2026年10月31日現在、大相撲の霧島鐵力(きりしま・てつお)は、2026年11月場所で東大関に位置しています。3月場所では12勝3敗で幕内優勝を果たし、同月25日に大関への再昇進が正式決定。大関陥落から約2年、実力で最高位に返り咲いた力士です。
2026年は5月場所と7月場所でも12勝3敗を記録し、いずれも優勝決定戦に進出。一方、9月場所は8勝7敗と苦戦しました。霧馬山時代からの改名、音羽山部屋への転籍、通算成績、そして横綱昇進の可能性まで、日本相撲協会の公式プロフィールと各場所の記録をもとに整理します。
【最新情報】霧島の現在は東大関!2026年11月場所の番付と近況

2026年11月場所の番付で、霧島は東大関に名を連ねています。日本相撲協会の力士プロフィールにも、所属部屋は音羽山、しこ名は霧島鐵力と掲載されています。
11月場所の番付は10月26日に発表されました。場所の開催期間は11月8日から22日まで、会場は福岡国際センターです。10月31日時点ではまだ初日前のため、11月場所の成績は0勝0敗となっています。
東大関という地位は、2026年3月場所後に大関へ復帰して以来、継続して守っているものです。9月場所で8勝7敗と勝ち越したことで、11月場所も大関の地位を維持しました。
霧島鐵力の基本プロフィール
日本相撲協会の公式プロフィールに掲載されている基本情報は次のとおりです。
- 四股名:霧島鐵力(きりしま・てつお)
- 本名:ビャンブチュルン・ハグワスレン
- 生年月日:1996年4月24日
- 年齢:30歳(2026年10月現在)
- 出身地:モンゴル・ドルノドゥ
- 所属部屋:音羽山部屋
- 番付:東大関
- 身長:186cm
- 体重:150kg(公式プロフィール掲載値)
- 得意技:左四つ・寄り・投げ
霧島の特徴は、恵まれた体格だけに頼らない、組み手の技術と柔軟な攻めにあります。モンゴル出身の力士として日本の大相撲で経験を積み、序ノ口から大関まで番付を上げてきました。
2026年の霧島を理解するうえで重要なのは、単に大関へ復帰したという事実だけではありません。首の故障による陥落を経験しながら、三役と平幕を行き来して再び優勝争いの中心に戻ってきた点にあります。
【2026年の成績】3月場所の幕内優勝から9月場所までを総整理
2026年の霧島は、春場所での優勝をきっかけに大関へ復帰。その後も優勝争いに加わり続けました。
3月場所:12勝3敗で自身3度目の幕内優勝
2026年3月場所、東関脇で出場した霧島は12勝3敗を記録しました。14日目に優勝を決め、千秋楽を待たずに賜杯を獲得。自身にとって3度目の幕内優勝となりました。
この場所では横綱や大関を相手にした取組でも存在感を示し、11連勝を記録するなど安定した相撲を展開しました。優勝を決めたことに加え、直近の場所でも上位に通用する成績を残していたことが、大関再昇進への大きな材料となりました。
日本相撲協会は3月25日の番付編成会議と理事会で大関昇進を決定。霧島は12場所ぶりに大関の地位へ復帰しました。
5月場所:12勝3敗で優勝決定戦に進出
大関復帰後、最初の場所となった5月場所でも霧島は好調を維持しました。結果は12勝3敗。千秋楽の本割で宇良を破り、小結・若隆景と同じ成績で優勝決定戦に進みました。
しかし、決定戦では若隆景に押し出しで敗れ、優勝は逃しました。大関として優勝争いの最終局面まで残ったことは評価できますが、賜杯を手にするにはあと一歩届きませんでした。
7月場所:再び12勝3敗、優勝決定巴戦へ
7月場所でも霧島は12勝3敗を記録。2場所連続で優勝決定戦に進出する活躍を見せました。
千秋楽の本割では琴櫻を寄り切りで破り、優勝決定巴戦への進出を決めました。しかし、決定戦では安青錦、熱海富士に敗れ、優勝を逃しています。
2場所続けて12勝を挙げながら優勝を逃したことは、霧島にとって悔しい結果でした。一方で、上位力士との激しい優勝争いを経験し、大関としての力量を示した場所でもあります。
9月場所:8勝7敗で勝ち越しも横綱昇進は持ち越し
9月場所の成績は8勝7敗でした。勝ち越しは確保したものの、5月・7月場所のような優勝争いには加われませんでした。
