加藤清史郎の『相棒』出演歴を整理すると、重要な転換点は2013年、2018年、2024年、2025年の4つに分かれる。最初の2回は異なる人物を演じ、後半の2回はseason16で登場した高田創という同一人物の人生を引き継いでいる。
MANTANWEBも2025年10月29日の報道で、season24第3話を加藤にとって4度目の出演と紹介している。ただし、season23の「警察官A」は第1話と第2話にまたがる前後編だ。そのため、出演機会としては全4回、放送エピソード数として数えると全5話になる。この違いは押さえておきたい。
| 時期・放送回 | サブタイトル | 加藤清史郎の役柄 | 物語上の位置づけ |
|---|---|---|---|
| 2013年3月13日 season11第18話 | BIRTHDAY | 鷲尾隼人 | 12歳の誕生日を迎える少年 |
| 2018年3月7日 season16第19話 | 少年A | 高田創 | 無戸籍の境遇にある少年 |
| 2024年10月16日・23日 season23第1・2話 | 警察官A | 高田創 | 地域課の警察官として再登場 |
| 2025年10月29日 season24第3話 | 警察官B | 高田創 | 刑事課に転属した刑事 |
出典:テレビ朝日公式番組情報、所属事務所の出演歴、MANTANWEBの出演報道をもとに整理。
2013年:season11第18話「BIRTHDAY」鷲尾隼人役
加藤清史郎が初めて『相棒』に出演したのは、2013年3月13日放送のseason11第18話「BIRTHDAY」だった。
演じたのは、鷲尾隼人という少年。物語では、12歳の誕生日を迎える隼人が家に戻らなくなり、両親が交番に捜索を届け出るところから事件が動き始める。
杉下右京(水谷豊)と甲斐享(成宮寛貴)が事件の背景を追う中で、隼人の存在が重要な意味を持つ。少年の境遇と家族をめぐる物語が、エピソードの感情的な核になっている。
この時点の加藤は、子役として知られていた時期。後年の高田創とはまったく異なる役柄であり、鷲尾隼人が高田創の幼少期という設定ではない。
所属事務所・研音の出演歴にも、season11第18話と鷲尾隼人役が記録されている。
2018年:season16第19話「少年A」高田創役
2度目の出演は、2018年3月7日放送のseason16第19話「少年A」。ここで加藤は、後にシリーズを通じて再登場する高田創を初めて演じた。
物語の発端は、ホステスの女性が自宅マンションで殺害される事件。犯行後、犯人と思われる人物が現場に約12時間も残っていたという異様な状況が判明する。
捜査を進める杉下右京と冠城亘(反町隆史)は、現場付近で暴力団員風の男たちに脅されている少年を目撃する。少年は自分の素性や過去について嘘を重ね、特命係の追及にも簡単には本当のことを話さない。
その少年こそ、高田創だった。
創は、戸籍を持たないまま生活してきた少年で、母親から十分な養育を受けられず、弟妹を守りながら厳しい環境を生き抜いていた。特命係が彼の抱える事情を知り、人生の転機をもたらすことになる。
テレビ朝日POSTの作品解説によると、事件解決後の創は弟とともに児童保護施設に入所する。単に事件の容疑者や目撃者として登場した人物ではなく、特命係との出会いによって人生を変える人物として描かれた。
2024年:season23第1・2話「警察官A」高田創役
season16から約6年半後の2024年10月16日、加藤はseason23の初回拡大スペシャル「警察官A」で高田創役として帰ってきた。
大きな変化は、かつて特命係に救われた少年が、今度は警察官として右京たちの前に現れたことだ。
創は地域課に所属し、交番で勤務する警察官になっていた。右京と亀山薫(寺脇康文)が議員殺害事件を捜査する中、現場付近で不審人物を追っていた創と再会する。
2024年10月23日放送の第2話「警察官A~逆転殺人!真犯人は二人いる!!」にも物語は続く。創は右京に現場検証への同行を求め、右京の捜査手法を学ぼうとする。事件を追う中では薫とともに危機に直面する場面も描かれた。
この前後編は、単に過去の人気キャラクターを再登場させた企画ではない。少年時代に右京から受けた影響が、その後の人生や職業選択にどう結びついたのかを描く物語だった。
2025年:season24第3話「警察官B」高田創役
4度目の出演は、2025年10月29日放送のseason24第3話「警察官B」。ここで高田創は、交番勤務を卒業し、念願だった刑事課に転属した姿を見せる。
テレビ朝日の公式ストーリーでは、高田は麹町中央署の刑事として紹介されている。右京への憧れから警察官になった人物が、さらに職務経験を重ねて刑事になったという設定だ。
今回の事件では、管轄内で元刑事の女性が殺害される。被害者は過去に担当した暴行事件をめぐって逆恨みを受け、警察を退職していた。高田は被害者の元同僚刑事と即席のコンビを組み、独自に捜査を進める。
特命係と協力する立場も、これまでとは少し違う。かつて右京から助けられた少年は、今や警察組織の一員として事件に向き合っている。
season24第3話の公式紹介でも「刑事になった高田創が特命と共闘」と明確に説明されており、少年時代から続く人物描写の新しい段階に入ったことが分かる。
【役柄を比較】鷲尾隼人と高田創は何が違う?

