近藤さんのグレイヘアが話題になった当初、世間の反応は一色ではなかった。
自然体で素敵という肯定的な声がある一方、以前の黒髪の方が好き、年齢より老けて見えるといった意見も寄せられた。
注目したいのは、近藤さん自身がこうした反応を単なる好き嫌いとしてではなく、女性の外見や年齢に対する社会の価値観を映すものとして受け止めていたことだ。
坂上忍さんは肯定、蝶野正洋さんは黒髪派
2022年7月のまいどなニュースのインタビューでは、グレイヘアで初めてテレビ出演した2018年当時のエピソードが紹介されている。
近藤さんによると、初出演の際、司会を務めていた坂上忍さんは本番前にグレイヘアを見て肯定的な言葉をかけてくれたという。
一方、TOKYO MXで共演したプロレスラーの蝶野正洋さんからは、黒髪の方が好きだという率直な意見を伝えられた。
近藤さんは、こうした異なる反応も前向きに受け止めていた。
グレイヘアへの実際の反応は賛否両論
まいどなニュースの取材では、近藤さんに寄せられた反応として、次のような意見が紹介されている。
| 反応の種類 | 実際に紹介された意見 | 背景 |
|---|---|---|
| 肯定的 | 「清々しい」「サトさんらしい」 | 自然体の生き方への共感 |
| 共感 | 「私もやります」「私はすでにやっています」 | 白髪染めをやめたい人の後押し |
| 否定的 | 「劣化した」という評価 | 若々しさを重視する価値観 |
| 疑問 | 「あなたは似合うけど私には似合わない」 | 自分に取り入れることへの不安 |
| 価値観への疑問 | 40代で女性らしさを捨ててよいのか | 白髪と女性性を結びつける固定観念 |
近藤さんは、グレイヘアにしたことで白髪染めを続けている人に余計なプレッシャーを与えてしまったかもしれないとも振り返っている。
これは興味深い点だ。
本人は白髪染めをやめる選択をしたものの、染め続ける人の選択を否定しているわけではない。
むしろ、白髪染めをするかどうかは個人の自由であり、どちらかを正解と決める必要はないという考え方だ。
なぜ近藤サトさんのグレイヘアは社会的な話題になったのか
2018年は「グレイヘア」が新語・流行語大賞にノミネートされた年でもある。
近藤さんの登場は、白髪を単に隠すべきものとして扱うのではなく、本人の意思で見せるという選択を可視化した。
特に、女性アナウンサーという職業との関係が大きい。
テレビ画面では、髪型や服装、メイクなど、出演者の外見が仕事上の印象に直結しやすい。若々しさを求められる環境で、あえて白髪を隠さない選択をしたことは、視聴者にとっても意外性があった。
2019年のトークイベントで近藤さんは、グレイヘアにしてから人生最高のモテ期が来たと語っている。外見の変化だけでなく、自分の選択や生き方が相手に伝わったという意味合いもあった。
ただし、これは本人の実感であり、グレイヘアにすれば誰でも同じ反応を得られるという意味ではない。
【2026年最新】近藤サトさんの現在は?『ぽかぽか』出演と着物の活動

2026年11月現在、近藤サトさんはグレイヘアと着物を組み合わせたスタイルを持ち味に、フリーアナウンサー、ナレーター、着物の情報発信など幅広い活動を続けている。
1968年7月11日生まれで、2026年11月時点では58歳。日本大学芸術学部放送学科を卒業し、1991年にフジテレビへ入社。1998年に退社してフリーに転身した。
テレビ番組のナレーションや朗読など、声を生かした仕事も活動の柱となっている。
2025年『上田と女がDEEPに吠える夜』で語ったエイジズム
2025年2月11日放送の日本テレビ系『上田と女がDEEPに吠える夜』では、年齢による差別、いわゆるエイジズムがテーマになった。
番組で近藤さんは、若さを良しとする価値観を広めてきたメディアにも責任があるという考えを示した。
また、グレイヘアにしたことで、周囲から高齢者として扱われる場面が増えたことも明かしている。
例えば、セルフレジを使っていると手伝おうと声をかけられたり、ATMを利用している際に心配されたりするという。
本人も、親切心による行動なのか、年齢による固定観念なのか判断が難しいと感じている。
