吉岡里帆のどんぎつねが2026年に見せたもう一つの大きな変化が、最新CM「おだしが変わった篇」だ。
このCMは、どん兵衛の発売50周年に合わせた商品リニューアルを伝える作品。日清食品の公式CM紹介ページでは、出演者に吉岡里帆を記載し、全国放送の開始日を2026年9月11日としている。
パリジェンヌ風に変身!吉岡里帆の衣装は3パターン
今回のCMで目を引くのが、どんぎつねのファッションだ。
舞台はパリを思わせる街並み。吉岡演じるどんぎつねは、高級鰹節の本枯節を紙袋に抱え、待ち合わせ場所へ向かう。
登場する衣装の主な特徴は次のとおり。
① クラシカルな黒いワンピース
3月の復活CMから引き継がれた大人っぽい印象。狐耳と黒い衣装の組み合わせが、従来の白を基調とした姿との違いを際立たせる。
② ブルーのトップスときつね色のミニスカート
明るく軽快なパリジェンヌ風のコーディネート。街を歩くシーンでの衣装チェンジが印象的だ。
③ スカーフと白いコート
頭にスカーフを巻いたヘアスタイルと白いコートの組み合わせ。これまでのどんぎつねのかわいらしさも残した装いになっている。
車や人々が行き交うたびに衣装が変わるという演出は、商品のおだしだけでなく、どんぎつね自身も「変わった」ことを視覚的に伝えている。
衣装の詳細はシネマトゥデイのCM紹介記事でも取り上げられている。
「君は薔薇より美しい」のアレンジがCMを盛り上げる
音楽面でも、今回のCMは過去作と異なるアプローチを採用した。
使用されているのは、布施明の名曲「君は薔薇より美しい」のアレンジ楽曲。CMでは「変わったー!」という印象的なフレーズに合わせて、どんぎつねが次々と衣装を変えていく。
音楽と映像の両方に「変化」という共通テーマを持たせている点が巧みだ。
商品のリニューアルを説明するだけなら、原材料や味の特徴をナレーションで紹介する方法もある。しかし、今回の日清食品は、音楽、衣装、キャラクターを一つのテーマにまとめて、商品の進化をエンターテインメントとして見せている。
新キャラクター「きつねあにき」との関係は?
きつねあにき
2026年のどん兵衛発売50周年を記念して誕生した日清食品の公式キャラクター。今回のCMでは、どんぎつねとのコミカルなすれ違いを演じている。
CMの終盤では、どんぎつねが笑顔で誰かに手を振る。
その様子を見たきつねあにきは、自分に向けて手を振っていると勘違いする。しかし、実際にどんぎつねが待ち合わせをしていた相手は女友達だった。
この小さな勘違いが、今回のCMのユーモアを生み出している。
従来の星野源との男女の掛け合いから、今回はどんぎつねと新キャラクターを交えたコミカルな演出へ。ブランドの世界観を引き継ぎながら、新しい登場人物を加えている。
【商品も進化】どん兵衛の本枯節入りおだしは何が変わった?

2026年のどんぎつね復活を語るうえで、CM以上に重要なのが商品のリニューアルだ。
日清食品は2026年7月27日、きつねうどんと天ぷらそばのリニューアルを発表。9月上旬から順次、新しい商品を発売した。
今回の変更の中心は、高級鰹節「本枯節」の粉末を新たに配合したことである。
本枯節とは?普通の鰹節とどう違う?
本枯節は、鰹を加工して乾燥させた後、カビ付けや熟成を繰り返して仕上げる高級鰹節だ。
農林水産省の「にっぽん伝統食図鑑」によると、鰹節は製造工程によって荒節、枯節、本枯節などに分類される。本枯節は複数回のカビ付けを経て熟成させるもので、鰹節の中でも高級品として扱われている。
日清食品が今回の商品説明で強調しているのは、次の2点だ。
- 澄んだうまみ
- 豊かな香り
単に鰹の風味を強くするだけではなく、だしの上品さや奥深さを高める狙いがある。
東日本と西日本のおだしはどう違う?
ここで注意したいのが、2026年のリニューアルによって東西のだしの違いがなくなったわけではないという点だ。
従来からの地域別のだしの特徴は引き継がれている。
東日本向け
鰹 × 宗田鰹
コクと深みのある重ねだし。色の濃いつゆが特徴。
西日本向け
鰹 × 昆布
奥深いうまみを重視した重ねだし。淡い色のつゆが特徴。
両方のつゆに本枯節粉末を追加することで、従来の地域別の味わいを維持しながら、だしの香りとうまみをさらに追求している。
本枯節粉末はどのくらい入っている?
