女子カーリングの世界ランキング上位5か国には、それぞれ異なる競技環境と強豪チームが存在します。
2026年のランキングを読み解くうえで重要なのは、国の順位と、その国を代表する個々のチームの順位を分けて見ることです。
1位:スイス女子カーリング代表
スイスは84.651ポイントで世界1位です。
長年にわたって女子カーリングの国際舞台で高い競争力を維持しており、2026年の世界選手権でも安定した成績を残しました。
2026年の世界女子カーリング選手権では、スイスが予選ラウンドを11勝1敗で首位通過。主要大会での結果が、国別ランキングの上位維持につながっています。
チームランキングでもゼニア・シュヴァラー(Xenia Schwaller)が上位に入り、アリーナ・ペッツ(Alina Paetz)も存在感を示しています。
2位:カナダ女子カーリング代表
カナダは77.442ポイントで2位。
カーリングの伝統国として知られ、国内選手権やグランドスラムなど、競技レベルの高い大会が数多く開催されています。
2026年世界選手権では10勝2敗で予選2位。スイスに続く成績を収めました。
チーム単位では、レイチェル・ホーマン(Rachel Homan)やケリー・エイナーソン(Kerri Einarson)がランキング上位に位置しています。
3位:スウェーデン女子カーリング代表
スウェーデンは61.977ポイントで3位です。
今回の公式ランキングでは前回表示から1つ順位を上げ、韓国を抜いています。
2026年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは女子カーリングで金メダルを獲得。決勝ではスイスを6対5で破りました。
アンナ・ハッセルボリ(Anna Hasselborg)などの強豪チームも、世界の女子カーリングを代表する存在です。
4位:韓国女子カーリング代表
韓国は45.256ポイントで4位。
アジアを代表する女子カーリング強豪国であり、世界選手権やオリンピックでも上位進出を狙える競争力を持っています。
2026年世界選手権では予選8勝4敗で5位。チームランキングではキム・ウンジ(Eun ji Gim)が非常に高い位置につけています。
国別ランキングの順位だけで韓国の個々のチームの強さを判断するのは適切ではありません。
5位:日本女子カーリング代表
日本は31.442ポイントで世界5位です。
スイス、カナダ、スウェーデン、韓国に続く順位ですが、2026年世界選手権では予選を9勝3敗で終えて3位に入りました。
これは日本の競技力を考えるうえで見逃せない結果です。
チームランキングでは、三希平(Miku Nihira)、藤澤五月(Satsuki Fujisawa)ら日本のチームが上位にランクインしています。
日本は国別ランキングで5位を維持しながら、チーム単位でも複数の強豪が世界上位に食い込んでいる点が特徴です。
【国別ランキングとチームランキングの違い】World CurlingとCurlingZoneを比較

カーリングのランキングを調べる際、特に混同しやすいのが「World Curlingの国別ランキング」と「World Curling Team Ranking」です。
名前は似ていますが、評価する対象が異なります。
国別ランキングは加盟協会の実績を評価
World Curlingの国別ランキングは、各国・地域の加盟協会を対象としています。
女子、男子、ミックスダブルスなど、競技種目ごとにランキングが設けられています。
例えば、日本の女子カーリングが5位という結果は、日本の加盟協会が女子競技において獲得した実績を反映したものです。
特定のスキップや4人の選手だけを評価した順位ではありません。
チームランキングは実際のチーム単位で評価
一方、World Curling Team Ranking System(WCTRS)は、大会に出場するチームを対象としたランキングです。
こちらは選手の組み合わせやチームの大会成績が評価に関係します。
世界選手権だけでなく、国内選手権、グランドスラム・オブ・カーリング、ワールドカーリングツアーなども対象です。
このランキングはWorld Curlingの委託を受けてCurlingZoneが管理しています。
2026年10月末の女子チームランキングにも注目
CurlingZoneに掲載されている2026-2027シーズンの女子チームランキングでは、次のような順位になっています。
- 1位:レイチェル・ホーマン(カナダ)499.6ポイント
- 2位:キム・ウンジ(韓国)376.5ポイント
- 3位:ゼニア・シュヴァラー(スイス)367.0ポイント
- 4位:アンナ・ハッセルボリ(スウェーデン)354.1ポイント
- 5位:ケリー・エイナーソン(カナダ)339.9ポイント
- 6位:アリーナ・ペッツ(スイス)328.4ポイント
- 7位:三希平(日本)273.2ポイント
- 8位:藤澤五月(日本)269.6ポイント
- 9位:イザベラ・ヴラナ(スウェーデン)262.4ポイント
- 10位:小林未奈(日本)254.0ポイント
出典:CurlingZone「World Team Rankings: Women」、2026-2027シーズン掲載値。2026年10月末確認。
ここから読み取れるのは、国別ランキングとチームランキングでは、順位の並び方が一致しないということです。
例えば、国別ランキングで2位のカナダは、チームランキングではホーマンが1位です。
一方、国別ランキング4位の韓国は、チームランキングでキム・ウンジが2位に入っています。
また、日本は国別ランキングでは5位ですが、チームランキングでは三希平が7位、藤澤五月が8位、小林未奈が10位です。
日本は国別順位だけでなく、個々のチームの競争力にも注目する価値があります。
【女子カーリングランキングポイントの仕組み】順位はどう決まる?
