上條の強さを分析するうえで、勝率と同じくらい重要なのがコース別成績だ。
ボートレースでは、同じ選手でも1コースと6コースでは勝ちやすさが大きく変わる。枠番による有利不利を踏まえ、どのコースから安定して結果を残せるかを確認したい。
艇ろぐが公開している2025年11月7日~2026年10月29日の保存レースデータでは、次のような成績になっている。
| 進入コース | 出走数 | 1着率 | 2連対率 | 3連対率 |
|---|---|---|---|---|
| 1コース | 61 | 86.9% | 93.4% | 95.1% |
| 2コース | 38 | 15.8% | 44.7% | 78.9% |
| 3コース | 41 | 12.2% | 34.1% | 63.4% |
| 4コース | 44 | 9.1% | 36.4% | 70.5% |
| 5コース | 40 | 12.5% | 27.5% | 35.0% |
| 6コース | 35 | 2.9% | 11.4% | 25.7% |
出典:艇ろぐの保存レースデータ。2025年11月7日~2026年10月29日。公式期別成績とは集計方法・対象期間が異なる。
1コースの安定感は大きな武器
最も目立つのは1コースの成績だ。
1着率86.9%、2連対率93.4%、3連対率95.1%という数字は、インコースでの信頼性の高さを示している。
特に1コースからの1着は、逃げが中心。上條のイン戦では、スタートから先マイまでの流れが重要な見どころになる。
2コースでも勝負できる技術
もう一つ注目したいのが2コースだ。
1着率15.8%だけを見ると突出した数字ではないものの、2連対率44.7%、3連対率78.9%と、着順をまとめる力がある。
加えて、G1優勝6回のうち2回は2コースからの勝利。2019年の下関ダイヤモンドカップではまくり、2025年の住之江周年記念では差しを決めている。
インコースの逃げだけでなく、2コースから相手の動きを見極めて攻める技術が、上條の大きな武器だ。
平均スタートタイミングは0.12~0.15
同じ集計期間におけるコース別の平均スタートタイミングは次のとおり。
| コース | 平均ST |
|---|---|
| 1コース | 0.12 |
| 2コース | 0.13 |
| 3コース | 0.13 |
| 4コース | 0.12 |
| 5コース | 0.13 |
| 6コース | 0.15 |
平均STは数字が小さいほど、早いタイミングでスタートしていることを示す。
上條は1~5コースで比較的安定したスタートを記録している。一方、6コースでは0.15とやや遅くなる傾向が見られる。
もちろん、スタートタイミングはモーター性能や水面状況、風向きなどによって変動する。平均値だけで個別レースの展開を決めつけることはできない。
それでも、内寄りのコースで安定したスタートを切り、先手を取れることは、上條の競走スタイルを理解する重要な材料だ。
【SGグランプリと賞金ランキング】2026年の出場可能性は?

上條暢嵩を語るうえで、G1優勝実績と並んで注目されるのがSGグランプリだ。
G1で6回優勝している一方、SGではまだ優勝タイトルを獲得していない。この違いを理解することが、現在の評価を考えるポイントになる。
SGでは3回の優出、優勝はまだなし
BOATRACEのグランプリ特集によると、上條のSG通算成績は3回の優出、優勝0回。
G1・SGを合わせた記念レースでは通算21回の優出、6回の優勝を記録している。
つまり、G1では6つのタイトルを手にしているものの、SGの頂点にはまだ届いていない。
この実績の差は、上條の今後を占ううえで重要だ。
SGは全国のトップレーサーが集まり、予選から優勝戦まで厳しい競争が続く。G1で勝ち切る能力を持つ上條にとって、次の大きな目標はSGタイトルの獲得となる。
2026年11月2日時点の賞金ランキング
2026年獲得賞金ランキング11位
82,480,000円
2026年11月2日現在・公式Road to THE GRAND PRIX掲載値
選手
上條暢嵩
登録番号
4719
所属
大阪支部
出典:Road to THE GRAND PRIX公式賞金ランキング。
11月2日時点で11位という順位は、グランプリ出場を狙ううえで好位置だ。
ただし、ここで注意したいのが選考期間である。
SGグランプリは、その年の獲得賞金上位18人が出場する最高峰のSG競走。2026年は11月24日~29日のSGチャレンジカップ終了まで、賞金ランキングが変動する可能性がある。
したがって、11位という数字は有力な出場圏内にいることを示す一方、11月3日時点で最終的な出場が確定したという意味ではない。
3年連続4回目のグランプリ出場に期待
2026年10月8日に公開されたBOATRACEの特集記事では、三国G1北陸艇王決戦の優勝戦に進んだ上條について、3年連続4回目のグランプリ出場を引き寄せる存在として取り上げられた。
同大会では優勝すれば賞金ランキングがさらに上昇する状況だった。
実際の10月9日の優勝戦では、2号艇からコンマ04のスタートを決めて2着。優勝こそ逃したものの、賞金ランキングを争う選手として存在感を示した。
その後の11月2日時点でもランキング11位を維持している。
11月以降の出場予定にも注目
BOAT RACE公式の出場予定情報では、次の記念レースが掲載されている。
| 開催期間 | レース場 | 大会 |
|---|---|---|
| 11月5日~10日 | 住之江 | 第54回高松宮記念特別競走 |
| 11月14日~19日 | びわこ | 開設74周年記念 びわこ大賞 |
| 12月6日~11日 | 蒲郡 | オールジャパン竹島特別 開設71周年記念競走 |
11月のG1戦線は、グランプリ出場を目指すうえでも大切な期間となる。
特に賞金ランキング上位を維持できるか、G1で優勝戦まで進めるかが、年末の大舞台に向けた焦点だ。
