男子カーリング世界選手権2026は、アメリカ・ユタ州オグデンのウィーバー・カウンティ・アイスシートで開催され、スウェーデンが優勝、カナダが準優勝、スコットランドが3位となりました。日本代表は12試合を戦い、5勝7敗で最終順位8位。惜しくも決勝トーナメント進出を逃しました。
今大会では、スウェーデン代表ニクラス・エディン、カナダ代表マット・ダンストン、スコットランド代表ロス・ホワイトら世界トップクラスの選手が激突。日本もスコットランドを破るなど存在感を示しましたが、上位国との対戦では課題も残りました。大会結果、最終順位表、日本代表メンバー、予選成績、試合日程・配信情報を整理し、世界との差と次戦への注目点を解説します。
【男子カーリング世界選手権2026の結果】日本8位、優勝はスウェーデン

2026年大会の男子カーリング世界選手権大会結果は、スウェーデンの優勝で幕を閉じました。決勝ではカナダを9対6で下し、世界王者の座を獲得しています。
準優勝はカナダ、3位はスコットランド。日本代表は8位で大会を終えました。
大会はアメリカ・ユタ州オグデンのWeber County Ice Sheetで開催。開催地時間では3月27日から4月4日まで、日本カーリング協会が案内した日本時間の会期では3月28日から4月5日までとなっています。
参加したのは13か国。総当たりの予選を戦い、上位6チームがプレーオフに進出する方式でした。日本は予選を5勝7敗で終え、プレーオフ進出となる6位以内には届きませんでした。
一方、予選では最終的に3位となったスコットランドに7対5で勝利しています。日本代表には世界上位国と互角に戦える可能性を示した試合もあり、8位という順位だけでは評価しきれない内容も残りました。
【男子カーリング世界選手権最終順位表】全13チームの結果とスキップ
男子カーリング世界選手権2026の最終順位を、各国のスキップ(チームの司令塔となる選手)と予選成績を含めて整理しました。
| 最終順位 | 国・地域 | スキップ | 予選成績 |
|---|---|---|---|
| 1位 | スウェーデン | ニクラス・エディン | 10勝2敗 |
| 2位 | カナダ | マット・ダンストン | 10勝2敗 |
| 3位 | スコットランド | ロス・ホワイト | 10勝2敗 |
| 4位 | アメリカ | ジョン・シュスター | 8勝4敗 |
| 5位 | イタリア | ステファノ・スピレル | 8勝4敗 |
| 5位 | スイス | マルコ・ヘスリ | 9勝3敗 |
| 7位 | 中国 | 徐暁明 | 6勝6敗 |
| 8位 | 日本 | 山口剛史 | 5勝7敗 |
| 9位 | ドイツ | マルク・ムスカテヴィッツ | 4勝8敗 |
| 10位 | 韓国 | キム・スヒョク | 3勝9敗 |
| 11位 | チェコ | ルーカス・クリマ | 3勝9敗 |
| 12位 | ポーランド | コンラート・スティヒ | 2勝10敗 |
| 13位 | ノルウェー | アンドレアス・ハールスタッド | 0勝12敗 |
※イタリアとスイスは最終順位5位で並んでいます。予選順位と最終順位は必ずしも一致しません。プレーオフの予選敗退チームは、予選順位に基づいて最終順位が決定されます。
注目したいのは、スウェーデン、カナダ、スコットランドの3チームが、いずれも予選10勝2敗という好成績を残したことです。
予選だけを見れば同じ勝敗数だった3チームですが、最終的にはスウェーデンが優勝、カナダが準優勝、スコットランドが3位と、それぞれ異なる結果になりました。予選の安定感に加え、プレーオフでの勝負強さが最終順位を左右した大会です。
【カーリング日本代表メンバー】栁澤李空・山口剛史ら5人の役割
2026年の男子カーリング世界選手権に出場した日本代表は、栁澤李空、山口剛史、山本遵、小泉聡、臼井槙吾の5人です。
日本カーリング協会の代表選手一覧とWorld Curlingの公式大会記録では、山口剛史がスキップを務め、栁澤李空がバイススキップを担当。山本遵、小泉聡、臼井槙吾もチームに名を連ねました。
日本代表5人のポジション
- 栁澤李空(柳澤李空):フォース。バイススキップとしてチームを支える役割。
- 山口剛史:サード。スキップを務め、戦術や試合運びを統括。
- 山本遵:セカンド。中盤のショットを担当。
- 小泉聡:リード。序盤のストーン配置を担う。
- 臼井槙吾:リザーブ。控え選手としてチームを支える。
カーリングは、単純に個々のショット成功率だけで勝敗が決まる競技ではありません。リードが作るガードやハウスへの配置、セカンドとサードによる局面の調整、そしてスキップによる最終判断が連動することで得点機会が生まれます。
特にフォースとスキップの連携は重要です。最終投球に向けた選択肢をどれだけ残せるかによって、エンドの展開が大きく変わります。