ランキングを正しく理解するためには、ポイントの計算方法を知っておく必要があります。
World Curlingでは、国別ランキングとチームランキングで異なるポイント制度を採用しています。
国別ランキングは過去4シーズンの実績を反映
世界カーリング連盟の公式説明によると、加盟協会にはシーズンごと、競技種目ごとにポイントが付与されます。
主な評価対象は、世界選手権や各種予選大会です。
オリンピック・パラリンピック開催シーズンには、大会に出場した加盟協会に追加ポイントも付与されます。
加えて、過去の実績をそのまま同じ価値で扱うのではなく、古いシーズンほど評価の比重を下げる仕組みです。
ポイントの評価割合は次のとおりです。
国別ランキングの4シーズン評価割合
{#each [{y:"当該シーズン",v:100},{y:"1シーズン前",v:75},{y:"2シーズン前",v:60},{y:"3シーズン前",v:40}] as x}
{x.y}{x.v}%
{/each}
最終的には、加盟協会が獲得したポイント合計を4年間の最大獲得可能ポイントで割り、100を掛けてパーセンテージ化します。
その数値によって国別ランキングの順位が決まります。
つまり、84.651ポイントというスイスの数値は、単純に84勝したという意味ではありません。
チームランキングは大会の規模や競技レベルも考慮
WCTRSでは、大会の規模、出場チームの競技レベル、大会の重要度などを考慮してポイントを決定します。
このため、どの大会でも優勝すれば同じポイントを獲得できるわけではありません。
2026-2027シーズンには、ランキング制度にも変更が加わりました。
World Curlingが2026年7月14日に公表した変更内容では、女子・男子の大会を次の3つのシリーズに分類しています。
- Champion Series:世界選手権、欧州選手権、世界予選、国内選手権、グランドスラムなど。
- Elite Series:競技フィールドの強さを示すSFMが4.0~8.0のツアー大会。
- Challenger Series:SFMが3.9以下のツアー大会。
従来の総合チームランキングに加え、シリーズ別ランキングも設けられました。
2026-2027シーズンのCurlingZone掲載ランキングでは、当該シーズンの上位2大会の結果と前シーズンのポイントの75%を組み合わせる方式が表示されています。
【2026年の大会結果を検証】ランキングとオリンピックの順位は違う?
世界ランキングを見るときに覚えておきたいのが、ランキング順位と特定大会の最終順位は必ずしも一致しないという点です。
2026年には、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックと世界女子カーリング選手権という2つの大きな大会が開催されました。
2026年冬季オリンピック女子の最終順位
世界カーリング連盟の公式大会結果によると、女子カーリングの最終順位は次のようになりました。
- 1位:スウェーデン
- 2位:スイス
- 3位:カナダ
- 4位:アメリカ
- 5位:韓国
- 6位:イギリス
- 7位:デンマーク
- 8位:日本
スウェーデンは決勝でスイスを6対5で破り、金メダルを獲得しました。
日本は8位で大会を終えています。
国別ランキングではスイスが1位、スウェーデンが3位ですが、オリンピックではスウェーデンが頂点に立ちました。
この違いは、長期的な実績を評価するランキングと、特定期間の大会で勝ち抜く競技結果が別の指標であることを示しています。
2026年世界女子カーリング選手権の予選結果
2026年3月にカナダのカルガリーで開催された世界女子カーリング選手権でも、興味深い結果が出ています。
予選ラウンドの成績は以下のとおりです。
- スイス:11勝1敗
- カナダ:10勝2敗
- 日本:9勝3敗
- スウェーデン:8勝4敗
- 韓国:8勝4敗
日本は予選3位という好成績を残しました。
国別ランキングでは5位の日本が、世界選手権の予選ではスウェーデンや韓国を上回っています。
これは日本女子カーリング代表の競争力を示す重要な材料です。
ただし、予選順位と大会全体の最終順位は別のものです。プレーオフを含めた結果も合わせて見る必要があります。
【カーリング世界ランキング歴代推移】2025年から2026年に何が変わった?
