上位3球団だけでなく、読売ジャイアンツと千葉ロッテマリーンズの順位にも注目したい。両球団は18試合で10勝6敗2分、勝率.625と完全に同じ成績だった。
それでも最終順位は巨人が4位、ロッテが5位。ここでも順位決定規定が適用されている。
読売ジャイアンツは直接対戦成績で上回った
NPBのチーム勝敗表によると、巨人とロッテの交流戦での直接対戦成績は、巨人の1勝0敗2分。3試合のうち1試合に勝利し、残る2試合は引き分けだった。
勝率と勝利数が同じ球団同士では、直接対戦成績が順位決定の判断材料になる。巨人はこの項目でロッテを上回り、4位に入った。
つまり、巨人とロッテの順位差は、交流戦全体の勝利数や勝率ではなく、両球団が直接対戦した3試合の結果によって説明できる。
6位以下の球団にも注目
6位のオリックスは9勝8敗1分、勝率.529で勝ち越しを確保した。7位の中日は7勝11敗、8位のヤクルトは6勝11敗1分となった。
9位阪神、10位広島、11位DeNAも勝率5割を下回り、12位の楽天は4勝14敗、勝率.222という結果だった。
特にDeNAは65得点を記録したものの、87失点と投手面で苦しみ、勝率.278にとどまった。得点力があっても、失点を抑えられなければ順位を押し上げるのは難しい。交流戦の順位表は、攻撃と守備の両方が18試合を通して試された結果でもある。
【交流戦順位の決め方】勝率が同じなら何で順位が決まる?

交流戦の順位決定で最も大切なのは、最初から勝利数だけで順位を決めているわけではないという点だ。
NPBの2026年度開催要項では、まず勝率第1位の球団を交流戦優勝球団とし、2位以下についても勝率を基準に順位を決定すると定められている。同率の場合には、球団数に応じた追加の判定基準が設けられている。
2球団が同じ勝率だった場合
2球団が並んだ場合の判定順序は次のとおりだ。
- 勝数:勝利数が多い球団を上位とする。
- 直接対戦成績:対象球団同士の対戦結果を比較する。
- TQB:得点と失点を攻撃・守備イニングで調整した数値を比較する。
- ER-TQB:自責点に基づく得点・失点を使って比較する。
- チーム打率:交流戦期間中のチーム打率を比較する。
- 前年の順位:2025年度交流戦の上位球団を優先する。
3球団以上が同じ勝率だった場合
3球団以上が同率となった場合は、勝数の次にTQBを比較する。2球団の場合と異なり、直接対戦成績は順位決定の項目に含まれない。
その後はER-TQB、チーム打率、前年の交流戦順位という順番で判断する。
TQBとER-TQBとは?
TQBは、得点力と失点抑制力をイニング数で調整して比較する指標だ。NPBの定義は次の計算式になっている。
TQB=(得点÷攻撃イニング)-(失点÷守備イニング)
単純な総得点や総失点だけでは、試合ごとの攻撃・守備イニングの違いを反映できない。TQBは、そうした違いを考慮した比較方法である。
ER-TQBは、相手の自責点による得点と自軍の自責点を基準に、同様の考え方で算出する。TQBでも順位が決まらない場合の追加指標として使われる。
このように、交流戦の順位決定には複数段階のルールがある。勝率が並んだだけで即座に同順位になるわけではない。
【セ・リーグとパ・リーグの交流戦成績】2026年はパが大きく勝ち越し
球団別の順位と同時に確認したいのが、セ・リーグとパ・リーグ全体の対戦成績だ。
NPBの2026年6月23日付公式メールマガジンによると、交流戦は6月17日に全日程を終了し、リーグ別の対戦成績はパ・リーグ65勝、セ・リーグ39勝、引き分け4試合となった。
パ・リーグは4年連続18度目の交流戦勝ち越しを達成。2026年もパ・リーグ優勢という結果が残った。
交流戦でパ・リーグが優位に立った背景
最終順位を見ると、上位6球団のうち5球団をパ・リーグが占めている。西武、ソフトバンク、日本ハムが上位3枠を独占し、ロッテとオリックスも5位、6位に入った。
一方、セ・リーグで最も上位に入ったのは巨人の4位だった。中日、ヤクルト、阪神、広島、DeNAは7位以下となっている。
もちろん、18試合の交流戦成績だけで両リーグの実力差をすべて説明することはできない。対戦相手や開催球場、投手起用、日程など複数の条件が絡むからだ。
