じーさん関連カードの魅力は、カードゲームの常識を少しずつ壊していく能力設計にある。
すべてが大会で活躍するようなカードではないが、原作を知っている人ほど能力の意味がわかって楽しめる。
ここでは、特に個性の強い4枚を取り上げる。
《メッチャ無敵なじーさん》は敗北を先延ばしにするカード
このカードの能力は、単純な破壊耐性や敗北回避ではない。
相手の攻撃クリーチャーによって相手がゲームに勝つ場合、自身を破壊することで相手の勝利を阻止できる。
ただし、その代わりに次の自分のターン終了時には自分が敗北する。
つまり、永久に負けなくなるのではなく、負けるタイミングを一度だけ先送りする能力だ。
この効果には、じーさんらしい強引さがある。相手の勝利を認めず、もう一度だけターンを要求するという発想が、そのままカード効果になっている。
火文明のスピードアタッカーでもあるため、攻撃面でも一定の役割を持つ。
《爆笑必至 じーさん》は自分から負けられる?
《爆笑必至 じーさん》の能力は、カード名のとおり爆笑必至の内容だ。
自分がゲームに負けそうなとき、「う〜む、負けそうじゃ」と言いながら山札の上から3枚を見てもよい。
しかし、その能力を使用すると自分はゲームに負ける。
このカードの面白さは、負けそうな状況で最後の逆転を狙うのではなく、むしろ敗北を受け入れる方向に効果が設計されていることだ。
もっとも、能力は任意なので、使用しなければ通常どおり対戦を続けられる。
また、パワー2130という数字にも「じーさん」の語呂合わせが込められている。単なるネタだけではなく、2000パワーを対象とする火力への耐性というゲーム上の特徴もある。
《勇者(仮)じーさん》はプレイヤー自身が行動する?
このカードは、じーさんコラボの中でも特に異色の存在だ。
能力を発動するには、カードの持ち主が次の行動をする必要がある。
1. 立ち上がる。
2. 「でんぢゃらスイッチ、オン!」と宣言する。
3. 自分のおへそを押さえる。
4. カードを頭に乗せる。
5. その場で一回転する。
成功すれば相手の攻撃を中止させ、自分のカードで相手のシールドを1枚ブレイクできる。その後、じーさん自身は破壊される。
カードの能力を実行するために、プレイヤー本人がギャグ漫画の登場人物のような行動を取らなければならない。
なお、デュエマWikiでは公認グランプリでの使用禁止カードとして扱われた経緯も記載されている。カードの能力だけでなく、実際の大会運営やプレイヤーの安全面にも関係する特殊なカードだ。
《20thSP じーさん》は20枚のシールドを追加する豪快なカード
《20thSP じーさん》は、20周年記念の要素を前面に出したカードだ。
登場時に山札の上から20枚をシールド化するという豪快な能力を持つ。
加えて、G・ブレイカーによって相手のシールドをすべてブレイクした後、自分のシールドもすべてブレイクする。
もう一つの能力は、自分の孫がゲームに負けるとき、代わりにこのクリーチャーを破壊するというもの。
原作のじーさんと孫の関係を、カードゲームの敗北回避能力として表現している。
ただし、登場時の20枚のシールド化は強制効果である。通常の山札枚数ではライブラリアウトにつながる可能性があり、コスト10という重さも考慮しなければならない。
豪快な効果と大きなリスクが同居しているカードなのだ。
【2026年最新情報】じーさん関連カードの再録と25周年の動き

2026年のデュエマ関連情報で押さえておきたいのが、デュエマ25周年記念商品の登場だ。
タカラトミーは2026年3月25日、デュエマ25周年記念施策を発表した。
その中で、2026年4月4日に発売されたのが、構築済みデッキ商品「DM26-SD1 ドキドキつよいデッキ 25の王道」である。
希望小売価格は1,100円(税込)。25種類のデッキからランダムで1種類が封入される商品で、公式発表では初心者だけでなく、上級者や復帰プレイヤーにも向けた構成と説明されている。
《めっちゃ!デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》が2026年商品に収録
