マグアナック36機セットは、BANDAI SPIRITSがプレミアムバンダイ限定で販売した「HG 1/144 マグアナック36機セット」だ。テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』に登場するマグアナック隊の大規模再現を目的とした商品である。
機体の型式番号はWMS-03。一般販売されたHGAC 1/144 マグアナックを基本に、複数の新規造形パーツと専用武装を追加している。
商品が発表されたのは2019年5月8日。MANTANWEBの当時の報道によると、同日午後1時からプレミアムバンダイで予約受付が始まり、2019年8月の発送が予定されていた。単体販売のHGACマグアナックから、36体という大規模セットへ展開した企画だった。
マグアナック隊はなぜ36機セットなのか
マグアナック隊は、『新機動戦記ガンダムW』に登場する総勢40機のMS部隊だ。主人公カトル・ラバーバ・ウィナーを支える部隊として知られ、一般機だけでなく、隊長や個性の異なる隊員の専用機も存在する。
そのため、36機という数字には明確な意味がある。一般機36体に、ラシード、アブドゥル、アウダ、アフマドの4機を加えれば、設定上の40機編成が完成する。
つまり、この商品は単なる大量購入向けのセットではない。別売りの専用機キットと組み合わせることまで想定した、マグアナック隊の完成形を目指す商品設計になっている。
【付属品一覧】36機セットにはどんな武装・追加パーツが入っている?

購入前に最も確認したいのが、36体の本体と追加パーツの内訳だ。
本体は一般販売版HGACマグアナックと基本的に同じ仕様。一方、36機セットでは3種類の肩パーツや大型ライフル、ビームサーベル付きバックパックなどが追加されており、各機体の外観を変えられる。
36体分の基本武装
基本キットに含まれる武装は、以下の3種類。それぞれ36体分が用意されている。
- ビームライフル×36
- ヒートトマホーク×36
- シールド×36
一般販売版ではビームライフル、ヒートトマホーク、シールドが各1個付属する。シールドはバックパックに、ヒートトマホークは腰部にマウントできる構造だ。
新規造形パーツ・追加武装一覧
36機セットの魅力は、ここからの追加パーツにある。
| 追加パーツ | 付属数 | 特徴 |
|---|---|---|
| 新規肩パーツA | 18個 | 肩部の形状変更 |
| 新規肩パーツB | 18個 | 肩部の形状変更 |
| 新規肩パーツC | 18個 | 肩部の形状変更 |
| サポートアーム | 18個 | 武装の延長に使用 |
| 大型ライフル | 18個 | 大型火器による武装変更 |
| 新規バックパック | 18個 | ビームサーベル対応 |
| ビームサーベル刃 | 18個 | クリアイエロー成形 |
| 左平手パーツ | 18個 | ポージングの表情付け |
| ロングバレルライフル | 18個 | 長銃身タイプの武装 |
| アームライフル | 18個 | 専用機の特徴的な武装 |
上記の内容は、商品解説を掲載する駿河屋や販売時の商品仕様資料で確認できる。特に注意したいのは、追加パーツが基本的に36個ずつではなく、各18個ずつの構成になっている点だ。
水転写式デカールは40機分の番号に対応
もう一つ見逃せないのが、新規デザインの水転写式デカールだ。
最大の特徴は、40までの機体番号を含むナンバリングデザインが収録されていること。36機セットの本体だけでなく、別売り専用機を含む40機編成を意識した仕様になっている。
ただし、デカールは36枚付属するわけではない。製品レビューで確認できる構成は水転写式デカール1枚。40機すべてに番号を貼る計画なら、貼り付け位置や使用する番号を先に決めておくと作業しやすい。
外箱と梱包にも驚きのボリューム
この商品は本体36体に追加武装まで収録するため、一般的なHGガンプラとは梱包規模が異なる。
Dalong.netの開封レビューによると、外箱を開けると大型の箱が6個入っており、それぞれに基本キット6セットと追加武装3セットが収められている。つまり、6箱×6体で36体という構成だ。
外箱のサイズは約44×80×33cm。購入時は完成品の展示場所だけでなく、未組立状態で保管するスペースも考慮したい。