ただし、65勝39敗4分という数字は、2026年の交流戦においてパ・リーグ勢が結果を残したことを明確に示している。
西武の初優勝と表彰選手
2026年の交流戦は、西武にとって球団初の優勝という節目にもなった。
NPBの公式発表では、12球団から最も活躍した選手に贈られる日本生命最優秀選手賞に西武の長谷川信哉選手が選出された。日本生命優秀選手賞にはソフトバンクの栗原陵矢選手と阪神の髙橋遥人選手が選ばれている。
優勝球団だけでなく、リーグをまたいで活躍した選手にも注目が集まったシーズンだった。
【プロの結論】2026年の交流戦順位から読み解く3つのポイント
2026年の最終順位を正しく理解するには、単純な勝利数ランキングとして見るのではなく、勝率、同率時の判定基準、リーグ全体の対戦成績を分けて考える必要がある。
今回の結果から押さえておきたい要点は次の3つだ。
1. 西武の優勝は勝率で説明できる。
14勝という数字はソフトバンク、日本ハムと同じだった。しかし、西武は敗戦を3つに抑えた。14勝3敗1分の勝率.824は、14勝4敗の.778を上回り、他球団の同率判定を必要としない単独首位につながった。
2. 同じ勝率でも順位が異なる場合がある。
ソフトバンクと日本ハム、巨人とロッテは、それぞれ勝敗と勝率が同じだった。それでも順位は分かれている。勝数、直接対戦、TQBなどの規定を理解すれば、順位表の数字をより正確に読み取れる。
3. ゲーム差だけで順位のすべては判断できない。
ゲーム差は首位との距離を把握するための数字だ。同じ0.5ゲーム差や3.5ゲーム差でも、勝率が同じ球団同士では順位決定の仕組みを確認しなければならない。
交流戦の順位を調べる際には、まずNPBの公式勝敗表で確定成績を確認し、次に開催要項で同率時のルールを確認する。この順番が、数字の読み違いを防ぐ最も確実な方法だ。
【交流戦の順位】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のセ・パ交流戦で優勝した球団はどこ?
A1:埼玉西武ライオンズだ。14勝3敗1分、勝率.824で単独首位となり、球団初の交流戦優勝を達成した。
Q2:ソフトバンクと日本ハムは同じ14勝なのになぜ順位が違う?
A2:両球団は14勝4敗、勝率.778で並んだため、NPBの同率時の順位決定規定が適用された。勝数、直接対戦成績、TQBなどの基準に従って順位が決まり、公式順位表ではソフトバンクが2位、日本ハムが3位となっている。
Q3:交流戦の勝率は引き分けをどう計算する?
A3:NPB方式では引き分けを勝率の計算から除外する。勝率は「勝利数÷(勝利数+敗北数)」で求めるため、14勝3敗1分は.824、14勝4敗は.778となる。
Q4:巨人とロッテの交流戦順位は何位?
A4:巨人が4位、ロッテが5位だ。両球団とも10勝6敗2分、勝率.625だったが、直接対戦成績が巨人の1勝0敗2分だったため、巨人が上位となった。
Q5:2026年の交流戦はセ・リーグとパ・リーグのどちらが勝ち越した?
A5:パ・リーグだ。65勝39敗4分で、4年連続18度目の勝ち越しを決めた。
Q6:2026年の交流戦で最下位だった球団は?
A6:東北楽天ゴールデンイーグルスだ。4勝14敗、勝率.222で12球団中12位となった。
まとめ:2026年交流戦は西武が勝率.824で頂点に立った
2026年のセ・パ交流戦は、埼玉西武ライオンズが14勝3敗1分、勝率.824で初優勝を飾った。14勝を記録したソフトバンクと日本ハムも好成績だったが、敗戦数の違いが最終的な勝率の差につながった。
また、巨人とロッテのように同じ勝敗・勝率でも直接対戦成績によって順位が分かれるケースがあり、交流戦の順位決定には細かな規定が存在する。
パ・リーグ全体も65勝39敗4分で勝ち越し、4年連続18度目の優位を確保した。西武の初優勝、ソフトバンクの攻撃力、日本ハムのロードでの強さなど、2026年の交流戦は各球団の特徴がはっきり表れた大会となった。
順位を正確に把握するなら、勝利数だけで判断せず、勝率、引き分け、直接対戦成績、ゲーム差まで確認することが大切だ。