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石破茂の総裁選2024を徹底検証!高市早苗との逆転劇、退陣と2026年の現在

河野 恵 河野 恵 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
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2024年9月27日に行われた自民党総裁選は、石破茂氏が高市早苗氏との決選投票を制し、第28代自民党総裁に選出される劇的な展開となりました。第1回投票では高市氏が181票、石破氏が154票で首位を譲ったものの、決選投票では石破氏が215票を獲得し、21票差で逆転勝利を収めています。

しかし、石破政権は長期政権には至りませんでした。2025年9月7日に石破氏が総裁辞任を表明し、同年10月4日の総裁選では高市早苗氏が第29代総裁に選出されました。2026年11月現在、石破氏は首相・総裁の座を離れ、衆議院議員として政治活動を続けています。総裁選の得票構造、勝因、政策の違い、退陣の背景から現在の立場まで、政治的な転換点を時系列で整理します。

【2024年自民党総裁選の結果】石破茂は高市早苗にどう逆転勝利した?

石破茂総裁選

2024年9月27日の自民党総裁選は、過去最多となる9人が立候補した大規模な選挙でした。

岸田文雄総裁の任期満了に伴う選挙であり、政治資金問題によって揺らいだ自民党の信頼回復や、次期衆議院選挙に向けた党の立て直しが大きな争点となっていました。

立候補者には、石破茂氏、高市早苗氏、小泉進次郎氏、林芳正氏、小林鷹之氏、茂木敏充氏、上川陽子氏、河野太郎氏、加藤勝信氏が名を連ねました。

第1回投票の得票数は高市氏がトップ

最初の投票では、高市早苗氏が181票を獲得して首位に立ちました。石破氏は154票で2位、小泉進次郎氏は136票で3位でした。

自民党公式の歴代総裁記録によると、得票の内訳は次のとおりです。

候補者 議員票 党員算定票 合計
高市早苗 72 109 181
石破茂 46 108 154
小泉進次郎 75 61 136
林芳正 38 27 65
小林鷹之 41 19 60
茂木敏充 34 13 47
上川陽子 23 17 40
河野太郎 22 8 30
加藤勝信 16 6 22

出典:自由民主党「自民党の歴史」2024年総裁選記録。

ここで注目したいのは、高市氏と石破氏の党員算定票がほぼ同数だった点です。

- 高市氏:109票
- 石破氏:108票

その差はわずか1票でした。

一方、議員票では高市氏が72票、石破氏が46票と26票の差をつけています。

つまり、第1回投票では高市氏が議員票と党員算定票の両方で石破氏を上回り、総合でも27票のリードを確保していました。

しかし、過半数を獲得した候補者はいなかったため、上位2人による決選投票へ進みます。

決選投票で石破氏が215票を獲得

最終結果:石破氏の逆転勝利

決選投票では、石破氏が215票、高市氏が194票を獲得しました。


2024年9月27日・決選投票


石破茂

215票







高市早苗

194票






勝敗を分けた票差
21票

決選投票の内訳は以下のとおりです。

- 石破茂氏:議員票189票、都道府県票26票
- 高市早苗氏:議員票173票、都道府県票21票

第1回投票と決選投票では、党員票の扱いが異なります。

第1回投票では党員・党友の投票を集計し、候補者ごとに党員算定票を配分します。一方、決選投票では国会議員票に加えて、各都道府県連に1票ずつ割り当てられる都道府県票が使われます。

この仕組みの違いが、石破氏の逆転を可能にした重要な要素でした。

【石破茂の総裁選勝因】議員票の逆転と党内支持の再編が決め手

石破氏の勝因を理解するには、第1回投票と決選投票の議員票の変化を見る必要があります。

議員票は46票から189票へ大幅増加

最も大きな変化は、国会議員票でした。

第1回投票で石破氏が獲得した議員票は46票でしたが、決選投票では189票に増えています。

143票の上積みです。

高市氏も72票から173票に増やしましたが、増加幅は101票でした。

この差が最終的な21票差につながりました。

日本テレビの総裁選分析では、岸田文雄首相が率いていた旧岸田派の議員が決選投票でまとまり、高市氏以外への投票を呼びかけたことが、石破氏の勝因の一つとして指摘されています。