【発売日・価格比較】2019年の販売価格と基本キットとの違い
36機セットの発売時価格を調べる際には、消費税率の違いに注意したい。2019年の初回販売時と、その後の発送分では税込価格が異なっている。
プレミアムバンダイの販売履歴では、初回と2次発送分が48,600円(税込)、3次以降の発送分が49,500円(税込)と記録されている。税抜価格はいずれも45,000円だ。
商品ごとの仕様・発売時期・価格
| 商品名 | 発売時期 | 発売時価格 | 主な役割 |
|---|---|---|---|
| HGAC 1/144 マグアナック | 2019年4月20日 | 1,540円 | 一般機・基本仕様 |
| マグアナック36機セット | 2019年8月 | 48,600円 | 一般機36体と追加武装 |
| 36機セット・後続発送分 | 2019年10月以降 | 49,500円 | 同一商品・税込価格変更 |
| ラシード機/アブドゥル機 | 2019年7月 | 1,728円 | 専用機2仕様の選択式 |
| アウダ機/アフマド機 | 2019年8月 | 1,728円 | 専用機2仕様の選択式 |
価格は各商品の当時の税込設定。専用機2商品は当時の消費税率8%での価格を示している。後続の税率変更後の価格表示とは区別して考えたい。一般機の発売日はBANDAI SPIRITSの商品情報、専用機の発売時期はバンダイのWEB取扱説明書、36機セットの価格はプレミアムバンダイの販売履歴に基づく。
36機セットは単品36個よりお得だったのか
一般販売版を36個購入した場合、当時の税込価格は1,540円×36個で55,440円となる。
これに対し、36機セットの初回価格は48,600円。単純な本体価格の比較では、36機セットのほうが6,840円安い計算になる。
しかも36機セットには、一般販売版にはない追加武装や水転写式デカールが含まれる。部隊をまとめて作るという目的なら、価格面でも仕様面でも専用セットならではの利点があった。
ただし、通常版を36個買えば、通常版のマーキングシールなども各キットに付属する。追加武装の種類や専用デカールを重視するかどうかで、比較の意味合いは変わってくる。
【40機編成の再現方法】ラシード機・アブドゥル機・アウダ機・アフマド機をそろえるには?
36機セットを購入した人が次に気になるのは、残り4機をどうそろえるかという点だ。
マグアナック隊の40機編成を完成させるには、ラシード機、アブドゥル機、アウダ機、アフマド機の専用仕様を追加する必要がある。
専用機キットは2種類、ただし各1体分
プレミアムバンダイでは、専用機を2種類の商品として販売した。
ここで注意したいのは、商品名に2人の名前が記載されていても、1商品に完成品の機体が2体入っているわけではないことだ。
ラシード機/アブドゥル機のキットは、1体の本体と両仕様のパーツを組み合わせる選択式。アウダ機/アフマド機も同様の構成である。
したがって、4機を同時に完成させるには、それぞれの専用機キットを2個ずつ用意する必要がある。Dalong.netの組み立てレビューでも、この点が40機をそろえる際の注意点として説明されている。
40機を完成させるための購入構成
必要な機体数を整理すると、次のようになる。
- マグアナック36機セット:36体
- ラシード機/アブドゥル機:2キットで2体
- アウダ機/アフマド機:2キットで2体
合計36+2+2=40体。
この方法なら、4種類の専用仕様をそれぞれ1体ずつ完成させられる。専用機キットを1個ずつ購入するだけでは、2種類の仕様を同時に再現できない点が最大の落とし穴だ。
40機編成を作るなら、先に決めておきたいこと
完成後の見栄えを考えるなら、組み立てを始める前に40機の番号と武装の割り当てを決めておきたい。
例えば、一般機36体には基本武装と追加武装を分散させ、専用機4体には各機の特徴的な肩部や武装を割り当てる。水転写式デカールの番号も、機体の配置と対応させれば、完成後に部隊としての統一感が生まれる。
また、全機を同じポーズで並べるより、ライフルを構える機体、ビームサーベルを装備する機体、シールドを構える機体など、武装の違いを活用すると展示に変化を付けやすい。
【2026年中古相場】マグアナック36機セットは現在いくらで買える?