今回の日本代表は、山口剛史を中心とした布陣で世界選手権に挑みました。栁澤李空ら若い世代を含むメンバー構成も、今後の日本男子カーリングを考えるうえで注目されます。
【日本代表の予選成績を検証】12試合の勝敗と世界との差
日本代表の8位という成績を詳しく見るには、12試合の結果を確認する必要があります。
公式結果記録による日本の予選成績は5勝7敗。勝利した相手はノルウェー、スコットランド、ドイツ、ポーランド、韓国でした。
日本代表の全12試合の結果
- 3月28日:ノルウェーに6対4で勝利
- 3月28日:スコットランドに7対5で勝利
- 3月29日:スイスに3対8で敗戦
- 3月30日:スウェーデンに3対7で敗戦
- 3月30日:中国に7対8で敗戦
- 3月31日:アメリカに2対9で敗戦
- 3月31日:カナダに3対8で敗戦
- 4月1日:ドイツに10対4で勝利
- 4月2日:チェコに6対7で敗戦
- 4月2日:イタリアに4対6で敗戦
- 4月3日:ポーランドに10対2で勝利
- 4月3日:韓国に9対3で勝利
この結果から見えてくるのは、上位国との対戦で勝ち星を積み重ねられなかった点です。
上位6チームとの対戦は1勝5敗
プレーオフに進出した上位6チームは、スウェーデン、カナダ、スコットランド、スイス、アメリカ、イタリアでした。
日本はこの6チームとの対戦で、スコットランドに勝利した一方、残る5チームには敗れています。
つまり、プレーオフ進出国との対戦成績は1勝5敗です。一方、その他の6チームとの対戦では4勝2敗でした。
この数字は、日本が世界のトップ層に対して勝利する力を持ちながら、12試合を通して同じ水準のパフォーマンスを維持することに課題を残したことを示しています。
惜しかった中国戦とチェコ戦
特に注目したいのが、中国戦の7対8、チェコ戦の6対7という結果です。どちらも1点差での敗戦でした。
カーリングでは、相手のストーンをどのように処理するか、最終投球でどの位置を狙うかといった細かな判断が1点の差につながります。
こうした接戦を勝ち切れるかどうかは、上位進出を目指すチームにとって重要なテーマです。
一方で、スコットランドを7対5で破った事実も見逃せません。スコットランドは最終的に銅メダルを獲得したチームです。日本にはメダル圏内の実力を持つ相手を倒せる力があることも、今大会の結果から読み取れます。
【男子カーリング世界選手権の優勝国】エディン、ダンストン、ホワイトの戦い
2026年大会のメダル争いを振り返ると、スウェーデンの安定した強さと、カナダ、スコットランドの勝負強さが際立ちました。
優勝・スウェーデン代表ニクラス・エディン
優勝したスウェーデンのスキップは、ニクラス・エディンです。
エディンは大会開幕前の時点で世界選手権7度の優勝経験を持ち、今回が15回目の世界選手権出場でした。チームも2022年北京冬季オリンピックで金メダルを獲得し、世界選手権で複数回の優勝を経験している強豪です。
2026年の決勝ではカナダを9対6で撃破。世界大会で培った経験とチームとしての完成度を、最後の試合でも結果につなげました。
準優勝・カナダ代表マット・ダンストン
カナダを率いたのはマット・ダンストンです。
ダンストン率いるチームは、このレベルの世界選手権への出場が初めてでした。それでも予選を10勝2敗で突破し、決勝まで進出しています。
最終的にはスウェーデンに6対9で敗れましたが、初出場のチームが銀メダルを獲得したことは、今大会の大きなトピックです。
3位・スコットランド代表ロス・ホワイト
銅メダルを獲得したスコットランドのスキップはロス・ホワイトです。
ホワイト率いるチームも、このレベルの世界選手権では初出場となるチームでした。予選では日本に敗れたものの、その後は安定した戦いを続けてプレーオフを勝ち上がりました。
銅メダル決定戦ではアメリカを11対6で下しています。予選の1敗だけでチームの実力を判断できないことを示す結果でした。
大会のプレーオフ方式が順位を左右
今大会は、予選上位2チームが準決勝へ直接進み、3位から6位までの4チームが予選通過決定戦を戦う方式でした。
予選で上位に入ることには、試合数を抑えながら準決勝へ進めるという大きなメリットがあります。
スウェーデンとスコットランドは予選10勝2敗で上位2枠を確保。カナダも同じ10勝2敗でしたが、順位は3位となり、予選通過決定戦から決勝進出を目指す展開となりました。
この大会は、予選での勝敗だけでなく、プレーオフに向けたコンディション管理や短期決戦での判断力も問われる大会だったのです。
【男子カーリング世界選手権2026の試合日程・配信】日本時間と視聴方法
大会の試合日程は、アメリカ・ユタ州の現地時間と日本時間で日付が異なります。
日本カーリング協会が発表した日本向けスケジュールでは、予選は3月28日から4月3日まで実施され、プレーオフ、準決勝、メダル決定戦が4月4日と5日に組まれていました。
日本代表の試合日程
- 3月28日(土)04:30:ノルウェー戦
