松本妃代(まつもと・きよ)は、俳優としてドラマや映画に出演する一方、画家・絵本作家としても独自の世界を築いてきた表現者です。1995年3月20日生まれ、兵庫県出身。20歳から独学で絵を描き始め、2019年に初個展を開催しました。2023年には第19回タリーズピクチャーブックアワードで絵本大賞を受賞し、翌年には2冊目の絵本『月とはな』を発表しています。
2026年の活動で注目されたのが、2月21日から3月8日までSISON GALLERyで開催された個展「Home sweet home」です。俳優業から画業へと活動の軸を移した背景や、代表的な出演作品、絵本に込められたメッセージをたどると、松本妃代という表現者の現在地が見えてきます。
【プロフィール】松本妃代の読み方・年齢・出身地は?

松本妃代は、俳優としてのキャリアを持ちながら、絵画や絵本の制作にも取り組む日本の表現者です。
名前の読み方は「まつもと・きよ」。漢字の「妃代」を「ひよ」などと読むのではなく、「きよ」と読みます。
公式プロフィールや映画情報サイトなどで確認できる基本情報は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 松本妃代 |
| 読み方 | まつもと きよ |
| 生年月日 | 1995年3月20日 |
| 年齢 | 31歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 兵庫県 |
| 英語表記 | Kiyo Matsumoto |
| 職業 | 俳優・画家・絵本作家 |
| 絵画の制作開始 | 20歳ごろ |
| 初個展 | 2019年 |
兵庫県出身、俳優として活動をスタート
松本妃代は兵庫県で生まれ、10代のころから俳優としてドラマや映画などに出演してきました。
俳優活動と並行して、20歳ごろから絵画制作を独学で始めています。
公式プロフィールによると、作品の主なモチーフは自然や生き物。動物や子ども、植物などを取り入れながら、自身の内側にある物語のような世界観を描いています。
興味深いのは、最初から画家として活動していたわけではない点です。
俳優として仕事を続けるなかで、個人的に描きためていた絵が少しずつ人に見せる作品へと変化していきました。
この二つの活動が、現在の松本妃代の表現を形づくる重要な要素になっています。
【俳優としての経歴】松本妃代のドラマ・映画出演作品一覧
松本妃代の俳優としてのキャリアは、2010年代から続いています。
映画では青春作品やドラマ作品、テレビでは連続ドラマやNHKの連続テレビ小説などに出演。複数のジャンルを経験してきました。
主なドラマ出演歴
代表的な出演作品には、次のような作品があります。
- 『刑事7人』第4シリーズ(2018年)
- 『賭ケグルイ』(2018年)
- 『仮面同窓会』(2019年)
- 『僕はまだ君を愛さないことができる』(2019年)
- 『スポットライト』(2020年)
- 『女子グルメバーガー部』(2020年)
- NHK連続テレビ小説『おちょやん』(2020~2021年)
- 『にんげんこわい』(2022年)
- 『やんごとなき一族』(2022年)
- 『おいち不思議がたり』(2024年)
特に注目したいのが、NHK連続テレビ小説『おちょやん』です。
松本妃代は同作で石田香里役を演じました。朝ドラへの出演は、俳優としての活動を知るうえで押さえておきたい実績です。
また、2022年のフジテレビ系ドラマ『やんごとなき一族』では深山リツコ役を担当しています。
主な映画出演歴
映画では、2014年の『劇場版 零~ゼロ~』などを経て、2019年前後に複数の作品へ出演しています。
| 公開年 | 映画作品 | 確認できる役柄・備考 |
|---|---|---|
| 2014年 | 劇場版 零~ゼロ~ | 出演 |
| 2015年 | スキャナー 記憶のカケラをよむ男 | 出演 |
| 2017年 | あさひなぐ | 水野沙織役 |
| 2019年 | いなくなれ、群青 | 水谷役 |
| 2019年 | チワワちゃん | 出演 |
| 2019年 | ダンスウィズミー | 出演 |
| 2020年 | 東京バタフライ | 出演 |