日清食品の公式発表では、商品ごとの配合割合も公表されている。
| 商品 | 本枯節粉末の割合 |
|---|---|
| きつねうどん(東) | 0.05% |
| きつねうどん(西) | 0.05% |
| 天ぷらそば(東) | 0.04% |
| 天ぷらそば(西) | 0.04% |
各製品に占める割合。日清食品2026年7月27日発表。
数字だけを見ると少量に感じるかもしれない。しかし、だしの香りやうまみは原料の割合だけで単純に評価できるものではない。
今回の変更は、商品全体を別物にするというより、従来のどん兵衛らしさを保ちながら、だしの品質を磨く方向の改良と捉えると分かりやすい。
2026年11月2日には限定商品にもどんぎつねが登場
2026年11月3日時点で、さらに注目したいのが11月2日に発売された「日清のどん兵衛 年に一度のだし比べ」シリーズだ。
日清食品は、次の6商品を全国で発売した。
- きつねうどん 年に一度のだし比べ 東
- きつねうどん 年に一度のだし比べ 西
- 天ぷらそば 年に一度のだし比べ 東
- 天ぷらそば 年に一度のだし比べ 西
- きつねうどん 年に一度のだし比べ 博多
- 天ぷらそば 年に一度のだし比べ 信州
パッケージには、吉岡里帆が演じるどんぎつねが登場する。
特に博多と信州は、今回の企画ならではの地域性を打ち出した商品だ。博多は焼あごや鰹などの魚介節を生かしたうどん、信州は鰹の豊かな香りと太切りそばを特徴としている。
CMの放送だけでなく、商品パッケージでもどんぎつねの存在感が続いている点は、2026年の展開を理解するうえで見逃せない。
【メイキング・評判】吉岡里帆の撮影現場とファンの反応
「帰ってきたどんぎつね篇」のメイキングも公開
2026年3月31日のCM先行公開と同時に、日清食品グループの公式YouTubeチャンネルではメイキング映像と吉岡里帆のインタビュー映像が公開された。
メイキングでは、撮影前の打ち合わせに真剣に取り組む姿や、休憩中にカメラへ笑顔で手を振る姿などが紹介されている。
完成したCMでは幻想的な世界観の中で優雅に振る舞うどんぎつねだが、メイキングでは撮影に臨む吉岡本人の自然な表情も楽しめる。
9月の「おだしが変わった篇」でも、日清食品グループ公式チャンネルからメイキング映像が公開されている。こちらでは衣装チェンジや撮影時の表情など、最新作の舞台裏を確認できる。
吉岡里帆のどんぎつね復活に対する評判は?
2026年3月の復活発表は、エンタメメディアでも大きく取り上げられた。
MANTANWEBは、吉岡が自身のInstagramに「ただいまっ」と投稿したことや、ファンから復帰を歓迎する反応が寄せられたことを報じている。
紹介された反応には、次のようなものがあった。
- 「また会えた」
- 「お帰りなさい」
- 「素敵すぎてため息が出ます」
こうした反応から分かるのは、どんぎつねが単に商品のイメージキャラクターとして認知されているだけではないということだ。
2017年から続いたCMの記憶や、吉岡と星野源の掛け合いを見てきた視聴者にとって、どんぎつねは一つの独立したキャラクターとして印象に残っている。
そのため、2026年の復活は懐かしさと新鮮さを同時に生み出した。
2026年の評判をどう見るべきか
今回の反響を評価する際には、3つの観点が参考になる。
1. 懐かしさへの反応: 以前の実写シリーズを知る人にとって、吉岡の再登場自体が大きなニュースになった。
2. ビジュアルへの反応: 白い衣装から黒いドレス、パリジェンヌ風のスタイルへの変化が、新しい魅力として注目された。
3. 商品への関心: 本枯節入りのおだしや50周年企画によって、CMをきっかけに商品そのものへ関心を持つ流れも生まれている。
一方で、SNSの好意的なコメントだけを見て、商品の売上や消費者全体の評価まで判断することはできない。CMの評判と、実際に食べた人の商品評価は分けて考える必要がある。
【プロの結論】どんぎつね復活が示す日清食品の広告戦略
2026年の吉岡里帆のどん兵衛CMを分析すると、単なる人気タレントの再起用にとどまらない、ブランド戦略の変化が見えてくる。
① 人気キャラクターの継続性を重視した展開
2017年から2022年までの実写シリーズでは、吉岡里帆と星野源の関係性が物語の中心だった。
その後、アニメ版に移行し、2026年には吉岡が復帰。キャラクターそのものを残しながら、時代に合わせて表現方法を変えてきた。
これは、特定の出演者だけに依存せず、長期的にキャラクターを育てる広告戦略として興味深い。
② タレントの魅力と商品の機能を結び付けた