- 3月28日(土)10:00:スコットランド戦
- 3月29日(日)10:00:スイス戦
- 3月30日(月)00:00:スウェーデン戦
- 3月30日(月)10:00:中国戦
- 3月31日(火)05:00:アメリカ戦
- 3月31日(火)10:00:カナダ戦
- 4月1日(水)05:00:ドイツ戦
- 4月2日(木)00:00:チェコ戦
- 4月2日(木)05:00:イタリア戦
- 4月3日(金)00:00:ポーランド戦
- 4月3日(金)05:00:韓国戦
※時刻は日本カーリング協会が掲載した日本時間のスケジュールです。
テレビ放送とオンライン配信
日本カーリング協会の大会案内では、テレビ放送の予定はありませんでした。
オンライン配信については、World Curlingが運営するCurling Channelが案内され、ライブ視聴にはアカウント登録と有料の視聴パスが必要とされていました。
ただし、配信権の契約によって地域ごとに視聴制限が設けられる場合があります。全試合が必ず同じ条件で視聴できるとは限りません。
なお、2026年10月現在、大会自体は終了しています。過去の試合映像やアーカイブが視聴できるかどうかは、配信サービス側の最新案内を確認する必要があります。
【プロの結論】日本代表8位から見える課題と次戦への期待
2026年の男子カーリング世界選手権で、日本代表が得た8位という結果は、世界のトップ層との距離を考えるうえで重要な材料になります。
特に注目したいのは、上位6チームとの対戦で1勝5敗だったことです。スコットランドを破る力を見せた一方、スウェーデン、カナダ、スイス、アメリカ、イタリアには勝ち切れませんでした。
ここから考えられる次の課題は、大きく3つあります。
- 上位国との接戦を勝ち切る力:中国戦やチェコ戦のような1点差の試合で、最終局面の判断を精度高く実行すること。
- 12試合を通した安定感:一部の強豪に勝つだけでなく、連戦の中でもショットの精度と戦術の再現性を保つこと。
- チーム内の連携強化:スキップと各ポジションの意思疎通を深め、状況に応じた選択肢を増やすこと。
一方、今回の結果を悲観的に捉える必要もありません。銅メダルのスコットランドを破ったことは、日本の実力を示す具体的な成果です。
世界選手権では、1試合の勝利と大会全体の順位は別の評価軸になります。強豪を倒す能力を持っていても、12試合の総当たりで勝ち星を安定して積み上げなければ、プレーオフには進めません。
次戦に向けては、山口剛史を中心とするチームの戦術的な成熟に加え、栁澤李空、山本遵、小泉聡、臼井槙吾ら選手の成長にも注目したいところです。
日本代表が目指すべきなのは、単発の金星だけではなく、世界上位6チームと年間を通じて競り合える安定した競技力です。
【男子カーリング世界選手権に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:男子カーリング世界選手権2026の優勝国はどこですか?
A1:スウェーデンです。決勝でカナダを9対6で破りました。準優勝はカナダ、3位はスコットランドです。
Q2:日本代表の最終順位と予選成績は?
A2:日本代表は13チーム中8位でした。予選12試合の成績は5勝7敗で、プレーオフ進出はなりませんでした。
Q3:2026年の日本代表メンバーは誰ですか?
A3:栁澤李空、山口剛史、山本遵、小泉聡、臼井槙吾の5人です。山口剛史がスキップを務めました。
Q4:男子カーリング世界選手権2026はいつ開催されましたか?
A4:アメリカ・ユタ州オグデンで、開催地時間の3月27日から4月4日まで開催されました。日本時間では3月28日から4月5日です。
Q5:大会の試合はどこで配信されましたか?
A5:World CurlingのCurling Channelでオンライン配信が案内されていました。日本カーリング協会によるとテレビ放送の予定はなく、オンライン視聴にはアカウントと有料パスが必要でした。
まとめ:男子カーリング世界選手権2026の結果と今後の注目点
男子カーリング世界選手権2026は、スウェーデンが優勝、カナダが準優勝、スコットランドが3位という結果になりました。日本代表は5勝7敗で8位。栁澤李空、山口剛史、山本遵、小泉聡、臼井槙吾の5人が世界の強豪と対戦しました。
今大会の大きな収穫は、最終的に銅メダルを獲得したスコットランドを破ったことです。一方、上位6チームとの対戦では1勝5敗にとどまり、安定した勝ち星を積み上げる力が今後の課題として浮かび上がりました。
8位という結果を次の成長につなげられるか。日本男子カーリングが世界の表彰台を目指すうえで、今後の国際大会におけるチーム編成、試合運び、接戦での勝負強さが重要な注目ポイントとなります。
主な参照資料: 日本カーリング協会の2026年大会公式情報、World Curlingの大会プレビュー、公式Results Book(最終順位・試合結果・選手登録記録)。