蔦谷好位置さんの読み方は「つたや・こういち」です。名前の「好位置」は一見すると読み方が難しいものの、音楽業界ではKoichi Tsutayaの名前でも広く知られています。
1976年5月19日生まれで、出身地は北海道札幌市。2026年11月3日時点で50歳です。音楽プロデューサー、作曲家、編曲家として活動し、キーボード奏者としてのキャリアも持っています。
幼少期からピアノを学び、小学校4年生のころにはパソコンを使った音楽制作にも取り組んでいました。クラシックやジャズをはじめ、ロック、ヒップホップ、ハウスなど幅広い音楽に親しんできたことが、現在の多彩なアレンジ能力につながっています。
2009年に掲載された音楽メディアcommmonsのプロフィールでは、作詞・作曲・編曲・キーボード・サウンドプロデュースなど、複数の役割を担う音楽家として紹介されています。六本木未来会議のクリエイタープロフィールでも、北海道札幌市出身であることや音楽プロデューサーとしての経歴が確認できます。
蔦谷好位置の基本プロフィール
名前
蔦谷好位置
読み方
つたや・こういち
生年月日
1976年5月19日
年齢
50歳(2026年11月現在)
出身地
北海道札幌市
職業
音楽プロデューサー・作曲家・編曲家
所属
agehasprings
別名義
KERENMI
【経歴・年表】CANNABISからagehasprings加入、ヒットメーカーへの道

蔦谷好位置さんのキャリアを理解するうえで重要なのは、最初から音楽プロデューサーとして活動していたわけではないという点です。バンドでのメジャーデビューを経て、演奏者としての経験を積み、楽曲提供やプロデュースへと活動の軸を広げてきました。
2000年:バンドCANNABISとしてメジャーデビュー
2000年5月、蔦谷さんはバンドCANNABISのメンバーとして、ワーナーミュージック・ジャパンからシングル「HOW TO LOVE ME」をリリースしてメジャーデビューしました。同作のプロデュースを担当したのは亀田誠治さんです。
その後はNATSUMENなどでもキーボード奏者として活動。演奏者としてバンドのサウンドを支える経験は、後のアレンジャーとしての仕事にも生かされていきます。
2004年:agehaspringsに加入
大きな転換点となったのが、2004年のagehasprings加入です。
agehaspringsは、アーティストの発掘から楽曲制作、プロデュース、サウンドデザインまで幅広く手がける音楽制作会社・クリエイティブ集団です。蔦谷さんは同社の制作環境を拠点に、YUKIやSuperfly、ゆず、エレファントカシマシなどの作品に参加していきます。
とりわけYUKIとの仕事は重要です。「JOY」をはじめ、「ビスケット」「ドラマチック」などの楽曲で作曲や編曲を担当。agehaspringsの公式WORKSでは、「ハローグッバイ」から「ふがいないや」までの時期を含め、8作連続でシングル表題曲を手がけた実績が紹介されています。
蔦谷好位置のキャリア年表と関連アーティスト
| 時期 | 出来事・作品 | 関係・実績 |
|---|---|---|
| 1976年 | 北海道札幌市生まれ | 幼少期からピアノを学ぶ |
| 2000年5月 | CANNABIS | 「HOW TO LOVE ME」でメジャーデビュー |
| 2004年 | agehasprings加入 | 音楽プロデューサーとして活動を拡大 |
| 2000年代 | YUKI・Superfly | 「JOY」「愛をこめて花束を」など |
| 2013年 | back number | 「高嶺の花子さん」をプロデュース |
| 2017年 | 米津玄師 | 「orion」のプロデュース・編曲 |
| 2018年 | KERENMI始動 | トラックメイカーとしての別名義活動 |
| 2019年 | Official髭男dism | 「宿命」「イエスタデイ」をプロデュース |
| 2024年 | milet・稲葉浩志 | 「hanataba」やアルバム『只者』に参加 |
| 2026年4月 | J-WAVE | 「AS YOU LIKE IT」放送開始 |
| 2026年8月 | KERENMI「チート」 | Novel Coreを迎えたEPをリリース |
この年表から見えてくるのは、蔦谷さんの活動が一つのアーティストや音楽ジャンルに限定されていないことです。バンド経験を土台に、ポップス、ロック、アニメ主題歌、ドラマ主題歌、映画音楽、トラックメイクへと領域を広げています。
【代表曲・プロデュース作品】YUKI、Superfly、米津玄師、back numberとの仕事
蔦谷好位置さんの代表作品を整理すると、単に作曲した曲だけでなく、プロデュースや編曲、サウンド制作など、楽曲ごとに異なる役割を担っていることがわかります。