【プロの結論】上條暢嵩の強さと2026年の評価をどう見るべきか
上條暢嵩の実力を評価する際には、単純な優勝回数だけでなく、次の3つのポイントを押さえたい。
1. インコースの安定感と2コースからの攻撃力
1コースの高い3連対率は、上條の競走における大きな強みだ。
しかし、それ以上に評価したいのが2コースからのG1優勝実績である。
2019年の下関ダイヤモンドカップと2025年の住之江周年記念では、それぞれ異なる決まり手で優勝している。
この実績からは、単純な逃げだけではなく、差しやまくりを使い分ける競走技術が見えてくる。
2. ナイター競走での実績
BOATRACEの2026年グランプリ特集では、上條をナイター巧者として紹介している。
同特集によると、SG・G1の通算21優出6優勝のうち、ナイター競走では10回の優出と5回の優勝を記録している。
記念レースでの優勝実績の多くをナイターで積み上げている点は、見逃せない特徴だ。
特に桐生では一般戦で5回優出、3回優勝という実績もあり、夜間開催での強さが際立っている。
3. 通算成績から見える継続的な実力
2026年11月2日までの競艇DB集計では、上條の通算成績は以下のとおりだ。
| 項目 | 通算成績 |
|---|---|
| 出走数 | 3,369回 |
| 勝率 | 6.63 |
| 1着率 | 26.30% |
| 2連対率 | 46.10% |
| 3連対率 | 62.40% |
| 優出回数 | 122回 |
| 優勝回数 | 34回 |
| 平均ST | 0.15 |
出典:競艇DB。1997年5月1日~2026年11月2日の集計。公式期別成績とは対象期間が異なる。
3,369回の出走で34回の優勝、122回の優出という数字は、長期間にわたって上位争いを続けてきたことを示している。
一時的な好調だけで評価する選手ではなく、一般戦からG1まで幅広い舞台で結果を積み重ねている点が特徴だ。
上條暢嵩のレースを評価する判断基準
舟券検討や選手評価で上條に注目する場合、次のポイントを確認したい。
- 1号艇の場合: 高いインコース実績を重視しつつ、モーターやスタート展示を確認する。
- 2号艇の場合: 差しやまくりの選択肢があり、G1での実績も評価材料になる。
- 3・4号艇の場合: スタートタイミングと内側の選手の動きが展開を左右する。
- 5・6号艇の場合: 内コースと同じ感覚で評価せず、進入や水面状況を慎重に見る。
- G1・SGの場合: 一般戦の勝率だけで判断せず、相手のレベルやシリーズの勝ち上がり状況を確認する。
特に注意したいのは、平均勝率が高いからといって、すべてのレースで同じように信頼できるわけではないことだ。
モーターの性能、枠番、展示タイム、進入隊形、風向きなどを総合的に見ることが大切になる。
【上條暢嵩に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:上條暢嵩の読み方は?
A1:上條暢嵩は「かみじょう・のぶたか」と読む。大阪支部所属の登録番号4719、110期のボートレーサーだ。
Q2:上條暢嵩の年齢と出身地は?
A2:1994年1月4日生まれで、2026年11月3日現在32歳。出身地は大阪府で、所属支部も大阪となっている。
Q3:上條暢嵩の2026年の勝率と優勝回数は?
A3:BOAT RACE公式の2026年前期適用成績では、勝率7.28、2連対率45.60%、3連対率65.21%。集計期間内の優勝は4回、優出は6回だった。なお、これは2025年11月~2026年4月の成績であり、2026年通年の数字とは異なる。
Q4:上條暢嵩のG1優勝回数は?
A4:2026年3月13日の大村周年記念を含め、G1優勝は通算6回。2019年の下関ダイヤモンドカップから実績を積み重ねている。
Q5:上條暢嵩はSGグランプリに出場できる?
A5:2026年11月2日時点の獲得賞金ランキングは11位で、上位18人の圏内にいる。ただし、最終的な出場選手は11月のSGチャレンジカップ終了後に確定するため、11月3日時点では確定情報として扱うことはできない。
Q6:上條暢嵩の得意コースは?
A6:1コースの安定感が大きな特徴。直近約1年間の保存レースデータでは1コースの1着率86.9%、3連対率95.1%を記録している。また、2コースからG1を2回優勝している点も強みだ。
まとめ:上條暢嵩の2026年はSGグランプリへの重要な勝負どころ
上條暢嵩は、登録番号4719、大阪支部所属のA1級レーサーであり、2026年にはG1通算6勝を達成した実力者だ。
2026年の注目実績を整理すると、次のようになる。
- 1994年1月4日生まれ、大阪府出身の32歳。
- 2026年前期適用の公式勝率は7.28、2連対率45.60%。
- 2026年3月13日に大村周年記念を制してG1通算6勝。
- 1コースの安定感と2コースからの攻撃力が持ち味。
- 2026年11月2日時点の賞金ランキングは11位、獲得賞金は8,248万円。
- SG通算では3回優出しているが、SG優勝はまだない。
今後の最大の注目点は、2026年のSGグランプリ出場権を獲得できるか、そしてSG初優勝に手が届くかという2つのテーマだ。
G1で6回の優勝を経験し、賞金ランキングでも上位に位置する上條にとって、2026年末はキャリアをさらに前進させる重要な時期となる。
特に11月のG1戦線とSGチャレンジカップでの結果は、年末のグランプリ争いを左右する。
G1で培った勝負強さをSGの大舞台でも発揮できるか。 2026年の上條暢嵩を追ううえでは、ここが最大の見どころだ。
記事基準日:2026年11月3日。主な参照資料:BOAT RACE公式レーサー検索・期別成績・コース別成績、Road to THE GRAND PRIX公式賞金ランキング、BOATRACE公式特集、競艇データベース。