検索時に混乱しやすいのが、鷲尾隼人と高田創の関係だ。どちらも加藤清史郎が演じている少年だが、同一人物ではない。
鷲尾隼人はseason11だけに登場するゲストキャラクター。一方、高田創はseason16で登場し、season23、season24へと人物設定が引き継がれている。
鷲尾隼人:season11の独立した役柄
鷲尾隼人は「BIRTHDAY」に登場する少年で、12歳の誕生日を迎える日に帰宅しなくなったことから、物語の中心に関わる。
隼人のエピソードは、ひとつの事件を通じて描かれる完結型の人物像だ。高田創のように、その後のシーズンで同じ人物が成長して再登場する設定はない。
高田創:複数シーズンを通じて成長する人物
高田創は、少年時代の厳しい境遇から抜け出し、警察官になるという未来を手にした人物だ。
season16では生き延びることに必死だった少年が、season23では警察官として市民を守る側に立つ。そしてseason24では刑事として事件を捜査する。
この変化を理解するうえで大切なのは、創の成長を単純な出世物語として捉えないことだ。彼の場合、警察官になること自体が、かつて自分を救った人への憧れと、自分が受けた支援を社会に返していく人生の選択として描かれている。
テレビ朝日POSTのインタビューで加藤自身も、創がなぜ警察官を目指したのか、警察学校での生活や交番勤務をどう過ごしてきたのかを考えて役作りに取り組んだと説明している。
【再登場の理由を分析】少年Aから警察官A、そして刑事へ
高田創の再登場が印象的なのは、シリーズの過去エピソードが現在の人物像に直接つながっている点にある。
右京との出会いが人生の方向を変えた
season16の「少年A」で描かれた創は、社会的な保護を十分に受けられない状況に置かれていた。自分を守るために嘘をつき、周囲を簡単には信用できない少年だった。
そんな創に対して右京は、単に事件の真相を追及するだけではなく、彼がこれからどう生きていくかという問題にも向き合う。
テレビ朝日POSTが紹介した初登場回の解説では、右京が創に未来を見据えて生きるよう促す場面が、後の人生につながる重要な転機として扱われている。
その後、児童保護施設で新しい生活を始めた創が、どのような経緯で警察官を志すに至ったのか。その空白を埋めたのがseason23だった。
season23では警察官として右京と再会
season23の「警察官A」では、創が右京への憧れを胸に警察官になったことが明らかになる。
特命係が事件を捜査する一方で、創も地域課の警察官として現場に関わる。右京にとっては、かつて助けた少年が社会の一員となり、自ら事件に向き合う姿を目にする再会だった。
加えて、この再登場では右京と薫のコンビに創が加わるという構図も見どころになった。創は右京の捜査に強い関心を示しながら、自分自身も警察官として経験を積もうとしている。
season24では刑事として新たな段階へ
season24の「警察官B」では、創が刑事課に転属している。交番勤務から刑事へと進み、事件の捜査により深く関わる立場になった。
この変化は、season23で描かれた警察官としての成長を受けたものだ。単に肩書が変わっただけではなく、特命係に助けられる側だった人物が、今度は自分の判断で事件に向き合う側になっている。
また、創自身が自分の「相棒」を探しているという設定も注目点だ。右京と薫のような信頼関係を築ける相手を求める姿は、作品タイトルにも通じるテーマを人物の成長に重ねている。
【水谷豊・寺脇康文との共演】加藤清史郎にとって特別な『相棒』
加藤清史郎と『相棒』の関係を語るうえで、杉下右京役の水谷豊、亀山薫役の寺脇康文との共演も外せない。
実は加藤は、過去の出演時には右京と別の相棒役の俳優たちと共演していた。season11では甲斐享(成宮寛貴)、season16では冠城亘(反町隆史)が右京の相棒だった。
つまり、season23の「警察官A」で初めて、加藤は水谷豊と寺脇康文による右京・薫のコンビと本格的に共演したことになる。
テレビ朝日POSTのインタビューでは、加藤が幼い頃から右京と薫の黄金コンビを見ていたことや、憧れの2人との撮影に喜びと緊張を感じたことが紹介されている。
また、水谷は加藤について、以前の出演時のことも覚えており、当時の話をしてくれたという。寺脇も撮影現場で加藤を温かく迎え入れたと、本人が振り返っている。
この共演が興味深いのは、俳優本人の作品への思いと、ドラマ内の高田創の人物像が重なって見えることだ。加藤にとっては子どもの頃から憧れていた作品に戻る機会であり、創にとっては自分の人生を変えた右京と再び同じ事件を追う機会だった。
現実の俳優としての成長と、ドラマの中の人物の成長が同時に感じられる。長期間にわたって続くシリーズだからこそ生まれる、特別な共演の形といえる。
【2026年最新】加藤清史郎は相棒season25に出演する?