場所前には横綱昇進への期待も高まっていましたが、序盤から平幕相手に黒星を重ね、昇進への機運は後退。8日目に3敗目を喫した段階で、場所後の横綱昇進は厳しい状況となりました。
この結果、2026年9月場所後の横綱昇進は実現していません。11月場所では、まず大関として安定した成績を取り戻せるかが注目されます。
【大関陥落から復帰まで】霧島が再昇進を果たした本当の理由
霧島のキャリアで大きな転換点となったのが、2024年の大関陥落です。2023年7月場所に新大関となったものの、首の故障によって本来の相撲を取れない時期が続きました。
2024年5月場所の首の故障が陥落の原因に
2024年3月場所で5勝10敗と負け越した霧島は、2度目のかど番で5月場所を迎えました。しかし、首の痛みが悪化し、6日目まで1勝5敗。7日目から休場しました。
日本相撲協会に提出された診断書には、頸椎症性神経根症と記載され、約2週間の加療が必要とされました。再出場しなかったため、2場所連続の負け越しとなり、大関からの陥落が決まりました。
2024年7月場所では関脇として再起を図りました。10勝以上を挙げれば特例で大関に復帰できる状況でしたが、結果は8勝7敗。1場所での復帰はなりませんでした。
2025年から2026年にかけて復活の足場を築く
その後も霧島は上位で戦い続けました。2025年は関脇や前頭で成績に波がありましたが、同年11月場所で11勝4敗を記録。続く2026年1月場所でも関脇として11勝4敗を挙げました。
そして3月場所では12勝3敗で幕内優勝。2025年11月、2026年1月、3月の3場所合計は34勝11敗となりました。
大関昇進の一般的な目安は、三役で直近3場所33勝以上とされています。ただし、霧島の場合は直近3場所のうち最初の場所が前頭2枚目でした。単純に三役3場所の33勝という条件を満たしたケースではありません。
それでも、直近3場所で34勝を挙げたこと、関脇として2場所続けて二桁勝利を記録したこと、そして3月場所で優勝したことが高く評価されました。審判部長も優勝したことが再昇進に大きく影響したとの見解を示しています。
霧島の大関陥落から復帰までの年表
| 時期 | 番付・成績 | 主な出来事と意味 |
|---|---|---|
| 2023年7月 | 新大関 | 霧馬山から霧島へ改名して大関昇進 |
| 2023年11月 | 13勝2敗 | 2度目の幕内優勝 |
| 2024年3月 | 5勝10敗 | 首の故障の影響もあり負け越し |
| 2024年5月 | 1勝6敗8休 | 頸椎症性神経根症で休場、大関陥落 |
| 2024年7月 | 関脇・8勝7敗 | 10勝に届かず、特例による即時復帰を逃す |
| 2025年11月 | 前頭2枚目・11勝4敗 | 上位で二桁勝利を記録 |
| 2026年1月 | 関脇・11勝4敗 | 大関復帰に向けて好成績を継続 |
| 2026年3月 | 関脇・12勝3敗 | 3度目の幕内優勝、3月25日に大関再昇進決定 |
| 2026年5月 | 大関・12勝3敗 | 若隆景との優勝決定戦に進出 |
| 2026年7月 | 大関・12勝3敗 | 優勝決定巴戦に進出 |
| 2026年9月 | 大関・8勝7敗 | 勝ち越しを確保するも横綱昇進は持ち越し |
| 2026年11月 | 東大関 | 九州場所で大関として再び上位を目指す |
特例による即時復帰を逃した後、通常の番付編成のなかで大関に戻った霧島の復活劇は、相撲界でも異例のものです。日本相撲協会の決定と報道各社の記録によれば、現行のかど番制度が始まった1969年以降、特例以外の方法で大関に復帰した力士は魁傑、照ノ富士に続く3人目となりました。
【霧馬山から霧島へ】改名の経緯と音羽山部屋での現在
霧島を長く応援しているファンにとって、霧馬山という名前はなじみ深いものです。現在の四股名は2023年5月31日の大関昇進決定時に発表されました。
霧馬山から霧島へ改名した理由
霧島は、関脇時代に「霧馬山鐵雄(きりばやま・てつお)」という四股名で土俵に上がっていました。
2023年5月31日、大関昇進が決まった際、師匠だった陸奥親方(元大関・霧島)の現役時代の四股名を受け継ぎ、「霧島」へ改名することを発表しました。
同時に下の名前も「鐵雄」から「鐵力」に変更。読み方は従来と同じ「てつお」で、正式な四股名は霧島鐵力となりました。
