「トリック阿部寛」と検索すると、まず気になるのが、阿部寛は作中で何役を演じているのか、どんな人物なのかという点だろう。
阿部寛が演じているのは、ドラマ『トリック』シリーズの主要人物である上田次郎(うえだじろう)。日本科学技術大学の天才物理学者で、自分の頭脳に絶対的な自信を持ちながら、なぜか超常現象や単純な仕掛けに翻弄される、強烈な個性を持つキャラクターだ。2000年に始まった第1シリーズでは、仲間由紀恵演じる売れない奇術師・山田奈緒子とコンビを組み、霊能力や超能力を名乗る人物たちの不可思議な現象に挑んでいく。
シリーズは連続ドラマ3作品、劇場版4作品、スペシャルドラマ3作品へと発展し、2014年の『トリック劇場版 ラストステージ』で完結した。2026年11月現在、作品を振り返るうえでは、上田次郎の人物像だけでなく、奈緒子との関係、堤幸彦監督が生み出した独特の演出、そして現在の動画配信状況も押さえておきたい。
【役柄を解説】阿部寛が演じた上田次郎とは何者?

上田次郎は日本科学技術大学の天才物理学者
阿部寛が『トリック』で演じるのは、上田次郎という物理学者だ。
上田は日本科学技術大学の教授で、学会でも一目置かれる知識と実績を持つ人物。著書も多数あり、自分の頭脳に強い自信を持っている。
しかし、その立派な肩書きと実際の行動には大きなギャップがある。
上田は自分を世界一頭がいいと思っている一方、超常現象に遭遇すると動揺し、簡単な仕掛けにも騙されてしまうことがある。論理的な説明を重視する学者でありながら、目の前で起こる不可思議な現象には弱いのだ。
テレビ朝日・東宝の公式キャラクター紹介でも、上田は頭の固さゆえに単純なトリックに騙される一方、プライドから超常現象に関係する事件へ首を突っ込む人物として紹介されている。
この矛盾こそが、上田次郎というキャラクターの面白さだ。
上田次郎の性格を構成する5つの特徴
上田の人物像を整理すると、次のようになる。
- 自信過剰: 自分の知識や頭脳を過大評価する傾向がある。
- 知識豊富: 物理学をはじめとする専門知識を持ち、事件の謎を分析する。
- 臆病な一面: 超常現象に直面すると、理屈とは裏腹に恐怖を感じる。
- 見栄っ張り: 自分の能力を誇示したがり、奈緒子に弱みを見せたくない。
- 巻き込み型: 自分が関わった事件に奈緒子を連れていき、調査に協力させる。
阿部寛の大柄な体格、重厚な声、堂々とした立ち居振る舞いは、上田の自信家としての雰囲気を際立たせる。
ところが、事件が予想外の展開になると、その威厳が一気に崩れる。この落差が視聴者の笑いを誘う。
「どんと来い、超常現象」は上田次郎を象徴する言葉
上田次郎を語るうえで外せないのが、著書『どんと来い、超常現象』だ。
この本は作品内の架空の著作であり、上田の自信過剰な性格や超常現象への執着を象徴するアイテムでもある。
実際には、学研から上田次郎名義の関連書籍が発売されており、2002年発売の『どんと来い、超常現象』や、2003年発売の『どんと来い、超常現象 V・I・P用』などが存在する。
架空の人物が書いた本を現実の商品として展開する仕掛けも、『トリック』ならではの遊び心だ。
単なるドラマの小道具にとどまらず、上田という人物の存在感を作品の外側にまで広げていた。
【2人の関係を検証】上田次郎と山田奈緒子は恋人?仲間由紀恵との共演秘話
山田奈緒子は上田次郎にとって欠かせない相棒
上田次郎と山田奈緒子は、シリーズを通して行動をともにする重要なコンビだ。
山田奈緒子を演じるのは仲間由紀恵。自称・天才美人マジシャンだが、実際には仕事に恵まれない貧乏な奇術師という設定である。
2人の出会いは、上田が雑誌に掲載した霊能力者への挑戦状がきっかけだった。
上田は、自分の目の前で超能力を証明できれば賞金を支払うと宣言する。金銭に困っていた奈緒子は、その賞金に目をつけて上田のもとを訪れる。
そこで2人は、超能力を名乗る人物たちの謎を解き明かすことになる。