このエピソードから分かるのは、白髪を隠さないことが外見だけの問題ではないということだ。
髪色によって周囲の接し方が変わることもあり、そこには社会が持つ年齢イメージが表れている。
2026年7月8日『ぽかぽか』で明かした着物スタイルの誕生秘話
2026年の近藤さんの活動で注目したいのが、7月8日放送のフジテレビ系『ぽかぽか』への出演だ。
この日はフジテレビ時代の同期である中村江里子さんとともにゲスト出演し、50歳を過ぎてやめたことや、現在のスタイルについて語った。
番組で明かしたのは、グレイヘアにした頃に仕事関係者から「白髪のおばさんはニーズがない」と言われた経験だった。
当時、近藤さんは見た目を売りにする仕事から離れ、声の仕事に特化しようと考えていたという。
ところが、予想に反してテレビ出演の機会が増えた。
そこで問題になったのが、テレビ出演時の服装だった。
洋服の手持ちが少なく、クローゼットを見渡したところ、着物がたくさんあった。そこで着物を着て出演したいと申し出たものの、当初は番組側から断られた経験もあったという。
しかし、着物での出演を続けるうちに、今度は番組側から着物で来てほしいと依頼されるようになった。
つまり、現在の「グレイヘアと着物」というイメージは、最初から計算して作った芸能活動上のキャラクターではなかった。
仕事の方向転換と、手持ちの着物を生かした工夫が重なって生まれたスタイルだったのである。
公式YouTube「サト読ム。」で発信する着物の魅力
近藤さんの活動を語るうえで欠かせないのが、公式YouTubeチャンネル「サト読ム。」だ。
このチャンネルでは、着物のコーディネートや着付け、着物に関するロケ企画、コレクション紹介などを発信している。
単なるファッション紹介ではなく、着物の歴史や産地、作り手の思いなどを紹介する企画も展開している。
2025年5月のセゾンのくらし大研究のインタビューでは、近藤さんはグレイヘアと着物の組み合わせについても語った。
特に興味深いのは、着物を特別な日の衣装としてだけではなく、日常のファッションとして楽しむ考え方だ。
高級な絹の着物だけでなく、木綿やデニム素材の着物など、普段使いできる選択肢にも注目している。
また、2026年10月4日には、日本橋三越本店の三越劇場で開催予定として、リユース着物をテーマにした「三結衣展」の近藤さんのトークショーが公式告知されていた。
こうした活動からも、グレイヘアが単なる髪色の話題にとどまらず、着物文化や自身の表現活動と結びついていることが分かる。
【プロの結論】白髪染めをやめるメリットとデメリットは?
近藤サトさんの経験から、白髪染めをやめることには、生活面や精神面でのメリットがある一方、移行期間や周囲の反応などの課題もある。
大切なのは、グレイヘアが誰にとっても正解ではないということだ。
白髪染めをやめる4つのメリット
1.染め直しの手間が減る
白髪染めを続ける場合、伸びてきた根元の白髪を定期的に染める必要がある。近藤さんの場合は約3週間に1回だった。
染める習慣を卒業すれば、少なくとも白髪を隠すための定期的な染毛は必要なくなる。
2.染毛剤による肌への負担を減らせる可能性がある
近藤さんのように、染毛剤による肌トラブルに悩んでいる人にとっては大きなメリットになり得る。
ただし、白髪染めをやめることで、すべての頭皮トラブルが改善するわけではない。症状がある場合は皮膚科などの医療機関に相談したい。
3.美容にかける時間や費用を見直せる
定期的な白髪染めが不要になることで、美容室に通う頻度や染毛剤の購入費用を減らせる可能性がある。
ただし、グレイヘアもカットやトリートメントなどの手入れは必要だ。必ずしも美容費全体がゼロになるわけではない。
4.年齢に対する心理的な負担を軽くできる
近藤さんが繰り返し語っているのが、自分自身の自然な変化を受け入れることの大切さだ。
若く見せるために白髪を隠すのではなく、現在の自分に合った外見を選ぶことで、気持ちが楽になる人もいる。
白髪染めをやめる前に知っておきたい4つのデメリット
| 注意点 | 具体的な問題 | 対応の考え方 |
|---|---|---|
