第7部以降を理解するうえで、避けて通れないのが第6部『ストーンオーシャン』の結末です。第6部では、敵であるエンリコ・プッチ神父がスタンド「メイド・イン・ヘブン」を使い、時間を加速させて宇宙を一巡させようとします。
この展開をきっかけに、シリーズの世界観は大きく変わります。第7部『STEEL BALL RUN』からは、ジョナサンや承太郎が活躍した旧世界とは異なる、新しい世界の物語が始まります。
旧世界と新世界の比較
| 比較項目 | 旧世界 | 新世界 |
|---|---|---|
| 対象となる部 | 第1部〜第6部 | 第7部〜第9部 |
| 主な主人公 | ジョナサン〜徐倫 | ジョニィ〜ジョディオ |
| 物語の起点 | ジョナサンとディオ | ジョニィとジャイロ |
| ジョースター家 | ジョナサンから続く血統 | ジョニィから続く別の血統 |
| 第4部・第8部 | 旧世界の杜王町 | 新世界の杜王町 |
| 物語の特徴 | 世代を超えたDIOとの因縁 | 新たな家系と独自の運命 |
第7部は第6部の単純な続編なのか?
ここは誤解されやすいポイントです。
第7部は第6部の終盤を経て登場する新しい舞台ですが、ジョニィがジョナサンの生まれ変わりである、あるいは承太郎がそのまま別の人物として生まれ直したという設定ではありません。
第7部ではジョニィ・ジョースターという新しい主人公が登場し、第1部と似た名前を持つ人物も現れます。しかし、人物の立場や生い立ち、物語の背景は異なります。
公式ポータルサイトも、第7部について「新たな舞台に突入した『ジョジョ』の世界」と説明しています。第8部についても、第4部とは別の杜王町であることを明確にしています。
したがって、読者が整理する際には、第1部〜第6部を旧世界、第7部〜第9部を新世界の物語として区別するのが分かりやすい方法です。
なお、「第7部は第6部で一巡した宇宙そのものなのか」という問いについては、作中の出来事と作者が説明した新世界の位置づけを区別する必要があります。単純に「一巡後の同じ人物たち」と説明すると、設定を誤解する原因になります。
【なぜ主人公が交代する?】ジョジョ独自の世代交代システム

『ジョジョの奇妙な冒険』で主人公が変わるのは、単に登場人物を入れ替えているからではありません。作品の基本構造そのものが、世代交代を前提に設計されています。
理由1:ジョースター家の血統と宿命を描くため
公式ポータルサイトでは、ジョジョを「代々血統が受け継がれ、主人公が交代していく物語」と紹介しています。
第1部のジョナサンとディオの対立は、その世代だけでは終わりません。DIOの存在とジョースター家の因縁は、ジョセフや承太郎、徐倫の時代にも影響を与えます。
主人公を交代させることで、同じ因縁を異なる時代、異なる価値観を持つ人物の視点から描けるのです。
理由2:部ごとに異なる物語とジャンルを成立させるため
各部は、主人公だけでなく舞台やストーリーの方向性も変化します。
- 第1部:貴族社会を背景にした宿命と因縁の物語。
- 第2部:頭脳戦と波紋を駆使する冒険活劇。
- 第3部:仲間と世界を巡るスタンドバトル。
- 第4部:地方都市の日常に潜むサスペンス。
- 第5部:イタリアのギャング組織を舞台にした群像劇。
- 第6部:刑務所を舞台にした親子の絆と壮大な戦い。
- 第7部:アメリカ大陸横断レースと人間の成長。
- 第8部:記憶と出生の謎を追うミステリー。
- 第9部:ハワイを舞台に富と社会の仕組みに挑む物語。
こうした多様性を実現するには、主人公自身の性格や背景も変える必要があります。
たとえば、ジョセフのような頭脳派と、承太郎のような寡黙な戦士では、同じ敵に立ち向かっても物語の展開は大きく異なります。主人公交代は、作品の表現の幅を広げる役割を果たしています。
理由3:時代の変化に合わせて主人公像を刷新するため
第1部から第6部までの物語は、100年以上にわたるジョースター家の歴史を描いています。時代が進むにつれて、主人公が直面する問題や戦い方も変わります。
さらに第6部では、シリーズ初の女性主人公である徐倫が登場しました。ジョースター家の精神を引き継ぎながら、新しい人物像を提示した点でも重要な部です。
第7部以降は世界観そのものが切り替わり、ジョニィ、定助、ジョディオという、それまでとは異なる背景を持つ主人公たちが登場します。
つまり、主人公交代は『ジョジョ』の物語を長期的に発展させるための仕組みであり、シリーズの独創性を支える重要な要素なのです。
【2026年最新】第9部の連載状況と第7部アニメの展開
2026年11月現在、原作漫画の最新主人公は第9部『The JOJOLands』のジョディオ・ジョースターです。第9部は完結しておらず、集英社の『ウルトラジャンプ』で連載が続いています。
第9部『The JOJOLands』は現在も連載中
集英社の公式情報によると、2026年9月17日に『The JOJOLands』第9巻が発売されました。加えて、2026年10月19日発売の『ウルトラジャンプ』11月号にも最新話が掲載されています。
第9部では、ジョディオたちが土地や溶岩をめぐる争いに巻き込まれ、物語が進展しています。第9巻では、ウサギの口座残高がゼロになり、母親と妹が失踪するという新たな事件も描かれました。
ジョディオが目指す大富豪という目標と、周囲の人物を巻き込む社会の仕組みがどう結びついていくのかが、今後の見どころです。
第7部『STEEL BALL RUN』のアニメも2026年に展開
2026年は、第7部『STEEL BALL RUN』のアニメ展開も大きなトピックです。
公式発表によると、アニメ第1STAGEは2026年3月19日にNetflixで世界独占先行配信が始まりました。特別編成の47分のエピソードとして公開されています。
加えて、2026年9月25日から2nd&3rd STAGEの全11話が毎週金曜日に配信される展開となりました。
ジョニィ役は坂田将吾、ジャイロ・ツェペリ役は阿座上洋平が担当しています。原作でも人気の高い第7部がアニメとして展開されることで、ジョニィの物語に初めて触れる読者・視聴者にとっても入り口が広がっています。
第9部の連載と第7部のアニメ展開が並行して進む2026年は、旧世界から新世界への変化を改めて楽しめるタイミングです。
これからジョジョを読むなら、どの部から始めるべき?
