映画『テルマエ・ロマエ』で古代ローマの浴場設計技師ルシウスを演じた阿部寛。圧倒的な存在感と真面目すぎる演技で、日本映画を代表するコメディ作品の一つを成功に導いた。2012年の第1作、2014年の続編『テルマエ・ロマエII』を経て、2026年現在も作品への関心は続いている。
2026年の最新動向で注目したいのは、原作者ヤマザキマリによる漫画『続テルマエ・ロマエ』の連載と新刊発売だ。一方、阿部寛主演の実写映画第3作については、公式な制作・公開発表を確認できない。また、過去には原作者の映画化使用料をめぐる騒動も発生している。作品の魅力から最新ニュース、炎上の経緯、ネットの反応、噂の真相まで整理する。
【2026年最新】テルマエ・ロマエと阿部寛の現在は?続編の動向を解説

2026年11月現在、『テルマエ・ロマエ』関連で最も大きなニュースは、原作漫画の続編『続テルマエ・ロマエ』の連載継続と単行本第3巻の発売だ。
2026年10月に続編漫画の第3巻が発売
ヤマザキマリによる『続テルマエ・ロマエ』は、2024年2月6日に集英社の漫画アプリ「少年ジャンプ+」で連載が始まった作品。前作の完結から20年後を舞台に、年齢を重ねた浴場設計技師ルシウスの新たな生活を描いている。
2026年5月19日には、約8か月ぶりに第14話の配信が再開された。その後も連載が続き、7月には第15話、10月6日には第16話前編が公開されている。公式サイトでは、前編・後編形式への変更も案内された。
加えて、2026年10月2日には単行本第3巻が発売。ルシウスだけでなく、息子マリウスも物語の重要な存在となっており、前作とは異なる親子の物語が展開されている。
阿部寛の実写映画第3作は決定したのか
ここで注意したいのが、漫画の続編と実写映画の続編は別の情報だという点だ。
『続テルマエ・ロマエ』の連載再開や新刊発売は集英社の公式情報で確認できる。しかし、2026年11月現在、阿部寛主演の実写映画『テルマエ・ロマエIII』について、正式な制作決定や公開日の発表は確認できない。
漫画の続編が動いているからといって、そのまま映画化が決定したわけではない。阿部寛が再びルシウスを演じることを期待する声と、正式発表の有無は分けて考える必要がある。
阿部寛本人の2026年最新ニュース
阿部寛は2026年も俳優として幅広く活動している。特に注目されるのが、TBS日曜劇場『VIVANT』の続編への出演だ。2026年7月から放送されている第2シーズンでは、堺雅人らとともに出演し、11月8日に最終回を迎える予定となっている。
また、映画『見上げてごらん』は2026年10月30日に公開。阿部寛は編集部長の馬場明役を演じている。
加えて、アサヒビールは10月30日、阿部寛、長澤まさみ、横浜流星、山田杏奈が出演する「アサヒスーパードライ」の新テレビCMを発表。11月1日から放映を開始した。
こうした活動からも、ルシウス役の印象にとどまらない阿部寛の現在の俳優活動がうかがえる。
【作品の魅力】阿部寛が演じたルシウスとは?あらすじとキャストを解説
『テルマエ・ロマエ』は、漫画家ヤマザキマリによる同名漫画を実写映画化した作品だ。古代ローマと現代日本という、まったく異なる文化を「風呂」という共通テーマで結びつけた独創的な設定が特徴となっている。
主人公ルシウスと日本の風呂文化
主人公のルシウスは、古代ローマ帝国で働く浴場設計技師。職人気質で非常に真面目な性格だが、新しい浴場のアイデアが浮かばず、仕事に行き詰まってしまう。