つまり、霧島という名前は単なる改名ではなく、師匠の四股名を受け継ぐという意味を持っています。2023年の新大関昇進を機に、師弟のつながりを象徴する名前となりました。
陸奥部屋から音羽山部屋へ転籍した経緯
霧島は長らく陸奥部屋に所属していましたが、2024年4月2日付で音羽山部屋へ転籍しました。
背景にあったのは陸奥部屋の閉鎖です。師匠だった陸奥親方(元大関・霧島)が2024年4月3日に65歳の定年を迎えることに伴い、部屋が閉鎖されることになりました。
転籍先となった音羽山部屋は、元横綱・鶴竜が音羽山親方として師匠を務める部屋です。日本相撲協会は陸奥部屋所属員の転籍を承認し、霧島も音羽山部屋へ移りました。
この転籍は、霧島が問題を起こしたことによるものではありません。師匠の定年と部屋の閉鎖に伴う所属変更です。
現在は音羽山部屋の看板力士として、部屋の代表的な存在となっています。大関陥落後の再起も、新しい環境で続けてきたものです。
【通算成績と得意技】霧島の強さを支える相撲スタイル
霧島の魅力は、組んでからの技術の高さと、相手の動きに応じて攻め方を変えられる柔軟性にあります。
得意技は左四つ・寄り・投げ
日本相撲協会が公表している得意技は、左四つ、寄り、投げです。
- 左四つ:左手を相手の右下手、右手を相手の左上手に入れる形を基本に、組み手をつくる技術。
- 寄り:相手のまわしを引きつけ、体勢を崩しながら土俵の外へ押し出す攻め。
- 投げ:相手の重心や体勢の崩れを利用し、組んだ状態から勝負を決める技。
特に左四つからの寄りは、霧島の相撲を象徴する形です。相手に先手を取らせず、組み止めてから自分の形に持ち込む技術が強みとなっています。
日本相撲協会の直近6場所を対象とした決まり手傾向では、寄り切りが21%、押し出しが17%、上手投げが12%を占めています。組み技を得意としながら、押しの攻めでも白星を挙げられることが数字から読み取れます。
霧島の生涯戦歴と優勝回数
2026年11月場所時点として掲載されている日本相撲協会の公式プロフィールでは、霧島の戦歴は次のようになっています。11月場所はまだ始まっていないため、実際の取組成績は9月場所までの記録です。
- 生涯戦歴:488勝316敗25休(69場所)
- 幕内戦歴:349勝239敗12休(41場所)
- 大関戦歴:77勝48敗10休(10場所)
- 幕内優勝:3回
- 幕下優勝:1回
- 三段目優勝:1回
- 殊勲賞:1回
- 敢闘賞:4回
- 技能賞:4回
- 金星:0個
歴代3回の幕内優勝はいつ?
霧島の幕内優勝は、霧馬山時代の実績も含めて通算3回です。
- 2023年3月場所:霧馬山として関脇で12勝3敗。初優勝。
- 2023年11月場所:大関・霧島として13勝2敗。2度目の優勝。
- 2026年3月場所:関脇・霧島として12勝3敗。3度目の優勝。
注目したいのは、3回目の優勝が大関復帰を決定づける重要な実績になったことです。単に優勝回数を増やしただけではなく、故障と陥落を乗り越えて再び頂点に立ったという点で、キャリア上の意味が大きい優勝でした。
【今後の横綱昇進】霧島が再び綱取りに挑むための条件
大関に復帰した霧島にとって、次の大きな目標は横綱昇進です。2026年には実際に綱取りの期待が高まりましたが、9月場所の8勝7敗によって昇進は実現しませんでした。
横綱昇進には何が必要なのか
横綱昇進については、横綱審議委員会の推薦内規が判断の基準となります。基本的には、次の2点が大切です。
- 品格・力量が抜群であること。
- 大関として2場所連続優勝することが原則。
また、2場所連続優勝に準ずる好成績を挙げた場合も推薦の対象となり得ます。ただし、成績だけで自動的に横綱になれるわけではありません。横綱審議委員会による審議と推薦、相撲協会の手続きが必要です。
2026年9月場所で綱取りが遠のいた理由
霧島は2026年3月場所で優勝し、5月場所と7月場所でも12勝3敗を記録しました。特に7月場所までの成績は、横綱昇進を期待させるものでした。
しかし、5月場所は若隆景、7月場所は安青錦がそれぞれ優勝。霧島自身は2場所連続で優勝決定戦に進出したものの、賜杯を獲得できませんでした。