また、党内には、高市氏の保守色の強い主張では次の衆議院選挙で不利になるのではないかという警戒感もあったと報じられました。

決選投票前の5分間演説も注目された

石破氏は決選投票前の演説で、これまでの党内での自身の振る舞いについて謝罪しました。

テレビ朝日のインタビューで取り上げられたのは、次の発言です。

今まで多くの方々の気持ちを傷つけたり、至らぬ点が多かった。心からおわびします。

石破氏は、正論を伝えることと、相手への配慮を欠かさないことは両立しなければならないという趣旨の反省を語っています。

長年、党内で政策論争を展開してきた石破氏にとって、政策への理解だけでなく、同僚議員との関係構築も総裁選の課題でした。

決選投票前の演説は、議員との関係を修復しようとする姿勢を示した場面として注目されました。

地方の党員・党友票にも石破氏の強みがあった

もう一つ見逃せないのが、地方票です。

SOMPOインスティチュート・プラスが2024年9月30日に公表した分析では、決選投票の都道府県票と地域の高齢化率との間に特徴的な関係が見られました。

具体的には、65歳以上の人口比率が30%以上の地域では石破氏が都道府県票を獲得する傾向が強く、30%未満の地域では高市氏が優位でした。

これは、地方の人口構成や地域経済への問題意識が、投票行動に影響した可能性を示す分析です。

石破氏が掲げた地方創生2.0という政策との親和性も、地方での支持を考えるうえで重要な視点です。

【石破茂・高市早苗・小泉進次郎を比較】2024年総裁選の政策公約は何が違った?

2024年の総裁選では、単に人物の人気を競っただけではありません。

石破氏、高市氏、小泉氏は、それぞれ異なる政治課題へのアプローチを示していました。

石破茂の政策公約は「5つの柱」

石破氏が2024年9月に公表した政策集の基本メッセージは、「日本の未来を守り抜く。」でした。

政策の中心は、未来を創ることと守ることを両立させる構想です。

主な政策は以下のとおりです。

1.政治改革と自民党への信頼回復

政治資金の不記載問題を受け、政治資金の透明性を高めることを重視しました。

不記載議員への反省を求めることや、第三者機関の早期設置、政治資金のルール見直しなどを掲げています。

2.地方創生2.0

東京一極集中を是正し、地方経済の再生を目指す政策です。

デジタルインフラや税制を活用し、地方に複数の文化・経済拠点を形成する構想を示しました。

3.経済・物価高対策

物価上昇から国民生活を守りながら、消費と投資を拡大する成長型経済を目指しました。

賃金引き上げや生産性向上も政策課題に含まれています。

4.外交・安全保障

全方位外交を掲げ、日米同盟の強化と地域の多国間安全保障体制の構築を提唱しました。

特に注目されたのが「アジア版NATO」構想です。日米地位協定の改定検討や安全保障基本法の制定も政策集に盛り込まれていました。

5.少子化対策・社会保障

子育て世代への支援、教育改革、女性の社会参画などを重視しました。

また、最低賃金の全国平均1,500円を2020年代に実現する目標も示しています。

これらは2024年総裁選の政策集に記載された公約であり、掲げた政策すべてが実現したという意味ではありません。

高市早苗・小泉進次郎との政策の違い

PwC Intelligenceが2024年9月に公表した政策比較では、3人の主張には明確な方向性の違いがありました。

比較項目 石破茂 高市早苗 小泉進次郎
基本姿勢 日本の未来を守る 強い日本と成長 新時代への改革
経済政策 地方再生・賃金向上 戦略的な財政出動 規制改革・産業振興
金融政策 経済状況を踏まえた正常化 金融緩和の継続 マクロ政策の詳細は比較的明確でない
主な重点 地方創生・安全保障 経済成長・総合的国力 スタートアップ・ライドシェア
政治改革 政治資金の透明化 強い自民党の再構築 政治の意思決定改革