| 移行期間 | 黒髪と白髪が混在する | 伸ばす期間を事前に想定する |
| 外見の変化 | 実年齢より上に見られる場合がある | 髪型や服装とのバランスを考える |
| 周囲の反応 | 否定的な意見を受けることがある | 自分が納得できる基準を持つ |
| ヘアケア | 黄ばみやパサつきが気になる場合がある | 髪質に合わせてケアする |
近藤さん自身も、グレイヘアにしたことで一気に年上に見られるようになったと語っている。
また、白髪は人によって黄ばみが出ることもあり、自然な状態を保つためにヘアケアが必要になる場合がある。
染めないことは、手入れを一切しなくてよいという意味ではない。
グレイヘアに向いている人・慎重に考えたい人
近藤さんの経験を参考にすると、次のような判断基準が考えられる。
グレイヘアが向いている可能性がある人
- 染毛による頭皮トラブルが気になっている
- 頻繁な白髪染めに疲れている
- 自然な髪色を楽しみたい
- 周囲の評価より自分の快適さを優先したい
移行方法を考えてから決めたい人
- 黒髪のスタイルを強く気に入っている
- 仕事上、外見の変化を急に見せたくない
- 移行期間中の髪色が気になる
- 周囲の反応によるストレスが大きい
白髪染めをやめる場合は、いきなり完全なグレイヘアを目指す必要はない。美容師と相談して、カットや髪型の変更など、自分に合う移行方法を考えることもできる。
ただし、染毛剤によるアレルギーが疑われる場合は、別のカラー剤に安易に切り替えず、まず皮膚科などで相談することが大切だ。
近藤さんの選択から学べるのは、白髪染めをするかどうかよりも、自分が納得できる美容の基準を持つことではないだろうか。
【近藤サトさんの白髪】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:近藤サトさんはいつから白髪染めをやめたのですか?
A1:2016〜2017年ごろと考えられます。2018年にグレイヘアを公表する約1〜2年前に白髪染めをやめたと、本人や当時の報道で説明されています。
Q2:近藤サトさんが白髪染めをやめたのはアレルギーが原因ですか?
A2:アレルギー体質で、染毛剤による頭皮の痛みや肌トラブルがあったことは本人が明かしています。ただし、それだけでなく、若さにこだわり続けることへの疲れや、東日本大震災での気づきも決断の理由でした。
Q3:近藤サトさんは2026年現在もグレイヘアですか?
A3:2026年7月のフジテレビ系『ぽかぽか』出演時も、グレイヘアと着物のスタイルで活動していました。2026年10月には日本橋三越本店での着物関連トークショーも公式告知されており、現在もこのスタイルを生かした活動が続いています。
まとめ:近藤サトさんのグレイヘアは自分らしく生きるための選択
近藤サトさんが白髪染めをやめた理由は、アレルギーによる肌トラブル、若さを保とうとすることへの精神的な疲れ、そして東日本大震災での気づきという3つの要素が重なったものだった。
20代後半から白髪と付き合い、2016〜2017年ごろに白髪染めを卒業。2018年にグレイヘアを公表したことで、近藤さんは白髪を隠さない女性の代表的な存在として知られるようになった。
その後も、坂上忍さんや蝶野正洋さんとのエピソード、2025年の『上田と女がDEEPに吠える夜』でのエイジズムに関する発言、2026年の『ぽかぽか』出演など、グレイヘアをめぐる話題は続いている。
加えて、現在は着物とグレイヘアの組み合わせが独自のスタイルとして定着し、公式YouTube「サト読ム。」を通じて着物文化の魅力も発信している。
【プロの結論】
近藤サトさんのグレイヘアから読み取れる最大のメッセージは、白髪を染めることも、染めないことも、本人が自由に選んでよいということだ。
若く見せるために染め続ける必要もなければ、自然体でいるために染めることをやめる必要もない。
大切なのは、年齢や周囲の評価に振り回されず、自分の身体と気持ちに合ったスタイルを選ぶこと。
2018年に注目を集めた近藤さんの選択は、2026年現在、グレイヘアだけでなく着物や声の仕事にも広がり、一人の女性が自分らしい表現を築いていく姿として、多くの人に示唆を与えている。