プレミアムバンダイ限定商品のため、2026年に購入する場合は中古市場や未組立品の流通状況を確認する必要がある。
2026年11月3日時点で確認できる販売情報では、駿河屋やメルカリShopsなどに高額の掲載例が見られる。発売時の49,500円と比較すると、プレミア価格で取引されるケースがある。
確認できた中古価格の実例
| 販売・取引情報 | 価格 | 確認できる状況 |
|---|---|---|
| 駿河屋の他店出品 | 110,000円 | 販売掲載・1点 |
| メルカリShops | 99,000円 | 中古品の販売掲載 |
| Yahoo!フリマ | 80,000円 | 約4か月前の売却例 |
| 駿河屋の買取価格 | 55,000円 | 買取提示価格 |
これらは販売価格、過去の売却例、買取価格が混在した参考データであり、同一条件の取引価格を比較した平均相場ではない。
駿河屋では他店出品110,000円、買取価格55,000円という表示が確認できる。また、メルカリShopsには99,000円の掲載例があり、Yahoo!フリマでは80,000円で売却された出品例も確認できる。
中古購入で重要なのは価格よりも付属品の完備状況
36機セットは一般的なHGガンプラよりも部品点数が多い。購入価格が安くても、追加武装やデカールが欠けていれば、完全な仕様に戻すのは難しい。
特に確認したいのは以下の項目だ。
- 本体:36体分のランナーと組み立てに必要な部品がそろっているか。
- 基本武装:ビームライフル、ヒートトマホーク、シールドが36体分あるか。
- 肩パーツ:新規造形3種類が各18個あるか。
- 追加武装:大型ライフル、ロングバレルライフル、アームライフルが各18個あるか。
- バックパック:ビームサーベル対応パーツとクリアイエローのビーム刃がそろっているか。
- デカール:40番までのナンバリングを含む水転写式デカールが残っているか。
- 説明書:組み立て説明書が付属しているか。
- 外箱:6箱の内箱や外装に大きな破損がないか。
未組立品と完成品では確認項目も違う。未組立品ならランナーや袋の状態、完成品なら36体すべての欠損・破損・塗装状態を確認したい。
とりわけ水転写式デカールは、未使用かどうかが重要だ。中古品では、デカールが一部使用済みでも商品説明だけでは判別しにくい場合があるため、購入前に写真で確認するのが望ましい。
高額でも購入する価値はある?
判断の要点は、36体という数量だけでなく、追加パーツと限定商品としての構成に価値を感じるかどうかだ。
一般機を数体だけ組み立てたいなら、通常のHGACマグアナックを探したほうが費用を抑えやすい。一方、マグアナック隊を一気に作りたい人や、さまざまな武装の組み合わせを楽しみたい人にとっては、36機セットならではの魅力がある。
発売時価格の約2倍に達する販売掲載例もあるため、相場だけで判断せず、欠品の有無と実際の購入総額を比較したい。
【製作・展示の魅力】36体を組み立てる難しさと楽しみ方
この商品を通常のHGキットと同じ感覚で購入すると、組み立て段階で想像以上の作業量に驚くかもしれない。
基本構造は組み立てやすさを重視したFine Buildの設計だが、それを36回繰り返すことになる。さらに追加武装の組み立て、機体ごとのマーキング、ポージング、展示配置まで考えると、完成までの工程は長い。
36体を一度に作るときの作業管理
効率を重視するなら、6体単位で作業を区切る方法がおすすめだ。実際の製品も6箱に分かれているため、1箱ずつ完成させていくと進捗を管理しやすい。
例えば、次のような順番が考えられる。
- 基本キット6体をまとめて組み立てる。
- 関節や外装の組み間違いがないか確認する。
- 追加武装をまとめて組み立てる。
- 肩パーツやバックパックを機体ごとに割り当てる。
- 機体番号を決めて水転写式デカールを貼る。
- 完成した6体を保管・展示し、次の箱に進む。
こうすれば、36体分のパーツを一度に広げる必要がなく、作業スペースを確保しやすい。
製作レビューから見える実際の作業量
海外のガンプラレビューサイトDalong.netでは、36機セットの組み立てから撮影、レビューまでを含めて約100時間かかったという製作者の記録が紹介されている。
これは純粋な組み立て時間ではなく、撮影やレビュー作成も含む個人の作業記録だ。それでも、36体を完成させて並べる作業が相当なボリュームになることは伝わる。
同レビューでは、36体すべての肩や武装の組み合わせを変えて並べる楽しさにも触れている。基本機体が共通でも、追加パーツの組み合わせによって部隊全体に個性を与えられる点は、このセットの大きな強みだ。
どんな人におすすめできる?