石破氏と小泉氏は議員票と党員票の構成も違った

第1回投票の結果を比較すると、2人の支持構造の違いも分かります。

石破氏は党員算定票108票に対して議員票46票でした。

小泉氏は議員票75票に対して党員算定票61票でした。

つまり、石破氏は党員・党友からの支持を集め、小泉氏は国会議員から比較的多くの支持を得ていた構図です。

高市氏はその両方で強さを示していました。

この数字から分かるのは、総裁選の勝敗が政策の優劣だけで決まるわけではないということです。党員・党友、国会議員、それぞれの投票行動を読み解く必要があります。

【2025年9月に石破茂が総裁退陣】辞任理由と高市早苗への交代を時系列で解説

2024年の総裁選で劇的な勝利を収めた石破氏でしたが、2025年には政権運営が厳しい局面を迎えます。

参議院選挙での敗北が政権を揺さぶった

2025年7月20日に投開票された参議院議員通常選挙では、自民党と公明党の与党が過半数を維持できませんでした。

自民党は39議席、公明党は8議席で、合計47議席にとどまりました。

前年の衆議院選挙でも与党は過半数を失っており、衆参両院で少数与党となったことは、石破政権にとって大きな政治的打撃でした。

石破氏は当初、続投する意向を示していましたが、党内では退陣を求める声が強まり、総裁選の前倒しを求める動きも広がりました。

2025年9月7日に辞任を正式表明

石破氏は2025年9月7日、首相官邸で記者会見を開き、自民党総裁を辞任することを表明しました。

本人が説明した理由は、大きく2つあります。

- 米国の関税措置をめぐる日米交渉に一定の区切りがついたこと。
- 総裁選前倒しをめぐる党内対立が深まり、党内に決定的な分断が生じることを避けたかったこと。

特に、米国との関税交渉については、日米間の投資に関する了解覚書の署名と米国大統領令の発出を受け、一区切りついたと説明しています。

首相官邸に掲載された会見全文では、党内分断への懸念について次のように述べています。

このまま党則第6条第4項に基づく臨時総裁選要求の意思確認に進んでは、党内に決定的な分断を生みかねないと考えた

また、米国との関税交渉に区切りがついたことを、後進に道を譲る決断をしたタイミングとして説明しました。

2025年の臨時総裁選はどのように進んだ?

ここで押さえておきたいのが、2025年の総裁選の手続きです。

石破氏は辞任表明と同時に、党則第6条第2項に基づく、総裁が任期中に欠けた場合の臨時総裁選の実施を指示しました。

そのため、党所属議員らが求める同条第4項に基づく前倒し要求の意思確認は行われませんでした。

これは単なる名称の違いではありません。総裁が自ら辞任して後任を選ぶ手続きに移ったという点で、政治的な意味があります。

高市早苗氏が第29代自民党総裁に就任

2025年10月4日に行われた総裁選では、高市早苗氏と小泉進次郎氏が決選投票に進みました。

結果は次のとおりです。

- 高市早苗氏:185票(議員票149票、都道府県票36票)
- 小泉進次郎氏:156票(議員票145票、都道府県票11票)

高市氏は決選投票で29票差をつけ、小泉氏を破りました。

自民党公式の歴代総裁記録では、高市氏は第29代自民党総裁として、2025年10月4日から就任したと記録されています。

その後、2025年10月21日に国会で首相に指名され、第1次高市内閣が発足しました。

つまり、石破氏が総裁辞任を表明した9月7日から、新しい総裁が決まる10月4日まで約1か月。そして新しい総理が誕生する10月21日まで、さらに時間がかかっています。

【石破茂の現在2026年最新】元総理は今どのような立場なのか?

2026年11月3日現在、石破茂氏は自民党総裁でも内閣総理大臣でもありません。

現在の立場を理解するうえで、2026年の衆議院選挙と高市政権の状況が重要になります。

2026年2月の衆議院選挙で鳥取1区から当選

石破氏は2026年2月8日に行われた第51回衆議院議員総選挙で、鳥取県第1区から立候補しました。

TBS NEWS DIGの開票結果によると、得票数は66,146票で当選しています。

したがって、石破氏は政界を引退したわけではありません。

首相・総裁という党と政府のトップの座を離れた後も、国会議員として政治活動を続けています。

2026年11月現在の自民党総裁は高市早苗

自民党公式の役員一覧では、2026年11月2日現在、総裁は高市早苗氏です。

首相官邸の第105代内閣総理大臣の記録でも、高市氏が2026年2月18日から首相を務めていることが確認できます。

2026年9月17日には第2次高市改造内閣が発足しており、11月現在も高市政権が続いています。


2026年11月現在の政治的な立場



衆議院議員
元第102・103代内閣総理大臣/元第28代自民党総裁
鳥取県第1区選出。2026年2月の衆院選で当選。



自民党総裁・内閣総理大臣
第29代自民党総裁/第105代内閣総理大臣
2025年10月に総裁就任、2026年11月現在も政権を担当。


石破氏の現在を調べる際に注意したいのは、総裁辞任と議員辞職を混同しないことです。

総裁を退いたことは事実ですが、国会議員としての活動まで終了したわけではありません。

【プロの結論】石破茂の総裁選が日本政治に残した意味とは?