特に注意したいのが、作曲者とプロデューサーは必ずしも同じではないという点です。作品のクレジットを確認すると、蔦谷さんがメロディーを作った楽曲もあれば、アーティストの楽曲をサウンド面から完成させた作品もあります。
YUKI「JOY」:作曲家としての代表的な仕事
2005年にリリースされたYUKIの「JOY」は、蔦谷さんの代表作として外せない一曲です。
この楽曲では、蔦谷さんが作曲を担当し、YUKIさんと共同で作詞にも参加しています。一方、プロデュースは玉井健二さん、サウンドプロデュースは田中ユウスケさんが担当しています。
つまり、「JOY」は蔦谷さんが単独でプロデュースした曲ではなく、複数のクリエイターが役割を分担して完成させた作品です。この制作体制を理解すると、蔦谷さんの音楽的な貢献をより正確に捉えられます。
Superfly「愛をこめて花束を」:壮大なサウンドを支えたプロデュース
Superflyの「愛をこめて花束を」は、蔦谷さんのプロデュース能力を知るうえで欠かせない作品です。
TBS系ドラマ「エジソンの母」の主題歌として知られるこの楽曲では、蔦谷さんがプロデュースと編曲を担当。ピアノとオルガンの演奏にも参加しています。
ボーカルの力強さを生かしながら、ピアノやオーケストレーションを含む豊かな音の広がりを構築した点が印象的です。単純に音数を増やすのではなく、歌の感情を大きく伝えるためにサウンドを組み立てていることが、この作品の聴きどころです。
back number「高嶺の花子さん」:共同編曲によるポップスの完成度
2013年リリースのback number「高嶺の花子さん」も、蔦谷さんの代表的なプロデュース作品です。
この曲ではプロデュースと編曲を担当。編曲についてはback numberとの共同作業です。バンドが持つメロディーや演奏の魅力を残しながら、楽曲全体の聴きやすさと華やかさを高めています。
そのほかにも「SISTER」「大不正解」「エメラルド」など、back numberの複数の楽曲をプロデュース・編曲しています。単発のコラボレーションではなく、継続的な制作関係が築かれている点も特徴です。
米津玄師「アイネクライネ」「LOSER」「orion」
米津玄師さんとの仕事では、「アイネクライネ」「LOSER」「orion」などが挙げられます。
agehaspringsの公式WORKSによると、これらの作品で蔦谷さんはプロデュースや編曲を担当し、米津さんと共同で楽曲を作り上げています。
「orion」はテレビアニメ『3月のライオン』第2クールのエンディングテーマ。「アイネクライネ」は米津さんが初めて共同プロデューサーを迎えた楽曲として、agehaspringsの制作実績でも紹介されています。
米津さんの独創的なメロディーや言葉の世界を損なわず、サウンドの奥行きを広げる仕事は、蔦谷さんのアレンジャーとしての力量を示す実例です。
Official髭男dism「宿命」:共同編曲とプロデュース
Official髭男dismの「宿命」は、2019年にリリースされた楽曲で、ABCテレビ・テレビ朝日系列の「熱闘甲子園」テーマソングとして使用されました。
蔦谷さんは同曲のプロデュースと編曲を担当。編曲はOfficial髭男dismとの共同作業です。また、「イエスタデイ」のプロデュース・編曲にも参加しています。
加えて、ボーカルの藤原聡さんとはKERENMI名義の「ROOFTOPS feat. 藤原聡」でも共演。バンド作品のプロデュースと、別名義でのアーティストコラボレーションという二つの接点があります。
【音楽性を分析】蔦谷好位置の作曲・編曲が支持される理由
蔦谷好位置さんの音楽的な特徴は、幅広いジャンルを取り入れながら、聴き手の記憶に残るメロディーと豊かなサウンドを両立させていることです。
1. クラシックやジャズを土台にしたオーケストレーション
蔦谷さんは幼少期からピアノを学び、クラシックやジャズを独学で吸収してきました。加えて、ヒップホップやハウス、ダンスミュージックにも関心を広げています。
こうした背景は、弦楽器や木管楽器を使った色彩豊かなアレンジに表れています。バンドサウンドを中心にした楽曲でも、ストリングスや鍵盤の使い方によって、音楽に立体感やドラマ性を与えています。
2. メロディーの普遍性を重視する姿勢
2009年のcommmons掲載インタビューでは、蔦谷さん自身が音楽制作で大切にしていることとして「普遍性」を挙げています。
流行をそのまま追いかけるのではなく、時代が変わっても色あせない音楽を作りたいという考え方です。ヒットチャートを意識したサウンドだけでなく、何年後にも聴き返したくなるメロディーを重視する姿勢がうかがえます。
3. アーティストごとに異なる魅力を引き出す
蔦谷さんの制作実績を比較すると、アーティストごとに音楽的なアプローチが異なっています。
- YUKI:メロディーの親しみやすさとポップな躍動感
- Superfly:ボーカルの力強さを支える壮大なアレンジ