女子カーリングの勢力図を理解するには、最新順位だけでなく過去のランキングと比較することも大切です。
World Curlingの2024-2025シーズン公式Annual Reviewに掲載された女子国別ランキングでは、上位5か国は次のような順番でした。
- 1位:スイス(89.851ポイント)
- 2位:カナダ(83.284ポイント)
- 3位:韓国(55.925ポイント)
- 4位:スウェーデン(46.567ポイント)
- 5位:日本(36.836ポイント)
これを2026年の公式ランキングと比較すると、いくつかの変化が見えてきます。
スウェーデンが韓国を逆転
最も大きな順位変動は、スウェーデンと韓国です。
2024-2025シーズンは韓国が3位、スウェーデンが4位でした。
しかし2026年のランキングでは、スウェーデンが3位、韓国が4位に入れ替わっています。
2026年冬季オリンピックでスウェーデンが金メダルを獲得したことも、同国の強さを考えるうえで重要な出来事です。
日本は5位を維持
日本は2024-2025シーズンから2026年にかけて、5位を維持しています。
ただし、要点は36.836から31.442へ変化しています。
ここで注意したいのは、ポイントが減少したからといって、単純に日本の競技力が低下したと判断できないことです。
国別ランキングは4シーズンの成績を加重評価するため、過去の大会成績の評価割合が変われば、最新大会で好成績を残していてもポイントが変動します。
日本が2026年世界選手権で予選3位に入ったことと、国別ランキングで5位を維持していることは、矛盾する結果ではありません。
【プロの結論】女子カーリング世界ランキングで本当に見るべきポイント
女子カーリングのランキングを分析するとき、単に1位から5位までを覚えるだけでは十分ではありません。
競技の実態を理解するには、次の3つの視点が重要です。
1. 国の長期的な実績を見るなら公式国別ランキング
各国の競技力や国際大会での継続的な成績を比較したい場合は、World Curlingの国別ランキングを確認するのが適切です。
過去4シーズンの実績が反映されるため、一時的な好不調に左右されにくい特徴があります。
2. 現在勢いのあるチームを探すならWCTRS
特定のチームの実力や大会での活躍を追いかけたい場合は、World Curling Team Rankingを確認しましょう。
日本なら三希平、藤澤五月、小林未奈のチーム順位を比較することで、国内の女子カーリング界における競争状況も把握できます。
3. 大会の結果とランキングを組み合わせる
世界ランキングが高くても、すべての大会で上位に入れるわけではありません。
逆に、ランキングが5位の国でも、世界選手権やオリンピックで上位進出する可能性があります。
2026年世界選手権で予選3位に入った日本は、その好例です。
ランキングは長期的な実績を知る指標、大会結果は現在の競争力を知る指標。両方を組み合わせることが、女子カーリングを正しく評価する近道です。
【カーリング世界ランキング女子】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の女子カーリング世界ランキングで日本は何位ですか?
日本は世界カーリング連盟の公式女子国別ランキングで5位です。要点は31.442で、上位にはスイス、カナダ、スウェーデン、韓国が並んでいます。
Q2:女子カーリングの世界ランキングは国別とチーム別のどちらが正しいですか?
どちらも正しいランキングですが、評価対象が異なります。国別ランキングは各国の加盟協会を評価し、チームランキングは大会に出場する個々のチームを評価します。目的に合わせて使い分ける必要があります。
Q3:女子カーリングの世界ランキング要点は何を基準に決まりますか?
国別ランキングは、世界選手権や予選大会などの実績を過去4シーズン分、重み付けして評価します。チームランキングは、大会の規模や出場チームの競技レベル、大会の重要度などを基準にポイントが決まります。
Q4:日本女子カーリング代表は世界ランキングで何位まで上がれますか?
2026年時点では5位です。今後の世界選手権などで安定して上位成績を残せれば、上位国との差を縮める可能性があります。ただし、順位は他国の成績や過去のポイントの評価割合にも左右されます。
まとめ:2026年の女子カーリング世界ランキングと今後の注目点
2026年10月31日時点で確認できる女子カーリングの国別ランキングでは、スイスが84.651ポイントで1位、カナダが77.442ポイントで2位、スウェーデンが61.977ポイントで3位、韓国が45.256ポイントで4位、日本が31.442ポイントで5位です。
2026年はスウェーデンのオリンピック金メダル、日本の世界選手権予選3位など、各国の実力を示す重要な結果が生まれました。
また、チームランキングでは日本の複数チームが世界上位に入り、国別順位だけでは見えない競争力も確認できます。
今後の女子カーリングを追いかけるなら、次の3点を確認しましょう。
- 国別の長期的な実績はWorld Curling公式ランキングで確認する。
- 個々のチームの成績や順位はWCTRS・CurlingZoneで確認する。
- 世界選手権やオリンピックの最終結果とランキングを照らし合わせる。
2026-2027シーズンはチームランキングのシリーズ別制度も始まり、国別順位だけでは捉えきれない競技勢力の変化が見えてくるシーズンです。
日本女子カーリング代表が世界5位からさらに上を目指せるのか。今後の国際大会とチームランキングの両方に注目したいところです。