続く9月場所は8勝7敗。横綱昇進に向けて必要とされる優勝や、それに準ずる高い水準の成績を残せませんでした。
したがって、2026年11月場所は横綱昇進を確定させる場所というよりも、大関として再び優勝争いに戻るための重要な一場所になります。
今後の注目要点は3つ
1. 15日間を通して安定した相撲を取れるか
霧島は2026年5月・7月場所で12勝を挙げる一方、9月場所では8勝にとどまりました。大関として安定した成績を残すためには、序盤から終盤まで相撲の質を維持できるかが重要です。
2. 左四つからの攻めを取り戻せるか
霧島の強みは、相手を組み止めてからの寄りと投げです。得意の形に持ち込める取組が増えれば、上位力士との対戦でも優位に立てる可能性があります。
3. 優勝を重ねられるか
横綱昇進を目指すなら、優勝、またはそれに準ずる成績を大関として続けて残すことが大きな課題です。2026年3月の優勝を再現できるかが、今後の評価を左右します。
30歳を迎えた霧島にとって、今後は故障への対応と15日間を戦い抜く体調管理も重要です。過去に首の故障で大関陥落を経験しているだけに、無理に稽古量を増やすのではなく、安定して本場所に臨める状態を維持することが大切です。
【霧島の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、霧島は何の番付ですか?
A1:2026年11月場所の番付は東大関です。所属部屋は音羽山部屋で、11月場所は11月8日に初日を迎えます。
Q2:霧島は大関に何回昇進しましたか?
A2:2023年7月場所に初めて大関へ昇進し、2024年5月場所で陥落しました。その後、2026年3月場所後に再昇進が決定し、同年5月場所から大関に復帰しています。
Q3:霧島の2026年の幕内優勝は何回ですか?
A3:2026年の幕内優勝は3月場所の1回です。5月と7月も12勝3敗でしたが、優勝決定戦で敗れています。
Q4:霧馬山と霧島は同じ力士ですか?
A4:同じ力士です。2023年5月31日に大関昇進が決まった際、師匠だった陸奥親方(元大関・霧島)の四股名を受け継いで霧島に改名しました。
Q5:霧島の本名は何ですか?
A5:ビャンブチュルン・ハグワスレンです。1996年4月24日生まれで、モンゴルのドルノドゥ出身です。
Q6:霧島の幕内優勝回数は何回ですか?
A6:2026年10月現在、通算3回です。2023年3月、2023年11月、2026年3月に優勝しています。
Q7:霧島が横綱に昇進する可能性はありますか?
A7:可能性は残されています。ただし、2026年9月場所は8勝7敗だったため、同場所後の横綱昇進は実現していません。今後、大関として2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績を残せるかが焦点です。
まとめ:霧島の現在は東大関、次の目標は横綱昇進
2026年10月31日現在、霧島鐵力は音羽山部屋所属の東大関です。2026年3月場所で12勝3敗の幕内優勝を果たし、3月25日に大関再昇進が正式決定しました。
5月場所と7月場所ではともに12勝3敗を記録し、優勝決定戦まで進出。9月場所は8勝7敗と苦戦しましたが、大関の地位は守っています。
霧馬山から霧島への改名は、師匠の四股名を受け継いだものです。また、陸奥部屋の閉鎖による音羽山部屋への転籍を経て、現在は新しい環境で相撲を続けています。
【プロの結論】霧島の評価は大関復帰だけで終わらない
霧島のキャリアを評価するうえで重要なのは、2026年3月の大関再昇進が、単なる過去の実績による復帰ではなかったことです。平幕まで番付を下げた後も上位で勝ち星を積み重ね、3場所合計34勝と幕内優勝によって自ら大関の座を取り戻しました。
一方、2026年の5月・7月場所で12勝を挙げながら優勝を逃し、9月場所では8勝7敗に終わったことから、横綱昇進にはまだ課題が残っています。
今後の霧島を見る際は、単純な勝ち星だけでなく、上位力士との直接対決、優勝争いの終盤での勝負強さ、そして15日間を通じた安定性に注目したいところです。
大関陥落という挫折から再び頂点を目指す霧島。2026年11月場所は、その次の挑戦につながる重要な場所となりそうです。