2026年11月1日時点で、吉川選手は左太もも裏の肉離れから1軍に復帰し、10月のクライマックスシリーズにも出場しています。
少なくとも、2026年10月11日の巨人対DeNA戦では守備に就き、併殺プレーにも参加しました。その試合で巨人の敗退が決まり、吉川選手の2026年シーズンも終了しています。
現在の状況を整理すると、次のようになります。
- 両股関節の手術後、約5カ月のリハビリを経て1軍復帰。
- 7月に左太もも裏の肉離れを発症。
- 9月18日に1軍へ復帰。
- 10月11日のCSまで出場。
- シーズン終了後は2027年に向けた再起を表明。
日刊スポーツの10月12日付報道では、吉川選手がシーズンを振り返り、次のように話しています。
来年しっかりやっていきたい
また、今後については「まだまだ勝負できるように、体を整えていきたい」と意欲を示しました。
重要なのは、現在も肉離れで離脱していると判断できる情報はない一方、股関節や太ももの状態について、完全回復を宣言した公式情報も確認できないことです。
つまり、2026年は復帰を実現した年であり、2027年に向けて年間を通じて戦える身体を取り戻すことが次の課題になります。
【手術の経緯】2025年10月の両股関節手術と約5カ月のリハビリ

2026年の長期離脱を理解するには、前年に受けた手術から振り返る必要があります。
吉川選手は2025年10月、両股関節の手術を受けました。
日刊スポーツが伝えた球団発表によると、手術名は両側関節鏡視下股関節唇形成術です。
手術は左右同時ではなく、次のように実施されました。
- 2025年10月20日:右股関節の手術
- 2025年10月27日:左股関節の手術
退院後はジャイアンツ球場でリハビリを開始しています。
手術直後の本人コメント
2025年11月3日、吉川選手はリハビリ開始に合わせて秋季キャンプに姿を見せました。
当時はまだ具体的な練習メニューが決まっておらず、トレーナーの指示を受けながら慎重に身体を戻していく段階でした。
本人は復帰への思いについて、次のように語っています。
1日でも早く
早期復帰を望みながらも、無理をせずリハビリを進める姿勢がうかがえます。
2026年1月時点では開幕復帰を目標にしていた
2026年1月7日付のスポニチ報道によると、吉川選手はジャイアンツ球場で自主トレーニングを実施。
ランニングやキャッチボールに取り組み、ジョギングができる段階まで回復していました。
本人は「ジョグはできるようになったので、もう少し練習してという感じ」と説明しています。
ただし、当時は開幕に間に合うかどうか不透明でした。
阿部慎之助監督もレギュラーを白紙とする方針を示しており、吉川選手にとっては、手術前のポジションを取り戻すことも課題になっていました。
リハビリは約5カ月に及んだ
2026年の春季キャンプでは、吉川選手は1軍や2軍ではなく、3軍でリハビリを続けました。
その後、4月5日に実戦復帰。
4月26日には1軍に合流し、横浜スタジアムで行われたDeNA戦で今季初出場を果たしました。
約5カ月にわたるリハビリを経て、ようやく1軍の舞台に戻ったことになります。
【2025~2026年の時系列】吉川尚輝の怪我と復帰の経緯を一覧で整理
今回の一連の故障は、股関節の手術だけでなく、1軍復帰後の打撃再調整、さらに左太もも裏の肉離れが重なったことが特徴です。
時系列で整理すると、次のようになります。
この経緯から分かるのは、4月の1軍復帰がゴールではなかったということです。
股関節の手術後に実戦へ戻り、その後は打撃の再調整を経て、7月に別の箇所を負傷。9月に再び1軍へ戻るという段階的な復帰過程でした。
【7月22日の登録抹消】左太もも裏の肉離れはなぜ起きた?