2026年の注目点は、《めっちゃ!デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》がDM26-SD1に収録されていることだ。
タカラトミーの公式カード検索にも、DM26-SD1収録カードとして掲載されている。
このカードは、クリーチャー面と呪文面を持つツインパクトカードだ。
| 項目 | クリーチャー面 | 呪文面 |
|---|---|---|
| カード名 | めっちゃ!デンヂャラスG3 | ケッシング・ゼロ |
| 文明 | 無色 | 無色 |
| コスト | 10 | 5 |
| パワー | 21300 | ― |
| 特徴 | G・ブレイカー | S・トリガー |
| 主な効果 | 自分のクリーチャー3体にG・ブレイカーを付与 | 相手クリーチャーの能力を無視 |
クリーチャー面は、登場時に「シールドいらねえー!」と宣言することで、自分のクリーチャー3体にG・ブレイカーを与える。
呪文面は「気に入らねぇやつは消す」と宣言することで、そのターン、相手クリーチャーすべての能力を無視する。
このカードのパワーは21300。ここにも「じーさん」の語呂合わせが使われている。
2026年版で押さえておきたい収録履歴
- プロモーションカード第17期:P57/Y17
- 2022年:DMRP-21「王来MAX第1弾 鬼ヤバ逆襲S-MAX!!」
- 2026年4月4日:DM26-SD1「ドキドキつよいデッキ 25の王道」
2026年の収録は、新規デザインのじーさん専用カードが登場したという意味ではない。既存カードの再録という位置付けだ。
また、2026年の商品は25周年記念の構築済みデッキであり、じーさん単独のコラボパックではない。この違いは押さえておきたい。
2026年のじーさん関連ニュースとデュエマのコラボは別物
2026年には、じーさんそのものにも新しい展開がある。
例えば、小学館のコロコロオンラインは2026年1月16日、ゲーム『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』にじーさんが登場する企画を紹介した。ゲーム内で合言葉を入力すると、じーさんをチームに加えられるという内容だ。
加えて、2026年6月には月刊コロコロコミック7月号で、曽山一寿による50ページの長編漫画「熱闘! 不老不死温泉」が紹介されている。
ただし、これらはデュエマとの新規コラボではない。
2026年11月2日時点で、デュエマとの関係について具体的に確認できる最新の大きな動きは、25周年商品における《めっちゃ!デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》の再録である。
【誤解を解消】コラボカードの探し方と購入・プレイ時の注意点
じーさん関連カードを集める場合、検索結果に表示されるカードがすべて同じ意味でのコラボカードとは限らない。
ここでは、カードを探す際に知っておきたいポイントを整理する。
じーさん本人のカードとイラスト登場カードは違う
最初に区別したいのが、カードの分類だ。
| 分類 | 代表的なカード | 特徴 |
|---|---|---|
| 本人モチーフ | メッチャ無敵なじーさん | じーさん自身をカード化 |
| 本人モチーフ | 爆笑必至 じーさん | 原作のギャグを能力化 |
| 本人モチーフ | 勇者(仮)じーさん | でんぢゃらスイッチを再現 |
| 本人モチーフ | 20thSP じーさん | 20周年記念カード |
| 本人モチーフ | 深淵の伝邪 ジーサン=ジサンジー | アビス系のカードとして登場 |
| 原作キャラ | 天井院さま/床弾坊 | 原作の登場人物をカード化 |
| イラスト登場 | ヤッタレマンなど | カードの絵にじーさんが描かれる |
特に、カード名に「じーさん」が含まれていない場合でも、イラストにじーさんが登場することがある。
反対に、原作キャラクターをモチーフにしたカードであっても、必ずしも「ヒューマノイド邪」という種族を持つわけではない。
ヒューマノイド邪とは何か?