奈緒子には奇術師としての技術があり、上田には物理学者としての知識がある。
この異なる能力が組み合わさることで、普通の探偵ドラマとは違った謎解きが成立している。
2人は恋人なのか?作品内での関係を整理
上田と奈緒子の関係については、恋愛関係なのか、単なる仕事仲間なのかという疑問も多い。
しかし、シリーズの基本設定は恋人同士ではなく、事件を一緒に調査する相棒というものだ。
2人は互いに遠慮なく言い合い、相手の弱点を突き、時には協力しながら危機を乗り越える。
恋愛ドラマのように関係が進展していくというより、独特の距離感を維持したまま物語が進む点が特徴だ。
阿部寛と仲間由紀恵の掛け合いは、シリーズの大きな魅力になっている。
阿部寛が上田次郎を演じることになった経緯
阿部寛が上田役を引き受けた背景には、堤幸彦監督との出会いと、当時の阿部自身の俳優としての挑戦があった。
2014年の映画.comのインタビューで、阿部は2000年当時、主演クラスの俳優が連続ドラマで本格的なコメディーを演じる機会は限られていたと振り返っている。
阿部は堤幸彦監督の『ケイゾク』や『池袋ウエストゲートパーク』を見ており、個性的な演出にも関心を持っていた。
当初は、格好よさとコミカルさを併せ持つ人物を想像していたものの、実際に演じ始めると、上田は予想以上に変わった人物だったという。
阿部は現場でキャラクターを作り上げ、次第に上田を独特の変人キャラクターとして確立させていった。
この役は、後年の阿部寛が得意とする、威厳とコミカルさを併せ持つ人物像にもつながる重要な経験だった。
【共演者・相関関係】生瀬勝久や野際陽子も欠かせない存在
『トリック』の魅力は、阿部寛と仲間由紀恵だけでは完成しない。
個性の強い脇役たちが物語に加わることで、独特の世界観が作られている。
| 人物・作品関係 | 演じた俳優・担当 | 役割・関係性 |
|---|---|---|
| 上田次郎 | 阿部寛 | 天才物理学者。超常現象の謎に挑む主人公の一人 |
| 山田奈緒子 | 仲間由紀恵 | 奇術師。上田とコンビを組む |
| 矢部謙三 | 生瀬勝久 | 警視庁公安部の刑事。独特の存在感を放つ |
| 山田里見 | 野際陽子 | 奈緒子の母。山田家の背景を担う重要人物 |
| 堤幸彦 | 監督 | 独創的な演出でシリーズの世界観を形成 |
| 蒔田光治 | 脚本 | 作品の謎解きとストーリーを構築 |
生瀬勝久演じる矢部謙三の存在感
矢部謙三は、生瀬勝久が演じる警視庁公安部の刑事だ。
上田と奈緒子とは異なる立場から事件に関わり、独特の言動で作品に笑いを加える。
矢部は人気が高く、2010年には単独主演のスピンオフドラマ『警部補 矢部謙三』が制作された。
さらに2013年には『警部補 矢部謙三2』も放送されている。
本編の脇役が独立したシリーズの主人公になるほど、キャラクターとしての存在感が強かったことが分かる。
野際陽子演じる山田里見が担った役割
野際陽子が演じた山田里見は、奈緒子の母親だ。
書道を通じた金儲けを企むなど、娘とは違った方向で個性を発揮する人物として描かれている。
奈緒子の家庭環境や物語の背景に関わり、作品に独特のユーモアと人間味を加えていた。
上田、奈緒子、矢部、里見という人物がそれぞれ異なる方向から物語に関わることによって、『トリック』の世界は広がっていった。
【歴代作品を時系列で整理】トリック1・トリック2・トリック3から劇場版まで
『トリック』は2000年の第1シリーズから始まり、約14年間にわたって展開された。
テレビ朝日・東宝の公式作品年表をもとに、主要作品を整理する。
連続ドラマ3シリーズの放送時期
第1シリーズ『トリック』
2000年7月7日から9月15日まで放送。
売れない奇術師・山田奈緒子と物理学者・上田次郎の出会いが描かれる。
最初の事件「母之泉」では、霊能力者を名乗る人物の不可思議な現象に2人が挑戦する。
