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【暴行問題の真相】日馬富士と貴ノ岩の事件は何が起きたのか

如月 淳 如月 淳 • 更新: • 公開: • 読了約 13 分
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日馬富士氏の経歴を語るうえで避けて通れないのが、2017年10月に発生した貴ノ岩への暴行事件である。この問題は、現役横綱による後輩力士への暴力として大きな社会問題になり、日本相撲協会の対応や角界の指導体制にも厳しい視線が向けられた。

事件が起きたのは2017年10月25日夜から26日未明

日本相撲協会の危機管理委員会による調査報告を伝えた日刊スポーツによると、事件の発端は2017年10月25日、秋巡業中に鳥取県内で開かれた力士らの食事会だった。

会合には白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士、貴ノ岩、石浦らが参加していた。一次会では白鵬が貴ノ岩に対して生活態度を注意。その後、二次会でも白鵬が貴ノ岩らに指導を行った。

問題が発生したのは、白鵬の話が一段落した後だった。貴ノ岩がスマートフォンを操作している様子を見た日馬富士が、「大横綱が話をしている時に何で携帯をいじっているんだ」という趣旨で注意したと報告されている。

その際、日馬富士は貴ノ岩の態度を謝罪していないと受け止め、素手で顔や頭部を複数回殴打。加えて、カラオケのリモコンでも頭部を数回殴った。調査報告では、暴行は数分間続き、素手による殴打は十数回とみられている。

ビール瓶で殴ったという報道は事実だったのか

事件直後には、日馬富士がビール瓶で貴ノ岩を殴ったという報道が広がった。しかし、日本相撲協会の危機管理委員会が2017年12月に公表した調査結果では、ビール瓶による殴打は認定されていない。

一方、シャンパンのボトルを振り上げたものの、手が滑って落としたという状況は報告されている。実際に殴打に使われたと認定されたのは、素手とカラオケのリモコンだった。

また、アイスピックを持ち出した、馬乗りになって暴行したといった話についても、危機管理委員会の報告では事実として認められていない。

この違いは事件を理解するうえで重要だ。最初に流れた情報と、その後の関係者への聞き取りや現場調査を経て認定された事実は、必ずしも一致していない。

暴行後の経緯と司法判断

日本相撲協会の危機管理委員会は、2017年11月14日から12月19日まで調査を実施。日馬富士や貴ノ岩を含む関係者13人への聞き取りや、現場となった飲食店の調査を行った。

貴ノ岩は頭部にけがを負い、医療機関で治療を受けた。事件後には師匠の貴乃花親方(当時)を通じて鳥取県警に被害届が提出され、警察による捜査も進められた。

その後、鳥取地検は日馬富士を傷害罪で略式起訴。2018年1月4日、鳥取簡易裁判所は罰金50万円の略式命令を出した。日馬富士氏は同月15日付で罰金を納付したと報じられている。

つまり、この事件は単なる力士同士の口論や相撲界内部の指導問題にとどまらず、刑事手続きに進み、罰金という司法判断に至った傷害事件だった。

【引退理由】日馬富士はなぜ横綱を辞めたのか

日馬富士公平

日馬富士氏が現役を引退したのは、2017年11月29日。貴ノ岩への暴行問題が発覚してから約2週間後のことだった。

当時33歳。第70代横綱として幕内優勝9回を達成し、まだ力士として土俵に立てる年齢だったが、暴行問題の責任を取る形で引退を決断した。

2017年11月29日の引退会見

引退会見で日馬富士氏は、横綱としての責任を理由に挙げ、ファンや国民に謝罪した。

「横綱の責任を感じ、本日をもって引退させていただきます」

この言葉が示しているのは、本人が暴行問題を横綱としての責任に関わる重大な問題と受け止めていたことだ。

横綱は単に強い力士であれば務まる地位ではない。土俵上の成績だけでなく、品格や行動についても高い社会的期待を背負う。そのため、暴力問題によって横綱としての信頼が大きく損なわれたことは、引退を決断するうえで決定的な要因になった。

引退後は相撲界に戻ったのか?

