2026年2月、市橋翔哉さんが再びフィギュアスケート界で注目を集めた理由が、三浦璃来さんと木原龍一さんによる「りくりゅう」の五輪金メダルです。
ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート・ペアでは、三浦・木原組がショートプログラム5位からフリーで逆転。合計231.24点を記録し、日本ペア史上初となるオリンピック金メダルを獲得しました。
この歴史的な演技について、かつて三浦さんとペアを組んでいた市橋さんが、日刊スポーツ・プレミアムのライブ配信に出演して分析しました。
市橋翔哉が注目した「りくりゅう」の強さ
市橋さんが最大の強みとして挙げたのは、技術だけではなく、2人の信頼関係の強さでした。
「“りくりゅう”の強みは間違いなく信頼関係の強さです」
市橋さんが具体的に注目したのは、ショートプログラム中盤のリフトでミスが発生した後の対応です。
通常、ペア競技では一つの技の失敗が次の要素に影響することがあります。特に2人の動きが密接に関係する競技では、片方の動揺がもう片方にも伝わりやすいからです。
しかし、三浦・木原組はリフトの乱れの後も、続くスロウ3回転ルッツを成功させました。
市橋さんは、この切り替えの速さに、互いの状態を把握できる関係性や積み重ねてきた練習の成果を見ています。
ペア競技は技術だけでは成立しない
市橋さんの分析で興味深いのは、選手同士のコミュニケーションについても具体的な経験を交えて説明している点です。
自身が過去にパートナーへ「大丈夫。落ち着いていこう」と声をかけた際、相手から安心できる表情で言ってほしいと指摘された経験を紹介しました。
つまり、ペアでは言葉の内容だけでなく、表情や立ち振る舞いまで演技の安定性に関係するということです。
シングル競技なら自分自身の判断で修正できる場面でも、ペアでは相手の動きや心理状態を考慮する必要があります。2人で一つの演技を完成させるため、技術力と同じくらい意思疎通が重要になります。
リフトに伴う責任とペア競技の難しさ
市橋さんは男性選手としての立場から、リフトに伴う責任についても言及しています。
女性選手を高く持ち上げるリフトでは、男性側が相手の安全を強く意識しなければなりません。技の完成度だけでなく、パートナーの身体を預かる責任が伴います。
また、ペア競技には競技環境という課題もあります。日刊スポーツの取材では、市橋さんはペア専用の練習環境やリンクの貸し切り費用、海外のコーチを頼る場合の渡航費・生活費などについても説明しました。
ペアを組む相手が見つかること自体が難しく、そこから世界トップレベルに成長するには、長期的な練習環境と経済的な支援も必要になります。
この視点は、単に「りくりゅうは仲がいいから強い」という表面的な評価とは異なります。市橋さんは、ペア競技の構造的な難しさを経験しているからこそ、2人が築いた関係性の価値を説明できるのです。
三浦さんの元パートナーとしての経験と、現在のコーチとしての視点が重なった分析だったといえます。
【誤解されやすいポイント】市橋翔哉と三浦璃来、りくりゅうの関係を整理

市橋翔哉さんについて調べると、三浦璃来さんや木原龍一さん、柚木心結さんの名前が一緒に検索されます。複数のペアの関係があるため、時系列を整理しておくことが大切です。
市橋翔哉は現在の「りくりゅう」のメンバーではない
市橋さんと三浦さんが組んでいたのは2015年から2019年までです。その後、三浦さんは木原龍一さんと新しいペアを結成しました。
2026年に金メダルを獲得した「りくりゅう」は三浦・木原組であり、市橋さんはその元パートナーとして、競技経験に基づく解説を行った人物です。
市橋翔哉は柚木心結とのペアでも活動していた
市橋さんの競技歴は三浦さんとのペアだけではありません。2021年には柚木心結さんとペアを結成し、全日本選手権で優勝しています。
このため、市橋さんの経歴を調べる場合は、三浦さんとの「りくしょー」時代と、柚木さんとの「みゆしょー」時代を分けて理解すると分かりやすくなります。
引退理由を特定のケガや不仲と結び付けるのは正確ではない
市橋さんは2022年のペア解消発表で、一身上の都合により競技を続けることが難しくなったと説明しました。
詳しい事情は公表されていないため、ケガや経済的事情、パートナーとの関係を直接的な引退原因として扱うことはできません。
また、三浦さんとの2019年のペア解消と、柚木さんとの2022年のペア解消は異なる出来事です。両者を混同しないことも、経歴を正しく理解するポイントです。
【プロの結論】市橋翔哉のキャリアから見えるペア競技の本質
市橋翔哉さんの経歴を振り返ると、注目すべきなのは世界大会への出場歴だけではありません。