第2シリーズ『トリック2』
2002年1月11日から3月22日まで放送。
六つ墓村の事件をはじめ、占い、予知、死者の意識など、さまざまな超常現象が登場する。
第1シリーズで確立された2人の関係性や作品独特の笑いが、さらに発展したシリーズだ。
第3シリーズ『木曜ドラマ トリック』
2003年10月16日から12月18日まで放送。
放送枠が木曜夜9時に移り、言霊や瞬間移動など、よりスケールの大きな謎が描かれた。
劇場版4作品とスペシャルドラマ
| 公開・放送年 | 作品名 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 2002年 | トリック劇場版 | 神を名乗る人物たちと奈緒子・上田が対決 |
| 2005年 | トリック新作スペシャル | 死期を予言する占い師の謎 |
| 2006年 | トリック劇場版2 | 孤島の霊能力者が起こす奇跡の謎 |
| 2010年 | 劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル | 次代の霊能力者を選ぶ争い |
| 2010年 | トリック新作スペシャル2 | 山奥の村に伝わる契り祭りの謎 |
| 2014年 | トリック劇場版 ラストステージ | 14年間のシリーズを締めくくる完結編 |
| 2014年 | トリック新作スペシャル3 | 呪いの遺言状をめぐる連続殺人事件 |
なお、映画は2002年、2006年、2010年、2014年の計4作品。連続ドラマ3シリーズに加え、スペシャルドラマ3作品が制作された。
2014年1月11日公開の『トリック劇場版 ラストステージ』は、公式に劇場版第4作目であり、シリーズ完結編と位置づけられている。
2014年1月12日には『トリック新作スペシャル3』も放送された。
つまり、作品を初めて見る人は、まず2000年の第1シリーズから順番に見ることで、奈緒子と上田の出会いから最後までの変化を追いやすい。
【超常現象の仕組みを解説】トリックはどのように謎を解き明かす?
『トリック』の中心テーマは、超常現象に見える出来事の裏側に隠された仕掛けを暴くことだ。
空中浮遊、遠隔透視、読心術、瞬間移動、予知能力など、現実では説明が難しそうな現象が次々に登場する。
しかし、作品の基本的な構造は、超能力を名乗る人物が提示した現象を、奈緒子の奇術と上田の科学的思考によって検証するというものだ。
代表的なトリックの考え方
作品に登場する謎解きは、大きく分けて次のような構造を持つ。
1. 見せ方による錯覚
観客が見ているものと、実際に起きていることが異なるという考え方だ。
奇術師である奈緒子の専門領域とも重なる部分で、視線や認識のずれが重要になる。
2. 科学的な説明が可能な現象
一見すると超自然的な現象でも、物理的な条件や環境を考えることで別の説明が成立する場合がある。
上田の専門知識が生きる場面だ。
3. 人間心理や思い込みの利用
人間は、自分が信じたいものを信じてしまうことがある。
霊能力者を信頼する人々の心理や、集団の思い込みが事件の背景に関係しているエピソードも多い。
なぜ本物の超能力に見えてしまうのか
『トリック』が面白いのは、単純に仕掛けを見破るだけではない点にある。
村の伝承、宗教的な信仰、地域の因習、権威を持つ人物の存在などが組み合わさり、周囲の人々が現象を信じ込んでしまう。
そのため、謎を解くには物理的な仕掛けだけでなく、人々がなぜ信じたのかという背景まで理解する必要がある。
ここに、単なるマジックの種明かしとは違うミステリーとしての魅力がある。
また、作品によっては事件の背景に悲しい事情や人間関係が隠されている。笑いながら見ていた視聴者が、最後に意外な感情を抱くことも少なくない。
【人気の理由と名シーン】堤幸彦監督が作り上げた独特のトリックワールド
堤幸彦監督の演出が作品の個性を決定づけた