引退後の日馬富士氏は、現役力士として土俵に復帰していない。日本相撲協会の力士プロフィールでも引退力士として扱われており、現在の中心的な活動はモンゴルでの教育事業である。

また、引退後の活動を、相撲部屋の親方として後進を指導する仕事と混同してはいけない。現在の肩書として確認できるのは、新モンゴル日馬富士学園の理事長であり、教育機関の運営と国際交流に携わっている。

現役時代の実績は日本相撲協会の公式記録に残り、引退の原因となった暴行問題については刑事手続きの結果も公表されている。両方を切り分けて理解することが、日馬富士という人物の経歴を正確に捉えるポイントだ。

【2026年最新】秋田県立大学との連携協定と教育活動の新展開

2026年3月26日締結

2026年の日馬富士氏の活動で特に注目されるのが、秋田県立大学と新モンゴル日馬富士学園による連携協力協定である。

秋田県立大学の公式発表によると、両校は2026年3月26日に連携協力協定を締結した。調印式には、新モンゴル日馬富士学園の理事長である日馬富士公平氏が出席し、秋田県立大学の福田裕穂学長とともに協定書に署名している。

協定の目的は次世代リーダーの育成

今回の協定は、モンゴルと日本の教育交流を通じて、世界で活躍できる次世代リーダーを育てることと、学術振興を目的としている。

秋田県立大学が公表した主な連携内容は次のとおりだ。

  • 学生および教職員の相互交流
  • 新モンゴル日馬富士学園からの留学生受け入れの推進
  • 共同研究や教育プログラムの実施
  • 異文化理解を深めるための相互訪問

特に注目したいのは、留学生の受け入れだけでなく、共同研究や教育プログラムまで協力対象に含まれていることだ。

秋田県立大学には、生物資源科学やシステム科学技術などの教育・研究分野がある。公式発表では、農業分野やシステム科学技術分野における教育プログラムの提供、持続可能な農業技術、環境保護、IT分野などの研究交流についても可能性が示されている。

日馬富士氏が目指す教育交流は、学生を日本へ送り出すだけの仕組みではない。モンゴルで学んだ若者が日本の大学で専門知識を身につけ、将来は母国や国際社会で活躍する人材になることを目指す取り組みと位置づけられる。

秋田大学への訪問と秋田県立大学との協定は別の動き

2026年3月26日には、日馬富士氏が秋田大学も表敬訪問している。秋田大学の公式発表によると、南谷昌二郎学長らと懇談し、モンゴル人留学生を受け入れている理工学研究科や国際資源学研究科の教員とも面談した。

ここで混同しやすいのが、秋田大学と秋田県立大学の違いである。両者は別の大学だ。新モンゴル日馬富士学園との連携協力協定を正式に締結した大学は秋田県立大学であり、秋田大学については同日の表敬訪問と教育交流の意見交換が公式に発表されている。

この2つを区別すると、2026年3月の日馬富士氏の訪日の目的と、モンゴル・日本間の教育交流の広がりが理解しやすい。

2026年5月には広島県安芸高田市とも交流

大学連携に続く動きとして、2026年5月7日には広島県安芸高田市との交流が報じられた。

広島テレビの報道によると、安芸高田市の小学校で使用されていた机と椅子400セットが、新モンゴル日馬富士学園へ寄贈されることになり、日馬富士氏が市長を表敬訪問した。

報道時点では、机と椅子は夏までにモンゴルの学校へ届けられる予定とされていた。日馬富士氏は、寄贈された机と椅子を使って子どもたちが夢に向けて勉強できることへの期待を語っている。

この取り組みは、大学間の学術協定とは異なる形の教育支援だ。日本の学校で使用された備品をモンゴルの子どもたちへ届けることで、教育環境の整備と自治体間の交流を結びつけている。

2026年の動きを整理すると、日馬富士氏の教育活動は、大学との学術交流、留学生の受け入れ、教育備品の支援という複数の方向へ広がっている。

【よくある質問】日馬富士公平の現在に関するFAQ

Q1:日馬富士公平は2026年現在、何をしていますか?