| 2023年 | 1秒先の彼 | エミリ役 |
| 2023年 | MY (K)NIGHT マイ・ナイト | 出演 |
| 2023年 | うかうかと終焉 | 児玉香奈枝役 |
| 2024年 | 一月の声に歓びを刻め | 海役 |
出演作品を年代順に見ると、テレビドラマと映画の両方で着実に経験を積んできたことが分かります。
2024年には映画『一月の声に歓びを刻め』にも出演。映画とドラマを中心に活動してきた俳優としての経歴は、現在の画家活動とは切り離せないキャリアです。
【画家としての歩み】20歳から独学で絵を描き、2019年に初個展
松本妃代の活動を語るうえで欠かせないのが、20歳から始めた絵画制作です。
本人の公式プロフィールによると、絵を描き始めたのは大学に通っていたころ。専門的な美術教育を受けて制作を始めたというよりも、独学で描くことを楽しみ、日常的に作品を増やしていったことが出発点でした。
2019年の初個展が画家としての転機に
2019年、松本妃代は初めての個展を開催しました。
SISON GALLERyの2026年のインタビューによると、当時は自分の絵を人に見せることに不安もあったものの、初個展では展示作品がすべて完売したといいます。
この経験は、自分の作品を必要としてくれる人がいることを実感する機会になりました。
以後、毎年個展を開催するなど、画家としての活動を継続していきます。
絵画だけでなく、CDジャケットや商品パッケージのデザインなども手掛けており、表現の場はギャラリーの展示に限られません。
フィンランドでの制作と海外個展
2024年には台湾で初の海外個展を開催しました。
加えて、同年9月から約3か月間、フィンランドの森に滞在して作品を制作しています。
この滞在は、単なる海外旅行ではありませんでした。湖の近くにある家を拠点に、現地の自然や生活環境に身を置きながら制作を続けたものです。
その経験を反映した作品は、2025年3月の個展「Hideaway―湖のほとり、小さな隠れ家」で発表されました。
SISON GALLERyの紹介では、森や湖、光と影を取り入れた幻想的な世界観が特徴として挙げられています。
松本妃代の画風に見られる特徴
作品のモチーフとして繰り返し登場するのは、次のような要素です。
- 動物や生き物
- 子どもや女の子
- 森や湖などの自然
- 月や夜の風景
- 花や植物
- 光と影が交差する幻想的な空間
2024年の個展「Eden」では、従来の静かな夜の世界に加え、花を中心とした鮮やかな色彩や躍動感のある表現にも挑戦しました。
使用する画材や色彩の変化からも、同じ作風を繰り返すのではなく、新しい表現を探し続ける姿勢がうかがえます。
【絵本作家の顔】『わたしのせかい』と『月とはな』の魅力
松本妃代の画家としての活動を大きく広げたのが、絵本の制作です。
2023年に初の絵本を発表し、2024年には2冊目を出版。絵画で表現してきた世界観を、文章とイラストを組み合わせた物語へと発展させています。
1冊目『わたしのせかい』はタリーズピクチャーブックアワード大賞
『わたしのせかい』
文・絵:まつもと きよ/2023年9月発売
見えることだけに頼らず、音や匂い、触覚などから世界を感じ取ることをテーマにした絵本。
2023年9月27日、タリーズコーヒージャパンは第19回タリーズピクチャーブックアワードの受賞作品を発売しました。
その絵本部門で大賞を受賞したのが『わたしのせかい』です。作者名は「まつもと きよ」と表記されています。
同賞には、ストーリー部門と絵本部門を合わせて377作品が応募されました。そのなかから選ばれた作品です。
作品の中心にある問いは、「目が見えない人には、何が見えているのか、何を感じているのか」というものです。
目の見えない女の子の感覚を通じて、視覚以外の感覚に意識を向ける構成になっています。
作者のメッセージでも、目を閉じて音読に耳を澄ませ、想像することによって完成する絵本という趣旨が説明されています。
単に絵を眺めるだけではなく、読者自身の感覚を使って世界を想像するところに、この作品の特徴があります。
2冊目『月とはな』は大人に向けた絵本
『月とはな』
2024年4月発売/松本妃代の2冊目の絵本
自分らしく生きることを肯定するメッセージを込めた、大人のための絵本。