2026年の吉川選手にとって、最も痛い再離脱となったのが7月の左太もも裏の肉離れです。
この負傷は、1軍に戻って調子を上げ始めたタイミングで起きました。
7月21日の広島戦で途中交代
7月21日、東京ドームで行われた広島戦。
吉川選手は4回1死二塁の場面で二塁への内野安打を放ち、一塁を駆け抜けた後にベンチへ退きました。
試合後、本人は左足のハムストリングに張りを感じたため、首脳陣に伝えたと説明しています。
翌22日に都内の病院で検査を受け、左太もも裏の肉離れと診断されました。
巨人は同日、吉川選手の出場選手登録を抹消しています。
負傷前には調子を上げていた
ここで見逃せないのが、7月の再離脱直前の状態です。
吉川選手は6月15日に今季初めて1軍登録を抹消されていました。
当時の成績は次のとおりです。
- 1軍出場:36試合
- 打率:.215
- 本塁打:1本
- 打点:5
手術後の実戦感覚を取り戻す必要があり、2軍での再調整に入りました。
その後、ファームでは18試合で打率.314、OPS.799を記録。7月17日に1軍へ再合流します。
さらに7月19日の中日戦では猛打賞を記録し、負傷前まで4試合連続でスタメン出場していました。
つまり、7月の肉離れは、1軍での出場機会を再び増やそうとしていた矢先に発生したものです。
股関節の手術とハムストリングの肉離れは同じ怪我なのか?
この2つは区別して考える必要があります。
| 故障 | 部位・内容 |
|---|---|
| 両股関節の手術 | 右と左の股関節。股関節唇形成術を実施 |
| 左太もも裏の肉離れ | 左脚のハムストリング。2026年7月に診断 |
股関節とハムストリングは異なる部位です。
手術後の身体の使い方やコンディションが、走塁時の負担にどう影響したかという点は気になるところですが、両者の因果関係を球団や本人が公表した情報は確認できません。
したがって、7月の肉離れを股関節手術の後遺症と断定することはできません。
むしろ注目すべきなのは、長期リハビリを終えて1軍に戻った後も、試合出場を継続するための身体づくりが必要だったという点です。
【9月18日に1軍復帰】復帰後の成績と巨人での役割
7月22日の登録抹消から約2カ月。
吉川選手はファームで調整を続け、9月18日に1軍へ戻りました。
9月2日に実戦復帰、18日に1軍昇格
日刊スポーツなどの報道によると、吉川選手は9月2日の3軍戦で実戦復帰を果たしました。
その後、調整を重ね、9月18日の巨人対中日戦で1軍に再合流します。
復帰初戦では「7番・二塁」で先発出場。
8回には犠打を決め、攻撃面でもチームに貢献しました。
この日の試合は巨人が2対0で勝利。吉川選手にとって、左太もも裏の肉離れから戻ってきた最初の1軍ゲームとなりました。
復帰後は12試合に出場
2026年の9・10月の1軍成績を見ると、次の数字が確認できます。
- 出場:12試合
- 打率:.237
- 安打:9本
- 打点:4
- 出塁率:.362
大きく打撃成績を伸ばしたわけではありませんが、1軍復帰後に一定の出場機会を確保しました。
特に、守備位置が二塁であることは巨人にとっても要点です。
吉川選手は守備範囲の広さや二塁での安定感を持ち味とする内野手。打撃だけでなく、守備でチームを支える役割も期待されています。
2026年シーズンの最終成績
日本野球機構(NPB)の公式年度別成績によると、2026年の吉川選手の成績は次のとおりです。
吉川尚輝・2026年1軍成績
出場試合52
打率.241
本塁打1
打点11
安打42
盗塁6
出塁率
.304
長打率
.282
OPS
.586
過去のシーズンと比較すると、出場機会の減少はさらに明確になります。
| 年度 | 試合数 | 打率 | 本塁打 |
|---|---|---|---|
| 2024年 | 143 | .287 | 5 |
| 2025年 | 107 | .277 | 3 |
| 2026年 | 52 | .241 | 1 |
2024年には143試合すべてに出場し、2025年も107試合に出場していました。
それだけに、2026年の52試合という数字は大きな変化です。
ただし、2026年は両股関節の手術後に約5カ月のリハビリを経験し、さらに左太もも裏の肉離れでも離脱しました。
通常のシーズンと単純に打率や出場数だけで比較するのではなく、復帰までの過程を踏まえて評価する必要があります。
【プロの結論】吉川尚輝の今後の復帰見通しと2027年への課題
2026年11月時点で、吉川選手の次のシーズンに向けた具体的な復帰日程や開幕時の起用方針は公表されていません。