石破茂氏の2024年総裁選での勝利と、2025年の退陣は、一見すると矛盾しているようにも見えます。

しかし、この2つの出来事は、自民党総裁選と国政選挙が異なる政治的評価によって動くことを示しています。

2024年の勝利は党内の支持をまとめた結果

2024年の総裁選で石破氏は、最初の投票で高市氏に27票差をつけられました。

しかし、決選投票では議員票を大幅に伸ばし、党内の異なる勢力から支持を集めることに成功しました。

これは、党員・党友の支持だけでは総裁の座を獲得できず、最後には国会議員の判断が大きく影響するという自民党総裁選の特徴を表しています。

また、地方票での優位性も、石破氏の政治的な強みでした。

地方創生や地域経済への関心が、党員・党友の支持を集める政策的な基盤になっていたと考えられます。

2025年の退陣は国政選挙と党内統治の問題

一方、2025年には衆参両院で与党が過半数を失い、政権運営の難しさが表面化しました。

総裁選に勝つための党内調整と、国民の支持を維持して政権を運営することは、同じ課題ではありません。

石破氏は2024年に党内の支持をまとめて総裁になりましたが、その後の国政選挙での敗北によって、政権の継続をめぐる党内の対立に直面しました。

そして、最終的には党内分断を避けることを理由の一つとして辞任を決断しました。

総裁選を評価する際に見るべき3つの判断基準

石破茂総裁選を振り返る際には、次の3点を分けて考えることが重要です。

1. 党員票と議員票を分けて見る。 第1回投票での党員算定票の強さと、決選投票での議員票の動きを区別することで、勝因が見えてきます。
2. 総裁選と国政選挙を混同しない。 自民党内部での選出結果は、全国の有権者による直接的な首相選挙とは異なります。
3. 辞任表明と首相退任の日付を区別する。 2025年9月7日の総裁辞任表明と、10月21日の首相交代は別の出来事です。

この3点を押さえると、石破氏の総裁選での逆転勝利から退陣までの政治的な流れを、より正確に理解できます。

【石破茂の総裁選に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:2024年の自民党総裁選で石破茂は何票を獲得しましたか?

A1:決選投票で215票を獲得しました。内訳は議員票189票、都道府県票26票です。高市早苗氏の194票を21票上回りました。

Q2:石破茂が高市早苗に逆転勝利した理由は何ですか?

A2:決選投票で議員票を大きく伸ばしたことが最大の要因です。旧岸田派の支持や高市氏に対する党内の警戒感、決選投票前の石破氏の演説なども勝敗に影響したと報じられています。

Q3:石破茂はなぜ2025年9月に総裁を辞任したのですか?

A3:2025年の参議院選挙で与党が過半数を失い、党内から退陣を求める声が強まっていました。石破氏本人は、米国との関税交渉に一区切りがついたことと、党内の決定的な分断を避けることを辞任の理由として説明しました。

Q4:2026年現在、石破茂は何をしていますか?

A4:2026年2月の衆議院選挙で鳥取1区から当選し、衆議院議員として活動しています。自民党総裁と内閣総理大臣は高市早苗氏が務めています。

まとめ:石破茂の総裁選は逆転勝利から政権交代まで続く政治の転換点

石破茂氏の2024年自民党総裁選は、第1回投票で高市早苗氏に後れを取った候補者が、決選投票で議員票を積み上げて勝利した象徴的な選挙でした。

第28代総裁に就任した石破氏は、地方創生2.0、政治改革、外交・安全保障などを掲げて政権を担いました。しかし、衆参両院での選挙結果や党内の対立によって政権運営は難しくなり、2025年9月に総裁辞任を表明します。

後任には高市早苗氏が選ばれ、2025年10月21日に首相に就任しました。2026年11月現在、高市氏が自民党総裁・首相を務め、石破氏は衆議院議員として活動しています。

石破茂総裁選の本質は、党員の支持を集める力と、議員間の合意を形成する力の両方が総裁選の勝敗を左右することを示した点にあります。

そして、その後の退陣劇は、党内で総裁に選ばれることと、国政選挙を経て政権を安定させることが別の政治課題であることを浮き彫りにしました。

2024年の逆転勝利、2025年の退陣、2026年の現在を一続きの政治史として見ることで、石破茂氏の総裁選が残した意味がより鮮明になります。

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河野 恵
デジタルマーケター 河野 恵
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美容・健康・暮らしのテーマを担当。公的機関の資料やメーカー公式の成分表示を参照し、効果を断定しない書き方で整理することを心がけています。

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