そんな彼が偶然、現代日本の銭湯や温泉にタイムスリップする。そこで目にしたのが、日本独自の浴槽、シャワー、温泉施設、さまざまな入浴用品だった。
ルシウスは日本人を「平たい顔族」と呼び、彼らの風呂文化に驚きながらも、その仕組みや工夫を古代ローマに持ち帰っていく。
この作品の面白さは、現代日本では当たり前の設備に対し、ルシウスが大真面目に感動するところにある。観客が何気なく使っている風呂の設備が、古代ローマ人の視点を通すことで新鮮な発明として描かれるのだ。
阿部寛だからこそ成立したルシウス役
阿部寛の起用は、作品の成功を支えた大きな要因の一つだ。
身長189センチの堂々とした体格、彫りの深い顔立ち、落ち着いた声。これらの特徴は、古代ローマ人という役柄に説得力を与えた。
さらに重要なのは、阿部寛の演技が持つ真面目さだ。ルシウスは日本の風呂文化に遭遇するたびに驚き、戸惑い、感動する。しかし、本人は決してふざけているわけではない。
阿部寛がコミカルな状況でも大げさに笑いを取りにいかず、職人としての誇りを持つルシウスを真剣に演じたからこそ、独特の笑いが生まれた。
上戸彩や北村一輝ら共演者の存在
ヒロインの山越真実を演じたのは上戸彩。映画オリジナルのキャラクターであり、漫画家志望の女性としてルシウスと現代日本をつなぐ重要な役割を担う。
北村一輝、市村正親、宍戸開、竹内力、笹野高史らの個性的なキャストも作品を彩った。古代ローマ人役の俳優たちの濃い顔立ちと、日本人役の俳優たちとの対比も、映画ならではの演出として話題になった。
【年代別年表・関係者一覧】テルマエ・ロマエの映画と漫画の歴史
作品の歴史を理解するには、原作漫画、実写映画、アニメ、そして現在の続編を分けて見ると分かりやすい。主要人物の関係と作品の転換点をまとめた。
| 時期 | 人物・作品 | 主な内容・関係 |
|---|---|---|
| 2008~2013年 | ヤマザキマリ | 漫画『テルマエ・ロマエ』を連載 |
| 2010年 | 原作漫画 | マンガ大賞を受賞 |
| 2012年4月28日 | 阿部寛 | 実写映画第1作でルシウスを演じる |
| 2012年4月28日 | 上戸彩 | 映画オリジナルのヒロイン・山越真実役 |
| 2012年 | 武内英樹 | 実写映画第1作の監督 |
| 2013年 | ヤマザキマリ | 原作使用料をめぐる問題が表面化 |
| 2014年4月26日 | 阿部寛・上戸彩 | 映画第2作『テルマエ・ロマエII』公開 |
| 2022年 | テルマエ・ロマエ ノヴァエ | Netflixで新作アニメが配信 |
| 2024年2月6日 | ヤマザキマリ | 『続テルマエ・ロマエ』連載開始 |
| 2026年5月19日 | 続編漫画 | 約8か月ぶりに第14話の連載再開 |
| 2026年10月2日 | 続編漫画 | 単行本第3巻発売 |
| 2026年10月6日 | 続編漫画 | 第16話前編を配信 |
この年表から分かるのは、映画シリーズが終了した後も、原作の世界そのものは継続しているということだ。
特に重要なのが、2024年に始まった続編漫画である。前作から20年後という設定によって、ルシウスの人生や家族関係まで物語の中心に取り込まれた。
映画で描かれたルシウスと、現在の漫画に登場する年齢を重ねたルシウスには、時間の経過による大きな違いがある。
【炎上・噂の真相】テルマエ・ロマエの原作使用料100万円騒動とは?