2024年4月には、2冊目となる『月とはな』を出版しました。
2024年のGallery Johnでの個展紹介でも、大人のための絵本として紹介されています。
松本妃代の公式ショップには、この作品について次のメッセージが掲載されています。
かっこよくなくていい。
特別な何かを持たなくていい。
あなたのままで生きていて。
この言葉から伝わるのは、誰かと比較して自分を評価するのではなく、自分自身の存在を肯定するという考え方です。
『わたしのせかい』が他者の感覚に寄り添うことをテーマにしているのに対し、『月とはな』は自分自身のあり方に目を向ける作品として紹介されています。
2冊を並べると、他者を理解することと、自分を受け入れることという、異なる方向から人間の内面に向き合っていることが分かります。
【2026年最新】松本妃代の現在と個展「Home sweet home」
2026年の松本妃代を語るうえで重要な出来事が、個展「Home sweet home」です。
SISON GALLERyが2026年1月27日に発表した開催情報によると、会期は以下のとおりでした。
- 展覧会名: Home sweet home
- アーティスト: 松本妃代(KIYO MATSUMOTO)
- 会期: 2026年2月21日~3月8日
- 開廊時間: 13時~18時
- 休廊日: 月曜日・火曜日
- 最終日: 17時閉廊
同ギャラリーでの開催は約1年ぶりで、松本妃代の新たな境地を開く最新作を紹介する展覧会として告知されました。
「Home sweet home」に込められた意味
今回の個展で印象的なのは、作品展のタイトルだけでなく、松本妃代自身のステートメントです。
そこでは、心休まる場所を探し続けること、違う景色や誰かとの時間を通じて居場所を見つけようとすること、そして本当のHomeは自分の内側にもともと存在しているという考え方が表現されています。
つまり、Homeは単に建物や住所を意味するものではありません。
自分自身が安心して戻れる場所や、ありのままの自分を受け入れられる感覚を表していると読み取れます。
このテーマは、『月とはな』に込められた自己肯定のメッセージとも響き合っています。
2026年までの活動と転換点を年表で整理
| 時期 | 出来事 | 活動上の意味 |
|---|---|---|
| 1995年 | 兵庫県で生まれる | プロフィールの基礎 |
| 20歳ごろ | 独学で絵画制作を開始 | 画家としての原点 |
| 2019年 | 初個展を開催 | 作品を一般公開 |
| 2023年 | 『わたしのせかい』で絵本大賞受賞 | 絵本作家として評価 |
| 2023年 | 事務所から独立 | 画業を中心とする活動へ |
| 2024年 | 『月とはな』出版・台湾で初の海外個展 | 表現活動の国際的な広がり |
| 2025年 | 個展「Hideaway」開催 | フィンランドでの制作を発表 |
| 2026年2~3月 | 個展「Home sweet home」開催 | 新たな作品世界を発表 |
俳優業を辞めた?2023年の独立と現在の活動
松本妃代の現在を調べる読者が気になるのが、俳優業を続けているのかという点です。
2026年2月に公開されたSISON GALLERyのインタビューでは、彼女が2023年に事務所から独立した経緯が紹介されています。
その背景には、20歳から続けてきた絵画制作が、生活のなかで欠かせないものになっていったことがありました。
朝ドラの撮影期間中も帰宅後に絵を描き、俳優の仕事と並行して個展を続けてきたといいます。
そして徐々に画業へ軸足を移すことを考え、独立後は画家として生きることを選択しました。
ただし、これは俳優業からの完全な引退を意味しません。
同インタビューでは、俳優の仕事についてもオファーがあれば引き受けるという活動方針が紹介されています。
2026年のインタビューでは、画材にも変化が見られました。
以前はアクリル絵の具を使うことが多かったものの、新たに油絵を取り入れたことで、色の深みや表現の幅が広がったと説明されています。
俳優として積み重ねたキャリアを手放すのではなく、画家としての活動を中心に据えながら、表現の可能性を広げているのが現在の姿です。
