青柳のキャリアを大きく変えたのが、2024年オフに決断したメジャーリーグ挑戦だった。
阪神は2024年12月にポスティングシステムの利用を申請。2025年1月17日、青柳とフィラデルフィア・フィリーズとのマイナー契約が成立した。阪神球団も1月18日に公式発表している。
メジャー契約ではなくマイナー契約からのスタートだったが、青柳にとっては長年の目標に挑戦するための大きな決断だった。フィリーズのスプリングトレーニングには招待選手として参加し、メジャー昇格を目指した。
3Aで苦戦、2A降格を経て自由契約に
しかし、アメリカでの挑戦は厳しいものになった。
開幕はフィリーズ傘下3Aのリーハイバレーで迎えたものの、19試合で防御率7.45と苦戦。6月17日には調整に専念するためのディベロプメント・リスト入りとなり、6月26日には傘下2Aのレディングへ降格した。
2Aでは4試合に先発して1勝2敗、防御率6.91。最終的に7月23日付でフィリーズ傘下から自由契約となったことが、翌24日に日刊スポーツなどで報じられた。
共同通信が伝えたマイナー通算成績は23試合で1勝3敗、防御率7.22。メジャー昇格は実現せず、アメリカでの挑戦は約半年で一区切りとなった。
2025年7月末にヤクルトへ加入
フィリーズを自由契約となった青柳は、2025年7月末に東京ヤクルトスワローズへ加入した。
日本球界復帰後の2025年は3試合に登板し、0勝2敗、防御率8.10。投球回は13回1/3で、被安打14、与四球11、被本塁打3という結果だった。
阪神時代に実績を残した投手だけに、ヤクルトでは再起が期待されていた。しかし、復帰初年度から本来の投球を取り戻すことはできず、2026年も1軍昇格を果たせなかった。
この経緯を見ると、フィリーズでの失敗だけを戦力外の原因と考えるのは正確ではない。渡米前からの成績変動、アメリカでの投球環境への適応、NPB復帰後の結果、そして2026年の故障とファーム成績が連続して影響したと考えられる。
【次の移籍先はどこ?】青柳晃洋の現役続行とNPB復帰の可能性

2026年11月3日現在、青柳の次の所属球団は公表されていない。ヤクルト退団後の進路について、現役続行の意思は示しているものの、具体的な移籍先が決まったという公式発表はない。
注目されるのは、本人がNPBでのプレーを希望していることだ。
週刊女性PRIMEが戦力外通告後の取材として伝えた青柳の発言には、次の言葉がある。
NPBにいられたらいいですけど、自分で選べるところではないので。しっかり野球ができる環境で野球ができたらうれしい。
この言葉からは、日本球界への復帰を望みながらも、最終的には球団側の評価や契約条件を受け入れる姿勢がうかがえる。
NPB復帰の可能性を左右する3つのポイント
青柳が再びNPBのユニホームを着る可能性は残されている。ただし、阪神時代の実績だけで獲得が決まるほど、プロ野球の編成は単純ではない。
他球団が獲得を検討する場合、特に次の3点が評価材料になる。
1. 2026年のファーム成績と投球内容
6勝6敗、防御率4.42は、獲得を判断するうえで慎重な評価が必要な数字だ。一方で、73回1/3を投げて66奪三振を記録しており、一定の奪三振能力は示している。
与四球33に対して奪三振66という数字は、K/BBで2.00。制球面の改善や、先発として安定してイニングを消化できるかが課題になる。
2. 左太もも裏の故障からの回復
春季キャンプ中に離脱した左ハムストリングスの状態も重要だ。2026年4月には実戦復帰し、シーズン終盤までファームで登板しているため、長期間実戦から離れていたわけではない。
ただし、実戦登板を継続できることと、1軍の先発ローテーションを任せられるコンディションにあることは別だ。獲得を検討する球団にとっては、投球フォームや下半身の状態、登板後の回復状況なども判断材料になる。
3. 阪神時代の実績と経験
NPB通算61勝という実績は、青柳の大きな強みだ。2021年と2022年の最多勝、2022年の最優秀防御率など、先発投手としてタイトルを獲得した経験は若手投手にはない価値がある。
一方で、2023年以降の成績が低下していることも事実。球団側は過去の実績と現在のパフォーマンスを分けて評価する必要がある。