『トリック』の魅力を語るうえで、堤幸彦監督の存在は欠かせない。
2020年7月7日、テレビ朝日の公式メディア「テレ朝POST」はシリーズ20周年を記念して堤監督のインタビューを掲載した。
堤監督は、当時の撮影について、俳優の演技や現場で生まれる反応を生かした即興的な演出が作品の方向性を決めたと振り返っている。
定型的なミステリーの演出に収めるのではなく、出演者の反応や掛け合いを積極的に映像へ取り込んでいった。
この方法によって、阿部寛と仲間由紀恵の自然な掛け合いや、予想外のコミカルな場面が生まれた。
堤監督は、2人の個性を前提にキャラクターを膨らませていったことも明かしている。
上田次郎の名言と印象的なシーン
上田次郎を象徴する言葉として有名なのが、著書のタイトルにもなった「どんと来い、超常現象」だ。
自分の能力に絶対的な自信を持つ上田らしい言葉だが、実際には不可解な現象を前にすると動揺する。
この言葉と実際の行動のギャップが、キャラクターの面白さにつながっている。
また、作品を代表する決め台詞として知られる「全部まるっとお見通しだ!」は、基本的に山田奈緒子側の決め台詞として認識しておきたい。
上田の言葉と奈緒子の決め台詞を混同すると、作品のキャラクター性を正確に理解しにくくなる。
阿部寛自身が語った『トリック』への思い
2014年の映画.comのインタビューで、阿部寛はシリーズについて印象的な表現を残している。
「他の作品に出るのが“仕事”で『トリック』は我が家(笑)。」
――阿部寛(映画.com、2014年1月7日掲載インタビュー)
阿部にとって『トリック』は、単なる出演作品ではなく、気心の知れたスタッフや共演者と再会できる特別な場所だった。
また、阿部は上田次郎という役が自分の中に存在し続けたことで、ほかのコミカルな役柄を演じる際にも、上田とは違う人物を作ろうと意識していたと語っている。
この発言からも、上田次郎が阿部寛の俳優人生に与えた影響の大きさがうかがえる。
2026年も評価される理由
『トリック』の魅力は、単に懐かしいドラマだからという理由だけではない。
- 本格的なミステリーとコメディーを融合させている。
- 主人公2人の関係性がシリーズを通して安定している。
- 毎回異なる超常現象が登場するため、物語に変化がある。
- ゲスト出演者の個性的な演技が印象に残る。
- 細かな小ネタや繰り返し登場するギャグがある。
特に、シリアスな事件の最中に突然コミカルなやり取りが挟まる構成は、ほかのミステリードラマとは異なる個性だ。
作品の根底には人間の欲望や恐怖、信仰、孤独などがあり、笑いだけで終わらない余韻も残している。
【2026年11月最新】トリック阿部寛の出演作はどこで配信されている?
『トリック』をもう一度見たい人にとって気になるのが、動画配信サービスの状況だ。
2026年10月25日に確認されたJustWatchの日本向け配信情報では、2000年版『トリック』について、複数の視聴方法が掲載されている。
2000年版の主な配信サービス
| 配信サービス | 確認できる視聴形態 | 備考 |
|---|---|---|
| Hulu | 見放題 | 月額サービス |
| Netflix | 見放題 | 広告つきプランを含む掲載 |
| TELASA Amazon Channel | 見放題 | チャンネルへの加入が必要 |
| Amazon Video | レンタル | 作品ごとに料金が必要 |
※2026年10月25日時点のJustWatch掲載情報を基準に整理。配信対象や料金は変更される場合がある。
また、ABEMAにも2000年版『トリック』や『トリック新作スペシャル』の公式作品ページが存在する。
ただし、シリーズ全作品が同じ条件で見放題になっているわけではない。連続ドラマ、スペシャルドラマ、劇場版はそれぞれ配信状況が異なるため、視聴前に個別の作品ページで確認したい。
初めて見るならどの順番がおすすめ?