- back number:バンドサウンドとポップスとしての聴きやすさ
- 米津玄師:独創的な楽曲世界を広げるサウンド構築
- Official髭男dism:バンドの演奏力を生かしたスケール感のある編曲
- milet:歌声の表情とドラマの世界観を結びつける制作
ここで注目したいのは、どの作品にも同じアレンジを当てはめているわけではないことです。プロデューサーとして重要なのは、自分の個性を押し出すだけでなく、アーティストが本来持っている魅力を理解し、最適な形に整えることです。
蔦谷さんの制作実績は、作曲家としての個性と、共同制作者としての柔軟性を併せ持つことを示しています。
【KERENMIとは?】蔦谷好位置の別名義と2026年最新作品
蔦谷好位置さんを語るうえで、もう一つ重要なのがKERENMI(ケレンミ)です。
KERENMIは、蔦谷さんが2018年に始動させた変名プロジェクトです。通常の音楽プロデューサーとしての活動とは異なり、トラックメイカーとしての側面を強く打ち出している点に特徴があります。
蔦谷好位置名義とKERENMI名義の違い
蔦谷好位置名義では、アーティストの楽曲提供、作曲、編曲、サウンドプロデュースなどを幅広く担当します。一方、KERENMIでは、自身のトラックを軸に、さまざまなアーティストやボーカリストを迎えた作品を発表しています。
単なる別名義というよりも、音楽制作における異なる表現方法を追求するプロジェクトと捉えるとわかりやすいでしょう。
KERENMIの代表的なコラボレーション
これまでにOfficial髭男dismの藤原聡さんを迎えた「ROOFTOPS feat. 藤原聡」や、Chilli Beans.のMotoさん、Who-ya Extendedさんを迎えた「世界 feat. Moto from Chilli Beans. & Who-ya Extended」などを発表しています。
ほかにも、アヴちゃん(女王蜂)やRYUHEI(BE:FIRST)を迎えた「アダルト」、Mori Calliopeさんとの「ケタタマ」、佐藤千亜妃さんとの「おぼろ」など、コラボレーションの幅は広がっています。
2026年8月26日:Novel Coreを迎えたEP「チート」
2026年のKERENMIの活動で大きなトピックとなったのが、8月26日に配信リリースされたEP「チート」です。
本作はNovel Coreさんをフィーチャリングに迎えた全3曲入りの作品。agehaspringsの公式作品情報では、蔦谷好位置さんと永澤和真さんが各楽曲の作曲・編曲に参加したことが確認できます。
EP「チート」収録曲
01. ええっしょ
作曲・編曲:蔦谷好位置、永澤和真
02. F4K3
作曲:蔦谷好位置、編曲:蔦谷好位置・永澤和真
03. スクラップヒーロー
作曲:蔦谷好位置、編曲:蔦谷好位置・永澤和真
リード曲「ええっしょ」は、クラシックの楽曲をサンプリングするなど、複数のジャンルを組み合わせた意欲的なトラックです。agehaspringsはリリース当日、DAWの制作画面を使いながら、蔦谷さんと永澤さんがサウンドメイクやフレーズの構成を解説する公式コンテンツも公開しました。
作品を発表するだけでなく、制作過程まで発信していることからも、KERENMIが単なる別名義ではなく、音作りそのものを見せるプロジェクトとして展開されていることがわかります。
【2026年現在の活動】J-WAVE「AS YOU LIKE IT」と最新出演情報
2026年の蔦谷好位置さんは、楽曲制作だけでなく、ラジオ番組のナビゲーターとしても活動しています。その中心となっているのが、J-WAVEの「M bit Project AS YOU LIKE IT」です。
J-WAVE「M bit Project AS YOU LIKE IT」
2026年4月5日にスタートした同番組では、蔦谷好位置さんとアユニ・Dさんがナビゲーターを担当しています。
番組のコンセプトは、音楽やエンターテインメントに対する「好き」という気持ち。ミュージシャン、タレント、文化人など幅広いゲストを迎え、それぞれが好きな音楽や心を動かされた作品について語り合います。
2026年4月10日に公開されたJ-WAVE NEWSの記事では、初回放送で蔦谷さんとアユニ・Dさんが、音楽に夢中になったきっかけや、人生に影響を与えた音楽体験について語った様子が紹介されました。
2026年11月現在の放送情報
M bit Project AS YOU LIKE IT
放送局
J-WAVE(81.3 FM)
放送時間
毎週日曜 21:00〜21:54
ナビゲーター
蔦谷好位置・アユニ・D
番組テーマ
音楽・エンターテインメントの「好き」
番組の公式情報および2026年11月1日の放送予定掲載を参照。
2026年11月1日の放送では、ドミコのさかしたひかるさんがゲストとして紹介されており、11月初旬の時点でも番組が継続していることが確認できます。
FUJI ROCK FESTIVAL'26でも公開収録