ただし、シーズン終了時の本人コメントには、今後を考えるうえで重要なメッセージがあります。
本人が語った「体を整える」という目標
10月11日のCS敗退後、吉川選手は翌年に向けて再起を誓いました。
本人は、今季について大きな手術から復帰できたことを前向きに受け止めながらも、思うような結果が出なかったと振り返っています。
そして、今後について次のように話しました。
僕もしっかり1年でも長く。まだまだ勝負できるように、体を整えていきたい
この発言から読み取れるのは、単に1軍に戻ることだけでなく、長期間にわたって競争できる身体をつくることを重視している点です。
2027年に注目したい3つのポイント
1. 両股関節のコンディション
最初に確認したいのは、手術を受けた両股関節の状態です。
二塁手は守備時の細かなステップ、左右への動き、走塁など、下半身を使う場面が多いポジションです。
春季キャンプから実戦形式の練習にどの程度参加できるかが、重要な判断材料になります。
2. 左太もも裏の再発リスクへの対応
7月に肉離れを経験した左ハムストリングについても、継続的なコンディション管理が欠かせません。
特に注目したいのは、走塁や守備での加速・減速、連戦時の疲労への対応です。
9月に復帰したことだけでなく、翌シーズンにどれだけ安定して出場できるかが評価のポイントになります。
3. 二塁のレギュラー争い
2026年は若手内野手の台頭もありました。
シーズン終了時、吉川選手自身も浦田俊輔選手ら若手の成長を歓迎し、チームが強くなるために必要なことだと語っています。
これは、ベテランに近づく年齢の選手会長として、チーム全体を意識した発言でもあります。
2027年に再び二塁の中心選手として出場機会を増やすには、身体の回復だけでなく、打撃面での結果も求められます。
現時点で開幕スタメンやレギュラー復帰が確定しているわけではありません。
しかし、本人が現役生活を長く続けるための身体づくりを明確に目標にしていることは、今後を考えるうえで前向きな材料です。
【吉川尚輝の怪我】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:吉川尚輝は2026年11月現在も怪我で離脱していますか?
A1:2026年9月18日に左太もも裏の肉離れから1軍復帰し、10月のクライマックスシリーズにも出場しています。現在はシーズン終了後です。新たな負傷による離脱は確認できませんが、完全復調を明言した発表もありません。
Q2:吉川尚輝が両股関節の手術を受けたのはいつですか?
A2:2025年10月20日に右股関節、10月27日に左股関節の手術を受けました。手術名は両側関節鏡視下股関節唇形成術です。約5カ月のリハビリを経て、2026年4月に1軍へ復帰しました。
Q3:吉川尚輝の左太もも裏の肉離れはいつ復帰しましたか?
A3:2026年7月21日の広島戦で負傷し、翌22日に登録抹消されました。その後、9月2日に3軍戦で実戦復帰し、9月18日に1軍へ戻っています。離脱期間は約2カ月でした。
まとめ:吉川尚輝の2026年は復活への第一歩、2027年は年間を通じた活躍が焦点
吉川尚輝選手の2026年は、両股関節の手術からの復帰と、左太もも裏の肉離れによる再離脱という、苦しい展開が続いたシーズンでした。
一方で、約5カ月のリハビリを経て4月に1軍復帰し、7月の肉離れからも9月18日に戻るなど、2度の復帰を実現しています。
今季の最終成績は52試合、打率.241、1本塁打、11打点。過去のシーズンと比べると物足りない数字ですが、手術後の復帰過程を考慮する必要があります。
10月のシーズン終了時、本人が語った「来年しっかりやっていきたい」という言葉には、再び巨人の中心選手として活躍したいという思いが表れています。
今後の最大の注目点は、股関節と左太もも裏のコンディションを安定させ、1年間を通して試合に出場できる状態を取り戻せるかどうかです。
2027年、吉川選手が本来の守備力と打撃を取り戻し、再び巨人の二塁を支える存在になれるか。その復活への歩みに注目が集まります。
主な情報源・取材資料
- 日本野球機構(NPB)公式・吉川尚輝個人年度別成績
- 日刊スポーツ・2025年10月27日、両股関節手術の報道
- スポニチ・2026年1月7日、リハビリ状況の報道
- 日刊スポーツ・2026年4月26日、1軍復帰の報道
- 日刊スポーツ・2026年6月15日、登録抹消の報道
- 日刊スポーツ・2026年7月22日、左太もも裏肉離れの報道
- 日刊スポーツ・2026年9月18日、1軍復帰の報道
- 日刊スポーツ・2026年10月12日、シーズン終了後の本人コメント