『テルマエ・ロマエ』を語るうえで避けて通れないのが、2013年に大きな注目を集めた原作使用料問題だ。
この騒動は、映画の内容や阿部寛の演技に対する炎上ではない。原作者ヤマザキマリと、漫画の映画化に関する契約・説明をめぐって起きた問題である。
2013年2月23日、テレビ番組で明らかになった原作使用料
2013年2月23日、TBS系のバラエティ番組『ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』に出演したヤマザキマリは、映画化に際して受け取った原作使用料が約100万円だったことを明かした。
当時の映画興行収入は約58億円に達しており、大ヒット作品の規模と原作者に支払われた金額の差が大きな議論を呼んだ。
また、映画の宣伝活動に一日拘束されたにもかかわらず、宣伝出演に対する報酬がなかったことも話題となった。
3月4日に代理人弁護士が説明を公表
騒動を受け、2013年3月4日、ヤマザキマリの代理人を務めていた四宮隆史弁護士がコメントを公表した。
この説明で重要なのは、ヤマザキマリが問題にしていたのは単純に100万円という金額の大小だけではなかったという点だ。
代理人の説明によれば、ヤマザキマリは原作使用料の金額がどのような根拠で決まったのか、出版社から十分な説明を受けていないことに疑問を抱いていた。
加えて、映画製作者であるフジテレビと直接契約を結んでいたのはヤマザキマリ本人ではなく、出版社のエンターブレインだったと説明された。
そのため、フジテレビが原作者と直接交渉して使用料を低く抑えたという見方についても、代理人は事実ではないと説明している。
炎上の本質は映画会社への批判だけではなかった
当時のネット上では、原作者への支払いが少なすぎるという驚きや批判が広がった。特に、興行収入と原作使用料の差が議論の中心になった。
一方で、映画化による原作漫画の宣伝効果や、当時の映像化ビジネスにおける原作使用料の慣行を踏まえるべきだという意見も報じられた。
つまり、この騒動は単純な金額比較だけでは理解できない。原作者が自分の作品の二次利用についてどの程度情報を得られるのか、契約条件を誰が説明するのかという、出版業界全体に関係する問題だった。
また、阿部寛本人が原作使用料を決めた、あるいは騒動の当事者だったという事実はない。俳優の出演契約と、原作者の著作物の利用契約は別の問題である。
この点を混同して、阿部寛や共演者に批判の矛先を向けるのは正確ではない。
【ネットの反応と評価】阿部寛のルシウス役が今も支持される理由
『テルマエ・ロマエ』の人気を支えているのは、単なるコメディとしての面白さだけではない。日本の文化を異文化の視点から見直すという、作品独自の発想が評価されてきた。
興行収入が証明した映画の人気
2012年4月28日に公開された第1作は、興行収入59.8億円を記録。日本映画製作者連盟の2012年興行収入データでは、邦画第2位にランクインした。
続く『テルマエ・ロマエII』も2014年4月26日に公開され、興行収入44.2億円のヒットを記録している。
続編では、ブルガリアに実物大のコロッセオのオープンセットを建設するなど、前作以上の規模で撮影が行われた。
海外でも評価された阿部寛の存在感
2014年のワールドプレミアに関連して、イタリア・ナポリで約200人を対象に行われたアンケートでは、100人以上が阿部寛を「古代ローマ人役に最もふさわしい俳優」に選んだと報じられている。
この結果は、阿部寛の外見だけでなく、役柄への説得力が海外の観客にも伝わったことを示す興味深いエピソードだ。
ネット上で語られる作品の魅力
作品への評価を整理すると、主に次のような論点が挙げられる。
- 阿部寛の濃い顔立ちとルシウスの人物像がよく合っている。
- 日本の銭湯や温泉を題材にした発想が新鮮である。
- 真面目な演技と突飛な状況のギャップが笑いにつながる。
- 上戸彩や北村一輝など、共演者の個性が作品を盛り上げている。
- 古代ローマの文化や浴場の歴史に興味を持つきっかけになる。
一方、原作使用料問題については、映画の成功と原作者の待遇を切り離して考えるべきだという議論も残った。