初めて『トリック』を見る場合は、放送・公開順での視聴がおすすめだ。
1. 『トリック』(2000年)
2. 『トリック2』(2002年)
3. 『トリック劇場版』(2002年)
4. 『木曜ドラマ トリック』(2003年)
5. 『トリック新作スペシャル』(2005年)
6. 『トリック劇場版2』(2006年)
7. 『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』(2010年)
8. 『トリック新作スペシャル2』(2010年)
9. 『トリック新作スペシャル3』(2014年)
10. 『トリック劇場版 ラストステージ』(2014年)
途中にスピンオフ『警部補 矢部謙三』シリーズを挟むと、矢部の人物像やトリックワールドの広がりも楽しめる。
特に最初のシリーズを見てから劇場版へ進むと、上田と奈緒子の関係やキャラクターの魅力をより深く理解できる。
【よくある質問】トリックと阿部寛に関するFAQ
Q1:トリックで阿部寛は何役を演じていますか?
阿部寛は、天才物理学者の上田次郎を演じています。日本科学技術大学の教授で、自分の頭脳に強い自信を持つ一方、超常現象に弱いという個性的な人物です。
Q2:上田次郎と山田奈緒子は結婚する関係ですか?
基本的には事件を一緒に解決する相棒関係です。恋愛を思わせる掛け合いはありますが、シリーズの中心設定は奇術師と物理学者の凸凹コンビであり、2人の結婚を前提とした物語ではありません。
Q3:トリックは全部で何シリーズありますか?
連続ドラマは2000年、2002年、2003年の計3シリーズです。さらに劇場版4作品、スペシャルドラマ3作品、矢部謙三を主人公としたスピンオフシリーズなどが制作されています。
Q4:2026年現在、トリックはどこで見られますか?
2000年版は、2026年10月25日時点の配信情報でHulu、Netflix、TELASA Amazon Channelなどが掲載されています。Amazon Videoではレンタルも確認されています。劇場版やスペシャルドラマは作品ごとに配信状況が異なります。
まとめ:阿部寛の代表的な個性派キャラクターが上田次郎
阿部寛が『トリック』で演じた上田次郎は、知識豊富な天才物理学者でありながら、プライドが高く、超常現象に弱いという矛盾を抱えた人物だ。
仲間由紀恵演じる山田奈緒子との掛け合い、生瀬勝久演じる矢部謙三の存在感、野際陽子演じる山田里見の個性など、出演者それぞれの魅力が重なり、シリーズ独自の世界観が完成した。
また、堤幸彦監督の独創的な演出と、阿部寛自身が現場で作り上げた上田次郎のキャラクター性も、作品が長く愛される理由の一つだ。
【プロの結論】
「トリック阿部寛」という検索で押さえるべき最も重要な事実は、阿部寛が単に物理学者を演じたのではなく、上田次郎という唯一無二のキャラクターを14年間にわたって育て上げたことだ。
知的で威厳のある人物が、超常現象を前にすると途端に人間らしい弱さを見せる。このギャップこそが、上田次郎の最大の魅力である。
初めて見る人には2000年の第1シリーズからの視聴を、過去に見た人には劇場版やスペシャルドラマを含めた再視聴をおすすめしたい。
2014年に完結した作品でありながら、2026年になっても阿部寛の代表的なコミカルキャラクターとして語り継がれる『トリック』。その面白さは、今見返しても色あせていない。