歴代主人公の関係性をしっかり理解したいなら、基本的には第1部から順番に読むのがおすすめです。
特に第1部〜第6部は、ジョースター家とDIOの因縁が積み重なっているため、順番に読むことで後半の展開への理解が深まります。
一方、第7部〜第9部は新世界の物語として読むことができます。ただし、第8部は第7部の人物や歴史と関係し、第9部も同じ家系の流れを引き継いでいるため、7・8・9部は順番に読むとより楽しめます。
- シリーズ全体を理解したい人: 第1部から第9部まで順番に読む。
- 新世界の物語に興味がある人: 第7部から始める。
- 家系図や血縁関係を重視する人: 第1部〜第6部を読んだ後、第7部〜第9部へ進む。
- 2026年のアニメから入りたい人: 第7部のアニメを見て、原作のジョニィとジャイロの物語に触れる。
ただし、第7部から始める場合は、第6部までの物語を知っていると世界観の変化をより深く理解できます。
【ジョジョ歴代主人公に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ジョジョの歴代主人公は全部で何人ですか?
A1:2026年11月現在、第1部から第9部までの主人公は全部で9人です。ジョナサン・ジョースター、ジョセフ・ジョースター、空条承太郎、東方仗助、ジョルノ・ジョバァーナ、空条徐倫、ジョニィ・ジョースター、東方定助、ジョディオ・ジョースターの9人です。
Q2:ジョースター家の歴代主人公で血縁関係がない人物は誰ですか?
A2:第7部以降は、第1部〜第6部とは異なる世界のジョースター家が描かれています。そのため、ジョニィはジョナサンの子孫ではありません。一方、第8部の定助と第9部のジョディオは、新世界のジョースター家の系譜に関係しています。
Q3:ジョルノ・ジョバァーナはジョースター家の人間ですか?
A3:はい。ジョルノの父親はDIOですが、DIOが使用していた肉体はジョナサン・ジョースターのものです。そのため、ジョルノはDIOの息子でありながら、ジョースター家の血統も受け継いでいます。
Q4:東方仗助と東方定助は同一人物ですか?
A4:別人です。東方仗助は第4部『ダイヤモンドは砕けない』の主人公で、ジョセフの息子です。東方定助は第8部『ジョジョリオン』の主人公で、吉良吉影の肉体と一部融合した空条仗世文です。登場する世界も異なります。
Q5:2026年現在の最新主人公は誰ですか?
A5:第9部『The JOJOLands』のジョディオ・ジョースターです。ハワイのオアフ島を舞台に、大富豪を目指す少年として描かれています。第9部は2026年11月現在も連載中です。
Q6:第7部から第9部は第1部から第6部の続きですか?
A6:旧世界の主人公たちの物語をそのまま引き継いだ続編ではありません。第7部からは新しい世界と別のジョースター家が描かれています。ただし、第6部終盤との関係を考察する余地があり、第7部〜第9部の内部では人物や家系のつながりがあります。
まとめ:ジョジョ歴代主人公を理解する鍵は血統と世界観の変化
『ジョジョの奇妙な冒険』の歴代主人公は、第1部のジョナサンから第9部のジョディオまで全9人です。それぞれが異なる時代や舞台で活躍し、性格や能力、人生の目標も大きく異なります。
特に重要なのは、第1部〜第6部と第7部〜第9部を別の世界の物語として整理することです。旧世界ではジョナサンから続くジョースター家とDIOの因縁が描かれ、新世界ではジョニィを起点とする新たな血統と運命が描かれています。
また、2026年は第9部『The JOJOLands』の連載が続く一方、第7部『STEEL BALL RUN』のアニメ展開も進行中です。ジョディオの物語がどこへ向かうのか、そしてジョースター家の新しい歴史がどのように描かれるのか、今後も注目が集まります。
主人公の名前だけでなく、血縁関係や各部の世界観の違いを押さえておけば、歴代主人公それぞれの魅力と『ジョジョ』という作品全体の壮大な構造を、より深く楽しめるはずです。