実写版『進撃の巨人』を原作と比較したとき、特に話題になったのが長谷川博己さん演じるシキシマです。
シキシマは原作漫画には登場しない映画オリジナルキャラクターで、人類最強と呼ばれる存在です。
原作ファンにとって意外だったのは、人気キャラクターのリヴァイが実写映画に登場しなかったことでした。
シキシマはリヴァイの代わりなのか?
シキシマは人類最強という肩書きを持つため、リヴァイと比較されることがあります。
しかし、両者は同一人物ではありません。
シキシマには独自の人物設定やエレンとの関係が与えられており、映画後篇では物語の重要な鍵を握ります。
リヴァイの不在については、脚本を担当した町山智浩さんが2015年7月のシネマトゥデイの取材で説明しています。
実写化にあたり、原作の舞台であるドイツ風の世界から、日本を意識した独自の世界へ変更する構想がありました。登場人物の名前も検討されましたが、リヴァイについては名前の発音などの問題があり、登場を断念したといいます。
つまり、リヴァイが単純にシキシマへ名前を変えて登場したわけではありません。映画独自の設定を成立させるために、新しい人物が作られたということです。
映画独自の物語を成立させるための大胆な変更
樋口監督は、原作を実写化する際に、架空の世界をゼロから構築する難しさについても語っています。
原作があるからといって、実写版の世界にそのまま答えが用意されているわけではありません。
壁の内側で人々がどのように暮らしていたのか、廃墟になる前の世界はどのようなものだったのか。こうした背景も映像として成立させる必要がありました。
そのため、映画では舞台や人物設定に変更が加えられています。
この変更を原作の再現度という基準で見るか、独立した映画作品として見るかによって、評価が分かれるのも自然なことです。
【映画の評判】実写版『進撃の巨人』はなぜ賛否両論になった?

2015年の公開当時、実写版『進撃の巨人』は大きな注目を集めました。
一方で、原作の人気が高かったこともあり、映画独自の設定やストーリー変更に対する反応は分かれました。
公開直後の興行成績は好調
シネマトゥデイが2015年8月4日に報じた数字によると、前篇の公開初日から2日間の成績は次のとおりです。
| 項目 | 公開2日間の実績 |
|---|---|
| 動員数 | 466,953人 |
| 興行収入 | 603,466,200円 |
| 全国映画動員ランキング | 1位 |
公開直後の興行面では好調なスタートを切りました。
評価が分かれた3つのポイント
1.原作との違い
原作ファンからは、人物設定やストーリー展開の変更に戸惑う声がありました。
特にエレンの性格やリヴァイの不在、シキシマの登場などは、原作との違いが分かりやすい部分です。
2.巨人のビジュアルと特撮
一方、巨人の不気味な造形や、軍艦島を活用した映像表現については評価する意見もありました。
映画ならではの巨大な存在感や、実写で描かれる人間と巨人の戦闘は、作品の見どころになっています。
3.原作の再現ではなく独立した映画として楽しめるか
映画評論家や一般の観客の反応も一様ではありませんでした。
シネマトゥデイの公開当時の記事では、原作改変への批判と、原作とは別の作品として楽しめたという肯定的な意見の両方が紹介されています。
また、細田守監督や脚本家の中島かずきさんなど、映像や演出を評価する関係者のコメントも掲載されました。
実写版を楽しむための判断基準
| 見るときの基準 | おすすめの楽しみ方 |
|---|---|
| 原作の再現度を重視する | 原作との人物・設定の違いを比較する |
| 映画の映像表現を楽しみたい | 巨人の造形や特撮、アクションに注目する |
| 三浦春馬の演技を見たい | エレンの恐怖、葛藤、成長を追う |
| 映画独自の物語を楽しみたい | シキシマや後篇の展開に注目する |
原作の忠実な映像化を期待する人と、独立した特撮アクション映画として楽しみたい人では、作品に求めるものが異なります。
この違いこそが、実写版の評価が分かれた大きな背景です。
【よくある質問】三浦春馬と進撃の巨人に関するFAQ
Q1:三浦春馬は『進撃の巨人』で何役を演じましたか?
A1:2015年公開の実写映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』で、主人公のエレンを演じました。前篇と後篇の両方に出演しています。
Q2:三浦春馬は原作『進撃の巨人』のファンだったのですか?
A2:はい。2015年のオリコンニュースやシネマトゥデイのインタビューで、本人が原作漫画のファンだったことを明かしています。出演オファーを受けた際には驚きと喜びを感じ、立体機動装置を実写で使うことにも期待していました。
Q3:実写版『進撃の巨人』の公開日はいつですか?
A3:前篇は2015年8月1日、後篇『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』は2015年9月19日です。
Q4:実写版のエレンは原作と同じキャラクターですか?
A4:基本的な立場は主人公エレンですが、性格や戦う動機には変更があります。映画版では、巨人への恐怖や閉塞感、葛藤を抱えた青年として描かれています。
Q5:シキシマはリヴァイと同じ人物ですか?
A5:いいえ。シキシマは映画版のオリジナルキャラクターです。人類最強という設定からリヴァイと比較されますが、独自の背景と物語上の役割を持っています。
Q6:立体機動装置の撮影は大変だったのですか?
A6:はい。三浦春馬さんはワイヤーアクションの練習や撮り直し、装置を長時間装着する身体的な負担について語っています。また、グリーンバックの前で想像上の巨人と戦う演技にも苦労したそうです。
まとめ:三浦春馬のエレン役は原作への愛情と俳優としての挑戦の結晶
三浦春馬さんと『進撃の巨人』の関係は、2015年の実写映画で主人公エレンを演じたことにあります。
出演のきっかけは、本人も原作漫画のファンだったという背景と、立体機動装置を実写で表現することへの強い興味でした。
作品を振り返るうえで押さえておきたい要点は次の5つです。
- 三浦春馬さんは原作ファンとしてエレン役のオファーを受けた。
- 前篇は2015年8月1日、後篇は同年9月19日に公開された。
- 原作のエレンとは異なり、映画版では恐怖や葛藤を抱える青年として描かれた。
- 水原希子さん、本郷奏多さんらとの共演や、立体機動装置を使った過酷な撮影があった。
- シキシマなどのオリジナル設定が加わり、映画の評判は原作ファンを中心に賛否両論となった。
2026年現在、公開から11年が経過していますが、三浦さんが原作への思いを語った当時のインタビューや撮影秘話は、作品を理解するうえで貴重な記録です。
特に注目したいのは、原作ファンとして作品を大切にしながらも、映画版独自のエレンを演じようとした姿勢です。
『進撃の巨人』の実写映画は、原作をそのまま再現した作品ではありません。しかし、三浦春馬さんのエレン役を通して、原作の世界観を実写の映像表現に置き換える難しさと、俳優としての挑戦を感じ取ることができます。
作品を見直す際には、原作との違いだけでなく、三浦さんが演じたエレンの心理的な変化や、共演者と作り上げたアクションにも注目してみてください。