【プロの結論】松本妃代の魅力は俳優・画家・絵本作家をつなぐ表現力
松本妃代の経歴を整理すると、単に俳優から画家へ転身した人物という説明だけでは、その活動の本質を捉えきれません。
注目すべきなのは、絵を描くことが俳優業の傍らの趣味ではなく、長い時間をかけて自身の中心的な表現活動へと成長したことです。
俳優と画家、それぞれの活動が持つ意味
俳優の仕事は、脚本や共演者、監督などとの共同作業によって作品を完成させます。
一方、画家としての活動では、自分自身の感覚や発想を作品の形にすることができます。
松本妃代の場合、俳優として活動していた時期から絵画制作を続けていたため、二つの表現は時間的にも重なっています。
さらに絵本という形式を得たことで、絵画だけでは伝えきれない物語やメッセージを読者へ届けられるようになりました。
松本妃代の作品を楽しむための3つの視点
1. 絵のモチーフだけでなく、色彩の変化を見る
森や夜の静けさを感じさせる作品から、花を中心とした鮮やかな作品まで、時期によって表現が変化しています。個展ごとの違いを比較すると、画家としての成長を感じられます。
2. 絵本のメッセージに注目する
『わたしのせかい』では他者の感覚への理解、『月とはな』では自分らしく生きることへの肯定がテーマになっています。大人が読んでも考えさせられる内容です。
3. 俳優としての出演歴と画業を別々に評価する
出演作品の数だけで現在の活動を判断するのではなく、個展や絵本、作品制作なども含めて活動全体を見ることが大切です。
2023年の独立を俳優引退と解釈するのも正確ではありません。
現在は画家としての活動を中心にしながら、俳優としての可能性も残している点が、松本妃代のキャリアの特徴です。
【松本妃代】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:松本妃代の読み方は何ですか?
A1:松本妃代は「まつもと・きよ」と読みます。英語表記はKiyo Matsumotoです。
Q2:松本妃代の年齢と出身地は?
A2:1995年3月20日生まれで、2026年11月現在31歳です。出身地は兵庫県です。
Q3:松本妃代は現在、俳優を辞めて画家になったのですか?
A3:俳優業を完全に引退したわけではありません。2023年に事務所から独立し、現在は画家としての活動を中心にしていますが、俳優の仕事もオファーがあれば引き受ける方針がインタビューで紹介されています。
Q4:松本妃代の絵本には何がありますか?
A4:代表的な作品は、2023年に第19回タリーズピクチャーブックアワードの絵本大賞を受賞した『わたしのせかい』と、2024年に出版した『月とはな』です。
Q5:2026年の個展「Home sweet home」はいつ開催されましたか?
A5:2026年2月21日から3月8日まで、東京のSISON GALLERyで開催されました。松本妃代の新作を紹介する作品展でした。
まとめ:松本妃代の現在は画家を軸に広がる表現活動に注目
松本妃代は、兵庫県出身の俳優であり、画家・絵本作家としても活動する表現者です。
1995年生まれの31歳。『おちょやん』『やんごとなき一族』などのドラマや映画に出演してきた一方、20歳から独学で絵を描き続け、2019年には初個展を開催しました。
2023年の『わたしのせかい』によるタリーズピクチャーブックアワード大賞受賞、2024年の『月とはな』出版、台湾での海外個展など、画家・絵本作家としても着実に実績を重ねています。
そして2026年2月の個展「Home sweet home」は、これまでの制作活動を振り返ると同時に、新しい表現へと進む節目となりました。
松本妃代の魅力は、俳優か画家かという肩書きの違いではなく、表現することを生活の中心に据え、自分自身の世界を広げ続けていることにあります。
今後も、個展で発表される新作、絵本の展開、そして俳優としての新たな出演機会に注目したい人物です。
主な参照資料:松本妃代公式プロフィール・公式ショップ、SISON GALLERyの2026年個展告知およびアーティストインタビュー、タリーズコーヒージャパンの第19回ピクチャーブックアワード発表、映画.com、allcinema、Gallery Johnの展覧会資料。