おすすめできる人
- 『新機動戦記ガンダムW』のマグアナック隊が好きな人。
- 1/144スケールで大規模な部隊展示を作りたい人。
- 武装や肩パーツを変更して機体ごとに個性を付けたい人。
- 40機編成の再現を目標にしているコレクター。
- 長期間かけて大量のガンプラを製作することが好きな人。
あまりおすすめできない人
- 1~2体だけマグアナックを組み立てたい人。
- 作業時間や展示スペースを十分に確保できない人。
- 通常のHGキットと同程度の予算で購入したい人。
- 専用機4種類だけを完成させたい人。
最後のケースでは、36機セットよりもラシード機/アブドゥル機、アウダ機/アフマド機の専用キットを個別に探すほうが合理的だ。目的に応じて購入する商品を分けることが、無駄な出費を抑える近道になる。
【FAQ】マグアナック36機セットに関するよくある質問
Q1:マグアナック36機セットには、本当にMS本体が36体入っていますか?
A1:はい。MS本体36体と、基本武装および追加パーツが収録されている。36体分の基本キットに加え、新規造形の肩パーツやライフルなどが各18個ずつ付属する構成だ。
Q2:マグアナック36機セットだけで40機編成を再現できますか?
A2:いいえ。セット単体では36体までだ。残り4体を専用機としてそろえるには、ラシード機/アブドゥル機のキットを2個、アウダ機/アフマド機のキットを2個追加する必要がある。
Q3:発売時の価格はいくらでしたか?
A3:初回および2次発送分は48,600円(税込)。その後の発送分は49,500円(税込)に変更された。税抜価格は45,000円である。
Q4:水転写式デカールは何枚付属していますか?
A4:製品レビューで確認できる構成は1枚。40番までの機体番号を含む新規デザインで、40機編成を意識した仕様になっている。
Q5:2026年現在の中古価格はいくらですか?
A5:確認できる販売掲載例では99,000円や110,000円がある。一方、過去には80,000円で売却された例も確認できる。状態や付属品の有無によって価格が変わるため、販売価格と実際の成約価格を分けて比較したい。
まとめ:マグアナック36機セットは40機編成を目指すコレクター向けの特別商品
HG 1/144 マグアナック36機セットは、2019年8月に登場したプレミアムバンダイ限定の大型ガンプラだ。36体のMS本体だけでなく、3種類の肩パーツ、大型ライフル、ロングバレルライフル、アームライフル、ビームサーベル付きバックパックなど、多彩な追加パーツを収録している。
特に注目したいのは、40機編成を視野に入れた商品構成だ。36機セットにラシード機/アブドゥル機、アウダ機/アフマド機の専用キットを各2個ずつ加えれば、4種類の専用仕様を含む40体を完成させられる。
発売時価格は48,600円から49,500円(税込)。2026年の中古市場では9万円台から11万円台の販売掲載例もあり、発売時と比べて購入負担は大きくなっている。
購入を検討するなら、価格だけでなく、36体分の本体パーツ、18個ずつの追加武装、水転写式デカール、説明書、外箱の状態まで確認したい。特に大量のパーツが付属する商品だけに、欠品の有無は完成後の満足度を大きく左右する。
マグアナック隊を一斉に並べる迫力、機体ごとに異なる武装を与える楽しさ、そして40機編成という明確な完成目標。これらに価値を感じる人にとって、マグアナック36機セットは、通常のHGガンプラとは異なる魅力を持ったコレクターズアイテムだ。