版はシンエイ動画が制作し、テレビ朝日系列で放送されています。
ここで注意したいのが、「日本テレビ動画」と「日本テレビ」は別の組織だという点です。前者はアニメ制作会社、後者は放送局です。名前が似ているため混同されがちですが、役割は異なります。
1979年版が現在のドラえもんの原型になった
現在、多くの視聴者が思い浮かべるドラえもんの声や、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫の関係性は、主に1979年版を通じて定着しました。
特に大山のぶ代さんによるドラえもんの声は、1979年から2005年までの約26年間にわたり、多くの視聴者に親しまれました。
一方、1973年版は別の制作体制で作られた独立したアニメ化作品です。1979年版の前身となる同一シリーズの続編ではありません。
つまり、1973年版を第1作、1979年版を第2作として区別すると、両者の関係が理解しやすくなります。
違いを知るとドラえもんの歴史がより面白くなる
1973年版は、原作が初めてテレビアニメになったという歴史的な意味を持っています。1979年版は、長期放送によってドラえもんの世界観を日本の家庭に定着させた作品です。
どちらが本物ということではなく、それぞれ異なる時代のアニメ化として捉えることが大切です。
【歴代声優の変遷】大山のぶ代から水田わさびへ
ドラえもんのアニメ史を語るうえで、声優の交代は欠かせないテーマです。
1979年から2005年までドラえもんを演じたのは大山のぶ代さん。そして2005年4月からは水田わさびさんが新たに担当しています。
大山のぶ代さんが築いた26年間のドラえもん
大山のぶ代さんは、テレビ朝日版のドラえもんを約26年間担当しました。
テレビ朝日の2019年の放送40周年関連番組では、大山さん時代のドラえもんは約1800話、26年間放送されたと紹介されています。
この長い期間を通じて、大山さんの声はドラえもんというキャラクターの印象を形作りました。テレビシリーズだけでなく、映画作品でも長年にわたり同じ声を聞くことができたため、当時の視聴者にとって非常に親しみ深い存在となっています。
2005年4月15日に水田わさびさんへ交代
2005年4月15日、ドラえもんは新シリーズとして再スタートしました。
このリニューアルでは、ドラえもんだけでなく主要キャラクターの声優陣も一新されました。テレビ朝日が当時公表したリニューアル情報では、親子2世代から3世代以上に愛される作品を目指すという方向性が示されています。
新しい声優陣は次のとおりです。
- ドラえもん:水田わさび
- 野比のび太:大原めぐみ
- 源しずか:かかずゆみ
- 剛田武(ジャイアン):木村昴
- 骨川スネ夫:関智一
2005年の交代は、単に声を変更しただけではありません。映像表現や制作体制も刷新され、現代の子どもたちが楽しめる新しいドラえもんへと進化する節目になりました。
2026年現在の声優陣
2026年現在、ドラえもん役を務めているのは水田わさびさんです。
テレビ朝日の公式キャスト情報でも、水田わさびさんをドラえもん役、大原めぐみさんをのび太役、かかずゆみさんをしずか役、木村昴さんをジャイアン役、関智一さんをスネ夫役として掲載しています。
大山さん時代を知る世代と、水田さんのドラえもんを見て育った世代では、声の印象が異なることもあります。しかし、世代が変わってもドラえもんとのび太の関係や、ひみつ道具を通じた物語の魅力は引き継がれています。
【2026年最新】ドラえもんの現在の放送時間とシリーズ情報
2026年10月現在、テレビ朝日系のテレビアニメ『ドラえもん』は、毎週土曜日の午後5時から5時30分までの放送が基本となっています。
シンエイ動画の公式作品情報でも、テレビ朝日系で毎週土曜午後5時から放送すると案内されています。
2026年も土曜夕方の放送を継続
2026年10月31日の番組情報でも、ドラえもんは午後5時から午後5時30分までの30分番組として掲載されています。
この時間帯では、従来の原作エピソードを生かした物語に加え、時代に合わせた新しいストーリーやひみつ道具を楽しめます。
また、テレビ朝日の公式番組情報では、水田わさびさんら現在の声優陣による出演情報も確認できます。
地域によって放送時間が違う場合もある
注意したいのは、テレビ朝日系の番組であっても、地域や放送局の編成によって放送日時が異なる場合があることです。
基本の放送枠は土曜日午後5時ですが、地域によっては別の曜日や時間帯に放送されることがあります。また、特別番組などによって通常の放送時間が変更される場合もあります。
録画予約やリアルタイム視聴を予定している場合は、住んでいる地域のテレビ局の番組表を確認するのが確実です。
2026年時点でも、ドラえもんはテレビシリーズだけでなく映画や配信など、さまざまな形で作品世界を広げています。1973年の初アニメ化から半世紀以上が経過しても、テレビで新しい物語が作られ続けていることは、この作品の大きな特徴です。
【ドラえもんのアニメはいつから?】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ドラえもんのアニメが最初に放送されたのは何年ですか?
A1:最初のテレビアニメは1973年4月1日に日本テレビ系列で放送された日本テレビ動画版です。現在広く知られているテレビ朝日版は1979年4月2日に始まりました。
Q2:1973年のドラえもんと1979年のドラえもんは同じ作品ですか?
A2:同じ原作漫画をもとにしていますが、制作会社と放送局が異なる別々のアニメ化作品です。1973年版は日本テレビ動画制作、1979年版はシンエイ動画制作です。
Q3:大山のぶ代さんから水田わさびさんに交代したのはいつですか?
A3:2005年4月15日に始まった新シリーズからです。大山のぶ代さんは1979年から2005年まで約26年間ドラえもんを担当しました。
Q4:2026年現在、ドラえもんは何曜日の何時から放送していますか?
A4:テレビ朝日系では毎週土曜日午後5時から午後5時30分までが基本の放送枠です。地域や特別編成によって変更される場合があります。
Q5:1973年の日本テレビ版は現在も視聴できますか?
A5:1973年版は再放送の機会が非常に少なく、現在のテレビ朝日版のように一般的な視聴環境で気軽に見られる作品ではありません。現存映像や資料についても限られています。
まとめ:ドラえもんのアニメは1973年から続く歴史ある作品
ドラえもんのアニメは、1973年4月1日の日本テレビ版から始まりました。そして、現在のシリーズにつながるテレビ朝日版は1979年4月2日にスタートしています。
その後、2005年4月15日に大きなリニューアルが行われ、大山のぶ代さんから水田わさびさんへドラえもん役が引き継がれました。声優陣だけでなく制作体制や映像表現も新しくなり、次の世代へ作品が受け継がれています。
今回の歴史を整理すると、押さえておきたい要点は次の3つです。
- 1973年:日本テレビ動画による初のテレビアニメ化。
- 1979年:テレビ朝日版が始まり、大山のぶ代さんの時代がスタート。
- 2005年~2026年:水田わさびさんによる新シリーズが継続。
ドラえもんの歴史を振り返ると、長く愛される作品に必要なのは、昔の姿をそのまま保存することだけではないと分かります。原作の魅力を守りながら、声優や映像、制作方法を時代に合わせて更新してきたことが、長寿シリーズを支える大きな要因です。
1973年の幻の第1作から2026年の最新シリーズまで。ドラえもんは、親から子へ、そして孫へと世代を超えて受け継がれてきた日本を代表するアニメ作品です。これからどのような新しい物語やひみつ道具が登場するのか、今後の展開にも期待が集まります。
主な確認資料: テレビ朝日公式社史・番組情報、シンエイ動画公式50周年年表・作品情報、文春オンラインの放送開始経緯に関する取材記事、産経新聞の1973年版に関する取材報道。