3月の「帰ってきたどんぎつね篇」は、だしの味わいを幻想的に表現した作品だった。
9月の「おだしが変わった篇」では、衣装、音楽、新キャラクターまで変更し、商品リニューアルを一つの映像テーマにまとめた。
つまり、吉岡里帆の知名度やキャラクター人気を活用しながら、最終的には「本枯節入りのおだし」という具体的な商品価値へ視聴者の関心を誘導している。
③ 50周年を一度きりのイベントで終わらせない
2026年は、どん兵衛にとって発売50周年の年だ。
3月のクラシック商品の発売、4月のどんぎつね復活、9月の商品リニューアル、11月の地域別だし比べ商品と、複数の施策が続いている。
この流れを見ると、周年記念を単発のキャンペーンにせず、ブランドの歴史と新しい商品価値を継続的に伝える設計になっている。
④ CMを見る人が知っておきたい判断基準
吉岡里帆のCMを楽しむ場合、次の違いを理解しておくと情報を整理しやすい。
| 確認したいこと | 正しい理解 |
|---|---|
| 4年間の空白 | 2022年に当時の出演契約が終了し、2026年に再登場した |
| どんぎつねの終了 | キャラクター自体が終了したわけではない |
| きつねあにき | 50周年記念の公式新キャラクター |
| 2026年のおだし | 東西の重ねだしを維持し、本枯節粉末を追加 |
| 最新の展開 | 9月の最新CMに加え、11月には限定商品パッケージにも登場 |
懐かしいCMをもう一度見たい人には、2017〜2022年の実写シリーズがおすすめだ。一方、衣装や音楽、商品の進化を楽しみたい人には、2026年9月の最新作が見どころになる。
どんぎつねの魅力は、吉岡里帆のかわいらしさだけではなく、時代や商品の変化に合わせてキャラクターの見せ方を変えられることにある。 これが2026年の復活から読み取れる、広告としての大きな強みだ。
【吉岡里帆のどん兵衛CM】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:吉岡里帆のどんぎつねが復活したのはいつ?
2026年3月31日に「帰ってきたどんぎつね篇」がWebで先行公開され、4月24日から全国でテレビ放送が始まった。2022年の「さよなら、どんぎつね篇」以来、約4年ぶりの復活となる。
Q2:2026年9月のどん兵衛の最新CMは何?
「おだしが変わった篇」。2026年9月11日から全国放送が始まり、吉岡里帆が出演する。本枯節入りのおだし、パリジェンヌ風の衣装チェンジ、きつねあにきの登場が見どころだ。
Q3:きつねあにきとは何者?
2026年のどん兵衛発売50周年を記念して誕生した日清食品の公式キャラクター。9月のCMでは、どんぎつねが自分に手を振っていると勘違いするコミカルな役回りで登場する。
Q4:2026年にどん兵衛のおだしは何が変わった?
2026年9月のリニューアルで、高級鰹節の本枯節粉末が新たに配合された。東日本の鰹と宗田鰹、西日本の鰹と昆布という従来の重ねだしは維持されている。
Q5:吉岡里帆と星野源は2026年のCMでも共演している?
2026年の「帰ってきたどんぎつね篇」と「おだしが変わった篇」は吉岡里帆が出演する作品であり、星野源との共演は確認されていない。2022年までの実写シリーズとは異なる新しい構成になっている。
Q6:2026年のどんぎつねのメイキングは見られる?
見られる。日清食品グループの公式YouTubeチャンネルで、3月の「帰ってきたどんぎつね篇」と9月の「おだしが変わった篇」のメイキング映像が公開されている。
まとめ:吉岡里帆のどんぎつねは2026年に新しいステージへ
吉岡里帆とどん兵衛の関係は、2017年のCM初出演から2022年のシリーズ終了、そして2026年の復活へと続いてきた。
2026年3月の「帰ってきたどんぎつね篇」では、黒いドレス姿で大人の魅力を披露。9月の「おだしが変わった篇」では、パリジェンヌ風の衣装チェンジや新キャラクターのきつねあにきとのコミカルな演出が話題になった。
加えて、商品の面でも本枯節粉末を新たに配合するという大きな進化があり、11月2日には吉岡扮するどんぎつねがパッケージに登場する限定商品も発売されている。
2026年のどん兵衛は、50周年という節目を迎え、キャラクター、広告、商品という3つの方向からブランドの魅力を再構築している。
今後のCM展開でも、吉岡里帆のどんぎつねがどのような衣装や世界観で登場するのか。そして、きつねあにきがどのような役割を担っていくのか。過去のシリーズを知るファンにとっても、新しくCMを見る人にとっても、引き続き注目したいポイントだ。