作品そのものへの評価と、制作・出版ビジネスの契約問題は別々に検証する必要がある。この二つを区別することが、当時の騒動を理解するうえで欠かせない。
【プロの結論】2026年にテルマエ・ロマエを見るなら何に注目すべきか
2026年に『テルマエ・ロマエ』を改めて楽しむなら、映画、原作漫画、続編漫画の3つを比較するのがおすすめだ。
初めて見る人は2012年の映画第1作から
作品の世界観を理解するには、阿部寛主演の2012年版から見るのが分かりやすい。ルシウスが現代日本の風呂文化に出会い、古代ローマに新しい発想を持ち帰るという基本構造が描かれている。
その後に2014年の『テルマエ・ロマエII』を見ると、ルシウスと真実の関係や、物語のスケールが広がっていく過程を楽しめる。
原作の世界を深く知りたい人は続編漫画へ
映画を楽しんだ人には、ヤマザキマリの原作漫画と『続テルマエ・ロマエ』もおすすめだ。
特に続編では、ルシウスが還暦を迎え、妻さつきや息子マリウスとの関係に悩む姿が描かれる。かつての若々しい浴場設計技師とは異なる人物像が見どころだ。
映画第3作の噂を判断する3つの基準
映画化の噂を見かけた場合は、次の情報がそろっているかを確認したい。
- 公式発表:東宝、フジテレビ、製作関係者などから制作決定が発表されているか。
- 具体的なキャスト情報:阿部寛や上戸彩らの出演が正式に公表されているか。
- 公開時期・制作情報:公開日、撮影開始時期、監督などの具体的な情報があるか。
単なるSNS投稿や予想記事だけでは、映画化の確定情報とはいえない。
2026年の現状では、原作漫画の続編は確実に進行している一方、実写映画第3作は正式発表待ちという整理が適切だ。
阿部寛の俳優としての評価、ヤマザキマリの原作世界、そして日本の入浴文化をユーモラスに描いた作品の魅力。それぞれを分けて楽しむことが、現在の『テルマエ・ロマエ』を理解するポイントになる。
【テルマエ・ロマエと阿部寛】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:阿部寛主演の『テルマエ・ロマエIII』は2026年に公開される?
A1:2026年11月現在、阿部寛主演の実写映画第3作について、正式な制作決定や公開日は確認できない。現在進行しているのは、ヤマザキマリによる漫画の続編『続テルマエ・ロマエ』だ。
Q2:阿部寛が演じたテルマエ・ロマエの役名は?
A2:古代ローマ帝国の浴場設計技師ルシウス。現代日本にタイムスリップし、銭湯や温泉などの入浴文化に驚きながら、新しい浴場を設計していく主人公だ。
Q3:テルマエ・ロマエの原作使用料100万円騒動は本当?
A3:2013年に原作者ヤマザキマリがテレビ番組で明かした実際の問題だ。ただし、争点は金額だけではなく、出版社から契約内容や金額の根拠について十分な説明がなかったこと。阿部寛本人が関与した問題ではない。
まとめ:テルマエ・ロマエと阿部寛の今後の動向に注目
『テルマエ・ロマエ』は、阿部寛の代表的な映画作品として今も強い存在感を持っている。2012年の第1作は興行収入59.8億円、2014年の第2作は44.2億円を記録し、原作漫画の実写化作品として大きな成功を収めた。
2026年の最新動向では、ヤマザキマリによる『続テルマエ・ロマエ』が連載中で、10月には第3巻も発売された。一方、阿部寛が再びルシウスを演じる実写映画第3作については、正式発表を待つ状況にある。
また、2013年の原作使用料問題は、映画の成功の裏側にある著作者の権利や契約説明の重要性を示した出来事だった。作品の評価と契約をめぐる問題を混同せず、それぞれの事実を理解することが大切だ。
ルシウスというキャラクターが持つ異文化への驚きと、何事にも真剣に向き合う姿勢は、時間が経過しても色あせない。漫画の新章が続く2026年、今後の公式発表や作品展開にも引き続き注目したい。
主な確認資料: 集英社『続テルマエ・ロマエ』公式サイト、少年ジャンプ+、日本映画製作者連盟、JFDB、TBS公式サイト、アサヒビール公式発表、ITmedia NEWS、J-CASTニュース。