シングル選手として始まった競技人生をペアへの転向によって切り開き、三浦璃来さんとの国際大会出場、柚木心結さんとの再出発を経験し、最終的には指導者としてスケート界に関わり続けていることです。
選手時代の経験が指導者としての財産になる
ペア競技には、シングルとは異なる専門的な知識が必要です。
- パートナーの体格や技術に合わせた演技構成
- リフトやスロウジャンプに必要な安全管理
- 演技中の意思疎通と心理的な安定
- 2人の練習時間や競技環境の調整
- 長期的な信頼関係の構築
市橋さんはこれらを選手として経験してきました。特に、異なるパートナーと組んだ経験は、選手ごとの特性を理解するうえでも貴重なものです。
競技実績だけでは測れないキャリアの価値
世界ジュニア選手権の最高順位は10位、四大陸選手権も10位でした。オリンピック出場や世界選手権のメダル獲得といった実績はありません。
しかし、2019年の世界国別対抗戦で日本代表として戦い、2021年の全日本選手権では柚木さんとのペアで優勝しています。
さらに2026年には、かつてのパートナーである三浦さんの五輪金メダルについて専門的な分析を行いました。
これは、競技者としてのキャリアが終わった後も、その経験がフィギュアスケート界で価値を持ち続けていることを示しています。
市橋さんの今後を見るうえでは、選手時代の順位だけでなく、指導者としてどのような選手を育て、ペア競技の普及にどう関わっていくのかが重要な評価軸になります。
市橋翔哉に関するよくある質問(FAQ)
Q1:市橋翔哉さんは2026年現在何をしていますか?
A1:2026年2月の日刊スポーツの報道では、関西を拠点にフィギュアスケートのコーチとして活動しています。同月には、三浦璃来さん・木原龍一さんの「りくりゅう」が獲得した五輪金メダルについても解説しました。
Q2:市橋翔哉さんと三浦璃来さんはいつまでペアでしたか?
A2:2015年にペアを結成し、2019年7月にパートナーシップを解消しました。約4年間の活動で、世界ジュニア選手権3度出場や2018年四大陸選手権10位などの実績があります。
Q3:市橋翔哉さんの引退理由は何ですか?
A3:2022年11月のペア解消発表では、一身上の都合により競技継続が難しくなったと説明しています。2023年2月26日に現役を引退しました。詳しい個人的事情は公表されていません。
Q4:市橋翔哉さんと柚木心結さんはどんな関係ですか?
A4:2021年にペアを結成した元競技パートナーです。「みゆしょー」の愛称で活動し、2021年の全日本選手権ペア種目で優勝しました。2022年11月にペアを解消しています。
Q5:市橋翔哉さんは四大陸選手権や世界ジュニア選手権に出場しましたか?
A5:はい。三浦璃来さんとのペアで世界ジュニア選手権に3度出場し、2018年には10位を記録しました。同年の四大陸選手権でも10位となっています。
Q6:市橋翔哉さんは「りくりゅう」のコーチですか?
A6:市橋さんは三浦璃来さんの元ペアパートナーであり、2026年には「りくりゅう」の金メダル獲得を分析しました。ただし、両選手のコーチとして活動しているという情報は確認されていません。
Q7:市橋翔哉さんは現在何歳ですか?
A7:1997年11月5日生まれで、2026年10月31日時点では28歳です。
まとめ:市橋翔哉は選手からコーチへ、ペア競技の経験を次世代につなぐ
市橋翔哉さんは、三浦璃来さんとのペアで世界ジュニア選手権や四大陸選手権、世界国別対抗戦に出場した元フィギュアスケート選手です。
その後、柚木心結さんとの新ペアで全日本選手権優勝を経験しましたが、2022年11月にパートナーシップを解消。2023年2月26日に約16年間の競技生活を終えました。
2026年現在は関西でコーチとして活動し、ミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲得した「りくりゅう」の強さについても、元選手ならではの視点で分析しています。
市橋さんの歩みを理解するために押さえておきたいのは、次の3点です。
- 選手時代:三浦璃来さんとのペアで国際大会に出場し、日本のペア競技を支えた。
- 引退まで:柚木心結さんとの再挑戦を経て、2023年に競技生活を終えた。
- 2026年の現在:コーチとして活動し、ペア競技の経験を生かした解説でも存在感を示した。
三浦璃来さんと木原龍一さんが世界の頂点に立った2026年は、市橋さん自身の競技経験にも改めて光が当たった年です。選手として歩んだ道を指導者としてどう次世代につないでいくのか。今後の活動にも注目が集まります。