考えられる戦力外後の進路
| 進路 | 可能性を判断するポイント | 現状 |
|---|---|---|
| NPB他球団への移籍 | 先発・中継ぎの補強需要と投球内容 | 本人が希望を示している |
| 育成契約での再出発 | 支配下登録を前提とした再調整 | 具体的な発表なし |
| 独立リーグで現役続行 | 実戦機会を確保できる環境 | 具体的な発表なし |
| 海外球団への再挑戦 | 契約条件と海外での評価 | 具体的な発表なし |
| 現役引退 | 本人の意思と今後の契約状況 | 引退発表なし |
現実的に注目したいのは、NPB球団との契約だ。青柳には日本の打者との対戦経験が豊富にあり、過去に先発投手として結果を残している。短期的な契約や再評価を前提とした獲得を検討する球団が現れる可能性はある。
ただし、具体的な球団名を挙げて獲得濃厚とする材料はない。阪神復帰、パ・リーグ移籍、他のセ・リーグ球団への加入など、いずれも現段階では予測の域を出ない。
【プロの結論】青柳に必要なのは過去の栄光ではなく現在の再現性
青柳の今後を考える際に、最も重視すべきなのは2022年のタイトルではなく、現在の投球をどこまで安定させられるかという点だ。
獲得する球団にとって重要なのは、かつて13勝を挙げた投手であること以上に、現在の状態で1軍の打者を抑えられるかどうかである。
2026年のファーム成績には、6勝というプラス材料と、防御率4.42という課題が同居している。故障から復帰して登板を重ねた点も評価材料だが、1軍昇格につながらなかった事実も見逃せない。
したがって、青柳の現役続行を判断するうえでは、過去のタイトル数だけでなく、直近の投球内容、故障の回復状況、契約形態を含めて評価する必要がある。本人が希望するNPBでの再出発が実現するかどうかは、今後の交渉と球団側の判断にかかっている。
【青柳晃洋の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:青柳晃洋は2026年に戦力外通告を受けた?
A1:はい。2026年9月29日、東京ヤクルトスワローズから来季の契約を結ばないと正式に通告されました。
Q2:青柳晃洋は2026年に何勝した?
A2:ファームで6勝6敗、防御率4.42でした。20試合に登板し、1軍での登板はありません。
Q3:青柳晃洋は現役引退する?
A3:2026年11月3日時点で引退発表はありません。本人は現役続行を希望しており、野球ができる環境を探す意向を示しています。
Q4:青柳晃洋の次の移籍先は阪神?
A4:阪神復帰は確定していません。2025年に日本球界へ戻った際も阪神からのオファーはなく、ヤクルトに加入しました。2026年11月3日時点で次の所属球団は発表されていません。
Q5:青柳晃洋はメジャーリーグに昇格できた?
A5:メジャー昇格は実現していません。2025年1月にフィリーズとマイナー契約を結び、傘下3Aと2Aでプレーした後、同年7月に自由契約となりました。
Q6:青柳晃洋は阪神時代にどんなタイトルを獲得した?
A6:2021年と2022年に最多勝と最高勝率を獲得し、2022年には最優秀防御率にも輝きました。2022年は13勝4敗、防御率2.05という成績でした。
まとめ:青柳晃洋の現在と2027年に向けた再出発
2026年11月現在、青柳晃洋はヤクルトから戦力外通告を受けた後も現役続行を希望している。2026年のファーム成績は6勝6敗、防御率4.42。春季キャンプ中の左太もも裏の故障を乗り越えて実戦復帰したものの、最後まで1軍昇格は実現しなかった。
一方、阪神時代には2年連続最多勝、最優秀防御率、最高勝率を獲得し、NPB通算61勝を記録した実績がある。フィリーズとのマイナー契約による海外挑戦も、本人にとっては野球人生の大きな挑戦だった。
青柳が今後どの球団でプレーするのか、NPB復帰が実現するのかは、まだ決まっていない。現役続行への意欲は明確だが、次の契約を勝ち取るには現在の投球内容とコンディションを示す必要がある。
かつてセ・リーグを代表する投手だった青柳晃洋が、もう一度プロのマウンドに立つことができるのか。2027年に向けた移籍交渉と今後の発表が注目される。