2026年10月21日からは『相棒 season25』がスタートしている。シリーズ25作目の節目となるシーズンで、杉下右京と亀山薫のコンビが引き続き物語の中心を担う。
テレビ朝日のseason25公式情報では、初回拡大スペシャルのゲストとして筒井道隆、木村了、吉岡睦雄、菅野莉央らが発表されている。また、10月28日放送の第2話は初回から続く「PMクライシス」の後編として放送された。これらの公表済み出演情報に加藤清史郎の名前は確認できない。
したがって、2026年10月31日現在、高田創の最新の出演はseason24第3話「警察官B」である。season25への再登場やレギュラー出演について、確定した公式発表は確認できない。
加藤清史郎の2026年の俳優活動
一方、加藤は『相棒』以外でも俳優として活動を続けている。
所属事務所の研音が掲載する出演情報では、2026年にはドラマ『北方謙三 水滸伝』、主演作『君が死刑になる前に』、主演ドラマ『スピナーベイト』などへの出演が確認できる。また、2026年10月にはNHKドラマ10『会社員』への出演情報も掲載されている。
こうした活動を見ると、加藤は子役時代の知名度に頼るのではなく、主演作や幅広いジャンルの作品を通じて俳優としてのキャリアを築いていることが分かる。
高田創の再登場を期待する視聴者にとっては、season25以降での出演発表が気になるところだ。ただし、過去の再登場実績だけを理由に次の出演が決まっていると考えることはできない。
【よくある質問】加藤清史郎と相棒に関するFAQ
Q1:加藤清史郎は『相棒』に何回出演していますか?
A1:2025年10月のseason24第3話が4度目の出演と報道されている。season11、season16、season23、season24の4回の出演機会があり、season23の「警察官A」は第1話と第2話の前後編なので、放送エピソード数では合計5話となる。
Q2:加藤清史郎が『相棒』で最初に演じた役は何ですか?
A2:2013年放送のseason11第18話「BIRTHDAY」で演じた鷲尾隼人。12歳の誕生日を迎える少年という設定だった。
Q3:少年Aと警察官Aは同じ人物ですか?
A3:同じ人物。どちらも高田創を指している。season16第19話「少年A」で初登場し、season23第1・2話「警察官A」では警察官として再登場した。
Q4:season24の「警察官B」では何役ですか?
A4:引き続き高田創役。交番勤務から刑事課に転属し、刑事として特命係と事件を捜査する。
Q5:加藤清史郎は2026年の『相棒 season25』にも出演しますか?
A5:2026年10月31日時点では、season25への新たな出演は公式発表されていない。最新の確認済み出演はseason24第3話「警察官B」。
【プロの結論】加藤清史郎と『相棒』の関係は単なるゲスト出演ではない
加藤清史郎の『相棒』出演歴を振り返ると、最も重要なのは、鷲尾隼人と高田創を混同しないこと、そして高田創の物語をseason16からseason24まで一続きの成長物語として見ることだ。
2013年の鷲尾隼人は、子役時代の加藤が演じた独立したゲストキャラクターだった。2018年の高田創は、厳しい境遇から抜け出そうとする少年として登場した。そして2024年には警察官、2025年には刑事となって再び作品世界に帰ってきた。
このシリーズの面白さは、過去の登場人物を再び呼び戻すだけでなく、その人物が過去の経験をどう受け止め、どんな人生を選んだのかまで描いている点にある。
特に高田創は、右京に救われた経験を自分の人生の原点とし、今度は自分が人を守る立場へと進んでいる。season16で提示された人物の背景が、season23とseason24で具体的な未来につながった。
今後、再び高田創が登場するなら、注目したいのは刑事としての成長だけではない。右京から受け継いだものを、創自身がどのような形で次の世代や同僚に伝えていくのかという点だ。
2026年現在、season25への出演は未発表。しかし、4度にわたって作品と縁を結んできた加藤清史郎と『相棒』の関係は、長期シリーズならではの魅力を象徴するものになっている。
過去回を見直すなら、まずseason16第19話「少年A」、続いてseason23第1・2話「警察官A」、最後にseason24第3話「警察官B」の順がおすすめだ。高田創が少年から警察官、そして刑事へと変化していく過程を、最も自然に理解できる視聴順である。