A1:モンゴルの新モンゴル日馬富士学園で理事長を務め、教育事業や日本との国際交流を進めています。2026年3月には秋田県立大学と連携協力協定を締結しました。

Q2:日馬富士の本名は何ですか?

A2:本名はダワーニャム・ビャンバドルジです。1984年4月14日生まれで、モンゴルのゴビアルタイ出身です。

Q3:日馬富士は何回優勝した横綱ですか?

A3:幕内優勝は9回です。第70代横綱として2012年11月から2017年11月まで在位し、生涯戦歴は827勝444敗85休でした。

Q4:日馬富士の引退理由は何ですか?

A4:2017年に発覚した貴ノ岩への暴行問題です。日馬富士氏は横綱としての責任を理由に、2017年11月29日に現役引退を発表しました。

Q5:貴ノ岩への暴行事件でビール瓶を使用したのですか?

A5:日本相撲協会の危機管理委員会の調査報告では、ビール瓶による殴打は認定されていません。素手による殴打とカラオケのリモコンによる殴打が認定され、シャンパンのボトルは振り上げたものの落としたと報告されています。

Q6:秋田県立大学との協定では何をするのですか?

A6:学生・教職員の交流、学園からの留学生受け入れ、共同研究、教育プログラムの実施などです。2026年3月26日に正式に締結されました。

【プロの結論】日馬富士公平の現在を評価する3つの視点

日馬富士公平氏の歩みを振り返ると、横綱としての成功と、暴行問題による引退、そしてモンゴルでの教育活動という大きな転換点がある。

人物を評価する際には、次の3点を分けて考えることが重要だ。

1.相撲界での実績は歴史的記録として評価する。

第70代横綱、幕内優勝9回、生涯827勝という数字は、日本相撲協会の公式記録に残る実績である。暴行問題があったからといって、現役時代の競技成績そのものが消えるわけではない。

2.暴行問題は横綱としての責任と司法判断の両面から見る。

貴ノ岩への暴行は、相撲界の上下関係や指導文化だけで正当化できるものではない。本人の引退、相撲協会の調査、罰金50万円の略式命令という経緯を踏まえる必要がある。

3.教育活動は今後の具体的な成果で評価する。

2026年の秋田県立大学との協定は、日馬富士氏の引退後の活動を考えるうえで重要な節目だ。今後は留学生の受け入れ実績、共同研究の成果、卒業生の進路、日蒙間の教育交流がどのように発展するかが注目される。

現役時代に相撲で頂点を極めた日馬富士氏は、現在、教育という異なる分野で次世代の育成に取り組んでいる。2026年の大学連携は、その活動が日本との具体的な協力関係へ発展したことを示す動きだ。

まとめ:日馬富士公平は横綱から教育者へ、新たな道を歩んでいる

日馬富士公平氏は、第70代横綱として幕内優勝9回を記録した元力士である。2017年の貴ノ岩への暴行問題によって同年11月に引退し、2018年には罰金50万円の略式命令を受けた。

引退後はモンゴルの新モンゴル日馬富士学園の理事長として教育活動に取り組み、2026年3月には秋田県立大学との連携協力協定を締結。5月には安芸高田市から学校備品の寄贈を受ける取り組みも報じられた。

かつて土俵で勝利を追求した元横綱が、現在は子どもたちの学びと国際交流に活動の軸を移している。その歩みを評価するうえでは、輝かしい相撲の実績も、暴行問題の責任も、そして教育者としての今後の成果も、それぞれ正面から見ていく必要がある。

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如月 淳

芸能・エンタメ領域を10年以上取材してきたデスク。所属事務所の公式リリース、番組公式サイト、配信サービスの告知を一次情報として確認し、裏付けのない情報は記事にしない方針です。

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