「ヒューマノイド邪(ぢゃ)」は、じーさん関連カードを理解するうえで重要な種族だ。
代表的なカードは次の3種類。
- 《メッチャ無敵なじーさん》
- 《勇者(仮)じーさん》
- 《20thSP じーさん》
この種族名の「邪」は、じーさんが登場する漫画『でんぢゃらすじーさん邪』に由来する。
通常のヒューマノイドとは異なる表記を採用することで、原作の世界観をカードゲームの種族に取り込んでいる。
古いカードを購入するときの判断基準
過去のコロコロコミック付録カードは、現在の通常パックとは入手方法が異なる。
購入を検討する際は、以下のポイントを確認したい。
1. カード番号を確認する
P56/Y14、P49/Y15、P39/Y20、P59/Y22など、カード番号がわかれば収録時期やプロモーションカードの種類を特定しやすい。
2. 初版と再録版を区別する
《20thSP じーさん》や《めっちゃ!デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》のように、複数の収録履歴があるカードは、イラストやカード仕様によってコレクション上の価値が異なる場合がある。
3. 状態を確認する
古い付録カードでは、折れ、擦れ、白欠け、表面の傷などを確認したい。未開封付録とカード単体では、コレクションとしての評価も変わる。
4. 対戦で使うなら現行ルールを確認する
特に《勇者(仮)じーさん》のような特殊なカードは、大会ごとの使用制限や運営ルールを確認する必要がある。
5. ネタとして楽しむのか、実戦で使うのかを分ける
じーさんカードは、原作再現を楽しむことに大きな魅力がある。競技向けのデッキを作りたい場合は、コストや能力の実用性、現在のカードプールとの相性も考慮したい。
【よくある質問】でんぢゃらすじーさんとデュエマに関するFAQ
Q1:でんぢゃらすじーさんとデュエマのコラボ漫画のタイトルは?
A1:『デュエんぢゃらすじーさんマスターズ邪』。じーさんと切札勝太が対決するコラボ漫画で、『でんぢゃらすじーさん邪』第17巻にも収録されている。単行本の発売日は2016年10月28日。
Q2:じーさんがデュエマのアニメに登場するのは何話?
A2:『デュエル・マスターズVSRF』第15話と第16話。第15話は2016年7月10日、第16話は7月17日放送。第16話では、じーさんが主人公の座を獲得する特別なストーリーが描かれた。
Q3:じーさんのデュエマカードは全部で何種類?
A3:本人がモチーフの主要カードとして、デュエマWikiでは6種類が整理されている。《メッチャ無敵なじーさん》《爆笑必至 じーさん》《勇者(仮)じーさん》《めっちゃ!デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》《20thSP じーさん》《深淵の伝邪 ジーサン=ジサンジー》だ。
Q4:《メッチャ無敵なじーさん》はどこで入手できる?
A4:2016年1月発売の月刊コロコロコミック2016年2月号の付録として登場したプロモーションカード。現在は中古カード市場などで探す方法がある。
Q5:2026年に新しいじーさんのデュエマカードは発売された?
A5:2026年に確認できる関連商品として、4月4日発売の「DM26-SD1 ドキドキつよいデッキ 25の王道」に《めっちゃ!デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》が再録されている。新規デザインのじーさん専用カードとは区別したい。
Q6:じーさんカードの中で特に変わった能力を持つのは?
A6:《勇者(仮)じーさん》が代表例。カードの能力を使うために、プレイヤー自身が立ち上がり、カードを頭に乗せて一回転するという特殊な行動を要求される。
まとめ:でんぢゃらすじーさんとデュエマのコラボが長く愛される理由
でんぢゃらすじーさんとデュエマの関係は、2016年のコラボ漫画と《メッチャ無敵なじーさん》から始まり、アニメ『デュエル・マスターズVSRF』第15・16話への出演、20周年記念カード、そして2023年の《深淵の伝邪 ジーサン=ジサンジー》へと広がってきた。
歴代カードを振り返ると、単純にじーさんのイラストを使用するだけではなく、敗北回避、特殊敗北、プレイヤー自身のアクションなど、原作のギャグをデュエマのゲームシステムに落とし込んでいることがわかる。
2026年にはデュエマ25周年記念商品「ドキドキつよいデッキ 25の王道」に《めっちゃ!デンヂャラスG3/ケッシング・ゼロ》が再録され、過去のコラボカードに再び注目するきっかけも生まれた。
特に重要なのは、漫画・アニメ・カードの3つがそれぞれ独立したコラボではなく、じーさんというキャラクターの魅力を異なる媒体で表現している点だ。
漫画を読みたい人は『デュエんぢゃらすじーさんマスターズ邪』、アニメを見たい人は『VSRF』第15・16話、カードを集めたい人は6種類の主要カードを起点にすると、コラボの全体像を把握しやすい。
じーさんと勝太の異色の共演は、コロコロコミックだからこそ実現した、デュエマの歴史に残るユニークなクロスオーバー企画である。
主な情報確認先:小学館・コロコロオンライン、タカラトミー・デュエル・マスターズ公式カード検索、テレビ東京『デュエル・マスターズVSRF』番組情報、デュエル・マスターズWiki。