2026年7月には、FUJI ROCK FESTIVAL'26の会場で「AS YOU LIKE IT」の公開収録も実施されました。7月25日に苗場の特設スタジオで収録され、ゲストにはBialystocksのメンバーが登場。ライブを終えた直後の感想などを交えたトークが行われました。
この公開収録はM bit Projectの公式ニュースでも紹介されています。ラジオスタジオを飛び出して音楽フェスの現場でアーティストと交流する活動は、蔦谷さんの音楽プロデューサーとしての経験を生かした企画です。
2026年の活動を整理すると
2026年11月現在、蔦谷さんの活動は大きく3つに分けられます。
- 音楽プロデュース: YUKI、米津玄師、Official髭男dism、miletなどにつながる制作活動。
- KERENMI: Novel Coreを迎えたEP「チート」のリリースと新しいサウンドへの挑戦。
- ラジオ・メディア: J-WAVE「AS YOU LIKE IT」のナビゲーターや公開収録への参加。
従来の音楽制作を続けながら、自らの音楽的な考え方や制作の裏側を伝える役割も担っていることが、2026年の特徴です。
【蔦谷好位置に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:蔦谷好位置の読み方は何ですか? A1:読み方は「つたや・こういち」です。英語表記はKoichi Tsutayaです。
Q2:蔦谷好位置は2026年現在何歳ですか? A2:1976年5月19日生まれの50歳です。2026年11月3日時点で50歳になります。
Q3:蔦谷好位置の代表曲は何ですか? A3:YUKI「JOY」、Superfly「愛をこめて花束を」、back number「高嶺の花子さん」、米津玄師「アイネクライネ」「orion」、Official髭男dism「宿命」などが代表的な制作実績です。楽曲によって作曲、編曲、プロデュースなど担当した役割は異なります。
Q4:蔦谷好位置とagehaspringsの関係は? A4:2004年にagehaspringsへ加入しています。同社の制作環境を拠点に、さまざまなアーティストへの楽曲提供やプロデュースを行っています。
Q5:KERENMIとは蔦谷好位置の別名ですか? A5:KERENMIは2018年に始動した蔦谷さんの変名音楽プロジェクトです。トラックメイカーとしての側面を強く打ち出し、さまざまなアーティストとのコラボレーションを展開しています。
Q6:2026年の蔦谷好位置の最新作品は何ですか? A6:KERENMI名義で2026年8月26日にリリースされたEP「チート」です。Novel Coreを迎えた3曲入りの作品で、「ええっしょ」「F4K3」「スクラップヒーロー」が収録されています。
Q7:蔦谷好位置は現在ラジオに出演していますか? A7:はい。J-WAVEの「M bit Project AS YOU LIKE IT」でアユニ・Dさんとともにナビゲーターを務めています。放送は毎週日曜日の21時から21時54分です。
まとめ:蔦谷好位置の魅力は作曲・編曲・プロデュースを横断する総合力
蔦谷好位置さんは、1976年生まれ、北海道札幌市出身の音楽プロデューサーです。2000年のCANNABISとしてのメジャーデビューを経て、2004年にagehaspringsへ加入。その後、YUKI、Superfly、back number、米津玄師、Official髭男dismなど、幅広いアーティストの作品に携わってきました。
代表作を振り返る際には、作曲・編曲・プロデュースの違いを押さえることが大切です。「JOY」では作詞・作曲、「愛をこめて花束を」ではプロデュース・編曲、「高嶺の花子さん」ではプロデュース・共同編曲、「宿命」ではプロデュース・共同編曲と、それぞれ異なる役割を担っています。
さらに2018年に始動したKERENMIでは、トラックメイカーとして新しい表現を追求。2026年8月のEP「チート」ではNovel Coreとのコラボレーションを実現しました。J-WAVEの「AS YOU LIKE IT」でも音楽の魅力を発信し続けています。
蔦谷好位置という音楽家を深く知るなら、ヒット曲のタイトルだけでなく、誰とどのような役割で作品を作ったのかに注目するのがおすすめです。そこに目を向けると、長年にわたって日本のポップミュージックを支えてきたプロデューサーとしての本当の実力が見えてきます。
2026年以降も、アーティストとの共同制作、KERENMIの新作、ラジオでの発信など、異なるフィールドを横断する蔦谷好位置さんの活動から目が離せません。
主な参照資料:agehasprings公式WORKS・公式ニュース、KERENMI公式サイト、J-WAVE番組公式ページ・J-WAVE NEWS、commmons「music BATON」、六本木未来会議クリエイタープロフィール。